Promised flower

マッシュルームきのこ

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子供の頃、僕は「死神」に会ったことがある。「幸人、ちゃんと寝るのよ」「でもお花見…」「ダメよ!熱が下がってから」「庭のを見るのもダメ…?」「今はダメ、じゃあちゃんと眠るのよ」(もう寝るの飽きちゃった…)その頃体が弱く、しょっちゅう熱を出してた。(少し庭を見よう…)僕の家には代々男が長生きしないと言う言い伝えがあって、けど母さんはあまり信じてないけど父さんなんかは結構気にしてた。「わあ…」庭にある古い桜の樹、何故か惹かれて僕はすこ。「…なんだか雪みたいでしょ?」「!?」そしてあの男に会った。「…君は誰?」「この桜の樹の妖精」「…マ?」(この男怪しさ満載なんだけど…)「本当だよ!幸人の命で咲くんだよ…おいで」「嫌だ!桜は好きだけど君みたいなチャラい男は嫌い!」「困ったな…じゃあ、分かった!今回は見逃してあげる!だけどまた迎いに来るよ…花の咲く頃に」ザア…「幸人~!遅れるわよ!」「はーい」「なーんでこんなギリギリまで寝てるの!」「だって、朝弱いから…」「今日は新学期なんだからしっかりね」「はーい!」「庭の桜、今年も咲かないわねぇ…病気か何かしら?」「大昔からあるみたいだから寿命じゃない?」「なんだから幸人が丈夫になった頃から咲かなくなった気がしない?」「…そう?行ってきまーす」あの頃は僕の命で咲いてた?あの桜が咲く頃、その頃には彼がまた迎いに来て今度こそ連れていかれてしまうの…?そう考えると怖いのに何故だろう?家以外の桜は綺麗に咲いてる。…あの人…え?似てる、(まさか…)「春野雫です。よろしくお願いする。」「席は…津藤の隣な」「えっ?はいっ」「よろたん」「…よろたん」なんか普通…人違い?…確かに普通に考えたらそんな訳ない!僕の気にしすぎか…「やっぱり綺麗…あっ…」(落ちる…!)「春野君…!あ…ありがと!」「大丈夫?…あんまり桜に惹かれない方がいいよ!危ないから」「えっ…」「…階段から落ちたりするしね、家、どっち?」「あ…えと…2丁目の方…」「同じだ!一緒に帰ろっか!」「うん…」…草生やした顔は優しくて、安心した。「幸人、最近春野と帰ってるだろう!」「うん、たまに…」「仲良しだな~!」春野君とはあれから何となく一緒に帰ったりしてる「じゃあ、みんなで帰ろうぜ」「いや…なんか春野君てさ…」「俺?」「春野!!」「津藤帰らない?」「あ…うん!じゃあまた明日!」「じゃーな!」「…なんか…春野って確かにかっこいいんだけどさ声かけづらいよな?」「それに何となくさ…幸人しか目に入ってない感じ?」「この辺桜多いね!」「学校も桜だらけだし」「うん!うれぴよ!」「桜そんなに好きなの?」「大すこ!…でもね…綺麗だし、すごく好きなんだけど…でも」「…何となくこわたん」「!?」「咲く側から散っていく姿には生まれた時から死への始まりである。命に似てる…桜に畏れを抱くのは桜が死と結びついてるから…そんな感じしない?」草生やした顔は好き「桜の詩とか小説とか、そういうちょっと怖いの多いし」「うん…」怖い顔と優しい笑顔が猫の目のように入れ替わる…安心と不安を代わる代わる与えられてクラクラする。酔ってるみたい…「そんなに桜好きなら、見に行かない?すごく綺麗なとこ知ってるけど」「…見てぇ!」「学校にも町にもたくさん咲いてるのにリアルに好きなんだね」「好きだよ…だけどその好きなところは怖いところじゃなくて優しくて綺麗なところ!桜見に行こう!」僕は好きだ春野君のこと…どうする?もしも春野君があの時の「死神」だったら「…でも、もう好きってこと止められない」どうしようもなく惹かれる…確かめよう、明日桜の下で「…わあ…!綺麗…!?」「…迎えに来たんでしょ?」「…君でしょ!昔、僕を迎えに来た!」ずっと最初から聞きたくて…「そして今また迎えに来た!?」聞けなかったこと…グイッ!ドンッ!「迎えに来たよ幸人…幸人が欲しい!もう待たないよ」桜の匂い…涙に似てる10年前は振り払えた手…「桜がすこ」今はもう「綺麗に咲くのがすこ…だから…連れていって…僕の命であの桜咲く?やっ…ずるい…花…咲くの?」「咲くよ」「…良かった」「花ばかり気にするんだな…怖くないの?」「だってあれは君でしょ?…咲いたら君は死なない。咲いてよ…生きてよ」死ぬのがこわたん…だけど、君が消えるのも怖い「桜のある家に生まれちゃったから仕方ないか…連れていって…?」「…自分が咲いていられたらそれで良かったのにそのために誰かの命がいくつ散ったって構わなかったのに」「幸人ちょっと大変!」「!」「桜が…!花が咲かないと思ったら、やっぱり病気だったのね」新しい芽…迎えに来るよ花が咲く頃…花咲く下であなたに会った。花散る下で恋を誓う
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