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第2章 荒れ狂う極寒の都市『スノーガーデン』編
第45話 バルドという青年の話
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俺達は最初の患者の所に向かうことにした。
場所は門の所から結構離れていた、先ほどの煌びやか町の光景とは違って、廃れていた場所に着いた。
向かう途中、気のせいだろうか周りにの人達は俺達を気にするように見てくる。
いや、カマさんが色々凄すぎるかもしれない。
なんたって、シスター姿のムキムキの男が短いスカートを着てプリプリしながら歩いているんだから。
「もう少しで着くわよん、家主にとは既に話はつけてあるわぁん」
カマさんは昨日の内に話し合えるように用意してくれたようだ。
俺達は周りの視線を感じていると、どうやら言い争っている声が聞こえた。
「なんですか!やめてください!」
遠くで見ていた俺達は声をする方を見る。
「あら~?何かしらねぇ?」
俺は凝らして見てみると、騎士数人と平民の青年が言い争っていた。
騎士は剣を抜き取ると、青年は警戒するように後ずさりをする。
するとカマさんが言う。
「あの子よ!私に患者を直してほしいと言っていた子は!」
「それは本当か?」
「間違いないわ!私がイケメンを忘れるはずがないんですもの!」
そう言って、カマさんは体をくねくねさせながら話す。
まずいな、このままだと騎士の手によって殺されかねない。
騎士は青年に向けて剣を振ろうとした。
俺はクレナに合図をした。
「二人はそこで待っていてくれ!クレナ、頼む!」
「任せて!ヨウイチ!」
俺は顔がバレないようにフードを深く被り黒マスクをし、手に吸い込まれるようにクレナは短刀の状態になり、俺はそのまま投げつける。
騎士は剣を振り、青年の顔と騎士の剣が短刀が間に割り込むように俺は『黒姫ノ影』を発動させ青年の所まで瞬間移動をした。
ギリギリ間に合ったようだ、俺は短刀で剣を受け止め、そのまま押し返す。
「な、何者だ!」
「名乗るほどでもないさ、何でただの平民を3人がかりで襲っているんだ?」
俺は短刀を構えると騎士達は警戒する、そこに一人の大柄の男が前に出て言う
「俺の名は、騎士の団長を務めている、ラクエイだ。コイツは危険因子として、始末に来た」
「危険因子?どういう事だ?」
俺は青年の顔を見ると、否定をするか用に頭を横に振った。
どうやら思い当たる節がないようだ、取り合えず騎士の話を聞くことにした。
「どうやら、本人は違うと言っているぞ?」
「ふん、言い訳ならいくらでもできるだろう、見た感じお前はこの町の者ではないな?返答次第ではお前も始末する事になる。」
そう言うと、ラクエイは凄まじい圧を掛けてくる。
騎士団長っていう名乗る程もあり迫力はあった。
「じゃあ、何故コイツを始末しようとしてたんだ?まず話はそれからだ」
「やはり、この町の者ではないな?まぁ折角だから教えてやろう、このスノーガーデンに奇妙な病気が流行っている、その病気の名は皆は血黒病(けっこくびょう)と呼んでいる、全身から血を噴き出して死ぬ病気だ。
調査した結果、この青年の家が発生源と聞いた、そして我が騎士団はそれを根絶すべくこの家の者を捕まえに来たのだ。」
なる程、第一患者の家はここで間違いはないようだ。
だが、俺達から見たら捕獲というよりも"排除"しようとしか見えなかった。
次は俺が質問することにしよう。
「そうか、質問なんだが、コイツが発症源と聞いたが、何か証拠でもあるのか?」
「あぁ、そいつはここの"玄武王"のいる山に登ったという目撃情報を聞いた、つまりだ、ソイツは玄武王の力を借りて病気を流行らせた」
すると、青年は我慢が出来なかったのか反論をする。
「だから、私はずっとここにいると言ってるじゃないですか!山なんか登ってなんかいません!」
青年は必死に弁解した、しかし騎士はそれを許さなかった。
「黙れ、何人も目撃情報があったんだ、お前は諦めて捕まっておけ」
騎士は再び、腰の剣を抜く
しかし、何だかこの状況に違和感を感じる、何故"今頃"になって捕まえようとしているんだ?
病気は2ヶ月前に起きているのに今頃になって捕まえる?
そして、俺はもう一つ違和感を感じた。
「それは、"目撃情報"だけなのか?」
「あぁ、そうだが何か文句あるのか?」
「それは自分達が見たのか?自分で見たわけでもないのに、そもそも目撃情報とは言っても誰から聞いたんだ?それは信用しても良い情報なのか?」
そう、こいつらはさっきから自分達が見たとは一言も言っていなかった。
予想だが、誰かに命令されて、この男を始末させようとしていたのだろう。
理由は分からないが、この男の事を気に食わなかった奴が嘘の証言で貶めようしているか、もしくはこの事件の"張本人"が命令したかもしれない。
「それはお前たちに教える権利があるとでも?」
「だよな、じゃあ何故、今頃になってこの青年を"始末"しに来たんだ?」
そう言うと、ラクエイの眉がピクリと動く、やはりコイツは捕まえに来たんじゃない、"殺し"来たんだ。
ラクエイの顔は声のトーンが下がり、徐々に苛立っていくが分かる。
「心外だな、俺達は"捕まえ"に来たんだ、そう何度も言わせないでくれ。」
「と言ってもなぁ、殺気を出しているのバレバレなんだよ」
そう、男は隠しきれていない殺気が俺には見えていた。
きっと月ノ城さんとの戦闘のせいなのか、殺気に対して敏感になっていたのだった。
すると、ラクエイは舌打ちをして言った。
「ッチ・・・、お前らこいつら任せる、自由にしろ」
そう言って、ラクエイは騎士たちに命令すると一斉に剣を抜く。
ラクエイは何処かに行ってしまった。
(本性を現したな・・・、流石に騎士10人以上の相手は分が悪いな)
下手に攻撃すれば、騎士達は俺達の事を犯罪者として扱うだろう、幸いにも顔はバレてはいない。
なら選択は一つしかないな。
(逃げるしかないな・・・)
俺は筒状の物を取り出す、騎士たちは警戒して盾を構える。
そのまま、筒状のピンを抜いて地面に転がすように投げると、煙が勢いよく噴き出す。
そして、当たり一面が白い煙で一瞬で見えなくなった。
「くそっ!見えない!魔力感知で追え!」
「できません!この煙で魔力感知が阻害されて感知できません!!」
騎士たちは当然、混乱していた。
俺はその隙にゴーグルを掛け、青年の手を引っ張るように走り出す。
「行くぞ」
「は、はい!!!」
俺達はカマさんとフェレシアの所まで走って行く。
「撤退だ!今なら逃げれる!」
「わ、わかりました!」
「あぁん!まってぇー!」
幸いにも騎士たちが現れた事で皆家に引きこもって、道には誰一人いなかった。
俺達はカマさんの宿まで走ったのだった。
―――――オ・カマ宿
「何とか、バレずに逃げ切ったわね」
「あぁ、そうだな」
俺達は宿で一息ついた、すると青年が俺達にお辞儀をしてお礼を言う。
「カマさんと旅のお方、私を助けていただいてありがとうございました、あのまま、助けていただけれなければ今頃・・・」
男はゾッとするように体を震わせた。
まぁ、あのままなら確実に死んでいただろう。
「そうだ、改めまして、私はバルドと言います、よろしくお願いします」
バルドは姿勢正しく、背中を真っすぐし綺麗なお辞儀をする。
白いまつ毛、美しく優しい顔していた、というかここの世界イケメン多くない?多すぎない?ちょっと俺泣いちゃうよ?
なんだか、自分の存在が小さくなったような気がした。
「さて、本題なんだけど・・・」
「はい、分かっています、亡き父の事ですよね?」
「あぁ、すまないな、色々辛いかもしれないがその時の状況を教えてくれ」
「はい、あれはカマさんに助けを求める前の5日前でした、父は仕事で返ってくると何やら、腕を痒いのか掻いていました。
最初はただ痒いだけなのかと思いました、次の日には仕事から帰ってくると全身に小さな傷があっちこっちについてました。
3日目にはその傷は黒くなり、傷がパックリ開いてました。
父はそれを怖がり、何とかしようと包帯を巻いてその場を凌いでました。
4日目には、包帯を巻いても傷は悪化するだけで、血は止まりませんでした。
このままだと、父は死んでしまう、誰か救いを求めましたが自分は平民の為、誰も相手してくれませんでした。」
「ひ、ひどい・・・!人が死にかけているというのに誰も助けてくれないんですか!?」
フェレシアはその話を聞いて、酷く怒った。
しかし、バルドはなだめるように話し続けた。
「しかし、私達はそこまでのお金はありませんでしたので仕方ありませんでした、しかし、この町で心優しい治癒師がいると噂に聞きました。
私はその情報を頼りにその人物を探しました。」
「それがカマさんって事だね」
バルドは頷く
「はい、カマさんは快く引き受けてくれました、私はカマさんには感謝するしかなかった。
カマさんは一夜漬けで治療するものの父の病は一向に良くなる事はありませんでした、包帯を外せば、傷口は父の命を弄ぶかのように笑ってるようなきがしました、そして7日目には・・・」
バルドは俯きく、涙をこらえて話す。
「無残な姿になって、死んでしまいました。
父が死ねば、次は僕の番ではないかと思いました、私は来る日も来る日も怯えながら過ごしてました。」
「そうか、それは残念だったな・・・」
その場はしばらく、沈黙が続いた。
しばらくして、フェレシアが質問する。
「その、他にバルドさんのお父さんに何か変なことは起こっていませんでしか?
