お姉様に夢中なはずなのにその他の誘惑が多すぎます

那須野 紺

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大人がいつもしている事

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夕食の洗い物を終えて、私は手持無沙汰になり、例のノートを片手にベッドに腰掛けた。
進藤部長が作ったと思われる資料を眺めて、わからない所や教えてもらった事を書き留めているノートである。

このノートには、美咲さんから教えてもらった事も書き残していて、私は二人から、それぞれの案件や考え方について教わっている形となっている。

これは私が進藤部長と打ち解けるために、とても助けになった。
おかげで、前々から真帆さんに言われている「いずれ私の受け持ちは全員引き継ぎたい」というビジョンも、少しずつだが現実的に見通す事ができるようになっている気がする。

あえて、同じキーワードを美咲さんと進藤部長それぞれに尋ねた事もある。
説明に混じって二人それぞれに、大切にしたい考え方が見えてきて、比べる事でそれがよりわかりやすくなった。

例えば、「CS(顧客満足)」のような一般的な言葉を取っても、人に聞けば、そして具体的なプロジェクトの中に込められた意図を尋ねれば、個人個人で違うものを意識したり読み取ったりするのがよくわかる。
社内で強く推進しようとしている「△△プロジェクト」などは顕著で、その言葉を聞いただけで半笑いになる人もいれば、熱のこもった調子で真面目に社の未来を語る人もいる。

さすがに部長職の二人は、いわゆる個人の思惑や感情を前に出して表現する事はほとんどしないけれど、例えば秘書として私に知っておいて欲しい事やわかって欲しい努力などは、それでも透けて見える気がした。

ごくシンプルな資料一つに、「メチャクチャに役員から叩かれて三回書き直した」という裏話が付いていたりもする。
特に進藤部長は、そういうエピソードを面白おかしく語る人で、気苦労を適度に部下にもわかってもらおうとする所があった。
勿論それでも話せる範囲でしか話してないのだろうけれど。

唯一、あるプロジェクトについて美咲さんに尋ねた時、よほど恨みがあったのか猛烈に忌々しいという感情を露わにされた事がある。
そのキーワードが目に入って、私は思わず思い出し笑いをしてしまった。

「何、一人で笑っちゃって」

ノートから顔を上げると、美咲さんが現れてパジャマ姿で私の隣に腰掛けてきた。

「これですよ」
「…」

私が指差した部分を見て、美咲さんは黙り込む。
一瞬、これの何が面白いのかといぶかる表情を見せたので、私は「忘れちゃったんですか」と問い質した。

「…どんな内容か説明してあげただけじゃないの、忘れちゃった」
「…そういう事なら、それで良いです」

私は内心、仕事の事でムキになる美咲さんの様子を可愛いと思っているのだが、それを本人に直接伝えるのは気が引けるので、ただにっこり笑ってノートを閉じた。

「しょーもない内容だからばかばかしくて笑ってたんでしょ」
「そんな事、ないですよ」

美咲さんが私の肩を抱いてわざとらしく身体をゆすってくるので、私はそれにつられて声を出して笑ってしまった。

「ほら」
「今のは、違います」
「おっぱい揺らしてげらげら笑っちゃって」
「…す、すみません」

一応謝っておくが、あまり理由はない。
美咲さんはそのまま、私の着ている部屋着のワンピースの上からむにゅむにゅと胸を揉んできて、その勢いで私は押し倒された。
性感を高めようという意図のない、いたずら半分の戯れである。

「…そんなに揉まれると、恥ずかしいですよ」
「え、本当はあの制服の上からこうして揉んでしまおうかと思ったんだけど」
「ダメです」
「嘘ばっかり」

手の動きが止まり、美咲さんは私の両方の胸を手で支えるようにしながら、布越しに胸の先端に食らいつく。
少し厚手の生地をはさんでいるので、その刺激はうっすらとしたものだった。
途端にもどかしくなって私は身体をよじる。

食んでいる位置は的確なのに、刺激が弱すぎて身体が疼いてしまう。

「ん、そこ…もっと」
「もっと?」
「ちょ、直接…がいいです」

そうリクエストしたから仕方ないが、ならばとワンピースを脱がされて私は全裸を晒す。
部屋の中ではこれ以外、下着も身に着けてはいないからだ。

気が付くと部屋の明かりは落ちていて、ベッドサイドの小さな照明だけが灯る明るさの中で、私たちの間の空気が一気に濃いものに変わったように感じた。

こういう、微妙な間をどうしたらいいのかわからず、私は行為に逃げてしまいたくなるが、美咲さんはこういう間も好きらしく、こちらのもどかしい様子さえも楽しんでいるかのように、じっくりと間を取ってから、身体に触れてくるのだ。

