1 / 1
生まれた時から。
しおりを挟む
ぼくが生まれた時、みんなが楽しみにしてたのだろうか。
ぼくが泣いた時、みんな喜んでくれたのだろうか。
「今日も寒いな...」
真冬の雪の中を
手を擦り合わせ、歩く。
朝の6:00。
ゴミを集めて、お金に変えてもらう仕事を5歳の時にはじめた。
駅に人が集まる時は仕事がたくさんある。空き缶やビニール高く売れるから多く集めれるように
しっかり見ておく。
「あっあのおじさん
新聞読み終えたかな。」
そう言いながら、捨てられた新聞を拾い鞄にしまう。
お昼頃になると仕事をやめる。
他にも同じ仕事をしてる人がいる限り、自分ばかり働く事はできない。
「帰ろうかな。」
来た道とは違う道を通る。
そう。ぼくには唯一好きな事がある。
駅の近くの住宅街を歩くことだ。
休日は特に好きだ。
家の前で遊んでいる兄弟。
窓から見守るお父さんとお母さん。
「いいな。」
ぼくはよく考えるんだ。もしも
外で遊んでいる男の子がぼくだったらなって。
「大きな雪だるまを作って...」
その先は言えない。
何していいのかわからないから。
「帰ろう。」
そう呟くと、帽子を深くかぶり
歩き始める。
ぼくが泣いた時、みんな喜んでくれたのだろうか。
「今日も寒いな...」
真冬の雪の中を
手を擦り合わせ、歩く。
朝の6:00。
ゴミを集めて、お金に変えてもらう仕事を5歳の時にはじめた。
駅に人が集まる時は仕事がたくさんある。空き缶やビニール高く売れるから多く集めれるように
しっかり見ておく。
「あっあのおじさん
新聞読み終えたかな。」
そう言いながら、捨てられた新聞を拾い鞄にしまう。
お昼頃になると仕事をやめる。
他にも同じ仕事をしてる人がいる限り、自分ばかり働く事はできない。
「帰ろうかな。」
来た道とは違う道を通る。
そう。ぼくには唯一好きな事がある。
駅の近くの住宅街を歩くことだ。
休日は特に好きだ。
家の前で遊んでいる兄弟。
窓から見守るお父さんとお母さん。
「いいな。」
ぼくはよく考えるんだ。もしも
外で遊んでいる男の子がぼくだったらなって。
「大きな雪だるまを作って...」
その先は言えない。
何していいのかわからないから。
「帰ろう。」
そう呟くと、帽子を深くかぶり
歩き始める。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪女の死んだ国
神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。
悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか.........
2話完結 1/14に2話の内容を増やしました
そうして、女の子は人形へ戻ってしまいました。
桗梛葉 (たなは)
児童書・童話
神様がある日人形を作りました。
それは女の子の人形で、あまりに上手にできていたので神様はその人形に命を与える事にしました。
でも笑わないその子はやっぱりお人形だと言われました。
そこで神様は心に1つの袋をあげたのです。
レイルーク公爵令息は誰の手を取るのか
宮崎世絆
児童書・童話
うたた寝していただけなのに異世界転生してしまった。
公爵家の長男レイルーク・アームストロングとして。
あまりにも美しい容姿に高い魔力。テンプレな好条件に「僕って何かの主人公なのかな?」と困惑するレイルーク。
溺愛してくる両親や義姉に見守られ、心身ともに成長していくレイルーク。
アームストロング公爵の他に三つの公爵家があり、それぞれ才色兼備なご令嬢三人も素直で温厚篤実なレイルークに心奪われ、三人共々婚約を申し出る始末。
十五歳になり、高い魔力を持つ者のみが通える魔術学園に入学する事になったレイルーク。
しかし、その学園はかなり特殊な学園だった。
全員見た目を変えて通わなければならず、性格まで変わって入学する生徒もいるというのだ。
「みんな全然見た目が違うし、性格まで変えてるからもう誰が誰だか分からないな。……でも、学園生活にそんなの関係ないよね? せっかく転生してここまで頑張って来たんだし。正体がバレないように気をつけつつ、学園生活を思いっきり楽しむぞ!!」
果たしてレイルークは正体がバレる事なく無事卒業出来るのだろうか?
そしてレイルークは誰かと恋に落ちることが、果たしてあるのか?
レイルークは誰の手(恋)をとるのか。
これはレイルークの半生を描いた成長物語。兼、恋愛物語である(多分)
⚠︎ この物語は『レティシア公爵令嬢は誰の手を取るのか』の主人公の性別を逆転した作品です。
物語進行は同じなのに、主人公が違うとどれ程内容が変わるのか? を検証したくて執筆しました。
『アラサーと高校生』の年齢差や性別による『性格のギャップ』を楽しんで頂けたらと思っております。
ただし、この作品は中高生向けに執筆しており、高学年向け児童書扱いです。なのでレティシアと違いまともな主人公です。
一部の登場人物も性別が逆転していますので、全く同じに物語が進行するか正直分かりません。
もしかしたら学園編からは全く違う内容になる……のか、ならない?(そもそも学園編まで書ける?!)のか……。
かなり見切り発車ですが、宜しくお願いします。
ぼくの家族は…内緒だよ!!
まりぃべる
児童書・童話
うちの家族は、ふつうとちょっと違うんだって。ぼくには良く分からないけど、友だちや知らない人がいるところでは力を隠さなきゃならないんだ。本気で走ってはダメとか、ジャンプも手を抜け、とかいろいろ守らないといけない約束がある。面倒だけど、約束破ったら引っ越さないといけないって言われてるから面倒だけど仕方なく守ってる。
それでね、十二月なんて一年で一番忙しくなるからぼく、いやなんだけど。
そんなぼくの話、聞いてくれる?
☆まりぃべるの世界観です。楽しんでもらえたら嬉しいです。
理想の王妃様
青空一夏
児童書・童話
公爵令嬢イライザはフィリップ第一王子とうまれたときから婚約している。
王子は幼いときから、面倒なことはイザベルにやらせていた。
王になっても、それは変わらず‥‥側妃とわがまま遊び放題!
で、そんな二人がどーなったか?
ざまぁ?ありです。
お気楽にお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる