断罪された悪役令息と騎士団長様〜唯一君だけが僕の事知っている世界〜

ぷりん

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 酷い頭と身体の痛みで目が覚めた。

 ベットから身体を起こし、見渡すとそこは見慣れない部屋だった。窓が一つあり、そこからは人々が大勢居り、食べ物や雑貨などを売っているのが見えた。

 なぜ、僕がこんなところに…
父親に殴られた事までは覚えている。けれど、そこからの記憶が全くないという事は僕は意識を失ってしまったのだろうか…やっぱり僕は柔だなぁ、一発殴られてダウンとか…

 あぁぁ、頭が痛すぎて思考がだんだんマイナスの方に行ってしまう…


 そんなことを考えているとトントンとドアをノックする音が聞こえた。そして優しそうなおばさんが入ってきた。年は60歳くらいであろうか。髪は少し白髪混じりでお上品な雰囲気を醸し出している。

 彼女は僕が起きているのを見ると声をかけてきた。

「ぼうや、目が覚めたのかい。よかったわ!
昨日うちの裏で倒れてたのよ。」

「……ぁ、ありがとうございます…」
何か言わなければならないと思ったが、頭痛のせいで言葉があまり出てこなかった。

「…あら、熱がまた上がってきたのね…もうすぐお医者さんがくると思うからもうちょっと頑張ってね」
彼女は優しく僕にそう言った。

「……な、ぜ……そこまでしてくれるんですか…」

 彼女は優しい目をこちらに向けて何か言ったが、僕には聞こえなかった。


 見ず知らずの人間を助けるなんて、愚か者のする事だ。ましてや、僕は『レオナ』だ。こんな僕を助けるやつなんているわけない…

でも、でも少しでいいから…こんな僕でも彼女の優しさにすがってもいいですか…







 
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