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3章 王宮魔法使い
24.王都アルシオン
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ゴトゴトゴト
馬車の車輪がリズムを取っているように回る。
小さなところまで細工が施された車内は豪華そのもので、窓から見える景色はあまりに広大な、美しいというより何か心から湧き出てくるようなものだった。
「すっげっ.....」
アリア王国首都アルシオン。
全世界最大の都市で世界の中心だ。
馬車は今アルシオンから10キロほどの丘の上に位置しているが、そこからでも町の果ては見えることはない。
大きく城壁で囲まれ、城塞都市と言ってもいいが、城壁の外にも町は続いており、その賑やかさや活気さを感じさせる。
ファクトリア領の町と比べると雲泥の差だ。
丘を下り、アルシオンに近づくにつれ、町の雰囲気というものがわかってきた。
想像通り、中世ヨーロッパの田舎風で、城壁の外だというのに人で溢れかえっている。
満員列車並ではないが、まるでバーゲンセールでもやっているかのようだ。
しかしこんな人ごみの中、結構大きいこの馬車が通れるのか?
「レイ様。しっかりお掴まりください。」
馬車の御者はそう一言だけ告げると、ニコリと笑う。
嫌な予感がする。
「さあ。ファルルー二!行くんだ!」
ぱちんぱちんっ
馬を打つ鞭の音が鳴り響き、ファルルーニというらしき馬が雄叫びをあげた。
「ヒヒヒイィィィーーーン!!!」
あ、これファルルーニ怒ってるな。
「あのーなにをーーーーをっ!?」
ギュウン
一気に加速した馬車につられ、後ろに引っ張られる。
「さあ!進め進め!!蹴散らしてしまえ!どけどけ!踏み潰されたくなければ道を開けろ!!」
御者こんな人だったっけー!?
てかあんな混雑した中でこんなに走らしたら人潰れるって!
というかずっと前から我慢してた乗り物酔いがそろそろ......
やばい口から火が出そーーー
「おろろろろろろろろろろ」
「うぇ!?ちょっと!なに僕の馬車でゲロってんのさ!?」
お前のせいだろがーー
「おろろろろろろ」
「うわああああ!やめろやめろ!」
10分後、臭いのする馬車と服と御者と共に、俺は王都に初入りした。
ーーーーーーーーーーーーーー
「まったく!大したガキだよ!」
御者ーーーリカルドさんはあれまみれになった馬車を拭きながら俺を睨みつける。
だから!あんたがすっ飛ばしたせいでしょが!
なんて言ったらボコられそうなのでやめておいた。
幸い、さっきのでケガをした人もいなく、被害は俺たちだけに留まった。
リカルドさんによると、貴族や偉い方々はあんな風に轢き殺してもおかしくないぐらいのスピードで飛ばすらしい。
平民の、さらに城壁外ということで価値が低いらしいからだ。
人に価値をつけるあたり、中世風らしい。
もちろん俺は道徳と人情を兼ね備えたジャパニーズなのでそんな事しないが。
「今いる場所はどこですか?」
あれまみれになった馬車を城壁内でもすっ飛ばしてきたので現在地がわからない。
見たところ路地の空き地らしきところだが、他にも馬車が何台か止まっている。
「ここはアルミール地区5番街のターミナルだ。」
「ターミナル?」
「大通りの大きな馬車や豪華な馬車と違って小さな馬車を扱うものや個人用の馬車乗を止まらせる場所だ。この馬車では場違いだがな。」
へえ。そんなものがあるのか。確かに他の馬車は小さく、こじんまりとした感じだな。
地区と街の番号は、地区は歴代の王子王女の名前がつけられていて、街番号は通りに面しているブロックごとに分けられているという。
王都が大きすぎるあまりに付けられた住所みたいなものだ。
ちなみに王城は都市の中心のアルドレッド地区の1番街。
と言ってもどこにあるのかはわからないが。
「よし。いいぞ。乗れ。」
なんか段々口調が砕けていっている気が。
馬車に乗ると臭いも痕跡1つも残ってはいなかった。やるな。
「ここから契約の騎士管理省までは30分ぐらいだ。もう吐くんじゃないぞ?」
吐いたら承知しないからな、というような睨みをきかされ、苦笑いしながら頷く。
馬車で街を移動する中、窓からの景色はとても新鮮だった。
日本では見られなかったであろう、木組みや石で作られているカラフルな家々。
人種は人間だけでなく、獣人や魔族、さらには小人族や巨人族までいる。
意外と多文化社会なのかもしれない。
道路も城壁外とは違い、歩行者と馬車との道がはっきりと別れている。
地面はきちんと平らに整備されていて、公共事業への力入れがいいことがわかる。
正直前世の世界でも通用しそうな街だ。
まあ当然電気や水道、ガスは通っていないわけだが。
馬車で外を見学する事30分。
ついに目的の騎士管理省に着いた。
レーミル地区の1番街だ。
薄々感じていた事だが、街番号が1に近づくほど高級になっている。
この地区は中央から少し外れた程度のところなので立派な高級街だ。
騎士管理省の建物自体も大きな屋敷になっていた。ファクトリア領の騎士専用屋敷の2倍はある。
リカルドさんにお礼をいい屋敷に向かうと、顎に白いひげをたくわえた70歳ぐらいの老人が立っていた。
「これはこれはレイ・スペルガー様。長旅お疲れ様でございます。私は第三騎士団副騎士長のエーミールと申します。」
エーミール。そう聞くと、クジャクヤママユを潰された少年しか出てこない。
「ではこちらへ。」
そう先導する老人は無駄のない歩きで颯爽と歩き始めた。副騎士長と言っていたし、かなり強いんだろう。
「それはそうと何故騎士管理省に出向かされたのでしょうな。魔法使いなら魔法省の管轄でしょうに」
ん?魔法省?確かにそんなものがあるなら魔法省に行くべきだが....
