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二話 夢と現
六
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数分後、伯母の準備が整い伯父夫婦は買い物へと出掛けていった。
ココロは悩む。何と返したら良かったのか正解がわからなかった。本当は一緒に買い物に行けば良かったのかもしれない。ただ自分がついていっても上手く話すことが出来ないだろう。それなら邪魔になってしまう。安心出来ない大人と怖い思いをしてまで一緒にいる意味なんてあるのだろうか。それはココロが本能的に感じていることだった。
気持ち的に重い足どりで二階へ昇っていき自室へ戻る。直ぐ様クックがいるケージの前で正座し、ケージを人差し指で軽くつついてみる。
すると寝こけていたクックは気づき起き上がってココロを見る。
「ピィッ」
「クックさん」
呼べばケージの出入口まで歩いてきてくれる。ケージを開いてクックの前に手のひらを置くと飛び乗ってきてくれる。
顔の前に寄せるとクックは一鳴きして、まるでそれは励ましてくれているようだ。
ココロは懺悔をするみたくぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「クックさん、あのね……わたし、わるいことしちゃったかもしれない」
「ピィ?」
ココロの暗い表情を見ながらクックは顔を傾ける。
「伯母さんこわかった。いつもちょっとこわいけど、さっきはもっとこわくて……わたし、わるいことしちゃったんだと思う」
「ピヨッ! ピヨヨヨヨッ!」
「わっ!?」
「ピィッ!」
バサバサッと音を立てて小さな翼を羽ばたかせる。手のひらの上で足ぶみをして。
驚いたココロは思わず手を引っ込め、クックを床に落としてしまった。
「あっ! ごめん!!」
むくりと起き上がるクックは何でもないように「ピィ」と鳴いてその場を駆け回った。カッカッと床に爪が擦れる音が聞こえてくる。
「……本当にごめん。だいじょうぶ?」
「ピィッ」
駆け回ったと思ったらゴロリと床に寝転ぶ。軽快な動きを見せるクックに思わず笑みが溢れた。
「ふふ……クックさんへんなの」
「ピヨッ。ピピピィッピィ」
「……なーに?」
なにやらココロを真っ直ぐに見上げて訴えかけるように鳴いている。
しかし、どんなに一生懸命鳴いてもココロに真意は伝わらない。鳥の鳴き声を聞いて鳥の言葉や思いが理解出来る人間などいないのだから。
「どうしたの?」
「ピッ……ピィ~」
「んん?」
キョトンとしながら姿勢を低くしクックの前に顔を近付ける。
だがクックはすっくと立ち上がりさっさとケージへ戻っていってしまった。
「クックさん……?」
名前を呼んでもケージの中で羽をくちばしでつついて羽繕いを始めて戻って来る気配はない。
クックの行動の意味が分からず見つめ続けるが顔を向けてもくれない。
「……おじいちゃんのところ行ってくる」
クックが戻って来ることはないだろうと諦めたココロは、ケージの入り口を閉めて立ち上がり部屋を出ていった。
「……ピピィッ」
残されたクックは羽繕いを終えると、床材を掘ったり歩き回ったりひたすら動いている。ふと立ち止まると窓から差す陽射しを浴びて、暫くその場で目を瞑っているといつの間にか再び眠りについていた。
ココロは悩む。何と返したら良かったのか正解がわからなかった。本当は一緒に買い物に行けば良かったのかもしれない。ただ自分がついていっても上手く話すことが出来ないだろう。それなら邪魔になってしまう。安心出来ない大人と怖い思いをしてまで一緒にいる意味なんてあるのだろうか。それはココロが本能的に感じていることだった。
気持ち的に重い足どりで二階へ昇っていき自室へ戻る。直ぐ様クックがいるケージの前で正座し、ケージを人差し指で軽くつついてみる。
すると寝こけていたクックは気づき起き上がってココロを見る。
「ピィッ」
「クックさん」
呼べばケージの出入口まで歩いてきてくれる。ケージを開いてクックの前に手のひらを置くと飛び乗ってきてくれる。
顔の前に寄せるとクックは一鳴きして、まるでそれは励ましてくれているようだ。
ココロは懺悔をするみたくぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「クックさん、あのね……わたし、わるいことしちゃったかもしれない」
「ピィ?」
ココロの暗い表情を見ながらクックは顔を傾ける。
「伯母さんこわかった。いつもちょっとこわいけど、さっきはもっとこわくて……わたし、わるいことしちゃったんだと思う」
「ピヨッ! ピヨヨヨヨッ!」
「わっ!?」
「ピィッ!」
バサバサッと音を立てて小さな翼を羽ばたかせる。手のひらの上で足ぶみをして。
驚いたココロは思わず手を引っ込め、クックを床に落としてしまった。
「あっ! ごめん!!」
むくりと起き上がるクックは何でもないように「ピィ」と鳴いてその場を駆け回った。カッカッと床に爪が擦れる音が聞こえてくる。
「……本当にごめん。だいじょうぶ?」
「ピィッ」
駆け回ったと思ったらゴロリと床に寝転ぶ。軽快な動きを見せるクックに思わず笑みが溢れた。
「ふふ……クックさんへんなの」
「ピヨッ。ピピピィッピィ」
「……なーに?」
なにやらココロを真っ直ぐに見上げて訴えかけるように鳴いている。
しかし、どんなに一生懸命鳴いてもココロに真意は伝わらない。鳥の鳴き声を聞いて鳥の言葉や思いが理解出来る人間などいないのだから。
「どうしたの?」
「ピッ……ピィ~」
「んん?」
キョトンとしながら姿勢を低くしクックの前に顔を近付ける。
だがクックはすっくと立ち上がりさっさとケージへ戻っていってしまった。
「クックさん……?」
名前を呼んでもケージの中で羽をくちばしでつついて羽繕いを始めて戻って来る気配はない。
クックの行動の意味が分からず見つめ続けるが顔を向けてもくれない。
「……おじいちゃんのところ行ってくる」
クックが戻って来ることはないだろうと諦めたココロは、ケージの入り口を閉めて立ち上がり部屋を出ていった。
「……ピピィッ」
残されたクックは羽繕いを終えると、床材を掘ったり歩き回ったりひたすら動いている。ふと立ち止まると窓から差す陽射しを浴びて、暫くその場で目を瞑っているといつの間にか再び眠りについていた。
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