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side 亮太
ハッピーエンド?(後日談)
しおりを挟む◆◆ ◆ 数日後 ◆ ◆◆
平日の昼休み、いつも通り市井弟との昼飯中に、『こないだの、告白&プロポーズお泊まり会の時に撮影した奴、映像制作できたよ。』と父さんからメッセージが届いた。
『父の告白と亮太のプロポーズ』と題した、王族用特別客室でのあれこれは、編集されて1つの作品(?)になったらしい。
そういや撮影するって言ってたしな。
撮影機材見た記憶無いけどなぁ。
王族やっぱ怖ぇ。
鑑賞会は週末にするらしい。
父さんの告白ちゃんと映ってるといいな。
あの日のスーツ姿も格好よかった。
父さんエロく映ってるかな、超楽しみ。
・・・と、亮太は完全に油断していた。
もちろん父の告白も、完璧なエスコートも、格好いいスーツも、優しい微笑みも、ちゃんと映っていた。
だが父も映っているが、もちろん亮太自身も映っている。
父がちゃんと映ってたって事は、亮太もちゃんと映っていた。
バスローブ姿の父が、精液ドロドロの服一式をクリーニングに出そうとして寝室を出た間に、「パパが居ない!」と泣いてる姿や、
クリーニング済みの服を手に「パパが僕に着せるの!!」との強気のお強請りも映っていた。
それはまだいい方で、絶景の夜景が見える部屋でのお漏らしや、
しょ・・・中学生にしか見えない、自分の裸ハイソ蝶ネクタイ&拘束の姿、
泣きながら「射精させて!」とお強請りする姿が記録されていた。
更に、トロトロに溶かされて記憶が朧気だったお泊まり2日目、
父がルームサービスの電話中に「パパぁ、動いてぇ、もっとぉ!」とお強請りしたり、
ルームサービスを届けに来たホテルマンに、駅弁スタイルで喘ぎながら「っは、ごはんん、ありがと、っぁん、」と返事してた。
更に風呂場やトイレでもやらかしていた。
その全てが鮮明で、本当に、本当に超大作だった。
・・・鑑賞会の結果、その翌日から1週間、亮太は寝室に籠もって自分のしでかしたアレコレに悶える事となった。
涙目・無言で訴えて、引き籠もる時に寝室から父を閉め出した。
憤死する勢いで恥ずかしすぎる。
あんな痴態を大好きな父さんの前で、恥ずかしげも無く・・・
「あ゛ー!!!!」
居たたまれなすぎてたまに叫んだ。
◆◆ 何故1週間で出て来られたか ◆◆
引き籠もって5日目に市井弟から、
『季節外れのインフルエンザ大丈夫?』
と言うメッセージがスマホに届いた。
その時は、父さんが俺はインフルって事にしてくれてるんだな。と思った位だったが、事態は翌々日に動く。
市井兄からメッセージが来たのだ。
『弟のメッセージツールから申し訳ない。
唐所長の部下で兄の方の市井です。
亮太くん久しぶり。
季節はずれのインフル、親子で罹って大変だね。
唐所長の病状はどんな感じですか?
唐所長と今週連絡つかなくて。
亮太君は若いから回復も早いだろうと思って、君に連絡してみたんだ。
唐所長大丈夫?』
と言うメッセージが来て、驚いて寝室を飛び出した。
「父さん!!」
リビングのソファで見つけた父さんは、俺を心配し過ぎてげっそりしていた。
俺を見た父さんが、フラリと立ち上がる。
「亮太、もう体は大丈夫かい?」
俺!?俺、体は何ともないですけど!?
「父さんが大丈夫じゃないよ!!
ご飯ちゃんと食べてた?
お風呂は?
無精ひげ凄いよ?」
俺は3食しっかり食べてたし、シャワールームもトイレも寝室に併設してある。
「食事は・・・うん。
ふふ、よかった。
君が泣いてたらどうしようかと思った。」
あ゛っ、父さん絶対ご飯食べてない!
「よくないよ!
父さん、誤魔化したでしょ!
ご飯食べて!!」
「亮太、抱き締めていい?」
「いいよ。
だから父さん、ご飯食べてから、お風呂しよ!!」
「愛してるよ。」
「俺も大好き!だからご飯とお風呂!」
「キスしてもいい?」
「いいよ!だから・・・
『自分に何かあったら父がエラいことに!!』と彼は学んだ。
※父はちゃんと息子を心配してました。
超大作を気に入って、仕事休んで繰り返し見てたわけではありま・・・。
―― fin ――
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