3 / 5
3
しおりを挟む
酷い頭と身体の痛みで目が覚めた。
ベットから身体を起こし、見渡すとそこは見慣れない部屋だった。窓が一つあり、そこからは人々が大勢居り、食べ物や雑貨などを売っているのが見えた。
なぜ、僕がこんなところに…
父親に殴られた事までは覚えている。けれど、そこからの記憶が全くないという事は僕は意識を失ってしまったのだろうか…やっぱり僕は柔だなぁ、一発殴られてダウンとか…
あぁぁ、頭が痛すぎて思考がだんだんマイナスの方に行ってしまう…
そんなことを考えているとトントンとドアをノックする音が聞こえた。そして優しそうなおばさんが入ってきた。年は60歳くらいであろうか。髪は少し白髪混じりでお上品な雰囲気を醸し出している。
彼女は僕が起きているのを見ると声をかけてきた。
「ぼうや、目が覚めたのかい。よかったわ!
昨日うちの裏で倒れてたのよ。」
「……ぁ、ありがとうございます…」
何か言わなければならないと思ったが、頭痛のせいで言葉があまり出てこなかった。
「…あら、熱がまた上がってきたのね…もうすぐお医者さんがくると思うからもうちょっと頑張ってね」
彼女は優しく僕にそう言った。
「……な、ぜ……そこまでしてくれるんですか…」
彼女は優しい目をこちらに向けて何か言ったが、僕には聞こえなかった。
見ず知らずの人間を助けるなんて、愚か者のする事だ。ましてや、僕は『レオナ』だ。こんな僕を助けるやつなんているわけない…
でも、でも少しでいいから…こんな僕でも彼女の優しさにすがってもいいですか…
ベットから身体を起こし、見渡すとそこは見慣れない部屋だった。窓が一つあり、そこからは人々が大勢居り、食べ物や雑貨などを売っているのが見えた。
なぜ、僕がこんなところに…
父親に殴られた事までは覚えている。けれど、そこからの記憶が全くないという事は僕は意識を失ってしまったのだろうか…やっぱり僕は柔だなぁ、一発殴られてダウンとか…
あぁぁ、頭が痛すぎて思考がだんだんマイナスの方に行ってしまう…
そんなことを考えているとトントンとドアをノックする音が聞こえた。そして優しそうなおばさんが入ってきた。年は60歳くらいであろうか。髪は少し白髪混じりでお上品な雰囲気を醸し出している。
彼女は僕が起きているのを見ると声をかけてきた。
「ぼうや、目が覚めたのかい。よかったわ!
昨日うちの裏で倒れてたのよ。」
「……ぁ、ありがとうございます…」
何か言わなければならないと思ったが、頭痛のせいで言葉があまり出てこなかった。
「…あら、熱がまた上がってきたのね…もうすぐお医者さんがくると思うからもうちょっと頑張ってね」
彼女は優しく僕にそう言った。
「……な、ぜ……そこまでしてくれるんですか…」
彼女は優しい目をこちらに向けて何か言ったが、僕には聞こえなかった。
見ず知らずの人間を助けるなんて、愚か者のする事だ。ましてや、僕は『レオナ』だ。こんな僕を助けるやつなんているわけない…
でも、でも少しでいいから…こんな僕でも彼女の優しさにすがってもいいですか…
2
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
オメガのブルーノは第一王子様に愛されたくない
あさざきゆずき
BL
悪事を働く侯爵家に生まれてしまった。両親からスパイ活動を行うよう命じられてしまい、逆らうこともできない。僕は第一王子に接近したものの、騙している罪悪感でいっぱいだった。
【第一部・完結】毒を飲んだマリス~冷徹なふりして溺愛したい皇帝陛下と毒親育ちの転生人質王子が恋をした~
蛮野晩
BL
マリスは前世で毒親育ちなうえに不遇の最期を迎えた。
転生したらヘデルマリア王国の第一王子だったが、祖国は帝国に侵略されてしまう。
戦火のなかで帝国の皇帝陛下ヴェルハルトに出会う。
マリスは人質として帝国に赴いたが、そこで皇帝の弟(エヴァン・八歳)の世話役をすることになった。
皇帝ヴェルハルトは噂どおりの冷徹な男でマリスは人質として不遇な扱いを受けたが、――――じつは皇帝ヴェルハルトは戦火で出会ったマリスにすでにひと目惚れしていた!
しかもマリスが帝国に来てくれて内心大喜びだった!
ほんとうは溺愛したいが、溺愛しすぎはかっこよくない……。苦悩する皇帝ヴェルハルト。
皇帝陛下のラブコメと人質王子のシリアスがぶつかりあう。ラブコメvsシリアスのハッピーエンドです。
世界一大好きな番との幸せな日常(と思っているのは)
かんだ
BL
現代物、オメガバース。とある理由から専業主夫だったΩだけど、いつまでも番のαに頼り切りはダメだと働くことを決めたが……。
ド腹黒い攻めαと何も知らず幸せな檻の中にいるΩの話。
獣人王と番の寵妃
沖田弥子
BL
オメガの天は舞手として、獣人王の後宮に参内する。だがそれは妃になるためではなく、幼い頃に翡翠の欠片を授けてくれた獣人を捜すためだった。宴で粗相をした天を、エドと名乗るアルファの獣人が庇ってくれた。彼に不埒な真似をされて戸惑うが、後日川辺でふたりは再会を果たす。以来、王以外の獣人と会うことは罪と知りながらも逢瀬を重ねる。エドに灯籠流しの夜に会おうと告げられ、それを最後にしようと決めるが、逢引きが告発されてしまう。天は懲罰として刑務庭送りになり――
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる