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五話 学校へ行こう
一
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「コケーコォーッ!」
太郎丸の鳴き声が早朝から響く。
ピヨはニワトリの雄のように早朝鳴くことがあるがニワトリより頻度は少ない。
鳴く頻度は雌雄でも差がある。
雄は通常時も鳴くことが多く、繁殖期には更に鳴く回数が増える。それは雌へのアピールだと言われている。
雌は通常鳴く回数は少ないが、繁殖期や産卵期になると鳴くことがある。繁殖期は雄のアピールへの返答やコミュニケーション、産卵期は身体や卵を守る為に威嚇すると言われている。
どちらかと言えば雌の方が気性が荒く、一般で育成されるのは雄の方が多い。
「……クックさんおはよう」
「ピョ」
太郎丸の鳴き声で目を覚まし、朝起きたらクックに挨拶して額を撫でることが最近のココロの日課だ。お気に入りのワンピースに着替え、空色の髪をいつもの青い蝶型の髪留めで留めてツインテールにする。一束跳ねてしまう癖毛はココロの特徴である。
「今日からあたらしいがっこうなんだよ。ともだちできるかな」
隣町に引っ越し前の学校は遠い為、転校することになった。
前の学校で友達は少なく、特別仲良しな子はいなかった。よく話していたのは幼なじみの男の子くらいだろうか。
その幼馴染みとは友達というよりも腐れ縁という感じで、近所にいたからたまたま一緒にいることが多かっただけで特別仲が良かったわけではない。一人でいることが多かったココロにとって、一方的にちょっかいを出してくる近所の子供という認識である。引っ越しや転校の話をした時は意外とあっさりとした反応で、その後は話しかけて来なくなった。
どうしてるかな、元気にしてるかな?
「まあいいや。ごはん食べてくる。クックさんのごはんももってくるね」
一階へ降りてリビングに入る。
眠そうな顔をして欠伸をしている伯父と、朝早くから化粧をして佳容な伯母、太郎丸が朝食を摂取していた。
「ふわあぁぁ~~……おあよ~ココロちゃん」
「おはよう」
「おはよう。朝ご飯出来てるわよ」
「あっ、うん……」
和室の扉を開け、朝食を食べている祖父にも挨拶をした。それから自席に座る。
白飯と味噌汁、卵焼きに焼き鮭が用意されていた。しっかりと手を合わせ「いただきます」と一言。それから箸をつける。伯母のご飯はとても美味しい。
「今日からだっけ? 学校」
伯父からの問いにココロは咀嚼しながら頷く。
「そっかそっか。行きは送ってあげられるけど帰りは行けないから。帰り道は大丈夫?」
「帰りの道はおぼえたから大丈夫」
通学路は優先的に覚えなくてはいけない為、引っ越す前に父親と予習しておいた。その散歩でさえ、ココロにとっては貴重な父親との関わりでよく覚えている。
朝食を終え、クックに餌と水を用意しにいく。休みの日は一階で一緒に食べようと考えていたが、学校の日ともなると時間に余裕が無い。平日はケージの中で食べてもらうことにしている。
「ピィー」
「あっ。クックさん、また出てる」
朝食を食べている間にくちばしを器用に使ってケージの扉を開いて出てきていた。部屋のド真ん中で寝転がっている。
「もう……。かってにどっかいかないでね。ほら、ごはんもって来たよ」
「ピピィーィ」
ご飯と分かるとさっと起き上がり、傷めた左足を庇いつつケージに入れた餌に向かっていった。ケージ内に入った隙に扉を閉じ、食べていることを確認する。
それから水色のランドセルを背負って。
「いってきます」
食べるのに夢中で聞いてなさそうだが伝えて部屋を出ていった。
太郎丸の鳴き声が早朝から響く。
ピヨはニワトリの雄のように早朝鳴くことがあるがニワトリより頻度は少ない。
鳴く頻度は雌雄でも差がある。
雄は通常時も鳴くことが多く、繁殖期には更に鳴く回数が増える。それは雌へのアピールだと言われている。
雌は通常鳴く回数は少ないが、繁殖期や産卵期になると鳴くことがある。繁殖期は雄のアピールへの返答やコミュニケーション、産卵期は身体や卵を守る為に威嚇すると言われている。
どちらかと言えば雌の方が気性が荒く、一般で育成されるのは雄の方が多い。
「……クックさんおはよう」
「ピョ」
太郎丸の鳴き声で目を覚まし、朝起きたらクックに挨拶して額を撫でることが最近のココロの日課だ。お気に入りのワンピースに着替え、空色の髪をいつもの青い蝶型の髪留めで留めてツインテールにする。一束跳ねてしまう癖毛はココロの特徴である。
「今日からあたらしいがっこうなんだよ。ともだちできるかな」
隣町に引っ越し前の学校は遠い為、転校することになった。
前の学校で友達は少なく、特別仲良しな子はいなかった。よく話していたのは幼なじみの男の子くらいだろうか。
その幼馴染みとは友達というよりも腐れ縁という感じで、近所にいたからたまたま一緒にいることが多かっただけで特別仲が良かったわけではない。一人でいることが多かったココロにとって、一方的にちょっかいを出してくる近所の子供という認識である。引っ越しや転校の話をした時は意外とあっさりとした反応で、その後は話しかけて来なくなった。
どうしてるかな、元気にしてるかな?
「まあいいや。ごはん食べてくる。クックさんのごはんももってくるね」
一階へ降りてリビングに入る。
眠そうな顔をして欠伸をしている伯父と、朝早くから化粧をして佳容な伯母、太郎丸が朝食を摂取していた。
「ふわあぁぁ~~……おあよ~ココロちゃん」
「おはよう」
「おはよう。朝ご飯出来てるわよ」
「あっ、うん……」
和室の扉を開け、朝食を食べている祖父にも挨拶をした。それから自席に座る。
白飯と味噌汁、卵焼きに焼き鮭が用意されていた。しっかりと手を合わせ「いただきます」と一言。それから箸をつける。伯母のご飯はとても美味しい。
「今日からだっけ? 学校」
伯父からの問いにココロは咀嚼しながら頷く。
「そっかそっか。行きは送ってあげられるけど帰りは行けないから。帰り道は大丈夫?」
「帰りの道はおぼえたから大丈夫」
通学路は優先的に覚えなくてはいけない為、引っ越す前に父親と予習しておいた。その散歩でさえ、ココロにとっては貴重な父親との関わりでよく覚えている。
朝食を終え、クックに餌と水を用意しにいく。休みの日は一階で一緒に食べようと考えていたが、学校の日ともなると時間に余裕が無い。平日はケージの中で食べてもらうことにしている。
「ピィー」
「あっ。クックさん、また出てる」
朝食を食べている間にくちばしを器用に使ってケージの扉を開いて出てきていた。部屋のド真ん中で寝転がっている。
「もう……。かってにどっかいかないでね。ほら、ごはんもって来たよ」
「ピピィーィ」
ご飯と分かるとさっと起き上がり、傷めた左足を庇いつつケージに入れた餌に向かっていった。ケージ内に入った隙に扉を閉じ、食べていることを確認する。
それから水色のランドセルを背負って。
「いってきます」
食べるのに夢中で聞いてなさそうだが伝えて部屋を出ていった。
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