僕の恋、兄の愛。2

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side 健介

問題は何?

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兄ちゃんへのプレゼントを隠した後、急いでシャワーを浴びてもう一度りょーちんちへ。

兄ちゃんが帰ってくるのは6時頃だから・・・
兄ちゃんが帰ってきた時対策に、兄ちゃんに“所長さんちで遊んでる。帰ってきたら教えて。”って、ハート付きでLINEを送る。

兄ちゃんから了解メールが来た。ヨシヨシ。

「りょーちん、あ~け~て~。」

ドンドンと玄関ドアを叩く。

「うるさい!」

バン!と玄関のドアが開いて、りょーちんに玄関に引き込まれた。
りょーちんの右手親指と人差し指で両ほっぺをつままれてアヒル口になる。

「イチケンちにはインターホン無いのか!!」

「ぶぅ~。ふう゛出てひへふへはひゃんすぐでてきてくれたじゃん。」

アヒル口は喋りにくい。

「単身者用アパートじゃ無いんだぞ!近所迷惑なんだよ!!」

りょーちんが怒った・・・ごめんなさい。
しゅん。
りょーちんが肩ポンで慰めてくr・・

「牛丼食う?」

「ソレ俺が犯人みたいじゃない?!」

「じゃぁ牛やめて丼だけにしとく?」

「う・・うんん?ソレ白メシの事だよね?!」

危うく頷く所だったじゃないか!

「賢いじゃん、イチケン。」

りょーちんがニヤッと笑った。

「りょーちんひどい~!お腹すいた~!!」

りょーちんの腕の辺りをポカポカ叩く。

「ははは、牛丼作ったんだ。食おうぜ。」

!牛丼!

「肉ヤッター!米ヤッター!りょーちん好き~!」

「イッパイ食べて、背が伸びるといいな・・・イチケン。」

りょーちん、その気の毒そうな目やめて。

「でさ~。俺思うんだよね~。」モグモグ。

牛丼をモグモグしながらりょーちんに相談する。

「・・・何?」モグモグ。

勘の鋭いりょーちんは嫌そうに返事をする。

「兄さんが、俺から離れたくない~って思うくらい、俺のエロテクが上達すればいいんじゃん~と思うんだよね~。」モグモグ。

お茶欲しい、と思ったらすかさずりょーちんがお茶を入れてくれる。
え?りょーちんて、“できる嫁”?

「どう考察してそうなったんだ。エロから離れろイチケン。主旨からかなり離れてるぞ、気付け。問題は市井さんの移籍だろ?」モグモグ。

りょーちんの突っ込みは的確だ。

「でも。ほら~、俺がエッチで毎回兄さんを満足させて~、兄さんが“俺の体はもう健から離れられない!”ってなったら移籍やめない~?」モグモグ

「(市井さんに健て呼ばれてるのか。)
でもソレ、気持ちの問題だろ?
移籍契約が成立した後なら多分無理だぜ?
契約してたらどうするんだよ。
違約金とかバカ高いらしいぞ?」モグモグ。

「そうなの!?りょーちん、よく知ってんね~。
おかわり~!」

「まだ食うの?いいけど。」

ガタン、と起ち上がっておかわりしてくれるりょーちんは、やっぱり“できる嫁”感が強い。

って、自分の分もおかわりしてんじゃん。

「父さんが移籍するって聞いて俺も調べたんだ。
グー〇ル先生優秀だぜ?」

おかわりを渡しながら、りょーちんがどうして詳しいか答えてくれた。




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