6 / 59
2021年10月
小説コンテストに応募してみて思ったこと
しおりを挟む
小規模なジャンルコンテストに、一つしかない長編をエントリーして一次選考を通過する経験をさせてもらった。
二次で落ちだったんだが、エントリ―してから二次の結果出るまで、かなり緊張したし、冷や冷やしていた。
もともと遅筆な方だが、ツイッターにうかつに「遅筆で進まない」と呟けなくことを止めた。自意識過剰なのだけれど、エントリ―している間、ツイートもチェックされているのではないかと恐れたからだ。
「この作品の後、書けるか?」
を審査されているんだとしたら。いや、ぶっちゃけエントリーした作品以外、長編のアイディアはなかったわけで、それを感づかれたらまずいじゃん、と思ったのだ。
なにせ、長編は一作しかないわけで、新作の構想はないし、何なら今もない。
十万字を求められるコンテストにたった一作をエントリーして一次通過したものだから、小心者にはかなりきつかったのだ。
ツイートで
「文章の作成が進まない、ネタがない、実はプロット書けないから長編なんて一作書けただけでラッキーとすら思う」
と本音をこぼしたかったけれどエントリーしてから二次の選考結果でるまでの期間、こぼすにこぼせない、そんな胸中だった。
二次審査に落ちてすごくがっかりした。なんせ長編はこの一本しかないわけだから。でも同時にほっとした。
人気の出る面白い話を書けるタイプではない。二次落ちは妥当な結果である。小規模のジャンルコンテストにエントリーしたことに悔いはない。いい経験させてもらったと思っているんだよね。
審査する側は「商業的に成立する作家」さんを探しているんであって、それは自分ではない自覚はようやくできたかもしれない。
じゃあもうweb小説のコンテストから完全撤退するべきじゃん、エントリ―が主催側にも応募にも邪魔でしかないだろ、と指摘されそうだけど。そこまで自分と自分の話を邪険にはできない。そこが複雑なところだし、ばっさり割り切れないのだよなぁ。
おそらく小説でお金をもらうその責任を、自分は被る覚悟もできていなくて、だから「趣味で書いているだけ」と逃げるし、逃げるしかないのだ。コンテストに未練を残しつつ。
何物にもなれないけれど。でも好きな世界を書ける、その自由はあるから、書いていくと思うんだ。
ついでに清々しく叫ぶ。
遅筆だし、書きだす形式のプロットは書けないし(じゃあどんなプロットなら作れるかは、また別に書いていきたい)、ゆえに長編は書けそうな気配もない、そんなんだけど、お話書くのは好きで好きでたまらないんだあぁあぁあああぁあああぁっ!
二次で落ちだったんだが、エントリ―してから二次の結果出るまで、かなり緊張したし、冷や冷やしていた。
もともと遅筆な方だが、ツイッターにうかつに「遅筆で進まない」と呟けなくことを止めた。自意識過剰なのだけれど、エントリ―している間、ツイートもチェックされているのではないかと恐れたからだ。
「この作品の後、書けるか?」
を審査されているんだとしたら。いや、ぶっちゃけエントリーした作品以外、長編のアイディアはなかったわけで、それを感づかれたらまずいじゃん、と思ったのだ。
なにせ、長編は一作しかないわけで、新作の構想はないし、何なら今もない。
十万字を求められるコンテストにたった一作をエントリーして一次通過したものだから、小心者にはかなりきつかったのだ。
ツイートで
「文章の作成が進まない、ネタがない、実はプロット書けないから長編なんて一作書けただけでラッキーとすら思う」
と本音をこぼしたかったけれどエントリーしてから二次の選考結果でるまでの期間、こぼすにこぼせない、そんな胸中だった。
二次審査に落ちてすごくがっかりした。なんせ長編はこの一本しかないわけだから。でも同時にほっとした。
人気の出る面白い話を書けるタイプではない。二次落ちは妥当な結果である。小規模のジャンルコンテストにエントリーしたことに悔いはない。いい経験させてもらったと思っているんだよね。
審査する側は「商業的に成立する作家」さんを探しているんであって、それは自分ではない自覚はようやくできたかもしれない。
じゃあもうweb小説のコンテストから完全撤退するべきじゃん、エントリ―が主催側にも応募にも邪魔でしかないだろ、と指摘されそうだけど。そこまで自分と自分の話を邪険にはできない。そこが複雑なところだし、ばっさり割り切れないのだよなぁ。
おそらく小説でお金をもらうその責任を、自分は被る覚悟もできていなくて、だから「趣味で書いているだけ」と逃げるし、逃げるしかないのだ。コンテストに未練を残しつつ。
何物にもなれないけれど。でも好きな世界を書ける、その自由はあるから、書いていくと思うんだ。
ついでに清々しく叫ぶ。
遅筆だし、書きだす形式のプロットは書けないし(じゃあどんなプロットなら作れるかは、また別に書いていきたい)、ゆえに長編は書けそうな気配もない、そんなんだけど、お話書くのは好きで好きでたまらないんだあぁあぁあああぁあああぁっ!
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる