14 / 19
第二章 学園の章
5ページ目 担任の教師
しおりを挟む
5ページ 勇者ニルヴァフ
入学式が終わって、自分たちの机に座った。
ちなみに俺の席は一番の後ろの席で、窓側になった。
外の景色は、案山子に向かって木刀に叩きつけたり、魔法の修練してる者もいる。
だけど、そこから先から見える、町の景色はとても綺麗だった。
「熱心だなあ」
そう呟くと、熱い視線を感じる。
それは言うまでもなく、彼女だろう。
シャルは視線の先を見ると、やはりかと言わんばかりにスピカが見つめていた。
気づいてくれたのが嬉しいのか、スピカが投げキッスをしてくる。
そして、その行動を見た人達は一斉にシャル見つめる。
「羨ましい・・・よし殺そう」
「あいつ、大賢者様に投げキッスされてるぞ、殺そう」
「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪」
そんな楽しげな≪殺意が籠った≫声が聞こえる。
うん、皆、入学早々元気でよろしい。
シャルは自分の学園生活が荒れそうになることに肩を竦≪すく≫める
そう言って、手でお払うように「前を向いておけ」と伝えようとしたら。
「あいつ!大賢者様を追い払ったぞ!よし殺そう!」
「よし、あいつは活かせておかないな、殺≪や≫るか」
「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪」
ここまできたら、どうしたらいいのか分からなくなり、苦笑いをする。
「あはは、シャルくんも大変だね」
「ん・・・あ、あぁ、そうだな」
隣の席には、苦笑いをするニーアがいる。
ニーアのその言葉が何故か懐かしく感じた。
その懐かしさの正体を確かめようと、ニーアの事を全体を見つめた。
ニーアは見つめられるのに苦手なのか、それとも恥ずかしいのか顔を赤くさせた。
「え、あの、シャルくん?どうしたのかな?」
「あ、あぁ・・・すまない、気にしないでくれ」
「う、うん?わかった!」
ニーアは無邪気な笑顔で返事を返す。
そこでシャルは懐かしさの正体に気づく。
「そうか、そうだったんだな・・・」
「シャルくんどうしたの?さっきから独り言多いよ?」
「っう・・・すまない」
そのニーアの一言で思わず、謝ってしまった。
「あはは、謝らなくてもいいのに!悪いことしてないのに!」
「・・・そうだな」
その困った顔や無邪気な笑顔。
シャルは死んだ最愛の"友"のエルの影を重ね合わせていた。
顔は似てはいないが雰囲気は似ていた。何処か苦しいが、同時に居心地は良かった。
しばらくして、隣にいるニーアと世間話をしながら過ごしていると、学校のチャイムがなると同時に少し時間が経った後にガララッと扉が開く音が聞こえた。
「あー、遅れてすまんな」
扉に入ってきたのは、自分たちの担任の先生になるだろうと人だった。
この気だるそうで、高身長、寝ぐせが目立つ黒髪、何処か見たことある人だ。
「あー、んじゃ、自己紹介するわ」
そう言って、気だるげな男の名前はチョークを手に取り、黒板に書き始める。
『サカイ=マサヨシ』
それが担任の先生の名前だった。
「(めずらしい名前だな)」
前世で似たよう名前の奴がいた、トウホウの国?とかヒノクニから来たとかなんとか。
そのような名前を持つ人に会えるのは基本的に珍しく、決まって強かった記憶がある。
他では見たことない技術や武器を持っていたりとかで、殺すのに手こずった。
「(たしか、サムライって言う職業は凄く強かったな。俺の眼ですら、捉えるのにギリギリだった)」
他にもクノイチとかニンポウスレイヤー?などの規格外な力を持った奴と戦ってきたが、全て俺が葬った。
もし、担任の先生も同じような人なら、一度手合わせして見たい。
そう考えていると、先生が話はじめる。
「俺の名前は境 正義、名前がマサヨシの方だ。これから4年間はお前たちの先生だ、よろしくな」
すると、一人の剣士だろうと思われる、男子生徒が何か納得がいかないような声でサカイ先生の事を見下すように言う。
「へー、こんなナヨナヨしてて、弱そうなやつが担任かよ」
「・・・」
教師のサカイはそのまま何も言わずに、黙り込む。
そして厄介事が嫌なのか、男子生徒を無視して、そのまま続けようとしたら。男子生徒が机を蹴る。
「おい!無視すんな!」
「・・・なんでしょうか?」
そこでやっと、サカイは口を開く。
まるで、興味がなさそうな冷たい声が男子生徒は余計に苛立たせる。
「だから、俺は納得いかねえんだよ!なんでこんな弱そうで、名もない、有名でもない奴に教わらなければならないんだって、言ってんだ!せめて、剣聖バロウズ様ぐらい連れてこいや!」
剣聖バロウズ?だれだろう?
