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「はい。ピンク色のバナナはお菓子作りに向いていて、青色は料理に使い分けます。どちらも皮ごと使えるので栄養が高い果物です」
「ヒビキ君、詳しいのね」
「それは、たまにヒビキが料理をやるから詳しいんです、コトハさん」
「えっ、そうなの?」
「はい」
「ミサキ君も料理やるの?」
「ミサキもやりますよ、コトハさん。たまに僕とミサキで一緒に何か作ったりするので」
「そうなの。じゃあ、私も何か作るときは教えてもらおうかな。私、お菓子作りなら得意なんだけどね~」
「それでも良いと思いますよ。ヒビキもそう思うだろう」
「はい。お菓子作りでも素敵な事ですし」
「ありがとう。このピンクのバナナを買ってみようかな」
「お菓子を作るのですか?」
「うん。いいのが思いついたし。でも……城の人達にも食べてもらいたいし……どうしようかな?」
お城の人にも私が作ったお菓子を食べてもらいたい。でも、どれくらいあればお城の人達分もできるのかな? 分からない。
「コトハさん。このバナナは見た目より結構、量があるのでお城の人達を混ぜて……十束くらいあれば大丈夫だと思いますよ」
「結構少ない量でなのね。じゃあ、買ってきますね」
「一人では大変では? ヒビキ、一緒に行ってくれないか」
「分かった」
「ありがとう、ヒビキ君」
ヒビキ君に手伝ってもらいピンク色したバナナを買うことに決めて会計しにお店の中へ。ミサキ君はお店の外に出て何気に街の様子を見ていた。
これでもミサキ君はお城や街を守る騎士で副隊長を務めている。お父様や私の事、もちろん街を守っている人。いつも冷静でお兄さんのサポートをしているのですごい人だと思う。
「ミサキ!」
「コハク!」
店の外からミサキ君の声が聞こえて、お会計が終わってヒビキ君と一緒に店の外に出てみると意外な人物がミサキ君と一緒にいたの。
外にいた人は水の国の皇子のコハクさんがいたの。後ろには護衛の人が一人いたの。こないだは、陛下と一緒に来たけど今日は違うみたい。
「ミサキ。買い物か?」
「う~ん、ちょっと違うけど、今は買い物だ」
「なんだ、それ?」
「こんにちは、コハクさん」
「! こんにちは。コトハ姫」
「今は外だから姫って呼ぶな、コハク」
「! おっとそれは失礼。なるほど、コトハさんとご一緒だったのですね。場所を移動しますか?」
私達五人は、街の人があまりいない場所に移動したの。私達の会話が聞こえても大丈夫と思われる場所を探して。
「ここで大丈夫でしょう」
ミサキ君に案内された場所に行くと本当にあまり人が少ない場所だったの。
「それでどうしてコハクがここに?」
「買い物。父上に頼まれて、護衛のウッドと一緒にここに来たんだ」
「初めましてコハク皇子の護衛をつとめますウッドといいます。宜しくお願いします」
「「「初めまして」」」
「コトハ姫はどうして街に?」
「それは」
「コトハ姫、私が説明します」
「じゃあ、お願いします」
ミサキ君に私が街に居た理由を任せたの。私が直接話してもいいんだけどね。
「コトハ姫はもっと街の様子を知りたいとおっしゃって陛下の許可を得て、お忍びで街の様子を見て回っていたんだ。最後に買い物をしてこれから帰ろうとしたところにコハクに声をかけられた」
「そうだったのか。だからミサキとヒビキが護衛して」
「はい、そうなんです。私はまだ街のことも知らなさ過ぎるから街の様子をみたいなぁと思って。コハクさんはヒビキ君のことも知っているんですね」
「あっ、はい。ミサキやヒビキとは学校で。ウッドもそうです。同じ年齢なので」
「そうなんですね。私も学校に行く事になった時は宜しくお願いしますね。いつになるかは分かりませんが」
「そうですか。学校であった時は遠慮しないで話し掛けて下さい。あとコトハさん……」
「はい?」
「あの時はすみませんでした」
「もう気にしていないので大丈夫ですよ」
「コトハ姫、そろそろ戻りましょう」
「そうね。お父様が心配してしまうわ。では、コハクさんにウッドさん。失礼します」
「はい、またお会いするかと思いますので」
「はい。では、また」
最後にコハク皇子から失礼な態度を取ってしまったことを誤ってきたが私はもう気にしていないことを伝えて、お城に帰る事にしたの。
あまり遅いとお父様が心配するし。
ミサキ君とヒビキ君一緒にお城に向かって歩き出したの。
「ヒビキ君、詳しいのね」
「それは、たまにヒビキが料理をやるから詳しいんです、コトハさん」
「えっ、そうなの?」
「はい」
「ミサキ君も料理やるの?」
「ミサキもやりますよ、コトハさん。たまに僕とミサキで一緒に何か作ったりするので」
「そうなの。じゃあ、私も何か作るときは教えてもらおうかな。私、お菓子作りなら得意なんだけどね~」
「それでも良いと思いますよ。ヒビキもそう思うだろう」
「はい。お菓子作りでも素敵な事ですし」
「ありがとう。このピンクのバナナを買ってみようかな」
「お菓子を作るのですか?」
「うん。いいのが思いついたし。でも……城の人達にも食べてもらいたいし……どうしようかな?」
お城の人にも私が作ったお菓子を食べてもらいたい。でも、どれくらいあればお城の人達分もできるのかな? 分からない。
「コトハさん。このバナナは見た目より結構、量があるのでお城の人達を混ぜて……十束くらいあれば大丈夫だと思いますよ」
「結構少ない量でなのね。じゃあ、買ってきますね」
「一人では大変では? ヒビキ、一緒に行ってくれないか」
「分かった」
「ありがとう、ヒビキ君」
ヒビキ君に手伝ってもらいピンク色したバナナを買うことに決めて会計しにお店の中へ。ミサキ君はお店の外に出て何気に街の様子を見ていた。
これでもミサキ君はお城や街を守る騎士で副隊長を務めている。お父様や私の事、もちろん街を守っている人。いつも冷静でお兄さんのサポートをしているのですごい人だと思う。
「ミサキ!」
「コハク!」
店の外からミサキ君の声が聞こえて、お会計が終わってヒビキ君と一緒に店の外に出てみると意外な人物がミサキ君と一緒にいたの。
外にいた人は水の国の皇子のコハクさんがいたの。後ろには護衛の人が一人いたの。こないだは、陛下と一緒に来たけど今日は違うみたい。
「ミサキ。買い物か?」
「う~ん、ちょっと違うけど、今は買い物だ」
「なんだ、それ?」
「こんにちは、コハクさん」
「! こんにちは。コトハ姫」
「今は外だから姫って呼ぶな、コハク」
「! おっとそれは失礼。なるほど、コトハさんとご一緒だったのですね。場所を移動しますか?」
私達五人は、街の人があまりいない場所に移動したの。私達の会話が聞こえても大丈夫と思われる場所を探して。
「ここで大丈夫でしょう」
ミサキ君に案内された場所に行くと本当にあまり人が少ない場所だったの。
「それでどうしてコハクがここに?」
「買い物。父上に頼まれて、護衛のウッドと一緒にここに来たんだ」
「初めましてコハク皇子の護衛をつとめますウッドといいます。宜しくお願いします」
「「「初めまして」」」
「コトハ姫はどうして街に?」
「それは」
「コトハ姫、私が説明します」
「じゃあ、お願いします」
ミサキ君に私が街に居た理由を任せたの。私が直接話してもいいんだけどね。
「コトハ姫はもっと街の様子を知りたいとおっしゃって陛下の許可を得て、お忍びで街の様子を見て回っていたんだ。最後に買い物をしてこれから帰ろうとしたところにコハクに声をかけられた」
「そうだったのか。だからミサキとヒビキが護衛して」
「はい、そうなんです。私はまだ街のことも知らなさ過ぎるから街の様子をみたいなぁと思って。コハクさんはヒビキ君のことも知っているんですね」
「あっ、はい。ミサキやヒビキとは学校で。ウッドもそうです。同じ年齢なので」
「そうなんですね。私も学校に行く事になった時は宜しくお願いしますね。いつになるかは分かりませんが」
「そうですか。学校であった時は遠慮しないで話し掛けて下さい。あとコトハさん……」
「はい?」
「あの時はすみませんでした」
「もう気にしていないので大丈夫ですよ」
「コトハ姫、そろそろ戻りましょう」
「そうね。お父様が心配してしまうわ。では、コハクさんにウッドさん。失礼します」
「はい、またお会いするかと思いますので」
「はい。では、また」
最後にコハク皇子から失礼な態度を取ってしまったことを誤ってきたが私はもう気にしていないことを伝えて、お城に帰る事にしたの。
あまり遅いとお父様が心配するし。
ミサキ君とヒビキ君一緒にお城に向かって歩き出したの。
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