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溶かされる
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新年度
今年の新入社員は男6人の女4人
併せて10人
去年の8人から2人増やせたのは会社業績がUPしたからね
皆な頑張ってくれてるわ
何人使いものに出来るかは私たちの腕の見せどころよね!
最近の研修は社会人としての常識からって・・・時代なのかな
夜はお世辞にも常識的とは言えないユキが指導している姿を見て変な感じ
私も研修資料に目を通してみたけど
「こんなことまで教えなきゃダメ!?」
人事担当は必要なこと、だって
新入社員教育も相まって忙しかったけど2周目の末には仕事のバタバタも一段落
年度末の慰労会からいつものコースで、ユウ君に会ってから大分経ったなぁと思っても、まだ半月しか経ってなかった
週末、翌週末と会うことができた
「会えて嬉しい^ ^」
なんて、言ってみたけど
アナタには冗談に聞こえてたよね
完全に茶化した言い方だったもんね
笑いながら
だって、
流石に恥ずかしいんだもん(><)
そんなときは
「キャー!注いで(><)」
って、グラスを空にして差し出すの
私の精一杯の可愛気
「僕、ホストじゃないんですけど(-.-;)」
「あら私のホストじゃなかったの?じゃあ、もういいもん!」
「はいはい、注ぎますよ^ ^」
そんなことを繰り返し、例年より暑い5月
いつもの様に冗談言い合ったり、
楽しい時間を過ごせてる
「こんばんは~」
いつものカウンター席に着くと隣にはユウ君がいる
「こんばんは!だいぶ元気になりましたね^ ^」
「あら、今日も私のこと待ってたの?かわいい^ ^」
いつもの決まり文句
「はい、お待ちしておりました」
「マスター、空気読もうよ・・・」
また懲りずにデートの約束なんかしちゃったりしてた^ ^
「今度こそ映画行きましょうね!」
「もちろん、良いわよ~!いつが空いてるの?」
と、お互い手帳を広げて28日の土曜日に約束をした
そして乾杯
最近の私は結構酔ってしまう
「ねぇー送ってよー」
「えっ・・・」
「冗談よ!タクシーで直ぐだからー、またね~」
「大丈夫ですか?お気をつけて!」
なによ!たまには送って行きなさいよ!
家に帰ると反省するんだけどね
変な人に見られちゃってるよなぁ私・・・
5/27
「明日の約束覚えてますか?
色々あって、明日は無しでお願いします
これからちょっと忙しくなるし、当分飲みには行けません
ごめんなさい」
えっ!?
何か、嫌われた?切られた?
「そうなんですね、残念だなぁ、これから忙しいって、どこか行っちゃうの?
もう会えないの?」
いきなりだし
本音は動揺しちゃってた
「頻繁には会えないけど、たまになら
また、お暇なときに声掛けて下さい」
終わりかなぁ、
ヤダなぁ、
でも
「また、ダメ元でデート誘うね(笑)」
「マリアさんと話すの楽しいから、また会いたいな‼︎デートのお誘い待ってますね」
また会いたいな‼︎なんて、ちょっとドキッとしちゃったけど・・・
本気にはしなかった
社交辞令だろうって
若いんだし、相手がいるって聞いたのは違うBARに異動したケイ君からだった
私をお姉ちゃんって慕うケイ君とは3年の付き合いになるかな
薄々は分かってたよ
こんな日が来ること
出会ってから半年、楽しかったし、忘れかけてた感情をちょっとだけ思い出させてくれたこと、感謝してた
けど、やっぱり
本音は
悲しかった・・・
翌週からは吹っ切る様に仕事に打ち込んだ
と、言うよりも仕事の予定も立て込んでたし、色々考えずに済んだ気もする
ふと、週末あたりは飲みに行きたくなったけど、いつものBARに行くことは2度となかった
連絡も一切しなかった
ユウ君の、笑うと目がなくなる笑顔を想い出すと少し悲しくなるから・・・
変な気持ちになるから・・・
年度始めの2ヶ月が中長期の社運を握る
スタートダッシュの契約はとても重要
カリカリしてはいけないけど、せかせかしい
今でこそ自分でアポ取りはしないけど高度案件では私が一緒に出向くことは少なくない
プレゼン指導で部下の成功結果報告を受けると祝福してあげたかったけど、次々来る案件で一つ一つの打ち上げには参加できない
段々、仕事も気持ちの整理もついてきて、気付けばあの日から1ヶ月が経とうとしていた
半年間ちょっと付き合ったくらいじゃ、こんなモノかって
本気になってたらヤバかったなぁ
なんて思う様にしてた
アナタからの連絡はいつも突然だよね
月末も27日
「久々に会いたい、お時間ある時に連絡下さい」
「久しぶり!会いたい!」
あれ?
考えるより先にもう送ってたけど、
やっぱり会いたいんだ、私
っていうか、
「会いたい」ってフレーズは誰だって効くよね^_^;
いつも?ドキッとさせられる
正直、うれしい
翌日
「空いてる日、連絡下さい」
「29日どうですか?ご飯でも」
「今月!??」
焦り過ぎちゃったかな、
唐突過ぎたよね(^^;;
「明後日だね、ダメ?」
「OK、何時にします?どこ行きますか?」
久々に会えるのが嬉しかった
ちょっと長めのやり取りを楽しんで、19時に約束をした
次の日は次の日が待ち遠しくて長かった
何をやっててもソワソワしちゃう
デスクでニヤける頬を抑えていると、
社長が覗き込む
「どした?虫歯か?歯医者行ってこい」
「フッフッフ・・・ジジイめ!これは喜びを抑えているのだよ」
「怖ぇよ・・・男でもできたか?」
「いかにも!いや、まだ、イヤイヤそんなんじゃないんです~」
と、最後はブリ女を演じる
「余計、怖ぇよ・・・上司として彼に伝えておいてくれ、ご愁傷様と」
「ちょっとー!なんでよー!!」
周りの同僚部下たちも笑っている
良い職場環境でしょ?
・・・
今まで押し殺そうとしてきた感情は、
梅雨の終わりを迎えるこの頃、
熱い雨が溶かしはじめたの
今年の新入社員は男6人の女4人
併せて10人
去年の8人から2人増やせたのは会社業績がUPしたからね
皆な頑張ってくれてるわ
何人使いものに出来るかは私たちの腕の見せどころよね!
最近の研修は社会人としての常識からって・・・時代なのかな
夜はお世辞にも常識的とは言えないユキが指導している姿を見て変な感じ
私も研修資料に目を通してみたけど
「こんなことまで教えなきゃダメ!?」
人事担当は必要なこと、だって
新入社員教育も相まって忙しかったけど2周目の末には仕事のバタバタも一段落
年度末の慰労会からいつものコースで、ユウ君に会ってから大分経ったなぁと思っても、まだ半月しか経ってなかった
週末、翌週末と会うことができた
「会えて嬉しい^ ^」
なんて、言ってみたけど
アナタには冗談に聞こえてたよね
完全に茶化した言い方だったもんね
笑いながら
だって、
流石に恥ずかしいんだもん(><)
そんなときは
「キャー!注いで(><)」
って、グラスを空にして差し出すの
私の精一杯の可愛気
「僕、ホストじゃないんですけど(-.-;)」
「あら私のホストじゃなかったの?じゃあ、もういいもん!」
「はいはい、注ぎますよ^ ^」
そんなことを繰り返し、例年より暑い5月
いつもの様に冗談言い合ったり、
楽しい時間を過ごせてる
「こんばんは~」
いつものカウンター席に着くと隣にはユウ君がいる
「こんばんは!だいぶ元気になりましたね^ ^」
「あら、今日も私のこと待ってたの?かわいい^ ^」
いつもの決まり文句
「はい、お待ちしておりました」
「マスター、空気読もうよ・・・」
また懲りずにデートの約束なんかしちゃったりしてた^ ^
「今度こそ映画行きましょうね!」
「もちろん、良いわよ~!いつが空いてるの?」
と、お互い手帳を広げて28日の土曜日に約束をした
そして乾杯
最近の私は結構酔ってしまう
「ねぇー送ってよー」
「えっ・・・」
「冗談よ!タクシーで直ぐだからー、またね~」
「大丈夫ですか?お気をつけて!」
なによ!たまには送って行きなさいよ!
家に帰ると反省するんだけどね
変な人に見られちゃってるよなぁ私・・・
5/27
「明日の約束覚えてますか?
色々あって、明日は無しでお願いします
これからちょっと忙しくなるし、当分飲みには行けません
ごめんなさい」
えっ!?
何か、嫌われた?切られた?
「そうなんですね、残念だなぁ、これから忙しいって、どこか行っちゃうの?
もう会えないの?」
いきなりだし
本音は動揺しちゃってた
「頻繁には会えないけど、たまになら
また、お暇なときに声掛けて下さい」
終わりかなぁ、
ヤダなぁ、
でも
「また、ダメ元でデート誘うね(笑)」
「マリアさんと話すの楽しいから、また会いたいな‼︎デートのお誘い待ってますね」
また会いたいな‼︎なんて、ちょっとドキッとしちゃったけど・・・
本気にはしなかった
社交辞令だろうって
若いんだし、相手がいるって聞いたのは違うBARに異動したケイ君からだった
私をお姉ちゃんって慕うケイ君とは3年の付き合いになるかな
薄々は分かってたよ
こんな日が来ること
出会ってから半年、楽しかったし、忘れかけてた感情をちょっとだけ思い出させてくれたこと、感謝してた
けど、やっぱり
本音は
悲しかった・・・
翌週からは吹っ切る様に仕事に打ち込んだ
と、言うよりも仕事の予定も立て込んでたし、色々考えずに済んだ気もする
ふと、週末あたりは飲みに行きたくなったけど、いつものBARに行くことは2度となかった
連絡も一切しなかった
ユウ君の、笑うと目がなくなる笑顔を想い出すと少し悲しくなるから・・・
変な気持ちになるから・・・
年度始めの2ヶ月が中長期の社運を握る
スタートダッシュの契約はとても重要
カリカリしてはいけないけど、せかせかしい
今でこそ自分でアポ取りはしないけど高度案件では私が一緒に出向くことは少なくない
プレゼン指導で部下の成功結果報告を受けると祝福してあげたかったけど、次々来る案件で一つ一つの打ち上げには参加できない
段々、仕事も気持ちの整理もついてきて、気付けばあの日から1ヶ月が経とうとしていた
半年間ちょっと付き合ったくらいじゃ、こんなモノかって
本気になってたらヤバかったなぁ
なんて思う様にしてた
アナタからの連絡はいつも突然だよね
月末も27日
「久々に会いたい、お時間ある時に連絡下さい」
「久しぶり!会いたい!」
あれ?
考えるより先にもう送ってたけど、
やっぱり会いたいんだ、私
っていうか、
「会いたい」ってフレーズは誰だって効くよね^_^;
いつも?ドキッとさせられる
正直、うれしい
翌日
「空いてる日、連絡下さい」
「29日どうですか?ご飯でも」
「今月!??」
焦り過ぎちゃったかな、
唐突過ぎたよね(^^;;
「明後日だね、ダメ?」
「OK、何時にします?どこ行きますか?」
久々に会えるのが嬉しかった
ちょっと長めのやり取りを楽しんで、19時に約束をした
次の日は次の日が待ち遠しくて長かった
何をやっててもソワソワしちゃう
デスクでニヤける頬を抑えていると、
社長が覗き込む
「どした?虫歯か?歯医者行ってこい」
「フッフッフ・・・ジジイめ!これは喜びを抑えているのだよ」
「怖ぇよ・・・男でもできたか?」
「いかにも!いや、まだ、イヤイヤそんなんじゃないんです~」
と、最後はブリ女を演じる
「余計、怖ぇよ・・・上司として彼に伝えておいてくれ、ご愁傷様と」
「ちょっとー!なんでよー!!」
周りの同僚部下たちも笑っている
良い職場環境でしょ?
・・・
今まで押し殺そうとしてきた感情は、
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