受付バイトは女装が必須?

なな

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総集編

第6章:「制服の下の私たち」──4人の記憶より

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なおの記憶

    制服のスカートを履く前に、チョーカーを巻いた。
    鏡に映る自分の首元に、「今日も河合さんの子でいる」って、
    そっと思った。

チェーンの跡がうっすら残った太もも。
コルセットの締め跡。
貞操具で閉じられたままの前と、
昨日から挿れっぱなしのプラグ。

「誰にも見せられないけど、これが“わたしの装い”なんだって思う」




柊の記憶

    胸のリボンを、今日は少し高めに結んだ。
    ヌーブラで寄せた谷間が、制服のボタンの隙間からわずかに浮かんで見える。
    それでも、誰にも見えない奥には、ローターが入ってること──
    わたしだけが知ってる秘密。

佑真に締めてもらったコルセット。
鍵を預けた貞操具。
「今日もこの身体は、わたしのものでありながら、あの人のものでもある」って思える。




美月の記憶

    今日もヒトイヌ装備はしていないけど、
    でも、首に触れたとき、“昨日真帆に撫でられた痕”がまだ残ってる。
    制服に袖を通すとき、その痕がチクっと疼く。

(可愛がられたまま、今日も仕事に行ける)

それが、嬉しかった。




真帆の記憶

    3人が控室で制服に着替えるのを見るのが、わたしは好き。
    それぞれの身体に、誰かの手が加わった跡がある。
    それは、服を着たら消えるものだけど、
    本当は“消えないもの”なんだって、わたしだけは知ってる。

誰の手でチョーカーを巻いたのか。
どんな風にリボンを締められたのか。
何を挿れられてきたのか。

それを、お互いに隠さずにいられる信頼。
そして──仕込まれてきた誇り。

「……ねえ、今日はどこまで仕込んできた?」

「わたしは、チョーカー・コルセット・ローター・貞操具・チェーン」

「リボン、胸に結んでもらった。ヌーブラで寄せてるのも、気づく?」

「……お尻の中には、昨日のままのローター……わたしもまだ、抜いてない」

「……すごい。みんな、ちゃんと“誰かの子”で来てるんだね」




鏡の前に4人が並ぶ。
制服はどこまでも清楚だけど、
その下にあるすべてが、“誰かに整えられた証”だった。

    制服の下で揺れる感触。
    コルセットの締めつけ。
    プラグの存在。
    誰かに撫でられた痕。
    それら全部が、わたしたちの“関係”を支えてる。

「行こう。今日も“誰かの子”として、ちゃんと受付しよう」
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感想 2

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みんなの感想(2件)

ラムライ
2025.06.26 ラムライ

私は基本的にスーツ系が好きでこの作品を読み初めてましたが、私より難しい漢字を使わずに上手にまとまっている感じを受けました。

執筆で、何か心掛けていることはありますか?

因みに、第七話で表示される私服の画像も好きです。

2025.06.26 なな

ありがとうございます。私もスーツ系大好きです。
漢字を知らないだけかもです。。
色々着せたくなって服の描写が多いです。

解除
ラムライ
2025.06.25 ラムライ

読みやすそうで、私好みの設定なので、お気に入りに登録しました。

是非読んでみたいと思います。

2025.06.25 なな

ラムライさま
感想ありがとうございます!
逆にラムライさんの作品、私の好みっぽくて、楽しみに拝読します!

解除

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