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「もちろん、コトハの話聞くよ」
「あ、あのね。私の……お父さんが見つかったの」
「えっ、本当に!」
「うん。けど、見つかったというより、違うところに住んでいるの」
「どこに?」
「私が生まれた場所にいるの」
「えっ、それって……コトハが生まれたところも分かったという事なの?」
「うん……」
(な、なんか……順番が逆になっているよね。普通は私が生まれたところから話すよね。あっ~もう、頭の中がグチャグチャだよ~)
「それでコトハが生まれたところってどこなの?」
今から言うことを信じてくれるか不安になってきた。だって始めて、リョウさんとミサキ君に自分の事を教えてもらった時……信じられなかった。信じるまでに時間はかかる。二人が話してくれたことを疑うわけじゃあないけど、実際に見てみないと……と思っている自分がいる。
そんな自分が今から友紀に話をして友紀が信じてくれるか分からない。でも……。
「し、信じてくれないかも知れないけど……こことは違う場所なんだって」
「違うところ?」
「うん。異世界……。異世界でフィール国という所なんだって」
「えっ、い、異世界?」
「うん。……詳しく話すよ」
「うん」
その後、私はリョウさんとミサキ君から聞いた話を自分なりに友紀に話したの。
自分が生まれた異世界やお父さんの事、もちろん、自分の記憶がまだ完全に戻っていないことを含めて分かっている事を友紀に伝えた。
友紀は驚きながらも最後まで私の話を聞いてくれたの。全て伝えたい事は友紀に伝えた。
話が終わってもすぐにお互いに言葉が出てこなかった。
私は私なりでちゃんと言葉にできていたのか、多分……友紀は突然の私の告白にどう答えたらいいのか考えているのかも知れない。
しばらく無言だったけど、お互いに気持ちがまとまったのか、友紀が私の左手を握って。
「信じるよ、コトハ」
「本当なの……友紀?」
「うん。コトハが嘘を付くような子じゃあないのは昔からの付き合いの長い私には分かるし、今の話を聞いて、何と言うかコトハの瞳がきれいな色に変わるのも納得いくかなって思う。それに学校へ行く時にの出来事も。でもね、コトハ」
「うん……」
「私はね、何があってもコトハを信じるよ」
「あっ、ありがとう、友紀! それとね」
「この事は誰にも言わないで、でしょうコトハ」
「どうして分かったの?」
「それはコトハの親友だもん。ある程度は想像ついたからかな」
「ありがとう」
「それで、これからどうするの?」
「まずは……」
ホッとして涙が出そうだった。友紀が私の話を信じない、何言っているのと言われて喧嘩になってしまったらと思っていたから、友紀の心の広さに感謝したの。
「お父さんに会ってみようと思うの」
「そっか。ねぇコトハ。……この事茂生さんと京香さんには話したの?」
「うん」
「そっか。それでいつ会いに行くの?」
「この、後かな」
「急なんだね」
「うん。色々あるみたい」
「そう……ところで私から質問ね」
「うん」
「誰から聞いたのその話? コトハ自身まだ記憶が戻っていないって言っていたよね?」
「友紀も知っている人だよ」
「あ、あのね。私の……お父さんが見つかったの」
「えっ、本当に!」
「うん。けど、見つかったというより、違うところに住んでいるの」
「どこに?」
「私が生まれた場所にいるの」
「えっ、それって……コトハが生まれたところも分かったという事なの?」
「うん……」
(な、なんか……順番が逆になっているよね。普通は私が生まれたところから話すよね。あっ~もう、頭の中がグチャグチャだよ~)
「それでコトハが生まれたところってどこなの?」
今から言うことを信じてくれるか不安になってきた。だって始めて、リョウさんとミサキ君に自分の事を教えてもらった時……信じられなかった。信じるまでに時間はかかる。二人が話してくれたことを疑うわけじゃあないけど、実際に見てみないと……と思っている自分がいる。
そんな自分が今から友紀に話をして友紀が信じてくれるか分からない。でも……。
「し、信じてくれないかも知れないけど……こことは違う場所なんだって」
「違うところ?」
「うん。異世界……。異世界でフィール国という所なんだって」
「えっ、い、異世界?」
「うん。……詳しく話すよ」
「うん」
その後、私はリョウさんとミサキ君から聞いた話を自分なりに友紀に話したの。
自分が生まれた異世界やお父さんの事、もちろん、自分の記憶がまだ完全に戻っていないことを含めて分かっている事を友紀に伝えた。
友紀は驚きながらも最後まで私の話を聞いてくれたの。全て伝えたい事は友紀に伝えた。
話が終わってもすぐにお互いに言葉が出てこなかった。
私は私なりでちゃんと言葉にできていたのか、多分……友紀は突然の私の告白にどう答えたらいいのか考えているのかも知れない。
しばらく無言だったけど、お互いに気持ちがまとまったのか、友紀が私の左手を握って。
「信じるよ、コトハ」
「本当なの……友紀?」
「うん。コトハが嘘を付くような子じゃあないのは昔からの付き合いの長い私には分かるし、今の話を聞いて、何と言うかコトハの瞳がきれいな色に変わるのも納得いくかなって思う。それに学校へ行く時にの出来事も。でもね、コトハ」
「うん……」
「私はね、何があってもコトハを信じるよ」
「あっ、ありがとう、友紀! それとね」
「この事は誰にも言わないで、でしょうコトハ」
「どうして分かったの?」
「それはコトハの親友だもん。ある程度は想像ついたからかな」
「ありがとう」
「それで、これからどうするの?」
「まずは……」
ホッとして涙が出そうだった。友紀が私の話を信じない、何言っているのと言われて喧嘩になってしまったらと思っていたから、友紀の心の広さに感謝したの。
「お父さんに会ってみようと思うの」
「そっか。ねぇコトハ。……この事茂生さんと京香さんには話したの?」
「うん」
「そっか。それでいつ会いに行くの?」
「この、後かな」
「急なんだね」
「うん。色々あるみたい」
「そう……ところで私から質問ね」
「うん」
「誰から聞いたのその話? コトハ自身まだ記憶が戻っていないって言っていたよね?」
「友紀も知っている人だよ」
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