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2019/07/25
まとめサイトの下請け「ロケ地のキーワードが苦手で、一向に稼ぎが上がらない件」(2020/10/19 改)
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最初の記事には八時間かかった。
今、最初にもらったのキーワードで記事作成するなら、たぶん三時間~かな。
キーワードのテーマはドラマの振り返りと次回の予告みたいな感じから始まった。慣れてきて三千字以上の記事を一日一記事納品できるようになってた。
しかし。二か月ほどたったあたりから、キーワードに「ぬおっ?」と思うものが多くなってきた。
他の記事でも触れたが、公開前の映画やドラマの原作について書くネタバレ的な記事あたりから、徐々に難易度があがってきたと感じる。
それでも、まぁ、なんとか記事にした。したんだけど、苦戦してもがいていた。
私が特に苦手だったのが、聖地巡礼の参考にクリックされそうなロケ地の記事だ。自分の住んでいる地元しかわからんし、地元でロケなんて見たことないのに、どう書けというのだ?
どう書けって、決まってるがな。グーグル検索さんとツイッターで必死こいて探せってことだ。
ドラマのロケ地情報がまとまっているサイトを見つけた。目撃した人が、サイトに書き込む形式だった。ウィキペディアに近い形と思ってもらうとイメージしやすいかもしれない。
まず、そこで宛がわれたドラマのロケ地をチェックする。
あとはツイッターの目撃情報。さらに、エキストラ募集サイトだ。
更に、ロケ用に貸し出しますという案内がある不動産サイトも要チェック。
これらの情報を合わせて、ドラマ予告の背景風景などの数少ない場面から、ロケ地の風景をグーグルマップを使ってすり合わせることをしていた。一応、間違えないようにチェックしていたのだよな。
これは、誰に教わったのでもない、自分の調べ方。なので時間がかかるよ。きっともう少し手早く調べる方法あるかもな。
気になる方は「ロケ地の調べ方」とかで検索してみたらいいんでね?(突き放すの図w)
私がロケ地の記事を遅くても納品するからなのか知らないが、嫌がらせのようにロケ地の記事を書く指示が増えてきた。旅行だって全然行かない引きこもり状態なのに、ロケ地を知ったかぶりして案内する記事にせねばならん。なかなかハードだった。
何度も検索かけて、調べていくうちに、ロケ地の全体像がうっすらわかってきた。
ご存じの方も多いとは思うが、東京や横浜は、ロケを許可する場所が案外限られている。なので映画やドラマの風景は似ていることも多いんだなぁとわかってきた。あ、ここ、あのドラマでも使ってたじゃんという感じ。
こんなことやっていたら、下調べと確認だけで一日まるっとかかってしまう。結局二日ほどかけて納品して、修正で戻ってくると泣きたくなったものだ。
逆に調べやすいのが、町おこしに映画の撮影招致をしている地方だ。地方では、映画のロケ地になると、映画の宣伝を官民一体になって宣伝するので、記事にするのに助かった。
どうしても書けない、とさじを投げそうになった作品がある。
ホテルを舞台にした作品のロケ地を調べて記事にせよ、という指示がきた時。ホテル物は基本的に「密室劇」といわれるジャンルだ。
一か所で集中的に撮影するので、どこかのスタジオを借り切ってホテルを再現していたら、目撃情報など一切ないのだ。
てがかりなし。それまで意地でも「調べましたがわかりませんでした!」と放棄する文章だけは作成していなかったが、エキストラの募集もない状態で、あきらめかけた。
