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3日目Part2
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桜我side
あいつらが待ってくれてるから早く行かねーと。廊下に全く人がいない。下校時刻間際だからか…?
ガラガラガラと保健室のドアを開けるといつもの女の先生ではなく男の人がいた。俺は気にせずベッドに行き、座って足だけ伸ばす。
しばらくすると男が話しかけてきた。
「怖い話は好きか?」
既視感を抱いたが気にせずに
「普通ですかね。」
今それを調べてるとこだなんて言えないし。男は構わず話を続けた。
「この保健室、男の子の霊が出るらしいぜ。」
「はぁ……そうなんすか。」
俺が今調べてるのと同じか……話、聞いてみるか。
「それがここで殺されたらしい。話してやろうか?」
にやにやした男に少しゾッとしたが話を促す。
「ある男の子が具合が悪くてベッドで寝ていたんだけどな、保健室の先生が『トイレ行きたくない?』って急に聞いた。男の子は首を横に振った。『喉渇かない?』に対しても首を横に振った。すると先生は『先生、ちょっと職員室行ってくるね。』そう言って出ていった。」
なんで保健室の先生はそんなに聞いたんだ?と心に疑問を抱え話を聞く。
「その先生が他の先生達を連れて戻った時には男の子は刃物で刺されて死んでいたらしい。」
「……え?」
俺の疑問に男はまぁ待てと話し続ける。
「先生はベッドの下に刃物を持ったやつがいるのに気づいて男の子を連れて逃げようとした。だけどそれが無理だったために他の先生を呼んで戻ろうとしたんだよ。」
だから、あんなに聞いたのか。
「その後、その先生は学校をやめたがしばらくしてから死体となって出てきたそうだ。」
「先生は自殺したんですか?事故ですか?」
俺はこの質問をしたことを後悔した。男は立ち上がった。
「自殺じゃねーよ。殺されたんだ、俺にな。」
包丁を持った男がこちらへ来る。ベッドの上にいる俺の後ろはもちろん壁だ。逃げ場なんて、ない。
でも、死んじゃいけねーんだ。1人にしねぇって約束したから。生きなくちゃならないんだ。
冷や汗が額から流れる。お互い動かない。男が一歩俺に近づいた瞬間だった。
「「桜我!!」」
ドアが開き秋雨と春花が現れた。一瞬驚いて動きがとまった男を押し俺はドアに一目散に走る。
しかし、怒った男は立ち上がりこちらへ来る。そして、包丁を振り上げた。
もう無理か、そう思った時、
「え?」
という春花の声と
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
という男の声が聞こえた。
振り返るとそこには白衣を着た女の人と俺たちのとよく似た制服を着た男の子がシーツで男の首を締めていた。
男が首を抑えて倒れると女の人と男の子はこちらに笑ってスーッと消えていった。
バタバタバタ
「大丈夫!?」「桜我くん…!」「怪我ない!?」
他の3人と先生たちが走ってきた。
騒ぎが収まり話を聞くと不審者が学校に侵入したという放送が流れ、まず秋雨と春花がこちらに来て時音たちは先生を呼びに行ったらしい。男は警察に連れていかれた。息はあったらしい。
俺たちは先生に頼んで過去の写真を見せてもらった。そこにはさっきの女の人と男の子が笑っていた。
靴を履き替え門までの道を歩いていると、
「助けて、くれたんだね……。」
春花が呟いた。
「……そうだな。」
俺はそう呟いてオレンジ色の空を見上げた。
あいつらが待ってくれてるから早く行かねーと。廊下に全く人がいない。下校時刻間際だからか…?
ガラガラガラと保健室のドアを開けるといつもの女の先生ではなく男の人がいた。俺は気にせずベッドに行き、座って足だけ伸ばす。
しばらくすると男が話しかけてきた。
「怖い話は好きか?」
既視感を抱いたが気にせずに
「普通ですかね。」
今それを調べてるとこだなんて言えないし。男は構わず話を続けた。
「この保健室、男の子の霊が出るらしいぜ。」
「はぁ……そうなんすか。」
俺が今調べてるのと同じか……話、聞いてみるか。
「それがここで殺されたらしい。話してやろうか?」
にやにやした男に少しゾッとしたが話を促す。
「ある男の子が具合が悪くてベッドで寝ていたんだけどな、保健室の先生が『トイレ行きたくない?』って急に聞いた。男の子は首を横に振った。『喉渇かない?』に対しても首を横に振った。すると先生は『先生、ちょっと職員室行ってくるね。』そう言って出ていった。」
なんで保健室の先生はそんなに聞いたんだ?と心に疑問を抱え話を聞く。
「その先生が他の先生達を連れて戻った時には男の子は刃物で刺されて死んでいたらしい。」
「……え?」
俺の疑問に男はまぁ待てと話し続ける。
「先生はベッドの下に刃物を持ったやつがいるのに気づいて男の子を連れて逃げようとした。だけどそれが無理だったために他の先生を呼んで戻ろうとしたんだよ。」
だから、あんなに聞いたのか。
「その後、その先生は学校をやめたがしばらくしてから死体となって出てきたそうだ。」
「先生は自殺したんですか?事故ですか?」
俺はこの質問をしたことを後悔した。男は立ち上がった。
「自殺じゃねーよ。殺されたんだ、俺にな。」
包丁を持った男がこちらへ来る。ベッドの上にいる俺の後ろはもちろん壁だ。逃げ場なんて、ない。
でも、死んじゃいけねーんだ。1人にしねぇって約束したから。生きなくちゃならないんだ。
冷や汗が額から流れる。お互い動かない。男が一歩俺に近づいた瞬間だった。
「「桜我!!」」
ドアが開き秋雨と春花が現れた。一瞬驚いて動きがとまった男を押し俺はドアに一目散に走る。
しかし、怒った男は立ち上がりこちらへ来る。そして、包丁を振り上げた。
もう無理か、そう思った時、
「え?」
という春花の声と
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
という男の声が聞こえた。
振り返るとそこには白衣を着た女の人と俺たちのとよく似た制服を着た男の子がシーツで男の首を締めていた。
男が首を抑えて倒れると女の人と男の子はこちらに笑ってスーッと消えていった。
バタバタバタ
「大丈夫!?」「桜我くん…!」「怪我ない!?」
他の3人と先生たちが走ってきた。
騒ぎが収まり話を聞くと不審者が学校に侵入したという放送が流れ、まず秋雨と春花がこちらに来て時音たちは先生を呼びに行ったらしい。男は警察に連れていかれた。息はあったらしい。
俺たちは先生に頼んで過去の写真を見せてもらった。そこにはさっきの女の人と男の子が笑っていた。
靴を履き替え門までの道を歩いていると、
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春花が呟いた。
「……そうだな。」
俺はそう呟いてオレンジ色の空を見上げた。
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