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2021年10月
北海道のストーブとエアコンの話
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ネットで話していると、北海道の認識と違うと感じることの一つにストーブとエアコンがある。
北海道で使うストーブは吸気管と排気管が壁から外に出ている。冬季間、長時間使用が前提であり、その前提でFF式ストーブを設置してあることが多いのだ。
このFF式ストーブについて更に言及すると、ストーブ本体に給油タンクはついていない(ここでえっ?と思う方もいるのだろうと思う)。
どういうことかというと、ストーブを給油管に接続してあって、屋外の灯油タンク(一軒家だと400リットルぐらいの容量)から灯油を供給するようになっているのだ。
ちょっとストーブ点火したぐらいで、灯油の減りを心配する人は、あまりいない。
使用の仕方によるが灯油はタンクローリーが配達に来て、400リットルの灯油タンクに給油する。満タンにすれば一週間や二週間で空になることは、ほぼ考えにくい。
だから、北海道の人が「ストーブを点けるのを我慢した」と言うのは、しまってあるストーブを引っ張り出すのが面倒だから我慢するという意味ではなく、
『すぐに温めることが出来るボタンをぽちっ押してしまう誘惑に、勝った』
という意味である。誤解している本州住まいの方が多いと思うので、強調しておかねばと思った次第である。
さて、かくのごとき吸気管と排気管、給油管でガチガチ固定されたストーブを、夏になったからといって取り外す家は多くはない。
ストーブ整備は二年に一度ぐらいの頻度でする必要が出てくるので、ストーブ分解整備の業者さんに頼むことになる。ストーブが家の中にないのは、ストーブ分解整備の時ぐらいなので、夏場に点火していないストーブがあっても、誰も不思議に思わない。
夏だってストーブ自体は家の中のごく日常のあって当たり前の存在である。
本州の人は冬だからエアコンを取り外したりしないわけで、それと同じ感覚でストーブが置いてあるだけなのだから。
賃貸物件はストーブは基本、部屋の設備として付いていることが多い。灯油は建物の外に設置してあり各戸に給油する配管にメーターが付いているシステムだ。賃貸の場合、大家さんや管理会社が指定した業者の灯油価格になるので、賃貸側は請求される単価で灯油を使うことになる。
さてそんな北海道も2021年、猛暑が襲った。ストーブ「なら」あって当たり前の北海道だが、エアコン普及率はやたら低い。観光でくる分には心配は不要だ。ホテルや観光・商業施設は、エアコンはだいたい設置されているからだ。
夏の暑さ問題が直撃するのは、道民だ。
そして、道民が欲しいのは、本当は、エアコンでなくて「クーラー」機能なのだな……。冬の暖房用にはすでにストーブがあるのだから。
夏の暑い日が増えて、エアコン設置率も多少上がってきた夏だった。ちなみに今なら、賃貸物件は、エアコンがある物件が人気が高いと思われる(それだけ、エアコンの付いてない物件の方がまだまだ、まだまだ多いということだ)。
北海道で使うストーブは吸気管と排気管が壁から外に出ている。冬季間、長時間使用が前提であり、その前提でFF式ストーブを設置してあることが多いのだ。
このFF式ストーブについて更に言及すると、ストーブ本体に給油タンクはついていない(ここでえっ?と思う方もいるのだろうと思う)。
どういうことかというと、ストーブを給油管に接続してあって、屋外の灯油タンク(一軒家だと400リットルぐらいの容量)から灯油を供給するようになっているのだ。
ちょっとストーブ点火したぐらいで、灯油の減りを心配する人は、あまりいない。
使用の仕方によるが灯油はタンクローリーが配達に来て、400リットルの灯油タンクに給油する。満タンにすれば一週間や二週間で空になることは、ほぼ考えにくい。
だから、北海道の人が「ストーブを点けるのを我慢した」と言うのは、しまってあるストーブを引っ張り出すのが面倒だから我慢するという意味ではなく、
『すぐに温めることが出来るボタンをぽちっ押してしまう誘惑に、勝った』
という意味である。誤解している本州住まいの方が多いと思うので、強調しておかねばと思った次第である。
さて、かくのごとき吸気管と排気管、給油管でガチガチ固定されたストーブを、夏になったからといって取り外す家は多くはない。
ストーブ整備は二年に一度ぐらいの頻度でする必要が出てくるので、ストーブ分解整備の業者さんに頼むことになる。ストーブが家の中にないのは、ストーブ分解整備の時ぐらいなので、夏場に点火していないストーブがあっても、誰も不思議に思わない。
夏だってストーブ自体は家の中のごく日常のあって当たり前の存在である。
本州の人は冬だからエアコンを取り外したりしないわけで、それと同じ感覚でストーブが置いてあるだけなのだから。
賃貸物件はストーブは基本、部屋の設備として付いていることが多い。灯油は建物の外に設置してあり各戸に給油する配管にメーターが付いているシステムだ。賃貸の場合、大家さんや管理会社が指定した業者の灯油価格になるので、賃貸側は請求される単価で灯油を使うことになる。
さてそんな北海道も2021年、猛暑が襲った。ストーブ「なら」あって当たり前の北海道だが、エアコン普及率はやたら低い。観光でくる分には心配は不要だ。ホテルや観光・商業施設は、エアコンはだいたい設置されているからだ。
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そして、道民が欲しいのは、本当は、エアコンでなくて「クーラー」機能なのだな……。冬の暖房用にはすでにストーブがあるのだから。
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