何かその前から変なことしていたとか、死ぬ直前に何かありませんでしたか?」
そう言うと、バルドは考えるような仕草をする。
「うーん、やっぱり、最後には遠吠えが聞こえると苦しんでましたね。」
やはり、遠吠えか、遠吠えで苦しむか・・・現状じゃ分からないな・・・。
動く傷・・・、普通ならあり得ないわけだ。
すると、バルドは思い出したかのように声を出して話す
「そういえば、病気になる前に王宮に言ってくると言ってましたね」
「王宮?何故だ?」
「それはわかりません・・・、教えてくれませんでしたから、それに父は木を切るお仕事でしたので王宮に呼ばれって感じではないですし」
なんだか怪しいな、王宮か・・・、いったい何しにバルドの父は王宮へ何しに行ったんだ?
まさか、バルドの父が何かをしたから、騎士団が攻めてきたのか?
考えていると、クレナが突拍子のない事を言う。
「何、難しく考えているの?つまりこのバルドの家に何か隠されてるんじゃないの?」
そう、答えはクレナの答えはシンプルだった。
そうだ、もっと簡単でよかったのだ、何故難しく考えていたのだろうか。
騎士団はバルドの父が何かをやっている事に気づいたんだ。
その証拠隠滅する為に、騎士団はバルドの家に乗り込もうとした、その秘密を知れるいけないからバルド事を抹殺しようとしていたのか?
それなら納得がいく。
「よし、俺はもう一度、バルドの家に行ってみようと思う」
「え、でも、確実に騎士団がいるとおもうんですが・・・」
「入るとは言っていない、だけど俺の感ではいないと思うぞ」
「え?なんで、わかるんですか?」
「まぁ、戻ってきたら教えるさ・・・」
そう言って、俺はクレナと一緒に再び、バルドの家に向かうのだった。
場所は門の所から結構離れていた、先ほどの煌びやか町の光景とは違って、廃れていた場所に着いた。
向かう途中、気のせいだろうか周りにの人達は俺達を気にするように見てくる。
いや、カマさんが色々凄すぎるかもしれない。
なんたって、シスター姿のムキムキの男が短いスカートを着てプリプリしながら歩いているんだから。
「もう少しで着くわよん、家主にとは既に話はつけてあるわぁん」
カマさんは昨日の内に話し合えるように用意してくれたようだ。
俺達は周りの視線を感じていると、どうやら言い争っている声が聞こえた。
「なんですか!やめてください!」
遠くで見ていた俺達は声をする方を見る。
「あら~?何かしらねぇ?」
俺は凝らして見てみると、騎士数人と平民の青年が言い争っていた。
騎士は剣を抜き取ると、青年は警戒するように後ずさりをする。
するとカマさんが言う。
「あの子よ!私に患者を直してほしいと言っていた子は!」
「それは本当か?」
「間違いないわ!私がイケメンを忘れるはずがないんですもの!」
そう言って、カマさんは体をくねくねさせながら話す。
まずいな、このままだと騎士の手によって殺されかねない。
騎士は青年に向けて剣を振ろうとした。
俺はクレナに合図をした。
「二人はそこで待っていてくれ!クレナ、頼む!」
「任せて!ヨウイチ!」
俺は顔がバレないようにフードを深く被り黒マスクをし、手に吸い込まれるようにクレナは短刀の状態になり、俺はそのまま投げつける。
騎士は剣を振り、青年の顔と騎士の剣が短刀が間に割り込むように俺は『黒姫ノ影』を発動させ青年の所まで瞬間移動をした。
ギリギリ間に合ったようだ、俺は短刀で剣を受け止め、そのまま押し返す。
「な、何者だ!」
「名乗るほどでもないさ、何でただの平民を3人がかりで襲っているんだ?」
俺は短刀を構えると騎士達は警戒する、そこに一人の大柄の男が前に出て言う
「俺の名は、騎士の団長を務めている、ラクエイだ。コイツは危険因子として、始末に来た」
「危険因子?どういう事だ?」
俺は青年の顔を見ると、否定をするか用に頭を横に振った。
どうやら思い当たる節がないようだ、取り合えず騎士の話を聞くことにした。
「どうやら、本人は違うと言っているぞ?」
「ふん、言い訳ならいくらでもできるだろう、見た感じお前はこの町の者ではないな?返答次第ではお前も始末する事になる。」
そう言うと、ラクエイは凄まじい圧を掛けてくる。
騎士団長っていう名乗る程もあり迫力はあった。
「じゃあ、何故コイツを始末しようとしてたんだ?まず話はそれからだ」