「冴子」

たっぷりと間を取ってから、あの声色で名前を呼ばれてしまえば私は一瞬でスイッチが入ってしまう。

「は、い…」
「直接?舐めて欲しいのね」
「はい」

そういう会話の後にもやはり間が空く。
美咲さんは、熱っぽい視線で私を見つめてはいるけれど、今にもがっついてきそうな表情の割に、動きは緩慢である。

「お願いします、早く…お姉さま」
「うん」

ようやく、美咲さんの口が直接私の乳首を食んだ時、私は思わず歓喜の声を上げてしまった。

「あ…んっ…はぁ」

美咲さんは、私がどんなに声を上げても、納得いくまでじっくりと、丁寧に乳首を舐め回す事を止めない。
それがわかっているから、私は思う存分乱れる事ができた。

「…気持ちいい?」
「はい、あ、あ…んっ…それも…好きです」

ピチャピチャという水音の合間に、あの艶めかしい囁き声で語り掛けられるのもたまらない。
どうすれば私が感じるのか、美咲さんはとっくに知っているけれど、日によって力加減や特に反応してしまう刺激は微妙に違ったりもするから、今日はどこをどうされるのが一番いいのか、美咲さんは確かめながら舌技を繰り出してくるのだ。

「っ…んふぅ」

乳首の、付け根の部分をこじるように舐められて、私はそれまでと違う種類の吐息を漏らす。
私が特に好きな舐められ方だから。

「ねえ、冴子…大きくて、しかも感じやすいおっぱいなんて反則よ」
「し、知らないです…そんなの」
「冴子が感じやすくなるのは歓迎だけど、だから誰にも触らせたくないわ」

言いながら、今度は猫がミルクを飲む時のように、乳首の先端をぺろぺろと舐めてくる。

「…あ…はぁ、ん…」

時々、乳傘全体をしゃぶるように咥えながら、胸を掴んだり揺らされたりもして、次々と繰り出される別種の刺激に私は翻弄される。

「…お姉さま、これだけで、いっちゃいそうです…」

言葉は返って来ない。美咲さんが夢中になるとこうだ。

「…いっちゃうんです、あ…ん……」

ジュッ、という音を立てて強めに乳首を吸われた瞬間、私は軽く果ててしまった。
ものすごく不本意だったけど。

「ん、う……」

微妙に悔しい気分になり、恨めしい思いで美咲さんを見ると、ようやく私が達した事に気付いたらしく、しゃぶっていた乳首から唇を離して「いっちゃったの?」と笑いかけられた。

…そこで笑うのこそ反則だろう。

「…少しですけど、いっちゃいました」

美咲さんは、ふふっと笑って私の首に腕を回して抱き締めて、そしてキスをしてくれる。
それでやっと私の悔しさも紛れて、今度は美咲さんの唇や舌を味わう事に熱中してしまう。

そうしながらも美咲さんの肌に触れたくて、私は手を動かし美咲さんが着こんでいるパジャマのボタンを順番に外していった。
美咲さんは気付かないふりをしながらも、身体を浮かせるように動かしてくれる。

時々、美咲さんの舌が私の上唇の、弱い部分をくすぐってくるので手が止まりそうになりながらも、私はどうにか理性を保ち丁寧にパジャマのボタンを全部外した。
途中で強引に美咲さんの胸をまさぐる事もできたけど、そうしないで我慢できるようになったのはごく最近の事である。

キスしたままパジャマをはだけさせると、美咲さんは腕と身体を振って一気にそれを脱ぎ捨てた。
我慢できなくなったのか、下は自分で脱ぎ始めてしまっている。
パジャマのズボンとショーツも蹴り出すように脱ぎ捨てて、美咲さんは私の身体に密着してきた。

まだ、私の胸の先端には美咲さんが舐め回した時についた唾液もしっかり残っていてベトついているのに、一切気にする様子はない。
むしろ、そのぬめりを一緒に味わいたいとでも言うように、その場所に自分の乳首を擦りつけてくる。

「はぁ…んっ…」

乳首に緩やかな刺激が加わり、またもどかしい感覚にとらわれる。
くっつけた唇の隙間から声が漏れるけれど、美咲さんはそれさえも許さないと言う勢いで、強く私の唇を唇でふさいだ。
息ができないほど苦しくなり、私の頭はぼーっとする。
…でも、これぐらい、苦しいのが気持ちいい。

それをどうにか伝えるために、私も腕を動かして強く美咲さんの身体にしがみつく。
美咲さんの肌の表面は、エアコンで冷えたのかひんやりとしているのに、すぐ内側からは血が沸騰しているのかと思えるほど、熱いものが流れていた。

美咲さんの中に溜まったもの、それらを全て発散して欲しいし、その全てを私の身体で受け止めたい。

背中の皮膚を、そっと優しく指先で撫でていきながら、私はゆっくりと身体を反転させた。
美咲さんを仰向けに寝かせて私が上になり、互いの秘部を舐め合う事ができるように位置を取る。

「…今度、制服持って帰りましょうか」
「それ…今言う話?」

ただなんとなく今思ったから口にしてしまっただけなのだが、場違いな提案だったろうか。
その事は気にせず、私は目の前にある美咲さんの秘部にしゃぶりついた。
見ているだけでも、花弁も萌芽もぷっくりと膨らんでいて、さきほど肌を撫でた時に感じた、湧いてしまうほどの熱い血流が、この場所に集まっているのだと物語っているから、どうしてもすぐに口に含んでしまいたかった。

