会社員の女装と緊縛

なな

文字の大きさ
29 / 132

第28章:ご褒美と課題

しおりを挟む
パーティーの帰り道。
車内の静寂に包まれながら、陽菜はまだ首輪をつけたまま、膝を揃えて座っていた。

「……緊張、ほどけないね」

「ううん、まだ……ドクドクしてる……誰かの目に見られてたの、ずっと残ってて……」

市川は微笑んだ。

「えらかったわ、陽菜。たくさんの人に見られて、触れられそうになって、それでも“ちゃんと私のペット”でいてくれた。ご褒美、あげる」

そう言って、そっと口づけを与える。

柔らかく、けれど深く。
陽菜の身体がピクリと震えた。

「でも……次はもっと上を目指しましょう」
「……上、ですか?」

「“男の子”に戻っている間も、ペットとしての訓練が自然に出るようにしなさい」

「……え?」

「会社でも。外でも。心と仕草と感覚は、ペットのまま。“何かおかしいな?”って思われるくらいでちょうどいい」

「そ、そんなの……ば、ばれたら……」

「バレないようにやるのよ。首輪はつけない。でも、心にはつけたまま。分かった?」

陽菜は、ゆっくりうなずいた。

「……わかりました、ご主人様」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...