19 / 76
2年2学期
19話: 文化祭、騎士と邪竜の共同演目①
しおりを挟む
2学期最大のイベントである文化祭。
そこで俺達が取り組む事になったのはとんでもない計画で――こんなの本当にうまくいくの?
波乱を含んだ文化祭がどういう結末を迎えるのかこの時の俺は想像もしていなかった。
◇◇
だいぶ秋らしくなってきた10月初めの昼下がり、穏やかなはずのその時間、教室の窓から入る涼やかな風を浴びながらぼんやり机に座っていた俺は、突然目の前に現れた学級委員長のガネマルに脈絡もなく拝み倒されていた。
「えっちょっなに??俺ガネマルに何かしたっけ?」
ガネマルはうちの組の学級委員長だ。彼の熱血さと真面目さを強調する丸眼鏡がトレードマークで、色々騒ぎがちなうちの組をうまくまとめてくれる縁の下の力持ち。
そんな彼に拝まれる覚えが一切ない俺は、課題の提出忘れでもあったかな?なんて考えてたんだけど
「フレン君!頼む!ルカ君の力を貸してくれ!!」
「……へ?」
ガネマルからこんな想定外のお願いをされてしまい、思わず変な声が出た。
「どういう事?話がよくわからないんだけど」
「僕は……ルナソールに勝ちたい!!」
「え??」
興奮した様子で語られたガネマルの話を整理すると、彼は今年学級委員長だけでなく文化祭の実行委員も兼任しているらしい。そして先日の他校交流会では、彼もルナソールに見学に来ていて、その文化祭のレベルの高さに触れて感動した為、自分達も負けないくらい凄い出し物をしたいという内容だった。
確かにルナソールの文化祭は凄かったし、資金力が桁違いのルナソールに勝つには並の方法では難しいだろうけど……
「……一年生を頼るって、ガネマルはそれでいいの?」
「確かにそれはそうなんだが、ルナソールに今僕たちが勝ってる事って考えたらこれしかなくて……」
俺の問いに答えるガネマルの目の下の隈から、彼なりに真剣に悩んだ結果だということは俺にも伝わる。
「それにさ、勝つってそんな重要?勝負事でもないし、楽しく過ごせたらそれでよくない?」
文化祭に勝ち負け制度はない。凄くてもせいぜい噂になるくらいだから、俺にはガネマルがそこまでムキになる気持ちがよくわからなかった。
「僕は、やるなら何事も全力でやりたい!学生としていろんなことができるのは今しかないだろ?」
「な、なるほど」
これは俺にはなかった視点だった。確かにガネマルの言う通り学園生活は今だけだし、それを無難に過ごすのは勿体無いのかもしれない。だけど
「でも去年うちの騎士コースと有志がやってた演舞も結構評判だったじゃん?それじゃダメなの?」
去年、クロードが異例の2年生で代表として先頭に立って披露した演舞は、資金的に華美な演出はなかったけれど、迫力と格式があって校内外から絶賛されていた。俺的にはあれも凄かったし十分ルナソールと渡り合ってると思うんだけど、違うのかな?俺の質問を受けてガネマルが拳を握る。
「もちろん、それもやる!僕のプランを聞いてくれ!!」
◇
「ルカの魔法とクロードの演舞を舞台形式で掛け合わせる……かぁ」
ガネマルのプランは、成功したらそれこそ誇張抜きに天下を取れるだろう内容だった。……問題は
「けど、ルカとクロードが協力して何かをするイメージが全く湧かないんだけど」
入学式から今までの半年間、2人が関わることは何回かあったけど、お互いの初対面の印象が悪すぎたせいか、その相性は全く良くない。それどころか悪いと言える。クロードは割と譲歩してると思うんだけどルカの方がクロードを完全に拒絶してる。
一応そのことはガネマルには説明したんだけど、一回でいいから話をさせてくれって食い下がられてしまき、断りきれなかった俺は結局、話し合いの場を設定することを引き受けることになった。
ガネマルって真面目すぎて俺の可愛さでも誤魔化されてくれないから、こういう頼み方されると俺は流されるしかないんだよね。
◇
そうして決まった文化祭打ち合わせの会場は、万が一ルカが魔力圧を放っても周りに影響が出ない中庭で行われることになった。
(本当に大丈夫かなこれ……)
クロード、俺、ルカ、ガネマルの並びで中庭にある丸テーブルを囲って座ってるんだけど……まだ打ち合わせが始まってもないのに空気がめちゃくちゃ重い。なんというか、無言の圧みたいなのが中庭に広がっていて早速俺の胃がキリキリと痛む。
一応、クロードとルカが隣り合わないように席順を決めたけど、ルカは俺の方ばっかり見て真正面のクロードと目を合わせようともしないし、こんな調子で打ち合わせがうまくいくのか俺は疑問だった。
「クロード先輩、ルカ君、文化祭の為に力を貸してください!!」
この重い空気をものともせずガネマルは熱く拳を握って演説を始める。この胆力、流石は学級委員長だなとは思うけど……
「俺は構わないが……」
言葉を詰まらせたクロードが俺の隣を横目で見る。
「……なんで俺がそんなことする必要がある?」
その視線の先、絶対零度の冷たさで吐かれたルカの拒絶に俺は頭を抱えた。
(まあ、そうなるよね……)
ルカのこの、人を寄せ付けない態度を久しぶりに見た気がする。俺の前では割と素直というか、もう少し態度が丸いから忘れてたけどルカって他人に対して割と威圧的だよね。
「せっかくの年に一度の文化祭、最高のものを作りたいんです!!」
何故か一年生のルカに対しても敬語になってるガネマルの熱い思いも
「……俺には関係ない」
ルカにはすげなく一蹴される。
ルカの気持ちもわかるけど、流石にガネマルが気の毒になった俺は
「ルカ、話だけでも聞いてあげたら?ガネマルはルカの魔法を凄いって思ってるわけだし」
とフォローを入れる事にした。
実際この件は俺の胃痛の原因ではあるけれど、うまく行けば学校でのルカの地位向上の役に立つんじゃないかなとは感じていて、その点では俺もガネマルに協力する理由があった。夏星祭の魔獣騒動以降、校内で邪竜の噂を聞くことは減ったけど、いまだにルカのことを怖がる生徒は多い。ルカがもっと皆に受け入れてもらえるようになる為の布石として文化祭は絶好のチャンスとも言える。
「……フレンがそう言うなら」
俺の言葉を受けて、渋々ながらもルカは席を立たないでくれるみたいだ。この機を逃さないように、俺はガネマルに目配せし、話を続けさせる。ここから先、具体的なプランを聞くのは俺もこれが初めてだ。
そこで俺達が取り組む事になったのはとんでもない計画で――こんなの本当にうまくいくの?
波乱を含んだ文化祭がどういう結末を迎えるのかこの時の俺は想像もしていなかった。
◇◇
だいぶ秋らしくなってきた10月初めの昼下がり、穏やかなはずのその時間、教室の窓から入る涼やかな風を浴びながらぼんやり机に座っていた俺は、突然目の前に現れた学級委員長のガネマルに脈絡もなく拝み倒されていた。
「えっちょっなに??俺ガネマルに何かしたっけ?」
ガネマルはうちの組の学級委員長だ。彼の熱血さと真面目さを強調する丸眼鏡がトレードマークで、色々騒ぎがちなうちの組をうまくまとめてくれる縁の下の力持ち。
そんな彼に拝まれる覚えが一切ない俺は、課題の提出忘れでもあったかな?なんて考えてたんだけど
「フレン君!頼む!ルカ君の力を貸してくれ!!」
「……へ?」
ガネマルからこんな想定外のお願いをされてしまい、思わず変な声が出た。
「どういう事?話がよくわからないんだけど」
「僕は……ルナソールに勝ちたい!!」
「え??」
興奮した様子で語られたガネマルの話を整理すると、彼は今年学級委員長だけでなく文化祭の実行委員も兼任しているらしい。そして先日の他校交流会では、彼もルナソールに見学に来ていて、その文化祭のレベルの高さに触れて感動した為、自分達も負けないくらい凄い出し物をしたいという内容だった。
確かにルナソールの文化祭は凄かったし、資金力が桁違いのルナソールに勝つには並の方法では難しいだろうけど……
「……一年生を頼るって、ガネマルはそれでいいの?」
「確かにそれはそうなんだが、ルナソールに今僕たちが勝ってる事って考えたらこれしかなくて……」
俺の問いに答えるガネマルの目の下の隈から、彼なりに真剣に悩んだ結果だということは俺にも伝わる。
「それにさ、勝つってそんな重要?勝負事でもないし、楽しく過ごせたらそれでよくない?」
文化祭に勝ち負け制度はない。凄くてもせいぜい噂になるくらいだから、俺にはガネマルがそこまでムキになる気持ちがよくわからなかった。
「僕は、やるなら何事も全力でやりたい!学生としていろんなことができるのは今しかないだろ?」
「な、なるほど」
これは俺にはなかった視点だった。確かにガネマルの言う通り学園生活は今だけだし、それを無難に過ごすのは勿体無いのかもしれない。だけど
「でも去年うちの騎士コースと有志がやってた演舞も結構評判だったじゃん?それじゃダメなの?」
去年、クロードが異例の2年生で代表として先頭に立って披露した演舞は、資金的に華美な演出はなかったけれど、迫力と格式があって校内外から絶賛されていた。俺的にはあれも凄かったし十分ルナソールと渡り合ってると思うんだけど、違うのかな?俺の質問を受けてガネマルが拳を握る。
「もちろん、それもやる!僕のプランを聞いてくれ!!」
◇
「ルカの魔法とクロードの演舞を舞台形式で掛け合わせる……かぁ」
ガネマルのプランは、成功したらそれこそ誇張抜きに天下を取れるだろう内容だった。……問題は
「けど、ルカとクロードが協力して何かをするイメージが全く湧かないんだけど」
入学式から今までの半年間、2人が関わることは何回かあったけど、お互いの初対面の印象が悪すぎたせいか、その相性は全く良くない。それどころか悪いと言える。クロードは割と譲歩してると思うんだけどルカの方がクロードを完全に拒絶してる。
一応そのことはガネマルには説明したんだけど、一回でいいから話をさせてくれって食い下がられてしまき、断りきれなかった俺は結局、話し合いの場を設定することを引き受けることになった。
ガネマルって真面目すぎて俺の可愛さでも誤魔化されてくれないから、こういう頼み方されると俺は流されるしかないんだよね。
◇
そうして決まった文化祭打ち合わせの会場は、万が一ルカが魔力圧を放っても周りに影響が出ない中庭で行われることになった。
(本当に大丈夫かなこれ……)
クロード、俺、ルカ、ガネマルの並びで中庭にある丸テーブルを囲って座ってるんだけど……まだ打ち合わせが始まってもないのに空気がめちゃくちゃ重い。なんというか、無言の圧みたいなのが中庭に広がっていて早速俺の胃がキリキリと痛む。
一応、クロードとルカが隣り合わないように席順を決めたけど、ルカは俺の方ばっかり見て真正面のクロードと目を合わせようともしないし、こんな調子で打ち合わせがうまくいくのか俺は疑問だった。
「クロード先輩、ルカ君、文化祭の為に力を貸してください!!」
この重い空気をものともせずガネマルは熱く拳を握って演説を始める。この胆力、流石は学級委員長だなとは思うけど……
「俺は構わないが……」
言葉を詰まらせたクロードが俺の隣を横目で見る。
「……なんで俺がそんなことする必要がある?」
その視線の先、絶対零度の冷たさで吐かれたルカの拒絶に俺は頭を抱えた。
(まあ、そうなるよね……)
ルカのこの、人を寄せ付けない態度を久しぶりに見た気がする。俺の前では割と素直というか、もう少し態度が丸いから忘れてたけどルカって他人に対して割と威圧的だよね。
「せっかくの年に一度の文化祭、最高のものを作りたいんです!!」
何故か一年生のルカに対しても敬語になってるガネマルの熱い思いも
「……俺には関係ない」
ルカにはすげなく一蹴される。
ルカの気持ちもわかるけど、流石にガネマルが気の毒になった俺は
「ルカ、話だけでも聞いてあげたら?ガネマルはルカの魔法を凄いって思ってるわけだし」
とフォローを入れる事にした。
実際この件は俺の胃痛の原因ではあるけれど、うまく行けば学校でのルカの地位向上の役に立つんじゃないかなとは感じていて、その点では俺もガネマルに協力する理由があった。夏星祭の魔獣騒動以降、校内で邪竜の噂を聞くことは減ったけど、いまだにルカのことを怖がる生徒は多い。ルカがもっと皆に受け入れてもらえるようになる為の布石として文化祭は絶好のチャンスとも言える。
「……フレンがそう言うなら」
俺の言葉を受けて、渋々ながらもルカは席を立たないでくれるみたいだ。この機を逃さないように、俺はガネマルに目配せし、話を続けさせる。ここから先、具体的なプランを聞くのは俺もこれが初めてだ。
10
あなたにおすすめの小説
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
先輩たちの心の声に翻弄されています!
七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。
ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。
最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。
乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。
見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。
****
三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。
ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は未定
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
・本格的に嫌われ始めるのは2章から
α主人公の友人モブαのはずが、なぜか俺が迫られている。
宵のうさぎ
BL
異世界に転生したと思ったら、オメガバースの世界でした。
しかも、どうやらここは前世の姉ちゃんが読んでいたBL漫画の世界らしい。
漫画の主人公であるハイスぺアルファ・レオンの友人モブアルファ・カイルとして過ごしていたはずなのに、なぜか俺が迫られている。
「カイル、君の為なら僕は全てを捨てられる」
え、後天的Ω?ビッチング!?
「カイル、僕を君のオメガにしてくれ」
この小説は主人公攻め、受けのビッチング(後天的Ω)の要素が含まれていますのでご注意を!
騎士団長子息モブアルファ×原作主人公アルファ(後天的Ωになる)
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