いや、水神が来た3日後にきた手紙は騎士管理省へと、と書いてあった。
俺の間違えではないだろう。とすれば国の間違いか?
ま、どうでもいいか。そんなこともあるだろう。
エーミールさんは玄関のごついドアを軽々と開けるとさらに進み出す。
「とりあえず接客室でお疲れを取ってくだされ。」
あるドアの前に立つとエーミールさんはドアを開けた。
「..........うむ?」
「......え?」
エーミールさんと同時に困惑の声を上げる。
そこには豪華な客室ーーーではなく腰に剣を携えた騎士が4人。そのうち1人は黒いマントを羽織り、剣も輝くようなものだ。間違いなく騎士団長だろう。
だが驚いたのはそこではない。
「エーミール殿。そいつから離れてください。」
冷徹な声で淡々と喋る騎士団長らしき男は殺気を撒き散らしていた。
「どういうことじゃ?」
騎士団長らしき男はそれに答えず、無言で剣を抜いた。
呆気にとられていた俺は突如現れた後ろからの殺気に思わず振り返る。
「悪いのう。なんだかわからんがお主を殺さんといけないらしい。悪く思うな。」
それは突然の出来事だった。
馬車の車輪がリズムを取っているように回る。
小さなところまで細工が施された車内は豪華そのもので、窓から見える景色はあまりに広大な、美しいというより何か心から湧き出てくるようなものだった。
「すっげっ.....」
アリア王国首都アルシオン。
全世界最大の都市で世界の中心だ。
馬車は今アルシオンから10キロほどの丘の上に位置しているが、そこからでも町の果ては見えることはない。
大きく城壁で囲まれ、城塞都市と言ってもいいが、城壁の外にも町は続いており、その賑やかさや活気さを感じさせる。
ファクトリア領の町と比べると雲泥の差だ。
丘を下り、アルシオンに近づくにつれ、町の雰囲気というものがわかってきた。
想像通り、中世ヨーロッパの田舎風で、城壁の外だというのに人で溢れかえっている。
満員列車並ではないが、まるでバーゲンセールでもやっているかのようだ。
しかしこんな人ごみの中、結構大きいこの馬車が通れるのか?
「レイ様。しっかりお掴まりください。」
馬車の御者はそう一言だけ告げると、ニコリと笑う。
嫌な予感がする。
「さあ。ファルルー二!行くんだ!」
ぱちんぱちんっ
馬を打つ鞭の音が鳴り響き、ファルルーニというらしき馬が雄叫びをあげた。
「ヒヒヒイィィィーーーン!!!」
あ、これファルルーニ怒ってるな。
「あのーなにをーーーーをっ!?」
ギュウン
一気に加速した馬車につられ、後ろに引っ張られる。
「さあ!進め進め!!蹴散らしてしまえ!どけどけ!踏み潰されたくなければ道を開けろ!!」
御者こんな人だったっけー!?
てかあんな混雑した中でこんなに走らしたら人潰れるって!
というかずっと前から我慢してた乗り物酔いがそろそろ......
やばい口から火が出そーーー
「おろろろろろろろろろろ」
「うぇ!?ちょっと!なに僕の馬車でゲロってんのさ!?」
お前のせいだろがーー
「おろろろろろろ」
「うわああああ!やめろやめろ!」
10分後、臭いのする馬車と服と御者と共に、俺は王都に初入りした。
ーーーーーーーーーーーーーー
「まったく!大したガキだよ!」
御者ーーーリカルドさんはあれまみれになった馬車を拭きながら俺を睨みつける。
だから!あんたがすっ飛ばしたせいでしょが!
