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レウキッポスの禁秘たちの略奪
22 内部告発
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戻った瞬間に、屋内からスプレーを持ってきて黒を吹き付ける。瑠夏と進藤はちょっと戻していた。そのおかげで大分シラフに戻ってきている。
「なんで、俺の実家を届け先にしたんだ!」
声を荒げたが、瑠夏からはなんの言葉も発されなかった。せん妄にでもなっていたんだろう。
「なんのこと?」
「ピザ発注する時俺の住所にしたんだって!」
もう一度声を荒げて繰り返す。それでも瑠夏はポカンとして、首を傾げた。アシッドまみれめ。少なからずこれで、軽犯罪の容疑者には仕立て上げられちまう。俺はもう声を大きくすることを諦めて、車に黒を吹き付けることに集中した。
瑠夏と進藤は、俺の様子を見て、神妙な雰囲気を醸し出しながら黒のスプレーを持ち出して反対側を塗り始めた。こいつら、クスリが抜けて、思い出しちまったみてえだ。
「あの、目の前にあったから、その、LSD。」
瑠夏が弁明を述べていた。俺は、無視して缶スプレーの頭を押し続ける。
「よくわからなくなっちゃって、あなたから、電話あった時近くにあった住所が、それしかなかったのよ。」
てめえのせいで、パンダカーに追いかけられる。実家からの、怒涛の着信をおまけにな。それでも俺は、何も言わない。依存症に何言ってもしょうがないだろ?
「いいから。」
俺は、唯一言い残すべき言葉を言った。田代まさしの糞でも煎じて飲ませておくべきだった。こっちの側面は真っ黒だから、背面に回ることにする。なんでサイド塗ってる俺が、先に2面目に突入するんだよ。くだらない謝罪をする暇があるなら、隠蔽工作をさっさと進めてもらいたいもんだ。
黒く塗ろうが、法執行官からの招待状は届くんだ。ただの時間稼ぎにしかなんねえ。それでも、少しでも、1秒でも、君主を引きずり落とす時間が稼げればいいのだ。車を塗るロスと、時間を稼ぐアドバンテージを差し引きした結果が現状だ。
瑠夏たちは、後ろを終わらせたようで、フロント側へ移動してくる。マインド君に妨げられて、やっと前側まで来たわけ。こいつら、アシッドの使いすぎで、脳からの伝達をせん妄で阻害されてやがる。脳が働いてないから、時間感覚があるえないひねくれ方をしている。LSDなんて、大っ嫌いだ!
瑠夏たちが、フロントの作業をしは人じめたところだ。パンツ前方の右ポケットに入れたケータイが小刻みに揺れて振動を起こしてバイブレーション!
親父からの電話だ。クソ!だからLSDなんて大キッキライなんだよ!
しかし、LSDに対の感情を抱いているのも確かだ。アシッドを利用して、そして、幻惑の世界へ逃げたい衝動に駆られた。それは叶わず、携帯のバイブは、サオとタマを刺激し続ける。堪らず携帯を取り出して、通話ボタンを押した。そして、黙った。親父も黙っている。こういう時は、先に動いた方の負けだ。後の先ってヤツ。我慢できないのは親父の方だった。当たり前だが、俺が喋ることなんてないからな。気に食わないのが一箇所、最初から疑うような感じで喋り出した。まあ、やってんだけどな。
「お前、なんかしたんか?」
「なんで、俺の実家を届け先にしたんだ!」
声を荒げたが、瑠夏からはなんの言葉も発されなかった。せん妄にでもなっていたんだろう。
「なんのこと?」
「ピザ発注する時俺の住所にしたんだって!」
もう一度声を荒げて繰り返す。それでも瑠夏はポカンとして、首を傾げた。アシッドまみれめ。少なからずこれで、軽犯罪の容疑者には仕立て上げられちまう。俺はもう声を大きくすることを諦めて、車に黒を吹き付けることに集中した。
瑠夏と進藤は、俺の様子を見て、神妙な雰囲気を醸し出しながら黒のスプレーを持ち出して反対側を塗り始めた。こいつら、クスリが抜けて、思い出しちまったみてえだ。
「あの、目の前にあったから、その、LSD。」
瑠夏が弁明を述べていた。俺は、無視して缶スプレーの頭を押し続ける。
「よくわからなくなっちゃって、あなたから、電話あった時近くにあった住所が、それしかなかったのよ。」
てめえのせいで、パンダカーに追いかけられる。実家からの、怒涛の着信をおまけにな。それでも俺は、何も言わない。依存症に何言ってもしょうがないだろ?
「いいから。」
俺は、唯一言い残すべき言葉を言った。田代まさしの糞でも煎じて飲ませておくべきだった。こっちの側面は真っ黒だから、背面に回ることにする。なんでサイド塗ってる俺が、先に2面目に突入するんだよ。くだらない謝罪をする暇があるなら、隠蔽工作をさっさと進めてもらいたいもんだ。
黒く塗ろうが、法執行官からの招待状は届くんだ。ただの時間稼ぎにしかなんねえ。それでも、少しでも、1秒でも、君主を引きずり落とす時間が稼げればいいのだ。車を塗るロスと、時間を稼ぐアドバンテージを差し引きした結果が現状だ。
瑠夏たちは、後ろを終わらせたようで、フロント側へ移動してくる。マインド君に妨げられて、やっと前側まで来たわけ。こいつら、アシッドの使いすぎで、脳からの伝達をせん妄で阻害されてやがる。脳が働いてないから、時間感覚があるえないひねくれ方をしている。LSDなんて、大っ嫌いだ!
瑠夏たちが、フロントの作業をしは人じめたところだ。パンツ前方の右ポケットに入れたケータイが小刻みに揺れて振動を起こしてバイブレーション!
親父からの電話だ。クソ!だからLSDなんて大キッキライなんだよ!
しかし、LSDに対の感情を抱いているのも確かだ。アシッドを利用して、そして、幻惑の世界へ逃げたい衝動に駆られた。それは叶わず、携帯のバイブは、サオとタマを刺激し続ける。堪らず携帯を取り出して、通話ボタンを押した。そして、黙った。親父も黙っている。こういう時は、先に動いた方の負けだ。後の先ってヤツ。我慢できないのは親父の方だった。当たり前だが、俺が喋ることなんてないからな。気に食わないのが一箇所、最初から疑うような感じで喋り出した。まあ、やってんだけどな。
「お前、なんかしたんか?」
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