「やはり、この町の者ではないな?まぁ折角だから教えてやろう、このスノーガーデンに奇妙な病気が流行っている、その病気の名は皆は血黒病(けっこくびょう)と呼んでいる、全身から血を噴き出して死ぬ病気だ。
調査した結果、この青年の家が発生源と聞いた、そして我が騎士団はそれを根絶すべくこの家の者を捕まえに来たのだ。」
なる程、第一患者の家はここで間違いはないようだ。
だが、俺達から見たら捕獲というよりも"排除"しようとしか見えなかった。
次は俺が質問することにしよう。
「そうか、質問なんだが、コイツが発症源と聞いたが、何か証拠でもあるのか?」
「あぁ、そいつはここの"玄武王"のいる山に登ったという目撃情報を聞いた、つまりだ、ソイツは玄武王の力を借りて病気を流行らせた」
すると、青年は我慢が出来なかったのか反論をする。
「だから、私はずっとここにいると言ってるじゃないですか!山なんか登ってなんかいません!」
青年は必死に弁解した、しかし騎士はそれを許さなかった。
「黙れ、何人も目撃情報があったんだ、お前は諦めて捕まっておけ」
騎士は再び、腰の剣を抜く
しかし、何だかこの状況に違和感を感じる、何故"今頃"になって捕まえようとしているんだ?
病気は2ヶ月前に起きているのに今頃になって捕まえる?
そして、俺はもう一つ違和感を感じた。
「それは、"目撃情報"だけなのか?」
「あぁ、そうだが何か文句あるのか?」
「それは自分達が見たのか?自分で見たわけでもないのに、そもそも目撃情報とは言っても誰から聞いたんだ?それは信用しても良い情報なのか?」
そう、こいつらはさっきから自分達が見たとは一言も言っていなかった。
予想だが、誰かに命令されて、この男を始末させようとしていたのだろう。
理由は分からないが、この男の事を気に食わなかった奴が嘘の証言で貶めようしているか、もしくはこの事件の"張本人"が命令したかもしれない。
「それはお前たちに教える権利があるとでも?」
「だよな、じゃあ何故、今頃になってこの青年を"始末"しに来たんだ?」
そう言うと、ラクエイの眉がピクリと動く、やはりコイツは捕まえに来たんじゃない、"殺し"来たんだ。
ラクエイの顔は声のトーンが下がり、徐々に苛立っていくが分かる。
「心外だな、俺達は"捕まえ"に来たんだ、そう何度も言わせないでくれ。」
「と言ってもなぁ、殺気を出しているのバレバレなんだよ」
そう、男は隠しきれていない殺気が俺には見えていた。
きっと月ノ城さんとの戦闘のせいなのか、殺気に対して敏感になっていたのだった。
すると、ラクエイは舌打ちをして言った。
「ッチ・・・、お前らこいつら任せる、自由にしろ」
そう言って、ラクエイは騎士たちに命令すると一斉に剣を抜く。
ラクエイは何処かに行ってしまった。
(本性を現したな・・・、流石に騎士10人以上の相手は分が悪いな)
下手に攻撃すれば、騎士達は俺達の事を犯罪者として扱うだろう、幸いにも顔はバレてはいない。
なら選択は一つしかないな。
(逃げるしかないな・・・)
俺は筒状の物を取り出す、騎士たちは警戒して盾を構える。
そのまま、筒状のピンを抜いて地面に転がすように投げると、煙が勢いよく噴き出す。
そして、当たり一面が白い煙で一瞬で見えなくなった。
「くそっ!見えない!魔力感知で追え!」
「できません!この煙で魔力感知が阻害されて感知できません!!」
騎士たちは当然、混乱していた。
俺はその隙にゴーグルを掛け、青年の手を引っ張るように走り出す。
「行くぞ」
「は、はい!!!」
俺達はカマさんとフェレシアの所まで走って行く。
「撤退だ!今なら逃げれる!」
「わ、わかりました!」
「あぁん!まってぇー!」
幸いにも騎士たちが現れた事で皆家に引きこもって、道には誰一人いなかった。
俺達はカマさんの宿まで走ったのだった。
―――――オ・カマ宿
「何とか、バレずに逃げ切ったわね」
「あぁ、そうだな」
俺達は宿で一息ついた、すると青年が俺達にお辞儀をしてお礼を言う。
「カマさんと旅のお方、私を助けていただいてありがとうございました、あのまま、助けていただけれなければ今頃・・・」
男はゾッとするように体を震わせた。
まぁ、あのままなら確実に死んでいただろう。
「そうだ、改めまして、私はバルドと言います、よろしくお願いします」
バルドは姿勢正しく、背中を真っすぐし綺麗なお辞儀をする。
白いまつ毛、美しく優しい顔していた、というかここの世界イケメン多くない?多すぎない?ちょっと俺泣いちゃうよ?
