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第28章:ご褒美と課題
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パーティーの帰り道。
車内の静寂に包まれながら、陽菜はまだ首輪をつけたまま、膝を揃えて座っていた。
「……緊張、ほどけないね」
「ううん、まだ……ドクドクしてる……誰かの目に見られてたの、ずっと残ってて……」
市川は微笑んだ。
「えらかったわ、陽菜。たくさんの人に見られて、触れられそうになって、それでも“ちゃんと私のペット”でいてくれた。ご褒美、あげる」
そう言って、そっと口づけを与える。
柔らかく、けれど深く。
陽菜の身体がピクリと震えた。
「でも……次はもっと上を目指しましょう」
「……上、ですか?」
「“男の子”に戻っている間も、ペットとしての訓練が自然に出るようにしなさい」
「……え?」
「会社でも。外でも。心と仕草と感覚は、ペットのまま。“何かおかしいな?”って思われるくらいでちょうどいい」
「そ、そんなの……ば、ばれたら……」
「バレないようにやるのよ。首輪はつけない。でも、心にはつけたまま。分かった?」
陽菜は、ゆっくりうなずいた。
「……わかりました、ご主人様」
車内の静寂に包まれながら、陽菜はまだ首輪をつけたまま、膝を揃えて座っていた。
「……緊張、ほどけないね」
「ううん、まだ……ドクドクしてる……誰かの目に見られてたの、ずっと残ってて……」
市川は微笑んだ。
「えらかったわ、陽菜。たくさんの人に見られて、触れられそうになって、それでも“ちゃんと私のペット”でいてくれた。ご褒美、あげる」
そう言って、そっと口づけを与える。
柔らかく、けれど深く。
陽菜の身体がピクリと震えた。
「でも……次はもっと上を目指しましょう」
「……上、ですか?」
「“男の子”に戻っている間も、ペットとしての訓練が自然に出るようにしなさい」
「……え?」
「会社でも。外でも。心と仕草と感覚は、ペットのまま。“何かおかしいな?”って思われるくらいでちょうどいい」
「そ、そんなの……ば、ばれたら……」
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「……わかりました、ご主人様」
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