最終的に同じスタジオを使った別作品のファンのネットの書き込みを見つけて、そのスタジオのサイトを確認、建物内部の構造をドラマの予告と比較してなんとか記事にした。階段の形、配置、部屋の広さ、スタジオの予約も確認して、よし間違いないと確信したから記事作成したけどな。
クライアントは、検索で読み手がクリックしそうな題材を下請けに投げるだけなので、その下調べにどれだけ時間がかかっても、一記事は一記事。貸しスタジオでほぼ全部撮影する密室劇のロケ地なんて記事作成できた方が驚きなのだが、下請けにテーマ投げているので「書けないテーマ」とか、一切知らないのだと思う。
この記事を載せたブログの謳い文句が「ドラマ好きによる解説サイト」風味だったけれど、密室劇のロケ地というか、撮影スタジオを
下請けに出している時点で、発注者も何も知らない状態なのがよーーくわかった。ドラマ好きじゃないじゃん……。
この密室劇物のスタジオを割り出した記事だけは、まとめサイトのゴミ記事認定されるのはいささか悲しいよな~。それぐらい、ネットでしか調べられない状態で調べ切った記事だものな。
苦労して調べたその同じキーワードで二年ぶりに検索かけたら、まとめ記事がいっぱい出てきた。多分、私が調べた記事を元にリライトしているのもあるなー。まぁ、ライバルサイトであると同時に情報提供を融通しあうみたいな感じもあるからね。
ロケ地記事は、作品によっては、探しやすい物と、ほんとに苦労する物があるので、深みにはまらない方がいいと思う。
また、聖地巡礼で迷惑をかける場合もある。場所特定できても細心の注意が必要だとも感じる。
とにかく。ロケ地の記事は、最初の一~二か月、キーワードとして要求されたドラマの内容だけを追う記事とは、比較にならないぐらい時間がかかった。
ついでに下調べに時間がかかるのに、文字数が稼げないのだ。だって、場所特定できたとして。住所書いて終われないじゃん、文字数足りなくて。
最終的に文字数稼ぐためにやったこと。ロケ地巡礼で来て欲しい地方が舞台の作品については、ロケ地を回る交通手段のご案内を調べて書いたな。まるで、そこを知っているみたいな観光案内記事の書き方したけど、一回も行ったことねぇ場所だった。だって文字数足りないと納品できないからしょうがないじゃん……。
上記は一例であり、私は徐々にキーワードの難易度が上げられているのを感じていた。
難易度があがれば、時間がかかり、記事作成に慣れてきているはずなのに記事の納品スピードが落ちていく。結果、稼ぎは苦労に反比例して下がっていくというむなしい状態に陥ったのであった。
ロケ地の調べ方や注意点、どうぞ参考にしてくださいw
なお知られたくない制作サイドの方は、エキストラ募集情報サイト、貸しスタジオのサイトもチェックし、情報漏洩しないように気を付けてくださいませませ。
(つづく)
今、最初にもらったのキーワードで記事作成するなら、たぶん三時間~かな。
キーワードのテーマはドラマの振り返りと次回の予告みたいな感じから始まった。慣れてきて三千字以上の記事を一日一記事納品できるようになってた。
しかし。二か月ほどたったあたりから、キーワードに「ぬおっ?」と思うものが多くなってきた。
他の記事でも触れたが、公開前の映画やドラマの原作について書くネタバレ的な記事あたりから、徐々に難易度があがってきたと感じる。
それでも、まぁ、なんとか記事にした。したんだけど、苦戦してもがいていた。
私が特に苦手だったのが、聖地巡礼の参考にクリックされそうなロケ地の記事だ。自分の住んでいる地元しかわからんし、地元でロケなんて見たことないのに、どう書けというのだ?
