虹の橋 封鎖できません

瑠俱院 阿修羅

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ニャンコ3兄弟の紹介

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うちには3匹の猫兄弟がいる。
長にゃん、ジョルジュ。黒。MIX。現在17歳。
次にゃん。ルネ。白地に黒のMIX。7歳。
三にゃん。モネ。黒字に白のMIX。7歳。
ジョルジュは保護猫。あとの2匹は兄弟で、もらい猫。
今では毛づくろいをしあうほどの仲良し兄弟。
だが、3匹が仲良くなるまでの道のりは長く険しかった。
長にゃんのジョルジュが初めて家に来たのは2011年5月13日。金曜日。
13日の金曜日に黒猫が来た。この事実を他人に話して信じてもらうのは一苦労だ。話作ってる、話盛ってる、「宅急便でした」のオチ、と等々言われる。
誕生日がわからないから、うちに来た日が誕生日。
当然、年齢もわからない。
健康診断に連れて行った獣医で「何歳ですか?」と聞かれて、逆に聞いた。
「何歳くらいでしょうか?」
4歳か5歳と言われ、長く一緒にいられるからという理由で4歳を採択。
ジョルジュの弟たち、ルネとモネが家に来たのがその6年後の2017年。
子猫が産まれて4か月、という知り合いから相談された。
「居着いた母猫が5匹も生んだの。全部は面倒みられないから、捨てるか保健所に引き取ってもらうかしない」
「あっそう」とは言えず2匹引き取る約束をした。
子猫をもらいに家まで行って、一番元気な子と一番シャイでケージの中でも特に隅に隠れている子を選んだ。
やっとペットキャリーに入れて連れて帰って来たら、先住猫のジョルジュは唸るし、子猫たちも負けずに唸るし。
 最初は一部屋を完全に子猫だけの部屋にした。
ご飯をあげに行くと、体の大きいお兄ちゃんのルネは割とすぐになついてくれたけど、シャイでビビりの弟モネはすぐにどこかに隠れてしまう。
猫からすれば人間は巨大で、慣れるまでは怖い存在。
進撃の巨人になった気分だった。
ビビりの子には無理して近づいたり触ったりしようとしないのが鉄則。
辛抱強く姿なき給仕係に徹しているうち、私の姿を見ても逃げなくなった。
部屋を分けて3週間目。ついに義兄弟初対面。
互いにフーフー言って威嚇し合い、顔合わせは3秒で終了。
猫は犬と違って歴史上のどの段階でも群れを作ってボスに従うということをしてこなかったから、他の猫と協調するのが苦手だ。
ジョルジュにしてみれば、この家は全部自分の縄張りだから、子猫たちは侵入者。で、子猫たちにしてみれば、住み慣れた場所から新しい住まいに連れてこられて、そこには怖い先輩が備え付けられていたというところだろうか。
3か月くらいかけて少しずつ顔合わせの時間を増やしていって、あまりいがみ合わなくなったと思ったところで、どちらも家の中を自由に動き回れるようにしてみた。
それでも2対1で猫ディスタンスをとり続け、鼻と鼻をくっつける挨拶をする兄弟関係になったのは、6か月目くらい。
今、ジョルジュはお兄ちゃんになって弟たちに毛づくろいをしてやり、そして、虫の居所は悪いとケンカを吹っかける。
弟たち同士でもケンカはあるし、怪我をさせるほど激しくなければ放置することにしている。
激しめの威嚇が始まったら、「おやおや、どうしたの?」とわざとのんきな声で話しかけ、両方を撫でて気勢をそぐ作戦に出る。
一度、ジョルジュがルネにヘッドロックをかけながら毛づくろいをしていた。「こ…これは…!」
わからないから、ほっておいた。
その後、特に何も起こらなかった。ほっといた方がいい時もある。
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