なんて言ったらボコられそうなのでやめておいた。
幸い、さっきのでケガをした人もいなく、被害は俺たちだけに留まった。
リカルドさんによると、貴族や偉い方々はあんな風に轢き殺してもおかしくないぐらいのスピードで飛ばすらしい。
平民の、さらに城壁外ということで価値が低いらしいからだ。
人に価値をつけるあたり、中世風らしい。
もちろん俺は道徳と人情を兼ね備えたジャパニーズなのでそんな事しないが。
「今いる場所はどこですか?」
あれまみれになった馬車を城壁内でもすっ飛ばしてきたので現在地がわからない。
見たところ路地の空き地らしきところだが、他にも馬車が何台か止まっている。
「ここはアルミール地区5番街のターミナルだ。」
「ターミナル?」
「大通りの大きな馬車や豪華な馬車と違って小さな馬車を扱うものや個人用の馬車乗を止まらせる場所だ。この馬車では場違いだがな。」
へえ。そんなものがあるのか。確かに他の馬車は小さく、こじんまりとした感じだな。
地区と街の番号は、地区は歴代の王子王女の名前がつけられていて、街番号は通りに面しているブロックごとに分けられているという。
王都が大きすぎるあまりに付けられた住所みたいなものだ。
ちなみに王城は都市の中心のアルドレッド地区の1番街。
と言ってもどこにあるのかはわからないが。
「よし。いいぞ。乗れ。」
なんか段々口調が砕けていっている気が。
馬車に乗ると臭いも痕跡1つも残ってはいなかった。やるな。
「ここから契約の騎士管理省までは30分ぐらいだ。もう吐くんじゃないぞ?」
吐いたら承知しないからな、というような睨みをきかされ、苦笑いしながら頷く。
馬車で街を移動する中、窓からの景色はとても新鮮だった。
日本では見られなかったであろう、木組みや石で作られているカラフルな家々。
人種は人間だけでなく、獣人や魔族、さらには小人族や巨人族までいる。
意外と多文化社会なのかもしれない。
道路も城壁外とは違い、歩行者と馬車との道がはっきりと別れている。
地面はきちんと平らに整備されていて、公共事業への力入れがいいことがわかる。
正直前世の世界でも通用しそうな街だ。
まあ当然電気や水道、ガスは通っていないわけだが。
馬車で外を見学する事30分。
ついに目的の騎士管理省に着いた。
レーミル地区の1番街だ。
薄々感じていた事だが、街番号が1に近づくほど高級になっている。
この地区は中央から少し外れた程度のところなので立派な高級街だ。
騎士管理省の建物自体も大きな屋敷になっていた。ファクトリア領の騎士専用屋敷の2倍はある。
リカルドさんにお礼をいい屋敷に向かうと、顎に白いひげをたくわえた70歳ぐらいの老人が立っていた。
「これはこれはレイ・スペルガー様。長旅お疲れ様でございます。私は第三騎士団副騎士長のエーミールと申します。」
エーミール。そう聞くと、クジャクヤママユを潰された少年しか出てこない。
「ではこちらへ。」
そう先導する老人は無駄のない歩きで颯爽と歩き始めた。副騎士長と言っていたし、かなり強いんだろう。
「それはそうと何故騎士管理省に出向かされたのでしょうな。魔法使いなら魔法省の管轄でしょうに」
ん?魔法省?確かにそんなものがあるなら魔法省に行くべきだが....
いや、水神が来た3日後にきた手紙は騎士管理省へと、と書いてあった。
俺の間違えではないだろう。とすれば国の間違いか?
ま、どうでもいいか。そんなこともあるだろう。
エーミールさんは玄関のごついドアを軽々と開けるとさらに進み出す。
「とりあえず接客室でお疲れを取ってくだされ。」
あるドアの前に立つとエーミールさんはドアを開けた。
「..........うむ?」
「......え?」
エーミールさんと同時に困惑の声を上げる。
そこには豪華な客室ーーーではなく腰に剣を携えた騎士が4人。そのうち1人は黒いマントを羽織り、剣も輝くようなものだ。間違いなく騎士団長だろう。
だが驚いたのはそこではない。
「エーミール殿。そいつから離れてください。」
冷徹な声で淡々と喋る騎士団長らしき男は殺気を撒き散らしていた。
「どういうことじゃ?」
騎士団長らしき男はそれに答えず、無言で剣を抜いた。
呆気にとられていた俺は突如現れた後ろからの殺気に思わず振り返る。
「悪いのう。なんだかわからんがお主を殺さんといけないらしい。悪く思うな。」
それは突然の出来事だった。
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