そこで疑問に思っていると、隣のいるニーアが教えてくれた。
「剣聖バロウズ様はこの学園の先生で、剣に扱う人に右にでるものはいないって言われているんですよ」
「へー」
「バロウズ様は生ける英雄として、語りづかれているんですよ!一人でドラゴンや大型魔獣を討伐したりなど有名なんです!私もバロウズ様に憧れて、この学園に入学したの!」
どうやら、何も功績もない、名もない奴に教えられても、強くなる為に来た人にとっては良い印象ではないだろう。
この世界は単純で名のある人は有名、だから強いと『勘違い』する人が多い。
たしかに、強そうと思った。
興味はあった、しかし、ただそれだけだった。
それよりも、興味があったのは、サカイ・・・担任の教師だ。
それは何故かというと・・・。
「まったく、ここの生徒は落ち着きがないですね・・・めんどくさいなー」
「なんだと・・・!!」
サカイは思わず、頭を掻いた。
その言葉を聞いた男子生徒はそのまま立ち上がり顔を真っ赤にさせる。正直、軽い挑発で剣士が務まるかどうか心配になってくる。
「その程度で、バロウズを連れてい来いと?」
「なに!?バカにしてんのか!バロウズ様を呼び捨てんじゃねぇよ!」
「はー・・・」
そんな、サカイはため息をする。
実際にめんどくさいだろうなって思う。
入学初日で、教師を変えろと言わんばかりにブーイングをする生徒が現れているんだ。
同じ立場なら、サカイ先生と同じ気持ちになっていただろう。
「正直、本当にそんな調子で剣士が務まるのか?まずはもう少し、相手との力量の差を見極める練習しとけ、それができないなら剣士はやめとけ」
「こ、この野郎・・・!」
実際、サカイ先生が言ってる事は正しい。
自分と相手の力の差を見極めなければ、いつ命を落としてもおかしくない、俺の友のレイルは単純バカだが、相手と自分の力の差は必ず見極めていた、それは仲間を最後に守り抜く為の判断が必要だったからだ。
ましては、剣士は前線に立つ職業で、前線を維持できなければ、後衛にも被害でて、パーティーの全滅は免れないからだ。
「しかし、剣士の人に剣士をやめろって言うのは存在否定されてるのと同じだよなあ」
「そうだね・・・」
そんな浮かない顔する、ニーア。
同じ、剣士だからだろうか、言われていい気分ではないのは間違いはないだろう。
我慢が出来なかった、男子生徒は剣を取り出す。
「こ、このやろう!」
「だから、力量を見極めろと・・・」
「うるせ!俺はみとめねえぞ!」
そう言って、飛び込むように剣をサカイに向けて振った。
それは一瞬の出来事だった。
男子生徒の剣を持った片手で掴み、そのまま腕を中に回り込むように持っていく。
そのまま、男子生徒をうつ伏せに倒し、もう一つの片手で首の大動脈を指を食い込ませる。
「あ、がっ・・・!?」
「知ってるかい?ここを少し切るだけで人は死ぬんだ」
生徒の皆はスピカと俺以外は唖然する。
そう、俺は興味があったのは、この人は実力をもって尚、無名のサカイ先生。何となくだが、俺と同じ"匂い"がした。
だが、殺人鬼の技ではない、アサシンでもなければシーフでもなかった。
ただ分かるのは、美学を追及した動きだった。
「ふむ・・・」
「あの先生の動き・・・無駄がなくてすごく綺麗・・・」
「ああ、やってる事はえげつないけどね」
そのままの意味で恐怖よりも、その動きが綺麗で皆が見惚れていた。もともと気だるさと一変してのギャップかもしれない。
男子生徒とは、もがいているが動けずにいた。
苦しそうにしているいる為、拘束をやめた。
「ケホッ・・・クソッ・・・!」
「というわけだ、席に戻ってくれ」
男子生徒は不満になりながらでも、自分の机に戻る。
ここで、シャルは思い出す。
「(そうだ、この人は入学試験の時に審判してくれた人だ)」
シャルはあの時のことを思い出す。
すると、サカイ先生は手を叩く、皆を覚醒させる。
「はい、まあ、挨拶はここまでしましょうかね。では明日からはよろしくな、では解散」
そう言って、先生は本当に挨拶だけして、トボトボ歩きながら出口の方へと行く。
出ていく時、一瞬だけ、サカイ先生と目が合う。
先生はッフと笑いながら、これから面白くなりそうだと感じで教室からいなくなる。
