精霊に進化していろんなことをする物語

第１話 人生？いきなり終了？

っん？ここはどこだ？俺は来たことが無い森の中にいた。しかも俺の名前も思い出せない。

これは事故をして記憶喪失しちゃったやつか？

それすらも思い出せない...唯一覚えている事がアニメとラノベのことなのだ

もしかしてこれはよくある異世界転生なのか？
でも異世界転生と言えば神様に会って

「お主はわしの手違いで死んでしまった。代わりに何かチート能力をやろう」

「異世界転生きたーーーー！！！！」

のはずなのにな。
いやいや落ちつけよ俺。まだ転生どころか死んだかも分らないのに。

そうだ誰かを呼べばいいんだ！ここは森の中だから助けに来ることは無いに等しいがもし、これが異世界転生や転移だとしたら大商会の商人や訳ありの強い女性がいるはずだ。

よし、そうと決まれば早速

「ギギッ！！誰か！！」

っん？聞き間違いかな？明らかに人ではない何かだったよね。念のためもう一度言ってみよう

「ギギッギ！！助けて！！」

うん。これは人外転生ってやつだな。

そして人外転生と言えば、最強の魔王でチートだらけの無双タイプか、最弱キャラからの進化を重ねていき、のちに最強キャラになる大器晩成タイプのどっちかだよな。

そして最強キャラは言葉等も話せるはずだ。対して俺は話すことが出来なかった。すなわち知能が低い事が分かる。

このことを踏まえると俺は最弱の方だな。そして「ギギッ！」っと言っているあたり俺はゴブリンなのだろう。

よし、今は俺がゴブリンと仮定しておこう。
ゴブリンは最弱キャラで知能がとても低く群れで行動するのが一般的だ。

もしこの世界でもそうだとしたら俺ははぐれ者だ。最弱キャラが群れからはぐれたらどうなるか？それは死だ。

これは相当やばい状況だ。異世界転生では当たり前のように最初にピンチになるが、俺の場合はマジで洒落にならない。

なぜならチートが無いからだ。結局皆チートでどうにかなるが俺にはチートが無いんだよ！

っあ！チートと言えばステータス！！なぜこのことを俺は忘れていたんだ！！

異世界転生言えばステータスで神様に会って無くてもチートがあって「はい俺勝ち組決定！！」があるのに。

「ギギギッギギ！！ステータスオープン」

「・・・・・・・・」

「ギギギギッギギ！！でろっ！ステータス」

「・・・・・・・・」

「ギギッ！！鑑定！！」

「・・・・・・・・」

終わった...これってマジで人生？終了のお知らせだな。

こうして俺の異世界転生は終了しました。