なんだか、自分の存在が小さくなったような気がした。
「さて、本題なんだけど・・・」
「はい、分かっています、亡き父の事ですよね?」
「あぁ、すまないな、色々辛いかもしれないがその時の状況を教えてくれ」
「はい、あれはカマさんに助けを求める前の5日前でした、父は仕事で返ってくると何やら、腕を痒いのか掻いていました。
最初はただ痒いだけなのかと思いました、次の日には仕事から帰ってくると全身に小さな傷があっちこっちについてました。
3日目にはその傷は黒くなり、傷がパックリ開いてました。
父はそれを怖がり、何とかしようと包帯を巻いてその場を凌いでました。
4日目には、包帯を巻いても傷は悪化するだけで、血は止まりませんでした。
このままだと、父は死んでしまう、誰か救いを求めましたが自分は平民の為、誰も相手してくれませんでした。」
「ひ、ひどい・・・!人が死にかけているというのに誰も助けてくれないんですか!?」
フェレシアはその話を聞いて、酷く怒った。
しかし、バルドはなだめるように話し続けた。
「しかし、私達はそこまでのお金はありませんでしたので仕方ありませんでした、しかし、この町で心優しい治癒師がいると噂に聞きました。
私はその情報を頼りにその人物を探しました。」
「それがカマさんって事だね」
バルドは頷く
「はい、カマさんは快く引き受けてくれました、私はカマさんには感謝するしかなかった。
カマさんは一夜漬けで治療するものの父の病は一向に良くなる事はありませんでした、包帯を外せば、傷口は父の命を弄ぶかのように笑ってるようなきがしました、そして7日目には・・・」
バルドは俯きく、涙をこらえて話す。
「無残な姿になって、死んでしまいました。
父が死ねば、次は僕の番ではないかと思いました、私は来る日も来る日も怯えながら過ごしてました。」
「そうか、それは残念だったな・・・」
その場はしばらく、沈黙が続いた。
しばらくして、フェレシアが質問する。
「その、他にバルドさんのお父さんに何か変なことは起こっていませんでしか?
何かその前から変なことしていたとか、死ぬ直前に何かありませんでしたか?」
そう言うと、バルドは考えるような仕草をする。
「うーん、やっぱり、最後には遠吠えが聞こえると苦しんでましたね。」
やはり、遠吠えか、遠吠えで苦しむか・・・現状じゃ分からないな・・・。
動く傷・・・、普通ならあり得ないわけだ。
すると、バルドは思い出したかのように声を出して話す
「そういえば、病気になる前に王宮に言ってくると言ってましたね」
「王宮?何故だ?」
「それはわかりません・・・、教えてくれませんでしたから、それに父は木を切るお仕事でしたので王宮に呼ばれって感じではないですし」
なんだか怪しいな、王宮か・・・、いったい何しにバルドの父は王宮へ何しに行ったんだ?
まさか、バルドの父が何かをしたから、騎士団が攻めてきたのか?
考えていると、クレナが突拍子のない事を言う。
「何、難しく考えているの?つまりこのバルドの家に何か隠されてるんじゃないの?」
そう、答えはクレナの答えはシンプルだった。
そうだ、もっと簡単でよかったのだ、何故難しく考えていたのだろうか。
騎士団はバルドの父が何かをやっている事に気づいたんだ。
その証拠隠滅する為に、騎士団はバルドの家に乗り込もうとした、その秘密を知れるいけないからバルド事を抹殺しようとしていたのか?
それなら納得がいく。
「よし、俺はもう一度、バルドの家に行ってみようと思う」
「え、でも、確実に騎士団がいるとおもうんですが・・・」
「入るとは言っていない、だけど俺の感ではいないと思うぞ」
「え?なんで、わかるんですか?」
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