「(俺の方を見た?まさか俺のこと気づいたわけじゃないよな?)」
「シャルくん、どうしたの?」
「ああ、いや、なんでもないよ」
そう言って、会話してると。
机の下から覗き込むかのように、いつのまにかスピカが目の前にいた。
「ジッー・・・」
「はいはい、んじゃ寮に戻るぞ」
「うむ!ニーアも一緒に帰ろうぞ」
「え、いいのですか?」
そういって、少し嬉しそうにニーアは帰る準備を始める。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
学園の屋上で黒髪の男が、タバコ吸いながら、外を眺めていた。
「ふむ、めんどくさいけど、楽しくはなりそうだ」
そう言って、眺める先には自分たちの生徒が下校しているのが見える。
その中に、注目していた生徒がいた。
「スピカ=レイジェルト、ニーア=アヴェルモンド、そして・・・」
男は銀髪の少年を見つめる。
「シャル=クロエか・・・あいつは巻き込まれ体質だな」
ポッケから自作の黒い携帯灰皿を取り出して、たばこの火を消す
「しかし、”殺人鬼”が入学するなんて、珍しい事もんだな。まあ、それでも俺の生徒なら、教師をやるだけさ」
男は黒いスーツを着る
この男の名前は境 正義。
「さて、仕事が残ってんだよなぁ」
彼の職業は美学を追求した。
「いやー、めんどくさいなー」
殺し屋だ。
「まあ、やりますかね」
男は世直しの為に、闇の中なかに消えていくのであった。
入学式が終わって、自分たちの机に座った。
ちなみに俺の席は一番の後ろの席で、窓側になった。
外の景色は、案山子に向かって木刀に叩きつけたり、魔法の修練してる者もいる。
だけど、そこから先から見える、町の景色はとても綺麗だった。
「熱心だなあ」
そう呟くと、熱い視線を感じる。
それは言うまでもなく、彼女だろう。
シャルは視線の先を見ると、やはりかと言わんばかりにスピカが見つめていた。
気づいてくれたのが嬉しいのか、スピカが投げキッスをしてくる。
そして、その行動を見た人達は一斉にシャル見つめる。
「羨ましい・・・よし殺そう」
「あいつ、大賢者様に投げキッスされてるぞ、殺そう」
「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪」
そんな楽しげな≪殺意が籠った≫声が聞こえる。
うん、皆、入学早々元気でよろしい。
シャルは自分の学園生活が荒れそうになることに肩を竦≪すく≫める
そう言って、手でお払うように「前を向いておけ」と伝えようとしたら。
「あいつ!大賢者様を追い払ったぞ!よし殺そう!」
「よし、あいつは活かせておかないな、殺≪や≫るか」
「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪」
ここまできたら、どうしたらいいのか分からなくなり、苦笑いをする。
「あはは、シャルくんも大変だね」
「ん・・・あ、あぁ、そうだな」
隣の席には、苦笑いをするニーアがいる。
ニーアのその言葉が何故か懐かしく感じた。
その懐かしさの正体を確かめようと、ニーアの事を全体を見つめた。
ニーアは見つめられるのに苦手なのか、それとも恥ずかしいのか顔を赤くさせた。
「え、あの、シャルくん?どうしたのかな?」
「あ、あぁ・・・すまない、気にしないでくれ」
「う、うん?わかった!」
ニーアは無邪気な笑顔で返事を返す。
そこでシャルは懐かしさの正体に気づく。
「そうか、そうだったんだな・・・」
「シャルくんどうしたの?さっきから独り言多いよ?」
「っう・・・すまない」
そのニーアの一言で思わず、謝ってしまった。
「あはは、謝らなくてもいいのに!悪いことしてないのに!」
「・・・そうだな」
その困った顔や無邪気な笑顔。
シャルは死んだ最愛の"友"のエルの影を重ね合わせていた。
顔は似てはいないが雰囲気は似ていた。何処か苦しいが、同時に居心地は良かった。
しばらくして、隣にいるニーアと世間話をしながら過ごしていると、学校のチャイムがなると同時に少し時間が経った後にガララッと扉が開く音が聞こえた。
「あー、遅れてすまんな」
