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3.5章 攻略前夜
38.水神の実力
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「......いいの?」
さらっと水神を無視する俺を怪しそうに眼を細めるシルク。
「俺は何も見ていない」
「.........そ」
何事もなかったかのように歩き出すーーがガシィと肩を掴まれた。
やっぱり無理でしたか。
「ハハ。それはジョークかい?だとしたらもう少しマシなジョークにした方がいい」
眼の奥を覗き込むような不気味な表情に思わず背筋がゾクッとした。
口は笑っているが眼は笑ってない。
水神マジこえええ!
「ふっ、そこまで咎める事はないよ....」
人差し指を眉間にあて、俺の右手が疼きだす、とか言いそうな人がよくやるポーズだ。
もう行っていいかな.....。
「なんのようですか?」
「ハッハッハ!やっぱり気になるよねぇ!なんだと思う!?さあなんだと思う?」
「さあ?トイレに顔を突っ込んで欲しいとかですか?」
「ハッハッ!君って本当に体と態度の大きさが合致してないよねぇ!」
「器の大きさは合致してますよ」
「ハッハッハ!それは良かった!そういうジョーク、私は好きだよ」
「聞いてません」
「そうだねえ!聞かれてないねぇ!ハッハッハ!愉快だ!久しぶりにこんなに愉快になった!」
まあ言わずとも俺とシルクがドン引きしてたことはわかるだろう。
なんかテンション高い、というかなんと言うか、もう........可哀想だ。
地球ではこんな奴ソッコー病院ドーン!だからな。
「というわけで一騎打ちをしようじゃないか!はっは!」
「断ります」
「即答だねぇ!まあ君に拒否権はないよぉ!」
漫画でよく見る脅しを初めて受けた。
貴様に拒否権はないっ!キリッ!的な。
まあいざとなれば魔導で転移すればいい話だ。
「というわけで、行こうか」
「どこにーーー」
俺が聞く暇もなく俺の肩に水神の手が乗る。
あーーこれはダメなやつじゃね?
「転移!!」
水神の唱えたそれは俺が覚えたばかりのそれと同じだった。
そういえばマーリンもトップレベルは使えるっつってたな。コイツが7大列強なの忘れてた......。
あっ、という間に転移の感覚に包まれる。
やばい吐きそオロロロロ。
うっぷ.....。気持ち悪い..........。
1秒間のリバースタイムが終了し、スポンッと出たのは闘技場のようなところだった。
もちろん観客などいない。
「はっは!ここは闘技場ーーってどうした君ぃ!なぜ吐いてる!?誰にやられたのだ!?」
「.......ぇだ」
「うん?」
「お前だよぉおおおお!!」
「うごおおぉ!」
俺のアッパーパンチが水神の顎に見事に着陸した。
いい気味だ。ぺっ!
「むむ。それは開戦の合図と捉えていいのかな?ならこちらからもいくよ」
よろよろ立ち上がり、ファイティングポーズをとる水神。
なんだか見てると勝てそうな気がしてきた。
とりあえず魔装しとくか。
「来いっ!」
手を前に構える。
相手も7大列強だ。慎重に行かないと。さすがに殺されはしないだろう。
「ふっ!じゃあ行かせてもらう!」
その言葉の後に見せられたのは圧倒的な実力差だった。
一瞬で姿を消したーー早すぎて見えなかっただけだがーー俺が瞬きした瞬間には、俺はもう吹き飛ばされていた。
「えっ?」
間抜けなこえとともに壁に激突する。
壁にめりめり減り込み、魔装が分散した。
「くっ!雷撃!」
俺のお気に入り、かつ最強の技を瞬時に発動して落とす。
その瞬間、雷撃が目の前にーー落ちなかった。
「危ないねぇ!なんて魔力だ!面白い!」
ーーー魔惑か。マーリンも使っていたな。
くっそ魔法は使えないか。
「魔装!」
再びほとんどの魔力を使って体に魔力を纏わせる。
大幅な身体能力上昇と頑丈さが付加されているはずだ。
「へぇ!いいねぇ!」
楽しそうに呟く水神。
悪いがこちとらそんな余裕ねぇ。
本気でいくぜ!
"転移!"
バレないように心の中で呟く。
再びリバースタイムが襲来したが、そこはなんとか抑え、水神の後ろへと回りこむ。
「むっ!君もか!」
水神は驚いたように後ろを向くが、間に合わない。
俺は思いっきり拳を振り下ろした。
「.....ゎく」
勝ったーーーと思いきやボソッと呟いた水神の速度が超加速した。
思いっきりのパンチを右手で受け止められ、なおかつ水神は左手の剣を振るう。
振るわれた剣は、まるでスローモーションを見るかのようにゆっくりと俺の上半身と下半身を豆腐を切るように滑らかに真っ二つにした。
なんの抵抗もなくすり抜ける剣。
その瞬間、足は言うことを聞かず、体は後ろへと吹っ飛んだ。
なんとか首を持ち上げ、体を見ると俺の下半身はそこにはもうーーーー無かった。
「あ.....えっ?あっ......」
じわりとにじり出てくる血。
地面は赤く染まっている。その途端、急に死への恐怖が迫ってきた。
あぁ。俺こんなとこで死ぬのかよ。異世界でも結局はこうなるのか.....。
「ふむ。こんなところか」
余裕そうに俺を見下ろす水神。
一回でもいいからぶん殴りたい。
「..........うん。解除!」
何を言い出すのか急に指パッチんをする水神。
その途端、景色がグニャリと曲がり、心配そうなシルクの顔が見えた。
「..........っとぅえっ?」
「どうしたの?急に2人揃って動かなくなって」
よく見るとさっきの廊下に戻っている。
なんだ?どうなってる?
「ハッハッハ!少し君を試させてもらった!今のは幻惑だよ。僕の専売特許のね!悪く思わないでくれよ君!ではさらばだ!」
そう言い水神は転移した。
幻惑?
「水神の得意技は幻惑よ。その名の通り対象者に幻惑をかけて自分の世界に引きずりこむの。.....今かけられてたの?」
「わからない。どこからが幻惑だったのか.....。取り敢えず、俺は死んで....ないっ!」
お腹あたりをサワサワして確認する。
ちょん切られても無いし、魔力も元に戻っている。
「おそらく肩に手を置かれた所からね。水神の能力は触られなければ大したこと無い能力だから」
まあ触られればヤバイ能力だがな。
......................なんも敵わなかったな。
相手の土俵ってのもあるが魔導も魔法も効かない、か.....。
なんかもうすぐ迷宮攻略なのに心配になってきたぞ。
どうすっかな......。
「おい。レイ・スペルガー!」
突如後ろから声がかかる。
またか。今度は誰だ?
「ベディヴィエールさん!」
「王が呼んでいる。ただちに王室に向かわれよ」
「王が?」
「あぁ。先ほどの件だな」
「やっぱりですか....」
「......一つ忠告しといてやる。出された紅茶は飲むな。以上だ。急いで向かえ」
「...........わかりました」
なんでこんな急展開続くかなぁ?
「シルはこっちだ」
「はい。お父様」
俺はシルクと別れて王室へと向かっーーー
「お父様っ!??えっ?親子!?」
「........?今頃?ラストネーム同じじゃない」
「まじか!」
だが納得。
だからこんなに2人とも氷の塊みたいに冷たいんだな。確かに親子だ。うん。
「シルクっ!早く行くぞ!」
「........はい。ただいま」
俺に引き止められ、業を煮やしたのか檄を飛ばして去っていった。
そうかぁ。親子かあ。
って俺も呼ばれてたんだった。
俺はその場をダッシュで後にした。
さらっと水神を無視する俺を怪しそうに眼を細めるシルク。
「俺は何も見ていない」
「.........そ」
何事もなかったかのように歩き出すーーがガシィと肩を掴まれた。
やっぱり無理でしたか。
「ハハ。それはジョークかい?だとしたらもう少しマシなジョークにした方がいい」
眼の奥を覗き込むような不気味な表情に思わず背筋がゾクッとした。
口は笑っているが眼は笑ってない。
水神マジこえええ!
「ふっ、そこまで咎める事はないよ....」
人差し指を眉間にあて、俺の右手が疼きだす、とか言いそうな人がよくやるポーズだ。
もう行っていいかな.....。
「なんのようですか?」
「ハッハッハ!やっぱり気になるよねぇ!なんだと思う!?さあなんだと思う?」
「さあ?トイレに顔を突っ込んで欲しいとかですか?」
「ハッハッ!君って本当に体と態度の大きさが合致してないよねぇ!」
「器の大きさは合致してますよ」
「ハッハッハ!それは良かった!そういうジョーク、私は好きだよ」
「聞いてません」
「そうだねえ!聞かれてないねぇ!ハッハッハ!愉快だ!久しぶりにこんなに愉快になった!」
まあ言わずとも俺とシルクがドン引きしてたことはわかるだろう。
なんかテンション高い、というかなんと言うか、もう........可哀想だ。
地球ではこんな奴ソッコー病院ドーン!だからな。
「というわけで一騎打ちをしようじゃないか!はっは!」
「断ります」
「即答だねぇ!まあ君に拒否権はないよぉ!」
漫画でよく見る脅しを初めて受けた。
貴様に拒否権はないっ!キリッ!的な。
まあいざとなれば魔導で転移すればいい話だ。
「というわけで、行こうか」
「どこにーーー」
俺が聞く暇もなく俺の肩に水神の手が乗る。
あーーこれはダメなやつじゃね?
「転移!!」
水神の唱えたそれは俺が覚えたばかりのそれと同じだった。
そういえばマーリンもトップレベルは使えるっつってたな。コイツが7大列強なの忘れてた......。
あっ、という間に転移の感覚に包まれる。
やばい吐きそオロロロロ。
うっぷ.....。気持ち悪い..........。
1秒間のリバースタイムが終了し、スポンッと出たのは闘技場のようなところだった。
もちろん観客などいない。
「はっは!ここは闘技場ーーってどうした君ぃ!なぜ吐いてる!?誰にやられたのだ!?」
「.......ぇだ」
「うん?」
「お前だよぉおおおお!!」
「うごおおぉ!」
俺のアッパーパンチが水神の顎に見事に着陸した。
いい気味だ。ぺっ!
「むむ。それは開戦の合図と捉えていいのかな?ならこちらからもいくよ」
よろよろ立ち上がり、ファイティングポーズをとる水神。
なんだか見てると勝てそうな気がしてきた。
とりあえず魔装しとくか。
「来いっ!」
手を前に構える。
相手も7大列強だ。慎重に行かないと。さすがに殺されはしないだろう。
「ふっ!じゃあ行かせてもらう!」
その言葉の後に見せられたのは圧倒的な実力差だった。
一瞬で姿を消したーー早すぎて見えなかっただけだがーー俺が瞬きした瞬間には、俺はもう吹き飛ばされていた。
「えっ?」
間抜けなこえとともに壁に激突する。
壁にめりめり減り込み、魔装が分散した。
「くっ!雷撃!」
俺のお気に入り、かつ最強の技を瞬時に発動して落とす。
その瞬間、雷撃が目の前にーー落ちなかった。
「危ないねぇ!なんて魔力だ!面白い!」
ーーー魔惑か。マーリンも使っていたな。
くっそ魔法は使えないか。
「魔装!」
再びほとんどの魔力を使って体に魔力を纏わせる。
大幅な身体能力上昇と頑丈さが付加されているはずだ。
「へぇ!いいねぇ!」
楽しそうに呟く水神。
悪いがこちとらそんな余裕ねぇ。
本気でいくぜ!
"転移!"
バレないように心の中で呟く。
再びリバースタイムが襲来したが、そこはなんとか抑え、水神の後ろへと回りこむ。
「むっ!君もか!」
水神は驚いたように後ろを向くが、間に合わない。
俺は思いっきり拳を振り下ろした。
「.....ゎく」
勝ったーーーと思いきやボソッと呟いた水神の速度が超加速した。
思いっきりのパンチを右手で受け止められ、なおかつ水神は左手の剣を振るう。
振るわれた剣は、まるでスローモーションを見るかのようにゆっくりと俺の上半身と下半身を豆腐を切るように滑らかに真っ二つにした。
なんの抵抗もなくすり抜ける剣。
その瞬間、足は言うことを聞かず、体は後ろへと吹っ飛んだ。
なんとか首を持ち上げ、体を見ると俺の下半身はそこにはもうーーーー無かった。
「あ.....えっ?あっ......」
じわりとにじり出てくる血。
地面は赤く染まっている。その途端、急に死への恐怖が迫ってきた。
あぁ。俺こんなとこで死ぬのかよ。異世界でも結局はこうなるのか.....。
「ふむ。こんなところか」
余裕そうに俺を見下ろす水神。
一回でもいいからぶん殴りたい。
「..........うん。解除!」
何を言い出すのか急に指パッチんをする水神。
その途端、景色がグニャリと曲がり、心配そうなシルクの顔が見えた。
「..........っとぅえっ?」
「どうしたの?急に2人揃って動かなくなって」
よく見るとさっきの廊下に戻っている。
なんだ?どうなってる?
「ハッハッハ!少し君を試させてもらった!今のは幻惑だよ。僕の専売特許のね!悪く思わないでくれよ君!ではさらばだ!」
そう言い水神は転移した。
幻惑?
「水神の得意技は幻惑よ。その名の通り対象者に幻惑をかけて自分の世界に引きずりこむの。.....今かけられてたの?」
「わからない。どこからが幻惑だったのか.....。取り敢えず、俺は死んで....ないっ!」
お腹あたりをサワサワして確認する。
ちょん切られても無いし、魔力も元に戻っている。
「おそらく肩に手を置かれた所からね。水神の能力は触られなければ大したこと無い能力だから」
まあ触られればヤバイ能力だがな。
......................なんも敵わなかったな。
相手の土俵ってのもあるが魔導も魔法も効かない、か.....。
なんかもうすぐ迷宮攻略なのに心配になってきたぞ。
どうすっかな......。
「おい。レイ・スペルガー!」
突如後ろから声がかかる。
またか。今度は誰だ?
「ベディヴィエールさん!」
「王が呼んでいる。ただちに王室に向かわれよ」
「王が?」
「あぁ。先ほどの件だな」
「やっぱりですか....」
「......一つ忠告しといてやる。出された紅茶は飲むな。以上だ。急いで向かえ」
「...........わかりました」
なんでこんな急展開続くかなぁ?
「シルはこっちだ」
「はい。お父様」
俺はシルクと別れて王室へと向かっーーー
「お父様っ!??えっ?親子!?」
「........?今頃?ラストネーム同じじゃない」
「まじか!」
だが納得。
だからこんなに2人とも氷の塊みたいに冷たいんだな。確かに親子だ。うん。
「シルクっ!早く行くぞ!」
「........はい。ただいま」
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そうかぁ。親子かあ。
って俺も呼ばれてたんだった。
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