18 / 131
2年2学期
18話:他校交流会、秋の始まりと最悪な出会い③
しおりを挟む
「フレン!!」
「え……?」
突然体が宙に浮かんだと思ったら、見慣れた白黒前髪が目に入り、俺はルカにお姫様抱っこの姿勢で抱えられていた。
「ルカ……?」
「……フレン、帰ってこないから……」
その一言で俺はルカを待たせて買い出しに出掛けていたことを思い出した。せっかく買ったドリンクはすっかりぬるくなっている。
「ごめんルカ……心配かけたよね」
ルカを励ますために出かけたのにこれじゃ本末転倒だ。
「フレンって言うんだ……響きが可愛くて君にピッタリ」
「……誰?」
場違いな笑顔でそう言うジンに、容赦なく魔力圧をかけるルカ。
「俺はジン、学園演劇の監督兼、魔術発表会演出アドバイザー……そして、フレンの恋人候補」
「は?」
「……っ!?」
ジンが何を言ってるのか全くわからない。あまりの荒唐無稽な発言に俺を抱えてるルカの体も強張っている。
いや、違うこれはもしかして怒ってる……?制服から覗くルカの腕には血管が浮いていてかなりの力がこもっているのがわかる。
「うーん……今日はここまでかな?またね、フレン。今度はもっとゆっくり話したいな」
数メートルは先にいたはずのジンが、一瞬で顔が触れ合う距離に来て俺に耳打ちする。そして青筋を立てたルカがその鼻っ面に攻撃を放つ寸前、彼は影のように消え、その場には俺とルカだけが残された。
あまりに突然の出来事に未だ現実感がないけど、俺はこの不愉快な記憶を早めに忘れたくて、まだ俺を抱きしめて離さないルカに
「ドリンクぬるくなっちゃったし買い直してくる!ごめんね……そろそろ下ろしてくれる?」
とお詫びの言葉を伝えつつ、気持ちを切り替えようと思ったんだけど
「…………」
ルカは完全に無言のまま俺の事を降ろしてくれなかった。
「ルカ?」
俺が聞こえなかったのかな?と再度口を開きかけた時
「……今日はもう……フレンと離れたくない」
とルカが腕に力を込めて一言呟く。結構1人にさせてしまった上、演劇の内容のこともあったし、今日はルカのメンタルも不安定なのかも。
ルカは俺より上背がある上、身体能力の高い竜族だ。彼に離す意思がない以上非力な俺が自力で姫抱きから抜け出すのは難しいし、結局俺が根負けしてこの格好のままぬるくなったドリンクを飲むことにした。
「……さっきの……あれ」
近くにあったベンチに腰掛けながら、俺を抱えたルカが口を開く。俺的には正直蒸し返されたくはないんだけど、ルカから俺が話すまで納得しないといった視線を感じて端的に説明する。
「よくあるナンパ。夏星祭の時もあったじゃん?俺が可愛いのは事実だけど、しつこい人も多くて困るんだよね……」
俺はジンと話してた内容には触れず、よくある事として話を流す。ルカは納得したのかしてないのかはよくわからなかったけど、それ以上は聞かれなかったのでそこでこの話題は終わった。この気まずさを誤魔化すために俺はドリンクに口をつけたけど、ぬるくてドロリとした甘さが妙に舌に残って、却って気持ちが落ち着かない。
「疲れちゃったし、そろそろ帰ろ?」
姫抱きのまま見学を続けるのは流石に恥ずかしいし、レポートに書けるくらいの見学は終わっていたので俺はルカに帰宅を促す。
「……うん」
ルカも異論はないようで、そのまま俺達はルナソールを後にする事にした。
……今更なんだけど、俺この格好のまま学園まで帰るの?それはちょっと恥ずかしいかも。
◇
その日の夜、俺は1人でいる気になれなくて寮の談話室で他校交流会のレポートを書いていた。
「ルナソールはどうだった?」
振り向くとお盆を持ったクロードが立っていて、そのまま温かいお茶の入ったカップが目の前の机に置かれる。
「んー……なんというか、色々すごかった、かな」
いいことも悪いことも含めて、色々。
「俺も気になってはいたんだが、コースでの推奨が違う学校だったからな」
クロードもレポート用紙を広げる。そこには剣術で有名な学園の名前が書いてあった。
「クロードのところはどうだった?剣聖には会えた?」
剣聖は国で一番の騎士に与えられる称号だ。クロードの見学した学園にはたまに臨時講師として顔を出してるという話は有名だった。
「ああ、一度手合わせしてもらった……と言っても、凌ぐので精一杯だったけどな」
「えっ凄い……断られるって有名なのに」
剣聖ともなると手合わせしたい人なんてそれこそ星の数ほどいる。でも今代の剣聖はあまり人付き合いが好きじゃないらしくってほとんど断ってるというのは戦闘職志望じゃない俺でも知ってる話だった。
「一度カリキュラムで挨拶した事があったから、向こうから声をかけてくれたんだ」
それって尚更凄くない?と俺は思ったんだけどクロードは特にそれをひけらかすこともなく続ける
「とても勉強になったよ、行ってよかった。ところで……」
群青色の瞳が俺の事をまっすぐ見つめる。
(あ、これは……)
「フレン、ルナソールで何かあったのか?」
人生の殆どを一緒に過ごしてきたクロードには隠し事ができない。はぐらかしたつもりだったけどこれ以上の誤魔化しはできないと思った俺はできるだけ簡潔にことのあらましを話した。
「……てことで、学園演劇は凄くよかったんだけど……ルカにとってはよくない題材だったかもって後悔と、その監督が最悪のナンパ野郎で気持ち悪かったって感じ」
ジンとの会話の内容とかはぼかしたけど大体正直に白状する。モヤモヤしてたけど、口に出すと意外と小さいことのような気がして少し楽になった。
「やっぱり今年も一緒に行ったほうが良かったか……」
俺の話を受けて、クロードが眉根を寄せて呟く。確かに去年はクロードと一緒にいたおかげで今回ほどタチの悪いナンパはされなかった。
「ううん!クロードが行きたいところ行けて俺は良かったと思う!俺のはまあ不幸な事故ってだけだし」
だけど、俺は俺が楽に見学できるよりクロードがやりたいことができたって報告の方が嬉しい。だって親友ってそういうものでしょ?