扉に入ってきたのは、自分たちの担任の先生になるだろうと人だった。
この気だるそうで、高身長、寝ぐせが目立つ黒髪、何処か見たことある人だ。
「あー、んじゃ、自己紹介するわ」
そう言って、気だるげな男の名前はチョークを手に取り、黒板に書き始める。
『サカイ=マサヨシ』
それが担任の先生の名前だった。
「(めずらしい名前だな)」
前世で似たよう名前の奴がいた、トウホウの国?とかヒノクニから来たとかなんとか。
そのような名前を持つ人に会えるのは基本的に珍しく、決まって強かった記憶がある。
他では見たことない技術や武器を持っていたりとかで、殺すのに手こずった。
「(たしか、サムライって言う職業は凄く強かったな。俺の眼ですら、捉えるのにギリギリだった)」
他にもクノイチとかニンポウスレイヤー?などの規格外な力を持った奴と戦ってきたが、全て俺が葬った。
もし、担任の先生も同じような人なら、一度手合わせして見たい。
そう考えていると、先生が話はじめる。
「俺の名前は境 正義、名前がマサヨシの方だ。これから4年間はお前たちの先生だ、よろしくな」
すると、一人の剣士だろうと思われる、男子生徒が何か納得がいかないような声でサカイ先生の事を見下すように言う。
「へー、こんなナヨナヨしてて、弱そうなやつが担任かよ」
「・・・」
教師のサカイはそのまま何も言わずに、黙り込む。
そして厄介事が嫌なのか、男子生徒を無視して、そのまま続けようとしたら。男子生徒が机を蹴る。
「おい!無視すんな!」
「・・・なんでしょうか?」
そこでやっと、サカイは口を開く。
まるで、興味がなさそうな冷たい声が男子生徒は余計に苛立たせる。
「だから、俺は納得いかねえんだよ!なんでこんな弱そうで、名もない、有名でもない奴に教わらなければならないんだって、言ってんだ!せめて、剣聖バロウズ様ぐらい連れてこいや!」
剣聖バロウズ?だれだろう?
そこで疑問に思っていると、隣のいるニーアが教えてくれた。
「剣聖バロウズ様はこの学園の先生で、剣に扱う人に右にでるものはいないって言われているんですよ」
「へー」
「バロウズ様は生ける英雄として、語りづかれているんですよ!一人でドラゴンや大型魔獣を討伐したりなど有名なんです!私もバロウズ様に憧れて、この学園に入学したの!」
どうやら、何も功績もない、名もない奴に教えられても、強くなる為に来た人にとっては良い印象ではないだろう。
この世界は単純で名のある人は有名、だから強いと『勘違い』する人が多い。
たしかに、強そうと思った。
興味はあった、しかし、ただそれだけだった。
それよりも、興味があったのは、サカイ・・・担任の教師だ。
それは何故かというと・・・。
「まったく、ここの生徒は落ち着きがないですね・・・めんどくさいなー」
「なんだと・・・!!」
サカイは思わず、頭を掻いた。
その言葉を聞いた男子生徒はそのまま立ち上がり顔を真っ赤にさせる。正直、軽い挑発で剣士が務まるかどうか心配になってくる。
「その程度で、バロウズを連れてい来いと?」
「なに!?バカにしてんのか!バロウズ様を呼び捨てんじゃねぇよ!」
「はー・・・」
そんな、サカイはため息をする。
実際にめんどくさいだろうなって思う。
入学初日で、教師を変えろと言わんばかりにブーイングをする生徒が現れているんだ。
同じ立場なら、サカイ先生と同じ気持ちになっていただろう。
「正直、本当にそんな調子で剣士が務まるのか?まずはもう少し、相手との力量の差を見極める練習しとけ、それができないなら剣士はやめとけ」
「こ、この野郎・・・!」
実際、サカイ先生が言ってる事は正しい。
自分と相手の力の差を見極めなければ、いつ命を落としてもおかしくない、俺の友のレイルは単純バカだが、相手と自分の力の差は必ず見極めていた、それは仲間を最後に守り抜く為の判断が必要だったからだ。
ましては、剣士は前線に立つ職業で、前線を維持できなければ、後衛にも被害でて、パーティーの全滅は免れないからだ。
「しかし、剣士の人に剣士をやめろって言うのは存在否定されてるのと同じだよなあ」
「そうだね・・・」
そんな浮かない顔する、ニーア。
同じ、剣士だからだろうか、言われていい気分ではないのは間違いはないだろう。
我慢が出来なかった、男子生徒は剣を取り出す。
「こ、このやろう!」
「だから、力量を見極めろと・・・」
「うるせ!俺はみとめねえぞ!」
そう言って、飛び込むように剣をサカイに向けて振った。
それは一瞬の出来事だった。
男子生徒の剣を持った片手で掴み、そのまま腕を中に回り込むように持っていく。
そのまま、男子生徒をうつ伏せに倒し、もう一つの片手で首の大動脈を指を食い込ませる。
「あ、がっ・・・!?」
「知ってるかい?ここを少し切るだけで人は死ぬんだ」
生徒の皆はスピカと俺以外は唖然する。
そう、俺は興味があったのは、この人は実力をもって尚、無名のサカイ先生。何となくだが、俺と同じ"匂い"がした。
だが、殺人鬼の技ではない、アサシンでもなければシーフでもなかった。
ただ分かるのは、美学を追及した動きだった。
「ふむ・・・」
「あの先生の動き・・・無駄がなくてすごく綺麗・・・」
「ああ、やってる事はえげつないけどね」
そのままの意味で恐怖よりも、その動きが綺麗で皆が見惚れていた。もともと気だるさと一変してのギャップかもしれない。
男子生徒とは、もがいているが動けずにいた。
苦しそうにしているいる為、拘束をやめた。
「ケホッ・・・クソッ・・・!」
「というわけだ、席に戻ってくれ」
男子生徒は不満になりながらでも、自分の机に戻る。
ここで、シャルは思い出す。
「(そうだ、この人は入学試験の時に審判してくれた人だ)」
シャルはあの時のことを思い出す。
すると、サカイ先生は手を叩く、皆を覚醒させる。
「はい、まあ、挨拶はここまでしましょうかね。では明日からはよろしくな、では解散」
そう言って、先生は本当に挨拶だけして、トボトボ歩きながら出口の方へと行く。
出ていく時、一瞬だけ、サカイ先生と目が合う。
先生はッフと笑いながら、これから面白くなりそうだと感じで教室からいなくなる。
「(俺の方を見た?まさか俺のこと気づいたわけじゃないよな?)」
「シャルくん、どうしたの?」
「ああ、いや、なんでもないよ」
そう言って、会話してると。
机の下から覗き込むかのように、いつのまにかスピカが目の前にいた。
「ジッー・・・」
「はいはい、んじゃ寮に戻るぞ」
「うむ!ニーアも一緒に帰ろうぞ」
「え、いいのですか?」
そういって、少し嬉しそうにニーアは帰る準備を始める。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
学園の屋上で黒髪の男が、タバコ吸いながら、外を眺めていた。
「ふむ、めんどくさいけど、楽しくはなりそうだ」
そう言って、眺める先には自分たちの生徒が下校しているのが見える。
その中に、注目していた生徒がいた。
「スピカ=レイジェルト、ニーア=アヴェルモンド、そして・・・」
男は銀髪の少年を見つめる。
「シャル=クロエか・・・あいつは巻き込まれ体質だな」
ポッケから自作の黒い携帯灰皿を取り出して、たばこの火を消す
「しかし、”殺人鬼”が入学するなんて、珍しい事もんだな。まあ、それでも俺の生徒なら、教師をやるだけさ」
男は黒いスーツを着る
この男の名前は境 正義。
「さて、仕事が残ってんだよなぁ」
彼の職業は美学を追求した。
「いやー、めんどくさいなー」
殺し屋だ。
「まあ、やりますかね」
男は世直しの為に、闇の中なかに消えていくのであった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?
山咲莉亜
ファンタジー
ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。
だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。
趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?
ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。
※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる