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私は心の中で思った。本当に自分の事を大切に思ってくれて一つ、一つお父様が話してくれる言葉には、暖かさがいつの間にか心地良かった。
その後、私はほんの少し自分が幼い時に飛ばされてしまった地球のでどのような生活をしていたのかお父様にお話をしたの。
神社にいた自分を拾い、育ててくれた藤森夫妻の事、自分の瞳の色が変わるところ。見ても気味悪くないよと言ってずっと友達でいてくれた、友紀の事と自分の事を知って欲しい、周りの人の事を知って欲しいと沢山お話をしたの。
私のお話を最後まで優しい微笑みで聞いてくれたお父様は、私の話が終わると今度は質問をしてきたの。
「コトハ。ペンダントを持っているかい?」
「はい」
私はポシェットから小さい箱を取り出し、中を開けてから緑色で雪結晶の形をしたペンダントを取り出し、お父様に見せたの。
「そのペンダントについては、リョウやミサキから話を聞いたかい?」
「はい」
「これからは肌見放さず身に着けておきなさい。きっとコトハを守ってくれる」
「はい、分かりました」
「でも、その前に少しだけペンダントを貸してくれるかい、コトハ」
「はい」
お父様にペンダントを渡したの。私から受け取ったお父様はペンダントに何か魔法をかけていたの。何でそれが分かるかというとペンダントに何か呟いていたのも聞こえていたし、小さい魔法陣がペンダントの周りを囲っているのが見えた。
あとはペンダントが緑色に輝いているのも分かったから魔法を使っているんだと思った。
しばらくして緑色に輝いていた光は、だんだんと輝きが消えていったの。
「あの……お父様」
「今、ペンダントの力を借りてこの国の結界を強化したのだ。私の力ではたいした効果は得られないだろうが少しでも強化されただろう」
「結界の強化は……本当は私がやらないといけないんですよね?」
「そうだね。私よりコトハの方がより王家の力を受け継いでいるからね。でも、今はコトハが無事に私のもとに帰って来た事に私は嬉しく思う。コトハ自身はこれから少しずつ、力な知識を身に着けていきなさい。焦る事はないからコトハ自身のペースでいきなさい。そして力が身についたら今度はコトハがこの国を守っていければ、私はそれでいいと思う。だから頑張りなさい、コトハ」
「はい、お父様」
お父様からペンダントを受け取って首にかけた。首にかけても飾り語見えないように服の中に入れて、外から見えないようにしたの。
「……今、ミヤビがいないのがとても残念だよ。こんなに大きく成長した姿を見たかっただろうに……」
「……お父様」
お父様が私の両手を優しく包み込み、優しい声と表情で私の心の中ではホッとするほどの安心感に包まれた。
***
『お、おとうさま、ごめんなさい……っ。ごめんなさい! おてて、だいじょうぶ? だ、だいじょうぶ……っ』
『泣く事はないよ、コトハ。お父さんは大丈夫だよ。酷い火傷じゃあないから。だけど、火の魔法の練習する時は、気を付けるんだよ。何が起こるか分からないから。練習する時はお父さんかお母さんと一緒に練習しよう。いいね、コトハ』
『はい……っ……ごめんなさい、お父さん』
『もう、泣かなくっても大丈夫だよ、コトハ』
***
「コトハ」
お父様に呼ばれてハッと我に返った。
(一体、私……何をしていたんだろう? お父様に呼ばれるまで分からなかった。……あれは昔の記憶、なの?)
「どうしたんだい、コトハ?」
「あっ、いいえ……あの、お父様。……私が幼い時……お父様にケガ、いいえ、火傷をさせてしまった手は大丈夫でしょうか?」
「火傷……もしかしてこれの事かい?」
「はい」
お父様は私に右手を見せてくれた。確かにお父様の右手には火傷の痕が残っていた。
その後、私はほんの少し自分が幼い時に飛ばされてしまった地球のでどのような生活をしていたのかお父様にお話をしたの。
神社にいた自分を拾い、育ててくれた藤森夫妻の事、自分の瞳の色が変わるところ。見ても気味悪くないよと言ってずっと友達でいてくれた、友紀の事と自分の事を知って欲しい、周りの人の事を知って欲しいと沢山お話をしたの。
私のお話を最後まで優しい微笑みで聞いてくれたお父様は、私の話が終わると今度は質問をしてきたの。
「コトハ。ペンダントを持っているかい?」
「はい」
私はポシェットから小さい箱を取り出し、中を開けてから緑色で雪結晶の形をしたペンダントを取り出し、お父様に見せたの。
「そのペンダントについては、リョウやミサキから話を聞いたかい?」
「はい」
「これからは肌見放さず身に着けておきなさい。きっとコトハを守ってくれる」
「はい、分かりました」
「でも、その前に少しだけペンダントを貸してくれるかい、コトハ」
「はい」
お父様にペンダントを渡したの。私から受け取ったお父様はペンダントに何か魔法をかけていたの。何でそれが分かるかというとペンダントに何か呟いていたのも聞こえていたし、小さい魔法陣がペンダントの周りを囲っているのが見えた。
あとはペンダントが緑色に輝いているのも分かったから魔法を使っているんだと思った。
しばらくして緑色に輝いていた光は、だんだんと輝きが消えていったの。
「あの……お父様」
「今、ペンダントの力を借りてこの国の結界を強化したのだ。私の力ではたいした効果は得られないだろうが少しでも強化されただろう」
「結界の強化は……本当は私がやらないといけないんですよね?」
「そうだね。私よりコトハの方がより王家の力を受け継いでいるからね。でも、今はコトハが無事に私のもとに帰って来た事に私は嬉しく思う。コトハ自身はこれから少しずつ、力な知識を身に着けていきなさい。焦る事はないからコトハ自身のペースでいきなさい。そして力が身についたら今度はコトハがこの国を守っていければ、私はそれでいいと思う。だから頑張りなさい、コトハ」
「はい、お父様」
お父様からペンダントを受け取って首にかけた。首にかけても飾り語見えないように服の中に入れて、外から見えないようにしたの。
「……今、ミヤビがいないのがとても残念だよ。こんなに大きく成長した姿を見たかっただろうに……」
「……お父様」
お父様が私の両手を優しく包み込み、優しい声と表情で私の心の中ではホッとするほどの安心感に包まれた。
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『お、おとうさま、ごめんなさい……っ。ごめんなさい! おてて、だいじょうぶ? だ、だいじょうぶ……っ』
『泣く事はないよ、コトハ。お父さんは大丈夫だよ。酷い火傷じゃあないから。だけど、火の魔法の練習する時は、気を付けるんだよ。何が起こるか分からないから。練習する時はお父さんかお母さんと一緒に練習しよう。いいね、コトハ』
『はい……っ……ごめんなさい、お父さん』
『もう、泣かなくっても大丈夫だよ、コトハ』
***
「コトハ」
お父様に呼ばれてハッと我に返った。
(一体、私……何をしていたんだろう? お父様に呼ばれるまで分からなかった。……あれは昔の記憶、なの?)
「どうしたんだい、コトハ?」
「あっ、いいえ……あの、お父様。……私が幼い時……お父様にケガ、いいえ、火傷をさせてしまった手は大丈夫でしょうか?」
「火傷……もしかしてこれの事かい?」
「はい」
お父様は私に右手を見せてくれた。確かにお父様の右手には火傷の痕が残っていた。
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