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遊園地デート
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容子社長の件は心配ではあるものの、どこかで私の許容範囲を超えてくる事はしないはずという確証もあり、一旦は意識の外へと追いやる事にした。
それでも私は、美咲さんと自分にしかできないような事がしたくて、柄にもなく遊園地デートを美咲さんにねだってしまった。
別に朝から晩まで遊びたい訳ではない。恋人同士がするっぽい何かをできればそれで良いという気持ちだった。
美咲さんは大いに喜んで、きっちり時間作って行こうという風に言ってくれたけど、休日の遊園地は人が多く疲れるだろうし、かと言って有給消化が始まるまで待って平日にわざわざ行くほどの事でもない。
私は都心の一等地にある、それでも立派な遊具を備えた遊園地の名前を挙げて「平日の夜、2時間くらいでもいいんです」と付け加えて美咲さんを説得し、週末の夜にそこへ行こうという話になった。
都心の遊園地、しかも夜となればそこにはまず子供の姿はない。基本的にカップル客が大半を占めており、イベントや敷地内の装飾も大人向けのものとなっている。
ショッピングモールを併設しているその遊園地を散策しながら、中央通路沿いに何十メートルも続く噴水とそれを彩る光の装飾が綺麗で、何人もの人が写真を撮っていた。
クレープ屋の屋台が出ていて、美咲さんと二人で一つずつ好みのものを選び双方のそれにかじりついて味見をしてみたり、特設ステージで行われている売り出し中のアイドルによる野外ライブを冷やかしたり、そんな感じでなんとなく歩き回っているだけでも十分に楽しかった。
「外から見ると狭いと思ってたけど、色々詰まってるものね」
「そうですね」
人は確かに多いけれど、いわゆるテーマパークと呼ばれる場所とは一線を画す大人の雰囲気には、どこか落ち着くような気持にもなれて新鮮だった。
「お姉さま、あれに乗りませんか」
私が斜め上を指差したので美咲さんはそちらをちらりと見上げる。
ちょうどジェットコースターがそこを通り過ぎて「キャーッ」という叫び声が響いた。
「…嫌だなあ」
どうやら美咲さんは私がジェットコースターに乗りたがっているのだと勘違いしたらしい。
「違います、そっちじゃなくて」
私が改めて指差すと、美咲さんは「なんだ、あれならいいわよ」と快諾してくれる。
私は美咲さんと観覧車に乗りたかったのだ。
ただ紛らわしい事にここではジェットコースターが観覧車の和の中を通り抜ける仕様になっているので、どちらに乗りたがっているのか美咲さんは一瞬勘違いしてしまったのだろう。
現に普通の遊園地のジェットコースターと違い、ここのジェットコースターは建物にかなり近い位置にレールがあり、数分おきには頭上に絶叫が響いてそれが駆け抜けていく。
乗ればさぞかし怖いのではないか、と思うし実際に乗っている人にしても怖いからこそ叫んでいるのだろう。
ジェットコースターが目立つので地味に思えるが、観覧車もなかなか立派なものがあって、これはこれで乗り応えがありそうな感じだし、遊園地デートと言えばやっぱりこれでしょと私ならずとも思うはず。
それに、皆がわいわいと集まるスポットの中で唯一、個室にこもれるプライベート空間が得られるのは観覧車だけだ。だからこそカップルは皆観覧車を必要としている。
「大きいね」
いざ乗り場に近づいて見上げてみると、なかなかのスケール感で高さもかなりの所まで行くんだな、とわかる。
所要時間は15分、観覧車に乗りまくっている訳ではないのでこれが長いのか短いのかはよく知らない。
もっと地味にだけど、ここにはメリーゴーランドなんかもあったりして、何気に遊園地の定番はここに一通り揃っているのだ、と初めて知った。
待ち人もほとんど居らず、私たちはすんなりとゴンドラに乗り込む。
以前美咲さんは夜景とかそういったものに興味ナシと言っていたけれど、この場所で高い所から見下ろせば、それこそ都心の夜景が一望できるなあと思い、少なくとも私はちょっと興奮した。
美咲さんはこの時ワイドシルエットのサロペットを着ていたから、裾がゴンドラの扉に挟まれないように注意しつつ、無事に乗り込んだ後は係員に見送られながら上昇するゴンドラから景色を眺める。
「観覧車って、遠くから見てると全然動いてなさそうに見えるのに、乗るとやけに速く動いてる感じしますよね」
「そうね」
そんな会話を交わす間にもゴンドラはどんどん上昇を続けていき、敷地の中の人の姿はどんどん小さく見えるようになった。
入れ替わりに、ランドマーク的な高層ビルやタワーの類がよく見えてきて、私は思わず窓に張り付き「おー」などと声を上げてしまう。
…二人きりになりたくて誘ったはずなのに、なぜだか気恥ずかしくてやけに景色ばかり見て騒いでしまう。
一応、重さのバランスを取る為に私たちは向き合って座っていたのだけれど、私が景色に気を取られている間にいつの間にか美咲さんが私の横に来ていたようで、いきなり左側から手を握られて私はそちらを振り返った。
「…ゴメン、なんか冴子と同じノリで盛り上がれてなくて」
滅多にない事だけど、美咲さんがごくたまに見せる、年の差を気にする素振り。
遊園地という場所柄、それを強く感じさせてしまったろうか。
それでもここは利用者の平均年齢で言えば20代後半とかそんなものだろうし、見た目年齢の若い美咲さんが特別に浮きやすいシチュエーションではないようにも思う。
「あ、いいんです…私の方こそ空元気みたいなものなので」
私は自分からも美咲さんの手を両手で包むように握り、どこか励ますような気持も込みだったような気はするけれど、笑顔で美咲さんを見つめた。
遊園地に誘った動機はまだ美咲さんに話していないし、言って伝わるかどうかもわからないから黙っているつもりなのだけど、それは単純に、おそらく近い未来にまあまああり得る現象として、容子社長に悪戯されるであろう美咲さんに、そういう事以外で私と一緒に何かをしたという思い出を作りたかったのと、例え容子社長がテクニックに長けていたとしても、美咲さんとこうして遊園地で一緒に遊べる立場なのは自分の方だ、と精神的な優位性を確認しておきたかったから、という事なのだ。
言ってしまえば容子社長への内なる牽制と嫉妬心の緩和だ。
醜い動機かもしれないが、そうでもしないと私は色々な事が気になり過ぎてもたないような気になっていた。
「あの、でもその…来るんじゃなかったとか、そういう事は思ってないですよね?」
「そんなのは全然、思ってない」
「なら、良かったです」
何故か私から腕を伸ばして美咲さんの腰に回し、こういう時だけちょっと華奢に感じる美咲さんの身体を包むように抱きしめた。
本来はこういう事で記憶を埋め尽くすと、容子社長のそれと比較されるような気がして避けたかったけど、それでも私は我慢できなくて、ゴンドラが頂上を通過するだいぶ前だと言うのに、美咲さんの唇に自分の唇を押し付けてしまっていた。
…妙に甘いのは、さっきのクレープの後味だろうか。
だからと言うわけじゃないけど、美咲さんの唇がいつも以上に美味しく感じてそこを何度も食んでしまう。
食んだり、ツルツルの舌触りの唇を左右に舐めてみたり。
「ん……っ」
お互いがもっと深くキスできるように、自然と顔を傾け首をくねらせてしまう。
そうしていると何かにすがりたいような心もとなさを覚えて、私はきつく美咲さんの身体を腕で締め付けていた。
夢中になってそんな動作を繰り返していると、美咲さんが苦しそうに吐息を漏らす。
こういう時に触る気満々で、今日私には膝丈のスカートを履かせた割に全然触っても来ずされるがままになっている。
頭をよぎるのは所要時間15分という言葉。
それにゴンドラが下降を始めれば、残りはそのうちの半分より少ないという事になる。
観覧車でどこまでやろうとしているのかと一瞬自分で自分を叱咤しつつも、私は強引に美咲さんの手を掴んで自分のスカートの中にある内腿付近にもっていった。
探るように動いた、少し冷たい指先にくすぐられて、自分でそのようにしたくせに思わず息が詰まってしまう。
「冴子…ここ熱くなってる」
もはや卑猥な水音を奏でるほどお互いの唾液が溢れたキスの合間に、美咲さんがそんな事を呟くので私は恥ずかしくなり更に深いキスで美咲さんの唇を塞いだ。
「はんっ」という声と共に言葉は途切れて、また悶えるような鼻息の漏れる音と舌の絡まり合う音だけがゴンドラの中に響いた。
厳密には、ちょっとしたBGMも流れているし、ゴンドラの一部は空気取りの網のようなフレームになっているから外の音だって聞こえている。
だけど、私の耳に一番近く、大きく聞こえているのは美咲さんとのキスの音なのだ。
強いて言うならその次にはっきりと聞こえているのは、私たちが身体を強く触れ合わせる事で立つ衣擦れの音だろう。
私は美咲さんに寄り添うようにしながらも、指で触りやすいように両脚の間は軽く開いた状態にしている。
美咲さんの方は斜めに両脚を揃えて私のキスを受け止めながら、片手は私のスカートの中に潜り込ませてその内側を彷徨っていた。
ふいに太腿が空気に晒される感覚を覚えて、目だけでそこを見下ろすと、私のスカートはめくり上げられその中に履いているショーツと美咲さんの動く指先がもろに視認できる状態になっていた。
わざとらしくショーツのラインに沿って指が鼠蹊部を撫でていくので私の身体は小刻みに震える。
きっと美咲さんはいつでも辞められるようにと思ってあまり大胆な事はして来ないつもりなのだろう。
でもそれが余計もどかしくて、私は横目でゴンドラの高さを確かめながらも、残りわずかな時間も惜しくて美咲さんの唇にしゃぶりついた。
「ん…ふ……ぁん」
自分でもなんと稚拙な事だろうと思う。容子社長と比較されるに違いない行為のはずなのだから、こんな風ではいけないのに。
「お姉さま、私…一緒にお仕事ができるようになれて、本当に嬉しいです、大好きです」
勢い余ってけっこう大きな声で宣言してしまい、美咲さんが一瞬うるさそうに耳を離した。
「すみません…」
「大丈夫」
答える美咲さんの声はかすれているし囁くように小さいし、それなのに私の耳にははっきりと聞こえ、かつとてつもなく淫靡な感じがして、私はこの場で美咲さんの身体を貪るのを堪える事に大変苦労した。
「…冴子」
もうキスは終わり、前戯も終わりと雰囲気だけで伝えられて私はじっと自分の中の欲望を抑え込んだ。
美咲さんが、乱れた私の髪を指ですいて直してくれる。
「最後、写真撮るんだよ、ここ」
それは頼んだら有料で、というやつではなかったろうか。しかし記憶が怪しく真っ向から否定できない。
しかしつまり美咲さんはその写真が欲しいという事なんだろうし私だって一応そのつもりだったから、ゴンドラが到着するまでの間にどうにか私は平静を取り戻す事に努めた。
「…冴子の顔が酷い」
購入した2Lサイズくらいの記念写真には、しっかりと手を繋いだ私と美咲さんが写っているのだけれど、普通にしていたつもりの私の顔が、どう見ても不機嫌なような、もしくは怒っているか何かを我慢しているかのような表情で確かに酷いものだった。
「お預けをくらってる犬でももうちょっとましな顔してるわよ」と美咲さんが笑うので、私としても非常に不本意この上ない。
しかしよく見れば、美咲さんだって若干顔を赤らめつつ恥ずかしそうな笑顔で写っているので、観覧車で悪戯された感が丸わかりの風情ではないかと思うばかりだ。
観覧車での睦み合いと記念写真からの流れもあり、私と美咲さんはそれまでにも増して、わかりやすく腕を絡めた上で手は指を噛ませて恋人繋ぎの状態で歩いている。
