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エギング編
エギング編13
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「行きます!」
僕は即答した。
「あははは。やる気十分だね。ロッドやリールはまだ持ってないだろう?」
あっ。そうだった。まだ、リールやロッドも持ってないし、エギすらまだ持っていなかった。
「タックルは、俺とヨシで貸すけん気にせんでよかよ。ただ、明日は移動が多いと思うけん、気合いば入れてな。」
「はい!」
「明日は、満潮が朝の七時くらいだから、朝マズメといい感じにかぶるから、期待出来るぞ。満潮前、二時間には釣り場に入りたいから、夜中の二時前には出ないとな……。」
やはり、早い!でも、仕方ない!!
「はい!失礼します。お疲れ様でした!!」
敬礼でもしそうなくらいの勢いで帰宅した。
そして、夜中の二時前と言ったらその三十分前、いや、『前』に出発なのだから、更に早いはず……。
僕は、一時十分には着くように家を出た。
……しかし、やはりヨシさんは来ていた。
変わらぬ光景。二人は談笑していた。島田社長がこの前買った、シマダのロッドとリールを見ながら。
「おはようございます。」
「「おはよ。」」
挨拶をして、パッパッと車に乗り込み、早々に出発した。
天草の山下釣具まで、もう慣れたもんだ。
「今日は買うのは氷くらいばってん、見るな?」
「はい。エギを少し見てみたいです。」
そう言って店内へ入る。
色とりどりのエギが並ぶ。サイズ的には、2.5号、3号、3.5号が主だった。
「この時期は2.5か3号かな。」
ヨシさんはエギを手にとって言う。本でも読んだが、何でもこの時期のアオリイカはサイズが大きくないらしい。
そもそもアオリイカは、おおよそ一年でその一生を終える。春に産卵をして、大きい親イカは死んでしまう。そして、今は秋。春に産まれた子イカ達が大きくなって、エサを活発に追い始めエギにもアタックしてくるようになるらしい。
秋に釣れる小さなイカを「秋イカ」と言い。エギングを始めるなら、秋がオススメと本には書いてあった。
「エギもいっぱいあるけん、しゃんむり買わんでよかよ。買うとしても、とりあえず二つくらいにしときなっせ。」
氷を買ってきた島田社長は言う。
ん~。何でもかんでもお世話になっているしな~。それに、自分で選んだエギで釣れた時の興奮や嬉しさは倍増しそうな気もするし。
あっ、これはDVDでマイコさんが使ってたやつだ。確か、振ると音が鳴るんだよな……。
試しに振ってみる。
……シャカシャカ、シャカシャカ。
おっ。何か音がするけど、こんなんで本当に釣れるのかね?疑問に思うけど、確かにDVDでは釣れていた。これを一個買っとこうかな。……色はピンクで。
それと、前から気になっていた、エビの形をしたエギを一つ。これはオレンジ。とりあえず、これでいいかな?両方とも3号のを買った。
山下釣具を出て、松島有料道路を走り本渡まで来た。そこからは、島田社長のナビゲートで釣り場まで向かった。
はじめての漁港だった。しかも、結構大きい。
既に着いた頃には何人も釣り人が居た。
車をとめて、道具を出して、いよいよ。エギングデビューだ!
僕は即答した。
「あははは。やる気十分だね。ロッドやリールはまだ持ってないだろう?」
あっ。そうだった。まだ、リールやロッドも持ってないし、エギすらまだ持っていなかった。
「タックルは、俺とヨシで貸すけん気にせんでよかよ。ただ、明日は移動が多いと思うけん、気合いば入れてな。」
「はい!」
「明日は、満潮が朝の七時くらいだから、朝マズメといい感じにかぶるから、期待出来るぞ。満潮前、二時間には釣り場に入りたいから、夜中の二時前には出ないとな……。」
やはり、早い!でも、仕方ない!!
「はい!失礼します。お疲れ様でした!!」
敬礼でもしそうなくらいの勢いで帰宅した。
そして、夜中の二時前と言ったらその三十分前、いや、『前』に出発なのだから、更に早いはず……。
僕は、一時十分には着くように家を出た。
……しかし、やはりヨシさんは来ていた。
変わらぬ光景。二人は談笑していた。島田社長がこの前買った、シマダのロッドとリールを見ながら。
「おはようございます。」
「「おはよ。」」
挨拶をして、パッパッと車に乗り込み、早々に出発した。
天草の山下釣具まで、もう慣れたもんだ。
「今日は買うのは氷くらいばってん、見るな?」
「はい。エギを少し見てみたいです。」
そう言って店内へ入る。
色とりどりのエギが並ぶ。サイズ的には、2.5号、3号、3.5号が主だった。
「この時期は2.5か3号かな。」
ヨシさんはエギを手にとって言う。本でも読んだが、何でもこの時期のアオリイカはサイズが大きくないらしい。
そもそもアオリイカは、おおよそ一年でその一生を終える。春に産卵をして、大きい親イカは死んでしまう。そして、今は秋。春に産まれた子イカ達が大きくなって、エサを活発に追い始めエギにもアタックしてくるようになるらしい。
秋に釣れる小さなイカを「秋イカ」と言い。エギングを始めるなら、秋がオススメと本には書いてあった。
「エギもいっぱいあるけん、しゃんむり買わんでよかよ。買うとしても、とりあえず二つくらいにしときなっせ。」
氷を買ってきた島田社長は言う。
ん~。何でもかんでもお世話になっているしな~。それに、自分で選んだエギで釣れた時の興奮や嬉しさは倍増しそうな気もするし。
あっ、これはDVDでマイコさんが使ってたやつだ。確か、振ると音が鳴るんだよな……。
試しに振ってみる。
……シャカシャカ、シャカシャカ。
おっ。何か音がするけど、こんなんで本当に釣れるのかね?疑問に思うけど、確かにDVDでは釣れていた。これを一個買っとこうかな。……色はピンクで。
それと、前から気になっていた、エビの形をしたエギを一つ。これはオレンジ。とりあえず、これでいいかな?両方とも3号のを買った。
山下釣具を出て、松島有料道路を走り本渡まで来た。そこからは、島田社長のナビゲートで釣り場まで向かった。
はじめての漁港だった。しかも、結構大きい。
既に着いた頃には何人も釣り人が居た。
車をとめて、道具を出して、いよいよ。エギングデビューだ!
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