「…あ!…っ…んふぅ」

そう、そうやって鳴いて欲しいから、間髪入れずにこの場所を舐めしゃぶっているのだ。
私はとにかく、美咲さんの秘部を舐めるのは大好きで、やれと言われればいくらでもできる自信がある。

美咲さんは、咎めるように私の花弁からしたたる蜜を、ジュッと音を立ててすすっている。
断続的に、わざと下品な音を出して何度もすすられるけど、されればされるほど、蜜はどんどん溢れてしまう。

「…冴子ったら、どんどん垂らしてる」
「…んっ、んふぅ……」

私は言語ではなく行為で応答する。
美咲さんがしたように、ジュッ、ジュッと音を出して美咲さんの花弁をすすった。
更に我慢できなくなって人差し指をその出所に突っ込んで、ぐりぐりと動かしながら萌芽を舌先で転がすように舐めていく。

「冴子っ、それ…だめ…」
「…もっとですか」

舌先しか使っていない今は会話ができるから、私は美咲さんの「だめ」を肯定と解釈して行為を継続した。
特に美咲さんが感じる、内壁の一点をしっかりと指の腹で圧迫しながら、とめどなく溢れてくる蜜を吸い取るが、とても追いつかない。

だから必然的に溢れた蜜で唇もヌルヌルになり、それで萌芽に触れるためますます美咲さんは快感に堕ちていく。

さっきまではジュッというような水音がしていたけれど、程なくしてそれはチュプッという、より潤いの増した響きに変わっているのが、美咲さんにもしっかり聞き取れているだろう。

溢れる蜜を、わざと内腿や前の繁みにも塗り付けるように広げていきながら、美咲さんが更に快感に没頭できるように、がっちりと太腿を左右に広げて、はしたない恰好にさせた状態で、更に深く秘部に顔を埋めた。
蜜穴には、指の代わりに舌をねじ込んで、中をじっくりと探っていく。

私の秘部にも、いつの間にか美咲さんの指が挿入されていて、深くストロークさせるように、入り口から奥までを何度も出し入れしているのがわかった。
思わず背中が反ってお尻を突き出すように構えてしまう。

そんな私のお尻の肉を、美咲さんは跡がつくかと思うほどしっかりと掴みながら、絶え間なく指を蜜穴に出し入れしてくる。

「…んっ、く…ふ……」

お互いの秘部を攻めていると、なぜか競走みたいに相手をイかせようとしてしまう流れになるのは不思議だ。
じっくりと、丁寧にお互いの身体を味わい尽くすのだって一つの楽しみ方だと思うのに。

私は、指を使わず唇と舌と、それと自分の歯を使って、美咲さんを果てまで連れて行く事ができる。
そのやり方はわかっているし、美咲さんだってそうされるのを待っているのだ。

自分自身の秘部を攻められながらそれをするのは、なかなか大変ではあるけれど、今の私はこの快感に耐えながらでないと、やった気がしないと思えるほど、何度も美咲さんと交わってきた。

だからいつものように、私は唇を振るわせながら、美咲さんの大切な場所に舌を潜り込ませて、何度も擦っていく。

「あ、冴子っ…いいよ…それ……」

顔の下半分が全て美咲さんの蜜でべたべたになっていく。
…でも、今の私はこうならないと、やはりやった気がしないのだ。

それでも、いつだって、美咲さんの萌芽に歯を当てる時だけは、少なからず緊張する。
力が入り過ぎれば痛い思いをさせてしまうからだ。

「…んっ、ん……」

私は、美咲さんが次の動きを予想できるようにするため、割と同じ順番で、秘部を舐めて触るようにしている。
時によりほんの少し変化をつける事はあるが、おおよその流れは決まっているのだ。

次に来る動きがわかっている方が、美咲さんの欲しがる様子がわかりやすくなるし、私は欲しがる美咲さんの姿を見たり、声を聞いたりするのが好きだからだ。

「…冴子、早く、してぇ……」

こんな風に、我慢できなくなると美咲さんだっておねだりをする。
早く、次のあれが欲しい、そういう明確なイメージがあるからこその事だ。

私は、やはりここも言語ではなく行為で応じる。
徐に唇を滑らせて、すっと美咲さんの萌芽を歯の先端で擦った。

「あっあぁ…はぁん…っ」

毎度の事だが、美咲さんが達する様子を見ている時ほど興奮する事はない。
これだけで、こちらまで果ててしまいそうになる。

目の前にある美咲さんの秘部が、内側からビクン、ビクンと痙攣し、時間差でこれまでにないほどたくさんの蜜を溢れさせてくる。
私は、静かにその場所に口を付けて、溢れ出る蜜を舐め取った。

こうしている間も、ペースは変わりながらだが私の秘部には美咲さんの指が出し入れされている。
「大人になる」というのは、こういう行為に耐えながら、更にその先へ行けるようになれる事を言うのだろうと解釈している。
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