「…普通のデートがしたいと思ってたんですけど、なんかもう我慢できません」
「…普通のデート、って、それも込みなんじゃないの?大人なら」
「……」
今一つ言いたい事が伝わってないような気もするが、動機と目的を知らせていないのでそこは致し方ない。
ともかく私は一刻も早く美咲さんの服を剥ぎ取り全身くまなく暴いて弄りまくりたくなっていた。
私にはスカートを履かせておいて自分は何故サロペットなどと面倒な服をチョイスしたのか、その件も微妙に恨めしい。
正直言うと近場のホテルにでも駆け込みたい気持ちだったけど、それはそれであまりにも性急だとも思いタクシーで帰るという事で落ち着いた。
けれども恵比寿までの30分、いや実際もっと短い時間だったろうけど、それがもう長くて仕方ない時間に思えた。
…考えてみれば容子社長をいくら意識した所で、夜になればこうして美咲さんを好きにできるのは私なのだ。
何を焦る必要があるのだろう、何故比較される事を恐れているのだろうとも思うけれど、理由なんてわからない。
質はともかく量で勝負するしかないじゃないかという気持ちに囚われたが最後、私はその夜執拗に美咲さんの身体を弄り続けた。
部屋に向かうエレベーターの中でも、扉が閉まるやいなや美咲さんにしがみついて唇を貪り、玄関ドアを入れば即美咲さんをベッドに押し倒して着ている物は全部脱がせ、一直線に股間に顔を埋める。
花弁を舐めてみれば、何だ…そこそこ濡らしているではないかと一瞬安心もしたし興奮もして、そこに貯まった蜜をしっかり舌先で掻き出して自分の口内に収めていく。
美咲さんは愛らしいとも言えるほど甲高く「やだ」とか「ひゃっ」と喘いでいるが煽っているようにしか思えず私はますます卑猥にその場所を舐めしゃぶった。
「お姉さま…嫌な人がこんなに濡らす訳ないじゃないですか」
「…だって、恥ずかし、いん…あんっ」
力を入れはしないけど、それでも有無を言わせない力加減でそっと美咲さんの両脚を大きく開かせる。
美咲さんがもっと恥ずかしくなるように、手伝うのだ。
そうしながらも花弁には舌を這わせ続け、時折低い音を立ててズルズルと蜜をすする。
「…昼間でも仕事中にでも、こういう風にされたくて…仕方ないんじゃないですか、お姉さまは…」
「あ、あんっ、冴子…んんっ」
言葉で否定してこない。
少なからず願望としてそれが存在しているのを、美咲さんは隠さなかった。
「二人きりじゃなくて、誰かに聞かれるかもしれないような所でも、されたいんじゃないですか」
意図せず口をついて出るのは、美咲さんを追い詰めるような言葉ばかりになる。
それを、ピチャピチャと股間をしゃぶったり舐めたりしながら合間合間に言うものだから、美咲さんの耳にはさぞかし卑猥な響きとして届いているに違いない。
「冴子、なんか凄いの…感じちゃう…」
「…虐められて?感じちゃうんですか?」
「うん、うん…恥ずかしいのに、感じちゃうの…あぁっ、ん」
こんな言葉攻めみたいな、技巧に走るような行為は本意ではない。辞めるべきなのに。
それなのにやけに美咲さんが反応するので、止め所が見当たらなかった。
うまく素直にお互いを感じ合うような行為にもっていけなくて、苛立ち混じりに私は美咲さんの乳房を強めに掴み乳首を軽く抓る。
美咲さんの身体が跳ねて左右によじれた。
はずみで私の口から花弁の位置も左右に揺れて、自分で腰を揺らして私の顔に擦り付けているような状態になる。
「あぁっ、あんっ…あひ…」
一人で勝手に震えて悶えている美咲さんはとてつもなく卑猥だ。
オナニーする時はこんな風なのだろうか、と咎めたい気持ちはぐっと堪えつつ、今度は乳首をしゃぶりながら花弁の中央には中指を突き立てた。
「あ…あんっ、中がぁ…あはぁ…」
美咲さんが何かを訴えるように私の肩を掴んできた。
何かと思って視線だけを上げてみると、美咲さんは喘ぎながら「冴子も、脱いで」と言ってくる。
私は乱暴に服も下着も脱ぎ捨てて、身体一つでまた美咲さんに密着しつつ行為を継続した。
美咲さんは、いやらしく喘ぎながらもそれでも器用に指を動かして私の頭を撫でたり胸を触ってきたりする。
そんな小さな刺激に対して私の身体も過剰と言っていいほどに強く震えて反応しながら、半ば無意識の流れで美咲さんの顔をまたいだ恰好になって、美咲さんに股間を見せつけながらも美咲さんの中に指を出し入れしつつ恥丘や萌芽を小刻みに舐め回した。
「あぁん、冴子っ、いいの…それぇ」
もっと声を聞いていたい気持ちもあったけど、美咲さんが自分から「お願い、冴子のも舐めさせて」などと頼んでくるので、私は無条件に腰を落として下半身で美咲さんの口を塞いでしまう。
一瞬だけ、美咲さんは眼鏡を外したろうかと気になったが、どうやら喘ぎながらもその間に自分で眼鏡は外していたらしく、私のお尻にそれが当たる気配はなかった。
こうなると、観覧車の時と同じだけど喘ぎ声らしい声は漏れてくるわずかなものだけとなり、くぐもった呼吸音と蜜を舐めすする音だけが妙に大きく室内に充満する。
「ん、んっ…」と苦しいのか気持ちいいのか声だけでは判別できないようなものしか聞こえなくなるけれど、声での確認はもはや必要ない。
何しろ目の前には相手の秘部があって、つぶさに状態を観察できるのだ。
それだけでもう、十分すぎるくらいに相手の興奮度合など理解できてしまうのだから、言葉も声ももう必要ない。
夢中になってそこを口に含んでいたいけど、それを惜しんででもどうしても言いたい事は口にする。
それは、改めて言う「気持ちいい」であったり、相手を好きだという事だったり。
二人して仕事を変えるという環境の変化に対して緊張している所もあるだろうし不安だってある。
そういう無意識的なものもないまぜになって、でもそれらも忘れてしまいたくてとにかく目の前の秘部をしたいように舐めて触った。
気が付くと、私はただひたすらに美咲さんの萌芽をくるくると舌先で舐め回し続けていた。
指先は花弁の中央に突き入れたまま、小刻みに震わせて微かな刺激を送っている。
この間に美咲さんが何度達したかは知らないけど、確かに掌にまでこぼれるくらいに蜜が溢れだす瞬間があった。
美咲さんの苦し気な悶えにほんの少し腰を浮かせてみると、美咲さんは「冴子、冴子…」と何度も私の名前を呼びながら「もう、イってるからぁ…また…ダメなの…あぁぁっ…」と繰り返す絶頂感に苛まれるような叫び声を上げた。
今しているこの行為は、多分美咲さんの為にしている訳じゃない。
自分がしたいからしている、だから自分が満足するまでは美咲さんが絶頂の申告を何度した所で収まる気がしなかった。
美咲さんの懇願を無視して、私はまだクリトリスを舐め回す行為を止められなかった。
「わかってるけど…お姉さま、もっと舐めさせてください」
「っ…また、イっちゃうから…あぁっ」
「イってお姉さま…何度でも気持ち良くなって」
それでも刺激が強くなり過ぎないように、舌先を派手に動かす事はせず、控えめにチロチロと弄ぶようにクリトリスを舐め続けると、美咲さんは本当に勝手にそうなっているかのように、何度も絶頂して見せた。
自分の満足感の為の行為とは言え、それでも美咲さんの連続絶頂を目の当りにすればそれは勿論感動して、私の秘部からもどろどろとしたものがこぼれ堕ちる感覚を覚える。
美咲さんは絶頂しながらも、指先でそれをすくい上げるようにしながら、お尻の割れ目にまでくまなくヌルヌルの蜜を塗り広げてくれた。
それだけでもかなり気持ち良くて、舌の動きがついつい止まりがちになってしまう。
徐々に攻守が入れ替わり、今度は私がただ身体を震わせて喘ぐばかりの番となった。
一応美咲さんの秘部に口はつけるけれども、それは快感を与える器官としての意味を成さずただ緩く息をしながら喘ぎ声を上げるだけの器官へと成り下がっていく。
そうしてこちらからの攻めがおろそかになれば、美咲さんの愛撫はより的確かつ持続性を増していき、申し訳ないと思いながらも私は美咲さんの身体や顎にだらしなく蜜を垂れ流して何度も果てた。
潮を吹いてしまった回もあったようで、私が「ごめんなさい」と震え声で呟くと美咲さんはやたらと嬉しそうに「いいのよ」と答えてくれた。
「…冴子のおまんこ汁も潮も、何でも私にかけなさい」
そんな風に言われてしまうと歯止めがきかなくなり、ますます情けないぐらいに秘部が緩んで蜜がこぼれた。
これ見よがしにそれをすする音が聞こえてきて、私は羞恥に身体を震わせる。
「…冴子ったら、お尻までぴくぴく震わせちゃって、可愛い」
それは尻肉の事を言っているのだろうか。それともその中心にある場所の事を言っているのか。
聞けば「どっちも」と言われそうでそれは言葉にできなかった。
「あぁ…お姉さま…いやらしい、です…それ……っん、く…」
膣内では美咲さんの指が暴れるぐらいに激しく動いていて、私はわけがわからなくなる。
肘で上半身を支えていられなくなり、美咲さんの身体に崩れるように密着した。
それでも美咲さんの手に抱えられた腰とお尻だけが妙に上に突き出された恰好になりむしろ恥ずかしい。
「あ、はぁ……ん、あんっ」
申告もせずにもう何度達したろうか。回数は数えていない。
美咲さんは窮屈じゃないのか、苦しくないのかと思うのだけれど、それを尋ねる暇もなく私の秘部は美咲さんの指と舌でめちゃくちゃに弄り回されていて、息吐く暇すらもない。
「あ、また…っ、あぁ……ん」
まだ失神はしていない、しない領域だからこそ逆に苦しい気さえする。
それから思うのは、こんなにもいやらしく秘部を虐められているのにそれが気持ちいいと言う美咲さんの心境を、今自分がなぞっているような気がしてそれが嬉しいという事だ。
「お姉さま、もっと…して、好きなだけして、ください…あぁっ、ん…はんっ」
もはや反応する気力も体力も尽きかけていて、ろくにリアクションが取れていないだろうけど、それでもきっと美咲さんには伝わっているだろうと思い身を任せる。
気が付くと私の身体は仰向けに寝かされていて、秘部には美咲さんの指ではなく偽竿が納められていた。
…これでずっと突かれていたんだろうか、記憶が繋がらないから間の事はわからない。
「…好きにしていいって言うから」
まさかと思うが、意識を失くした私の身体に、美咲さんは延々と偽竿を突っ込んでいたと言うのだろうか。
「身体はちゃんと反応してたよ」
「……あ、あ…ん」
覚醒した私の身体がまた偽竿の動きに揺さぶられる。
「また」と思ったという事は、その前もやはり同じように揺さぶられている感覚があったからだろう。
「失神してても無視して突いてれば、そのうち覚醒するものなのね」
「何、言ってるんですか…っあ、あぁ!」
不意打ちで深く子宮口をえぐられ思わず叫ぶような声が出てしまう。
「…いいの?ここが…気持ちいい?」
偽竿の先端で何度も同じ所をぐりぐりと擦られると、本当に狂ってしまいそうになった。
子宮口はあまり強く擦られると後で痛くなるから避けたいはずなのに。
それでも「辞めて」の一言はどうしても口から出ない。
だからという訳ではないだろうが、美咲さんは絶妙な力加減で何度もそこを擦ってきた。
それが偽竿のはずなのに、まるで美咲さん本人みたいで、変な錯覚すら覚える。
「あぁっ、あんっ…あ…」
強い刺激に晒されているはずなのに、声はどういう訳だかどんどん甘ったるい響きへと変貌し、しまいには媚びるように喘いでしまう。
「それぐらいが一番いやらしくて良いわよ、冴子」
こういう時に褒めるのは止めて欲しい。そこは本気で頼みたい所だが、身体としてはそれどころではないから結局言えないで終わってしまうのだ。