どう書けって、決まってるがな。グーグル検索さんとツイッターで必死こいて探せってことだ。
ドラマのロケ地情報がまとまっているサイトを見つけた。目撃した人が、サイトに書き込む形式だった。ウィキペディアに近い形と思ってもらうとイメージしやすいかもしれない。
まず、そこで宛がわれたドラマのロケ地をチェックする。
あとはツイッターの目撃情報。さらに、エキストラ募集サイトだ。
更に、ロケ用に貸し出しますという案内がある不動産サイトも要チェック。
これらの情報を合わせて、ドラマ予告の背景風景などの数少ない場面から、ロケ地の風景をグーグルマップを使ってすり合わせることをしていた。一応、間違えないようにチェックしていたのだよな。
これは、誰に教わったのでもない、自分の調べ方。なので時間がかかるよ。きっともう少し手早く調べる方法あるかもな。
気になる方は「ロケ地の調べ方」とかで検索してみたらいいんでね?(突き放すの図w)
私がロケ地の記事を遅くても納品するからなのか知らないが、嫌がらせのようにロケ地の記事を書く指示が増えてきた。旅行だって全然行かない引きこもり状態なのに、ロケ地を知ったかぶりして案内する記事にせねばならん。なかなかハードだった。
何度も検索かけて、調べていくうちに、ロケ地の全体像がうっすらわかってきた。
ご存じの方も多いとは思うが、東京や横浜は、ロケを許可する場所が案外限られている。なので映画やドラマの風景は似ていることも多いんだなぁとわかってきた。あ、ここ、あのドラマでも使ってたじゃんという感じ。
こんなことやっていたら、下調べと確認だけで一日まるっとかかってしまう。結局二日ほどかけて納品して、修正で戻ってくると泣きたくなったものだ。
逆に調べやすいのが、町おこしに映画の撮影招致をしている地方だ。地方では、映画のロケ地になると、映画の宣伝を官民一体になって宣伝するので、記事にするのに助かった。
どうしても書けない、とさじを投げそうになった作品がある。
ホテルを舞台にした作品のロケ地を調べて記事にせよ、という指示がきた時。ホテル物は基本的に「密室劇」といわれるジャンルだ。
一か所で集中的に撮影するので、どこかのスタジオを借り切ってホテルを再現していたら、目撃情報など一切ないのだ。
てがかりなし。それまで意地でも「調べましたがわかりませんでした!」と放棄する文章だけは作成していなかったが、エキストラの募集もない状態で、あきらめかけた。
最終的に同じスタジオを使った別作品のファンのネットの書き込みを見つけて、そのスタジオのサイトを確認、建物内部の構造をドラマの予告と比較してなんとか記事にした。階段の形、配置、部屋の広さ、スタジオの予約も確認して、よし間違いないと確信したから記事作成したけどな。
クライアントは、検索で読み手がクリックしそうな題材を下請けに投げるだけなので、その下調べにどれだけ時間がかかっても、一記事は一記事。貸しスタジオでほぼ全部撮影する密室劇のロケ地なんて記事作成できた方が驚きなのだが、下請けにテーマ投げているので「書けないテーマ」とか、一切知らないのだと思う。
この記事を載せたブログの謳い文句が「ドラマ好きによる解説サイト」風味だったけれど、密室劇のロケ地というか、撮影スタジオを
下請けに出している時点で、発注者も何も知らない状態なのがよーーくわかった。ドラマ好きじゃないじゃん……。
この密室劇物のスタジオを割り出した記事だけは、まとめサイトのゴミ記事認定されるのはいささか悲しいよな~。それぐらい、ネットでしか調べられない状態で調べ切った記事だものな。
苦労して調べたその同じキーワードで二年ぶりに検索かけたら、まとめ記事がいっぱい出てきた。多分、私が調べた記事を元にリライトしているのもあるなー。まぁ、ライバルサイトであると同時に情報提供を融通しあうみたいな感じもあるからね。
ロケ地記事は、作品によっては、探しやすい物と、ほんとに苦労する物があるので、深みにはまらない方がいいと思う。
また、聖地巡礼で迷惑をかける場合もある。場所特定できても細心の注意が必要だとも感じる。
とにかく。ロケ地の記事は、最初の一~二か月、キーワードとして要求されたドラマの内容だけを追う記事とは、比較にならないぐらい時間がかかった。
ついでに下調べに時間がかかるのに、文字数が稼げないのだ。だって、場所特定できたとして。住所書いて終われないじゃん、文字数足りなくて。
最終的に文字数稼ぐためにやったこと。ロケ地巡礼で来て欲しい地方が舞台の作品については、ロケ地を回る交通手段のご案内を調べて書いたな。まるで、そこを知っているみたいな観光案内記事の書き方したけど、一回も行ったことねぇ場所だった。だって文字数足りないと納品できないからしょうがないじゃん……。
上記は一例であり、私は徐々にキーワードの難易度が上げられているのを感じていた。
難易度があがれば、時間がかかり、記事作成に慣れてきているはずなのに記事の納品スピードが落ちていく。結果、稼ぎは苦労に反比例して下がっていくというむなしい状態に陥ったのであった。
ロケ地の調べ方や注意点、どうぞ参考にしてくださいw
なお知られたくない制作サイドの方は、エキストラ募集情報サイト、貸しスタジオのサイトもチェックし、情報漏洩しないように気を付けてくださいませませ。
(つづく)
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