ふと頭をよぎったことを書いておく、いわゆるブログ的なあれ

ぽんたしろお

文字の大きさ
38 / 59
2020年02月

アガサ・クリスティーは読み漁った

しおりを挟む
 長編小説が読めなくなった話は、何回かしている。
でも、学生時代から三十才手前、多少生活が破綻してもなんとかいける時期があった。若い時って体力あるからさ。
 その時はまりまくったのが、ミステリー。
 読みやすい赤川次郎と、アガサ・クリスティーにはまった。アガサ・クリスティーはハヤカワ文庫で読んでいないの片っ端から買って読んだ。
 さてその後、やはり、読書は生活破綻するので、やめてしまったわけだが、ふと思った。
それまで、同じ本を読み返すことはしなかったのだが、所有して読破しているアガサ・クリスティなら、生活破綻しないのではないかな? と思いついたのだ。
 全部、犯人まで知っているので、途中で読むのをやめても大丈夫。これなら、読めると思った。
結果、アガサ・クリスティーの推理物に関しては、何十回も繰り返し読んだ。本はボロボロになった。

 読み込んでいくうちに、アガサ・クリスティーが、ポアロの作品ばかり要求されているのに徐々にうんざりしているんだろうなーと感じるようになってきた。
 自論だが、アガサ・クリスティーはポアロが大嫌いになっていたと思う。でも読者がポアロを要求するので出さざるを得ない。
 そこで、アガサは女性作家を、ポアロ物に登場させるようになった。ポアロにはヘイスティングというバディがいるというのに、だ。
 この女性作家は、物語の前半でかなりポアロを振り回す存在となっていて、ポアロに、自分の描くシリーズ物の主人公が大嫌いだと訴えているシーンまであった。
 おそらく、アガサ・クリスティーの本音だろうなぁと思った。それをポアロに愚痴るあたり、ユーモアもあったと思うけど、そんなに嫌いなのかなと感じたのだ。

 法医学のない時代だからこそ、推理小説が面白い時代だったとも思う。
今では化学的な分析で、推理など凌駕しちゃう時代でねぇかなと感じるのだ。

 アガサクリスティーを読み漁ったわりに、推理物を書きたくならないのは、古典的な方法は全部アガサ・クリスティーの二番煎じになってしまうだろうと感じるのと、そもそも現代では、推理が入る余地がなくなってきているのでは? というのがある。

 ちなみに、ファミコンで出た「なんとか殺人事件」のゲームは途中で、犯人が直観でわかった。ゲームを実際にプレーしていた夫に言って
「なんで、そんなのわかるんだよ?」
 と言われ
「いや、アガサ・クリスティー読んでいたら、なんとなくそうかな~と思っただけ、ゲームのヒントとは関係ない」と答えたが、犯人はやはりそいつだったという。夫のがっかり感は半端なかったようで
「もう二度と犯人予想するな」
 と釘をさされてしまった。夫、ごめんよ、でも根拠は全くなかったんだよ、ほんとに。

 だからどうした?という話をしてしまった。まぁ、ブログなんで。つらつらと書いてみた。



 
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...