徐々に思考するのすら面倒になり、だから褒めないでもらいたかったなと思いながらも私は意識を失くすまで何度も美咲さんの偽竿に貫かれた。
それでも私は、美咲さんと自分にしかできないような事がしたくて、柄にもなく遊園地デートを美咲さんにねだってしまった。
別に朝から晩まで遊びたい訳ではない。恋人同士がするっぽい何かをできればそれで良いという気持ちだった。
美咲さんは大いに喜んで、きっちり時間作って行こうという風に言ってくれたけど、休日の遊園地は人が多く疲れるだろうし、かと言って有給消化が始まるまで待って平日にわざわざ行くほどの事でもない。
私は都心の一等地にある、それでも立派な遊具を備えた遊園地の名前を挙げて「平日の夜、2時間くらいでもいいんです」と付け加えて美咲さんを説得し、週末の夜にそこへ行こうという話になった。
都心の遊園地、しかも夜となればそこにはまず子供の姿はない。基本的にカップル客が大半を占めており、イベントや敷地内の装飾も大人向けのものとなっている。
ショッピングモールを併設しているその遊園地を散策しながら、中央通路沿いに何十メートルも続く噴水とそれを彩る光の装飾が綺麗で、何人もの人が写真を撮っていた。
クレープ屋の屋台が出ていて、美咲さんと二人で一つずつ好みのものを選び双方のそれにかじりついて味見をしてみたり、特設ステージで行われている売り出し中のアイドルによる野外ライブを冷やかしたり、そんな感じでなんとなく歩き回っているだけでも十分に楽しかった。
「外から見ると狭いと思ってたけど、色々詰まってるものね」
「そうですね」
人は確かに多いけれど、いわゆるテーマパークと呼ばれる場所とは一線を画す大人の雰囲気には、どこか落ち着くような気持にもなれて新鮮だった。
「お姉さま、あれに乗りませんか」
私が斜め上を指差したので美咲さんはそちらをちらりと見上げる。
ちょうどジェットコースターがそこを通り過ぎて「キャーッ」という叫び声が響いた。
「…嫌だなあ」
どうやら美咲さんは私がジェットコースターに乗りたがっているのだと勘違いしたらしい。
「違います、そっちじゃなくて」
私が改めて指差すと、美咲さんは「なんだ、あれならいいわよ」と快諾してくれる。
私は美咲さんと観覧車に乗りたかったのだ。
ただ紛らわしい事にここではジェットコースターが観覧車の和の中を通り抜ける仕様になっているので、どちらに乗りたがっているのか美咲さんは一瞬勘違いしてしまったのだろう。
現に普通の遊園地のジェットコースターと違い、ここのジェットコースターは建物にかなり近い位置にレールがあり、数分おきには頭上に絶叫が響いてそれが駆け抜けていく。
乗ればさぞかし怖いのではないか、と思うし実際に乗っている人にしても怖いからこそ叫んでいるのだろう。
ジェットコースターが目立つので地味に思えるが、観覧車もなかなか立派なものがあって、これはこれで乗り応えがありそうな感じだし、遊園地デートと言えばやっぱりこれでしょと私ならずとも思うはず。
それに、皆がわいわいと集まるスポットの中で唯一、個室にこもれるプライベート空間が得られるのは観覧車だけだ。だからこそカップルは皆観覧車を必要としている。
「大きいね」
いざ乗り場に近づいて見上げてみると、なかなかのスケール感で高さもかなりの所まで行くんだな、とわかる。
所要時間は15分、観覧車に乗りまくっている訳ではないのでこれが長いのか短いのかはよく知らない。
もっと地味にだけど、ここにはメリーゴーランドなんかもあったりして、何気に遊園地の定番はここに一通り揃っているのだ、と初めて知った。
待ち人もほとんど居らず、私たちはすんなりとゴンドラに乗り込む。
以前美咲さんは夜景とかそういったものに興味ナシと言っていたけれど、この場所で高い所から見下ろせば、それこそ都心の夜景が一望できるなあと思い、少なくとも私はちょっと興奮した。
美咲さんはこの時ワイドシルエットのサロペットを着ていたから、裾がゴンドラの扉に挟まれないように注意しつつ、無事に乗り込んだ後は係員に見送られながら上昇するゴンドラから景色を眺める。
「観覧車って、遠くから見てると全然動いてなさそうに見えるのに、乗るとやけに速く動いてる感じしますよね」
「そうね」
そんな会話を交わす間にもゴンドラはどんどん上昇を続けていき、敷地の中の人の姿はどんどん小さく見えるようになった。
入れ替わりに、ランドマーク的な高層ビルやタワーの類がよく見えてきて、私は思わず窓に張り付き「おー」などと声を上げてしまう。
…二人きりになりたくて誘ったはずなのに、なぜだか気恥ずかしくてやけに景色ばかり見て騒いでしまう。
一応、重さのバランスを取る為に私たちは向き合って座っていたのだけれど、私が景色に気を取られている間にいつの間にか美咲さんが私の横に来ていたようで、いきなり左側から手を握られて私はそちらを振り返った。
「…ゴメン、なんか冴子と同じノリで盛り上がれてなくて」
滅多にない事だけど、美咲さんがごくたまに見せる、年の差を気にする素振り。
遊園地という場所柄、それを強く感じさせてしまったろうか。
それでもここは利用者の平均年齢で言えば20代後半とかそんなものだろうし、見た目年齢の若い美咲さんが特別に浮きやすいシチュエーションではないようにも思う。
「あ、いいんです…私の方こそ空元気みたいなものなので」
私は自分からも美咲さんの手を両手で包むように握り、どこか励ますような気持も込みだったような気はするけれど、笑顔で美咲さんを見つめた。
遊園地に誘った動機はまだ美咲さんに話していないし、言って伝わるかどうかもわからないから黙っているつもりなのだけど、それは単純に、おそらく近い未来にまあまああり得る現象として、容子社長に悪戯されるであろう美咲さんに、そういう事以外で私と一緒に何かをしたという思い出を作りたかったのと、例え容子社長がテクニックに長けていたとしても、美咲さんとこうして遊園地で一緒に遊べる立場なのは自分の方だ、と精神的な優位性を確認しておきたかったから、という事なのだ。
