14 / 17
付き合ってからの短編
もう家族でしょ
しおりを挟む
※付き合ってから二年目のクリスマス
理一の家で寛ぐクリスマス。もうほとんど自分の家みたい。だって座敷わらし……の話はいいか。
「理一~」
「ふふっ、どうした?」
ソファに座って本を読んでる理一。
後ろから抱き締める。
「俺を放っといて本に夢中? 妬いちゃうよ」
「すまない。つい内容が気になってな」
「どんなの?」
見せてくれたのは洋書で、文章がひたすら敷き詰められている。
「理一は頭良いね」
「ジョアルだって読めるだろ?」
「読めるけど読まない」
理一の興味がその本に注がれるのが面白くない。
「俺の相手してよ」
「え、……んっ」
顔を向かせて唇を奪って。悪戯っぽく笑ってみる。
「……ホント、理一の表情ってそそられる」
「……っあ、あんまり……みないで……」
「可愛い」
真っ赤にして逸らすけど、満更でもないって顔してる。
理一の正面まできて、ソファに乗って寝転がり、理一の膝に頭を乗せた。
「この角度なら理一をずっと見てられるから、本読んでてもいいよ」
「そ、それはっ……も……いい」
慌てたり照れたり、やっぱり理一は可愛い。
腕を伸ばして、理一の顔に触れた。理一は黙って抵抗しないで、俺の顔を見つめてる。
「理一の顔……好き」
「あ、ありがとう……」
「顔だけじゃないけどね。他はどこが好きか、後でじっくり教えてあげる。今はこうしてのんびりしてるのがイイ」
理一の膝に顔を押しつけて、温もりをいっぱいに感じる。
「……クリスマスはさ、俺の所じゃ家族と過ごすのが一般だから新鮮」
「そうなのか? 日本じゃ恋人と……というのは普通だな」
「その方がいい。家族より」
あえてそこで話しを切るのは、やはりいい思い出が無いからで。そう言ったら、理一は頭を優しく撫でてくれた。
「家族も大事だぞ?」
「うん……」
それは分かってるけれど、一番大事なのは理一だということに変わりはない。
「理一ももう、家族同然だよね」
「っ……!」
驚いて、照れて、でも凄く嬉しそうで。それはとても綺麗で、最高の笑顔だった。
END
理一の家で寛ぐクリスマス。もうほとんど自分の家みたい。だって座敷わらし……の話はいいか。
「理一~」
「ふふっ、どうした?」
ソファに座って本を読んでる理一。
後ろから抱き締める。
「俺を放っといて本に夢中? 妬いちゃうよ」
「すまない。つい内容が気になってな」
「どんなの?」
見せてくれたのは洋書で、文章がひたすら敷き詰められている。
「理一は頭良いね」
「ジョアルだって読めるだろ?」
「読めるけど読まない」
理一の興味がその本に注がれるのが面白くない。
「俺の相手してよ」
「え、……んっ」
顔を向かせて唇を奪って。悪戯っぽく笑ってみる。
「……ホント、理一の表情ってそそられる」
「……っあ、あんまり……みないで……」
「可愛い」
真っ赤にして逸らすけど、満更でもないって顔してる。
理一の正面まできて、ソファに乗って寝転がり、理一の膝に頭を乗せた。
「この角度なら理一をずっと見てられるから、本読んでてもいいよ」
「そ、それはっ……も……いい」
慌てたり照れたり、やっぱり理一は可愛い。
腕を伸ばして、理一の顔に触れた。理一は黙って抵抗しないで、俺の顔を見つめてる。
「理一の顔……好き」
「あ、ありがとう……」
「顔だけじゃないけどね。他はどこが好きか、後でじっくり教えてあげる。今はこうしてのんびりしてるのがイイ」
理一の膝に顔を押しつけて、温もりをいっぱいに感じる。
「……クリスマスはさ、俺の所じゃ家族と過ごすのが一般だから新鮮」
「そうなのか? 日本じゃ恋人と……というのは普通だな」
「その方がいい。家族より」
あえてそこで話しを切るのは、やはりいい思い出が無いからで。そう言ったら、理一は頭を優しく撫でてくれた。
「家族も大事だぞ?」
「うん……」
それは分かってるけれど、一番大事なのは理一だということに変わりはない。
「理一ももう、家族同然だよね」
「っ……!」
驚いて、照れて、でも凄く嬉しそうで。それはとても綺麗で、最高の笑顔だった。
END
0
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる