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九話 進化
七
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「さっ、疲れてるだろうから、靴を脱いで入りなさい」
祖父の言葉に伯母もココロも頷く。
涙を手で拭い、靴を脱いで玄関を上がったが、クックのことを思い出してまた靴を履き直す。
「クックさんよんでくる」
「そういえばいないね。外に置いてきちゃったの?」
「入ってきてくれなかったの。あとね、クックさんしんかした。すんごく大きいの! それでむこうのお家からつれてきてもらったんだよ」
ココロは家を出て直ぐにクックを発見する。
クックは家の前で体育座りをしていた。
「主。オ話出来マシタカ?」
「うん。クックさんも入ってきて」
「デモ……姿が変ワッテ私と信ジテクレルデショウカ? 主のヨウニ驚カセテシマイマス」
「それはわかんないけど、クックさんは私の家ぞくだからお家に入っていいんだよ」
「……デハ、入リマス」
クックは立ち上がり扉に近づいていく。
そしてココロが扉を開けて招き入れた。
「ぎゃああああっ!!」
「きゃああああっ!!」
扉の前に立つクックを一目見た瞬間、伯父と伯母は悲鳴を上げる。祖父は驚いて絶句している。
「クアーーッ!! ヤハリ驚カセテシマイマスネ!」
「だだだ誰!? は、えええ? ニワトリ? つかでかっ! めっちゃムキムキスゲー!」
「ちょちょっと不審者! け、警察呼ぶわよ!」
「クックさんだよ」
「「は……?」」
伯父も伯母もココロの言葉に間抜けた声を出す。それからクックを改めて見るがどうにも整理がつかない。
「へ? これ人間っしょ?」
「しんかしたクックさんだよ」
「でも普通に喋ってるじゃない」
伯母に言われ、初めてその違和感に気が付いた。最早違和感とも思ってなかった。
「お話できるようになったの! わたしがねてて、おきたらいたの! しんかしたって言ってたんだよ。わたしのこと、あるじってよぶの」
「え、不法侵入してきたってこと?」
「ココロちゃん危ないからこっち来て!」
伯母に腕を引っ張られてココロはクックから離されてしまう。
「あぶなくないよ! ここまでクックさんが乗せてつれてきてくれたし、クックさんやさしいもん!」
「……クック、なのか……?」
やっと口を開いた祖父が恐る恐るクックに話しかける。
「ハイ! クックデース!」
「オウムやインコのように話せるトリはいるが……ピヨが話せるなんて聞いたことがないな」
「新しい進化形態ってことなら話せるのもアリ?」
「じゃあコレがクックだって言うの!? ねえ、ココロちゃんは本当にクックだって信じてるの?」
「だって、クックさんが付けてたくびわ付けてたし、わたしの名前もココロってしってたよ」
ココロの言葉を受けて、大人達はそうかと思いつく。クックと自分達にしか分からないことを答えられるかどうか、それさえ分かれば信じられなくもないと。
「じゃあ私達の名前を知ってるか?」
「オジイチャン、オジサン、オバサンデスカ?」
「誰がおばさんよ!」
「あははは。ココロちゃんが言ってるの真似してるんじゃない? じゃあうちで飼ってるピヨの名前は?」
「太郎丸サンデス」
「おお~正解」
「オバサンのコトをオジサンが亜希子チャンと呼ンデマシタ」
「うわ、うん、呼んでる。亜希子ちゃんってのが伯母さんの名前。で、俺が亮一ね」
「ちょっと、勝手に答え教えないでよ」
「だって分かったじゃん。太郎丸と亜希子ちゃんって知ってたんだよ?」
「近所の人だってそれくらい知ってるじゃない」
「じゃあ近所の人の手の込んだ悪戯? 癖あり過ぎじゃない?」
伯父と伯母がまた口喧嘩を始めそうだ。しかしもっと確信出来る情報でなければ信じられそうにない。
祖父の言葉に伯母もココロも頷く。
涙を手で拭い、靴を脱いで玄関を上がったが、クックのことを思い出してまた靴を履き直す。
「クックさんよんでくる」
「そういえばいないね。外に置いてきちゃったの?」
「入ってきてくれなかったの。あとね、クックさんしんかした。すんごく大きいの! それでむこうのお家からつれてきてもらったんだよ」
ココロは家を出て直ぐにクックを発見する。
クックは家の前で体育座りをしていた。
「主。オ話出来マシタカ?」
「うん。クックさんも入ってきて」
「デモ……姿が変ワッテ私と信ジテクレルデショウカ? 主のヨウニ驚カセテシマイマス」
「それはわかんないけど、クックさんは私の家ぞくだからお家に入っていいんだよ」
「……デハ、入リマス」
クックは立ち上がり扉に近づいていく。
そしてココロが扉を開けて招き入れた。
「ぎゃああああっ!!」
「きゃああああっ!!」
扉の前に立つクックを一目見た瞬間、伯父と伯母は悲鳴を上げる。祖父は驚いて絶句している。
「クアーーッ!! ヤハリ驚カセテシマイマスネ!」
「だだだ誰!? は、えええ? ニワトリ? つかでかっ! めっちゃムキムキスゲー!」
「ちょちょっと不審者! け、警察呼ぶわよ!」
「クックさんだよ」
「「は……?」」
伯父も伯母もココロの言葉に間抜けた声を出す。それからクックを改めて見るがどうにも整理がつかない。
「へ? これ人間っしょ?」
「しんかしたクックさんだよ」
「でも普通に喋ってるじゃない」
伯母に言われ、初めてその違和感に気が付いた。最早違和感とも思ってなかった。
「お話できるようになったの! わたしがねてて、おきたらいたの! しんかしたって言ってたんだよ。わたしのこと、あるじってよぶの」
「え、不法侵入してきたってこと?」
「ココロちゃん危ないからこっち来て!」
伯母に腕を引っ張られてココロはクックから離されてしまう。
「あぶなくないよ! ここまでクックさんが乗せてつれてきてくれたし、クックさんやさしいもん!」
「……クック、なのか……?」
やっと口を開いた祖父が恐る恐るクックに話しかける。
「ハイ! クックデース!」
「オウムやインコのように話せるトリはいるが……ピヨが話せるなんて聞いたことがないな」
「新しい進化形態ってことなら話せるのもアリ?」
「じゃあコレがクックだって言うの!? ねえ、ココロちゃんは本当にクックだって信じてるの?」
「だって、クックさんが付けてたくびわ付けてたし、わたしの名前もココロってしってたよ」
ココロの言葉を受けて、大人達はそうかと思いつく。クックと自分達にしか分からないことを答えられるかどうか、それさえ分かれば信じられなくもないと。
「じゃあ私達の名前を知ってるか?」
「オジイチャン、オジサン、オバサンデスカ?」
「誰がおばさんよ!」
「あははは。ココロちゃんが言ってるの真似してるんじゃない? じゃあうちで飼ってるピヨの名前は?」
「太郎丸サンデス」
「おお~正解」
「オバサンのコトをオジサンが亜希子チャンと呼ンデマシタ」
「うわ、うん、呼んでる。亜希子ちゃんってのが伯母さんの名前。で、俺が亮一ね」
「ちょっと、勝手に答え教えないでよ」
「だって分かったじゃん。太郎丸と亜希子ちゃんって知ってたんだよ?」
「近所の人だってそれくらい知ってるじゃない」
「じゃあ近所の人の手の込んだ悪戯? 癖あり過ぎじゃない?」
伯父と伯母がまた口喧嘩を始めそうだ。しかしもっと確信出来る情報でなければ信じられそうにない。
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