言ってしまえば容子社長への内なる牽制と嫉妬心の緩和だ。
醜い動機かもしれないが、そうでもしないと私は色々な事が気になり過ぎてもたないような気になっていた。
「あの、でもその…来るんじゃなかったとか、そういう事は思ってないですよね?」
「そんなのは全然、思ってない」
「なら、良かったです」
何故か私から腕を伸ばして美咲さんの腰に回し、こういう時だけちょっと華奢に感じる美咲さんの身体を包むように抱きしめた。
本来はこういう事で記憶を埋め尽くすと、容子社長のそれと比較されるような気がして避けたかったけど、それでも私は我慢できなくて、ゴンドラが頂上を通過するだいぶ前だと言うのに、美咲さんの唇に自分の唇を押し付けてしまっていた。
…妙に甘いのは、さっきのクレープの後味だろうか。
だからと言うわけじゃないけど、美咲さんの唇がいつも以上に美味しく感じてそこを何度も食んでしまう。
食んだり、ツルツルの舌触りの唇を左右に舐めてみたり。
「ん……っ」
お互いがもっと深くキスできるように、自然と顔を傾け首をくねらせてしまう。
そうしていると何かにすがりたいような心もとなさを覚えて、私はきつく美咲さんの身体を腕で締め付けていた。
夢中になってそんな動作を繰り返していると、美咲さんが苦しそうに吐息を漏らす。
こういう時に触る気満々で、今日私には膝丈のスカートを履かせた割に全然触っても来ずされるがままになっている。
頭をよぎるのは所要時間15分という言葉。
それにゴンドラが下降を始めれば、残りはそのうちの半分より少ないという事になる。
観覧車でどこまでやろうとしているのかと一瞬自分で自分を叱咤しつつも、私は強引に美咲さんの手を掴んで自分のスカートの中にある内腿付近にもっていった。
探るように動いた、少し冷たい指先にくすぐられて、自分でそのようにしたくせに思わず息が詰まってしまう。
「冴子…ここ熱くなってる」
もはや卑猥な水音を奏でるほどお互いの唾液が溢れたキスの合間に、美咲さんがそんな事を呟くので私は恥ずかしくなり更に深いキスで美咲さんの唇を塞いだ。
「はんっ」という声と共に言葉は途切れて、また悶えるような鼻息の漏れる音と舌の絡まり合う音だけがゴンドラの中に響いた。
厳密には、ちょっとしたBGMも流れているし、ゴンドラの一部は空気取りの網のようなフレームになっているから外の音だって聞こえている。
だけど、私の耳に一番近く、大きく聞こえているのは美咲さんとのキスの音なのだ。
強いて言うならその次にはっきりと聞こえているのは、私たちが身体を強く触れ合わせる事で立つ衣擦れの音だろう。
私は美咲さんに寄り添うようにしながらも、指で触りやすいように両脚の間は軽く開いた状態にしている。
美咲さんの方は斜めに両脚を揃えて私のキスを受け止めながら、片手は私のスカートの中に潜り込ませてその内側を彷徨っていた。
ふいに太腿が空気に晒される感覚を覚えて、目だけでそこを見下ろすと、私のスカートはめくり上げられその中に履いているショーツと美咲さんの動く指先がもろに視認できる状態になっていた。
わざとらしくショーツのラインに沿って指が鼠蹊部を撫でていくので私の身体は小刻みに震える。
きっと美咲さんはいつでも辞められるようにと思ってあまり大胆な事はして来ないつもりなのだろう。
でもそれが余計もどかしくて、私は横目でゴンドラの高さを確かめながらも、残りわずかな時間も惜しくて美咲さんの唇にしゃぶりついた。
「ん…ふ……ぁん」
自分でもなんと稚拙な事だろうと思う。容子社長と比較されるに違いない行為のはずなのだから、こんな風ではいけないのに。
「お姉さま、私…一緒にお仕事ができるようになれて、本当に嬉しいです、大好きです」
勢い余ってけっこう大きな声で宣言してしまい、美咲さんが一瞬うるさそうに耳を離した。
「すみません…」
「大丈夫」
答える美咲さんの声はかすれているし囁くように小さいし、それなのに私の耳にははっきりと聞こえ、かつとてつもなく淫靡な感じがして、私はこの場で美咲さんの身体を貪るのを堪える事に大変苦労した。
「…冴子」
もうキスは終わり、前戯も終わりと雰囲気だけで伝えられて私はじっと自分の中の欲望を抑え込んだ。
美咲さんが、乱れた私の髪を指ですいて直してくれる。
「最後、写真撮るんだよ、ここ」
それは頼んだら有料で、というやつではなかったろうか。しかし記憶が怪しく真っ向から否定できない。
しかしつまり美咲さんはその写真が欲しいという事なんだろうし私だって一応そのつもりだったから、ゴンドラが到着するまでの間にどうにか私は平静を取り戻す事に努めた。
「…冴子の顔が酷い」
購入した2Lサイズくらいの記念写真には、しっかりと手を繋いだ私と美咲さんが写っているのだけれど、普通にしていたつもりの私の顔が、どう見ても不機嫌なような、もしくは怒っているか何かを我慢しているかのような表情で確かに酷いものだった。
「お預けをくらってる犬でももうちょっとましな顔してるわよ」と美咲さんが笑うので、私としても非常に不本意この上ない。
しかしよく見れば、美咲さんだって若干顔を赤らめつつ恥ずかしそうな笑顔で写っているので、観覧車で悪戯された感が丸わかりの風情ではないかと思うばかりだ。
観覧車での睦み合いと記念写真からの流れもあり、私と美咲さんはそれまでにも増して、わかりやすく腕を絡めた上で手は指を噛ませて恋人繋ぎの状態で歩いている。
「…普通のデートがしたいと思ってたんですけど、なんかもう我慢できません」
「…普通のデート、って、それも込みなんじゃないの?大人なら」
「……」
今一つ言いたい事が伝わってないような気もするが、動機と目的を知らせていないのでそこは致し方ない。
ともかく私は一刻も早く美咲さんの服を剥ぎ取り全身くまなく暴いて弄りまくりたくなっていた。
私にはスカートを履かせておいて自分は何故サロペットなどと面倒な服をチョイスしたのか、その件も微妙に恨めしい。
正直言うと近場のホテルにでも駆け込みたい気持ちだったけど、それはそれであまりにも性急だとも思いタクシーで帰るという事で落ち着いた。
けれども恵比寿までの30分、いや実際もっと短い時間だったろうけど、それがもう長くて仕方ない時間に思えた。
…考えてみれば容子社長をいくら意識した所で、夜になればこうして美咲さんを好きにできるのは私なのだ。
何を焦る必要があるのだろう、何故比較される事を恐れているのだろうとも思うけれど、理由なんてわからない。
質はともかく量で勝負するしかないじゃないかという気持ちに囚われたが最後、私はその夜執拗に美咲さんの身体を弄り続けた。
部屋に向かうエレベーターの中でも、扉が閉まるやいなや美咲さんにしがみついて唇を貪り、玄関ドアを入れば即美咲さんをベッドに押し倒して着ている物は全部脱がせ、一直線に股間に顔を埋める。
花弁を舐めてみれば、何だ…そこそこ濡らしているではないかと一瞬安心もしたし興奮もして、そこに貯まった蜜をしっかり舌先で掻き出して自分の口内に収めていく。
美咲さんは愛らしいとも言えるほど甲高く「やだ」とか「ひゃっ」と喘いでいるが煽っているようにしか思えず私はますます卑猥にその場所を舐めしゃぶった。
「お姉さま…嫌な人がこんなに濡らす訳ないじゃないですか」
「…だって、恥ずかし、いん…あんっ」
力を入れはしないけど、それでも有無を言わせない力加減でそっと美咲さんの両脚を大きく開かせる。
美咲さんがもっと恥ずかしくなるように、手伝うのだ。
そうしながらも花弁には舌を這わせ続け、時折低い音を立ててズルズルと蜜をすする。
「…昼間でも仕事中にでも、こういう風にされたくて…仕方ないんじゃないですか、お姉さまは…」
「あ、あんっ、冴子…んんっ」
言葉で否定してこない。
少なからず願望としてそれが存在しているのを、美咲さんは隠さなかった。
「二人きりじゃなくて、誰かに聞かれるかもしれないような所でも、されたいんじゃないですか」
意図せず口をついて出るのは、美咲さんを追い詰めるような言葉ばかりになる。
それを、ピチャピチャと股間をしゃぶったり舐めたりしながら合間合間に言うものだから、美咲さんの耳にはさぞかし卑猥な響きとして届いているに違いない。
「冴子、なんか凄いの…感じちゃう…」
「…虐められて?感じちゃうんですか?」
「うん、うん…恥ずかしいのに、感じちゃうの…あぁっ、ん」
こんな言葉攻めみたいな、技巧に走るような行為は本意ではない。辞めるべきなのに。
それなのにやけに美咲さんが反応するので、止め所が見当たらなかった。
うまく素直にお互いを感じ合うような行為にもっていけなくて、苛立ち混じりに私は美咲さんの乳房を強めに掴み乳首を軽く抓る。
美咲さんの身体が跳ねて左右によじれた。
はずみで私の口から花弁の位置も左右に揺れて、自分で腰を揺らして私の顔に擦り付けているような状態になる。
「あぁっ、あんっ…あひ…」
一人で勝手に震えて悶えている美咲さんはとてつもなく卑猥だ。
オナニーする時はこんな風なのだろうか、と咎めたい気持ちはぐっと堪えつつ、今度は乳首をしゃぶりながら花弁の中央には中指を突き立てた。
「あ…あんっ、中がぁ…あはぁ…」
美咲さんが何かを訴えるように私の肩を掴んできた。
何かと思って視線だけを上げてみると、美咲さんは喘ぎながら「冴子も、脱いで」と言ってくる。
私は乱暴に服も下着も脱ぎ捨てて、身体一つでまた美咲さんに密着しつつ行為を継続した。
美咲さんは、いやらしく喘ぎながらもそれでも器用に指を動かして私の頭を撫でたり胸を触ってきたりする。
そんな小さな刺激に対して私の身体も過剰と言っていいほどに強く震えて反応しながら、半ば無意識の流れで美咲さんの顔をまたいだ恰好になって、美咲さんに股間を見せつけながらも美咲さんの中に指を出し入れしつつ恥丘や萌芽を小刻みに舐め回した。
「あぁん、冴子っ、いいの…それぇ」
もっと声を聞いていたい気持ちもあったけど、美咲さんが自分から「お願い、冴子のも舐めさせて」などと頼んでくるので、私は無条件に腰を落として下半身で美咲さんの口を塞いでしまう。
一瞬だけ、美咲さんは眼鏡を外したろうかと気になったが、どうやら喘ぎながらもその間に自分で眼鏡は外していたらしく、私のお尻にそれが当たる気配はなかった。
こうなると、観覧車の時と同じだけど喘ぎ声らしい声は漏れてくるわずかなものだけとなり、くぐもった呼吸音と蜜を舐めすする音だけが妙に大きく室内に充満する。
「ん、んっ…」と苦しいのか気持ちいいのか声だけでは判別できないようなものしか聞こえなくなるけれど、声での確認はもはや必要ない。
何しろ目の前には相手の秘部があって、つぶさに状態を観察できるのだ。
それだけでもう、十分すぎるくらいに相手の興奮度合など理解できてしまうのだから、言葉も声ももう必要ない。
夢中になってそこを口に含んでいたいけど、それを惜しんででもどうしても言いたい事は口にする。
それは、改めて言う「気持ちいい」であったり、相手を好きだという事だったり。
二人して仕事を変えるという環境の変化に対して緊張している所もあるだろうし不安だってある。
そういう無意識的なものもないまぜになって、でもそれらも忘れてしまいたくてとにかく目の前の秘部をしたいように舐めて触った。
気が付くと、私はただひたすらに美咲さんの萌芽をくるくると舌先で舐め回し続けていた。
指先は花弁の中央に突き入れたまま、小刻みに震わせて微かな刺激を送っている。
