虹の橋 封鎖できません

瑠俱院 阿修羅

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猫殿さまの好きな音 嫌いな音

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周知の事実だが、猫は大きな音が嫌いだ。
うちの3兄弟の場合、膝の上にのって完全にくつろいでいても眠っていても、くしゃみをするとビクンと起き上がり、くしゃみを3回すると逃げていく。
くしゃみ3回、猫退散。
少し前風邪をひいて咳が止まらくなった時、3匹で壁際に貼りついて怯えて見つめていた。
ママが威嚇して吠えていると思ったらしい。
大体、大きな音がするとママがやっていると思うようだ。
救急車のサイレンとか花火とか、個人の力ではどうしようもないものについても、窓際まで確認に行った後、「うるさいから早くやめてよ」というようにまん丸い目でじっと見つめる。
耳慣れない音も苦手。アマプラで「シャイニング」を観ていたら不安をあおる効果音のオンパレードで、いつの間にか部屋の中に誰もいなくなっていた。
最近はイヤホンを使っている。
早く気づけばよかった。
好きな音もある。
目ざましアラームを洋楽にして、起きるとすぐに猫のご飯をあげるということをやっていたら、他の時間でも音楽をかけると集まってくるようになった。
テイラー・スウィフトが朝ごはんのテーマソングになってしまっていたらしい。
もっと好きなのは、「可愛い」とか「大好き」とかそういう類のことを言っている時のママの声。
これは、寝ていても尻尾を振ったり口の形をサイレントニャーにしたりして返事をしてくれる。
猫缶をパッカンと空ける音も大好き。
そのため、ツナ缶や焼き鳥缶を開ける時はパッカンと音がしないように気をつけている猫飼いは、多分私だけではない。
どんなに気をつけていても、絶対に聞き逃さない。
それが猫様。
































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