この間に美咲さんが何度達したかは知らないけど、確かに掌にまでこぼれるくらいに蜜が溢れだす瞬間があった。
美咲さんの苦し気な悶えにほんの少し腰を浮かせてみると、美咲さんは「冴子、冴子…」と何度も私の名前を呼びながら「もう、イってるからぁ…また…ダメなの…あぁぁっ…」と繰り返す絶頂感に苛まれるような叫び声を上げた。
今しているこの行為は、多分美咲さんの為にしている訳じゃない。
自分がしたいからしている、だから自分が満足するまでは美咲さんが絶頂の申告を何度した所で収まる気がしなかった。
美咲さんの懇願を無視して、私はまだクリトリスを舐め回す行為を止められなかった。
「わかってるけど…お姉さま、もっと舐めさせてください」
「っ…また、イっちゃうから…あぁっ」
「イってお姉さま…何度でも気持ち良くなって」
それでも刺激が強くなり過ぎないように、舌先を派手に動かす事はせず、控えめにチロチロと弄ぶようにクリトリスを舐め続けると、美咲さんは本当に勝手にそうなっているかのように、何度も絶頂して見せた。
自分の満足感の為の行為とは言え、それでも美咲さんの連続絶頂を目の当りにすればそれは勿論感動して、私の秘部からもどろどろとしたものがこぼれ堕ちる感覚を覚える。
美咲さんは絶頂しながらも、指先でそれをすくい上げるようにしながら、お尻の割れ目にまでくまなくヌルヌルの蜜を塗り広げてくれた。
それだけでもかなり気持ち良くて、舌の動きがついつい止まりがちになってしまう。
徐々に攻守が入れ替わり、今度は私がただ身体を震わせて喘ぐばかりの番となった。
一応美咲さんの秘部に口はつけるけれども、それは快感を与える器官としての意味を成さずただ緩く息をしながら喘ぎ声を上げるだけの器官へと成り下がっていく。
そうしてこちらからの攻めがおろそかになれば、美咲さんの愛撫はより的確かつ持続性を増していき、申し訳ないと思いながらも私は美咲さんの身体や顎にだらしなく蜜を垂れ流して何度も果てた。
潮を吹いてしまった回もあったようで、私が「ごめんなさい」と震え声で呟くと美咲さんはやたらと嬉しそうに「いいのよ」と答えてくれた。
「…冴子のおまんこ汁も潮も、何でも私にかけなさい」
そんな風に言われてしまうと歯止めがきかなくなり、ますます情けないぐらいに秘部が緩んで蜜がこぼれた。
これ見よがしにそれをすする音が聞こえてきて、私は羞恥に身体を震わせる。
「…冴子ったら、お尻までぴくぴく震わせちゃって、可愛い」
それは尻肉の事を言っているのだろうか。それともその中心にある場所の事を言っているのか。
聞けば「どっちも」と言われそうでそれは言葉にできなかった。
「あぁ…お姉さま…いやらしい、です…それ……っん、く…」
膣内では美咲さんの指が暴れるぐらいに激しく動いていて、私はわけがわからなくなる。
肘で上半身を支えていられなくなり、美咲さんの身体に崩れるように密着した。
それでも美咲さんの手に抱えられた腰とお尻だけが妙に上に突き出された恰好になりむしろ恥ずかしい。
「あ、はぁ……ん、あんっ」
申告もせずにもう何度達したろうか。回数は数えていない。
美咲さんは窮屈じゃないのか、苦しくないのかと思うのだけれど、それを尋ねる暇もなく私の秘部は美咲さんの指と舌でめちゃくちゃに弄り回されていて、息吐く暇すらもない。
「あ、また…っ、あぁ……ん」
まだ失神はしていない、しない領域だからこそ逆に苦しい気さえする。
それから思うのは、こんなにもいやらしく秘部を虐められているのにそれが気持ちいいと言う美咲さんの心境を、今自分がなぞっているような気がしてそれが嬉しいという事だ。
「お姉さま、もっと…して、好きなだけして、ください…あぁっ、ん…はんっ」
もはや反応する気力も体力も尽きかけていて、ろくにリアクションが取れていないだろうけど、それでもきっと美咲さんには伝わっているだろうと思い身を任せる。
気が付くと私の身体は仰向けに寝かされていて、秘部には美咲さんの指ではなく偽竿が納められていた。
…これでずっと突かれていたんだろうか、記憶が繋がらないから間の事はわからない。
「…好きにしていいって言うから」
まさかと思うが、意識を失くした私の身体に、美咲さんは延々と偽竿を突っ込んでいたと言うのだろうか。
「身体はちゃんと反応してたよ」
「……あ、あ…ん」
覚醒した私の身体がまた偽竿の動きに揺さぶられる。
「また」と思ったという事は、その前もやはり同じように揺さぶられている感覚があったからだろう。
「失神してても無視して突いてれば、そのうち覚醒するものなのね」
「何、言ってるんですか…っあ、あぁ!」
不意打ちで深く子宮口をえぐられ思わず叫ぶような声が出てしまう。
「…いいの?ここが…気持ちいい?」
偽竿の先端で何度も同じ所をぐりぐりと擦られると、本当に狂ってしまいそうになった。
子宮口はあまり強く擦られると後で痛くなるから避けたいはずなのに。
それでも「辞めて」の一言はどうしても口から出ない。
だからという訳ではないだろうが、美咲さんは絶妙な力加減で何度もそこを擦ってきた。
それが偽竿のはずなのに、まるで美咲さん本人みたいで、変な錯覚すら覚える。
「あぁっ、あんっ…あ…」
強い刺激に晒されているはずなのに、声はどういう訳だかどんどん甘ったるい響きへと変貌し、しまいには媚びるように喘いでしまう。
「それぐらいが一番いやらしくて良いわよ、冴子」
こういう時に褒めるのは止めて欲しい。そこは本気で頼みたい所だが、身体としてはそれどころではないから結局言えないで終わってしまうのだ。
徐々に思考するのすら面倒になり、だから褒めないでもらいたかったなと思いながらも私は意識を失くすまで何度も美咲さんの偽竿に貫かれた。
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