クロードはまだ少し何か言いたげだったけど、俺の持っていたパンフレットを見て、演劇の話に触れてくれる。俺は監督の件は置いておいて素晴らしい出来だったそれの感想を思いっきり聞いてもらい、少しすっきりした気持ちでレポートを完成させて部屋に帰ることができた。
凄く疲れたこともあったけど、課題も終わったし結果的には秋の初めにふさわしい1日だったと思う。
来たる来月の文化祭に想いを馳せて俺はベッドで静かに目を閉じた。
「え……?」
突然体が宙に浮かんだと思ったら、見慣れた白黒前髪が目に入り、俺はルカにお姫様抱っこの姿勢で抱えられていた。
「ルカ……?」
「……フレン、帰ってこないから……」
その一言で俺はルカを待たせて買い出しに出掛けていたことを思い出した。せっかく買ったドリンクはすっかりぬるくなっている。
「ごめんルカ……心配かけたよね」
ルカを励ますために出かけたのにこれじゃ本末転倒だ。
「フレンって言うんだ……響きが可愛くて君にピッタリ」
「……誰?」
場違いな笑顔でそう言うジンに、容赦なく魔力圧をかけるルカ。
「俺はジン、学園演劇の監督兼、魔術発表会演出アドバイザー……そして、フレンの恋人候補」
「は?」
「……っ!?」
ジンが何を言ってるのか全くわからない。あまりの荒唐無稽な発言に俺を抱えてるルカの体も強張っている。
いや、違うこれはもしかして怒ってる……?制服から覗くルカの腕には血管が浮いていてかなりの力がこもっているのがわかる。
「うーん……今日はここまでかな?またね、フレン。今度はもっとゆっくり話したいな」
数メートルは先にいたはずのジンが、一瞬で顔が触れ合う距離に来て俺に耳打ちする。そして青筋を立てたルカがその鼻っ面に攻撃を放つ寸前、彼は影のように消え、その場には俺とルカだけが残された。
あまりに突然の出来事に未だ現実感がないけど、俺はこの不愉快な記憶を早めに忘れたくて、まだ俺を抱きしめて離さないルカに
「ドリンクぬるくなっちゃったし買い直してくる!ごめんね……そろそろ下ろしてくれる?」
とお詫びの言葉を伝えつつ、気持ちを切り替えようと思ったんだけど
「…………」
ルカは完全に無言のまま俺の事を降ろしてくれなかった。
「ルカ?」
俺が聞こえなかったのかな?と再度口を開きかけた時
「……今日はもう……フレンと離れたくない」
とルカが腕に力を込めて一言呟く。結構1人にさせてしまった上、演劇の内容のこともあったし、今日はルカのメンタルも不安定なのかも。
ルカは俺より上背がある上、身体能力の高い竜族だ。彼に離す意思がない以上非力な俺が自力で姫抱きから抜け出すのは難しいし、結局俺が根負けしてこの格好のままぬるくなったドリンクを飲むことにした。
「……さっきの……あれ」
近くにあったベンチに腰掛けながら、俺を抱えたルカが口を開く。俺的には正直蒸し返されたくはないんだけど、ルカから俺が話すまで納得しないといった視線を感じて端的に説明する。
「よくあるナンパ。夏星祭の時もあったじゃん?俺が可愛いのは事実だけど、しつこい人も多くて困るんだよね……」
俺はジンと話してた内容には触れず、よくある事として話を流す。ルカは納得したのかしてないのかはよくわからなかったけど、それ以上は聞かれなかったのでそこでこの話題は終わった。この気まずさを誤魔化すために俺はドリンクに口をつけたけど、ぬるくてドロリとした甘さが妙に舌に残って、却って気持ちが落ち着かない。
「疲れちゃったし、そろそろ帰ろ?」
姫抱きのまま見学を続けるのは流石に恥ずかしいし、レポートに書けるくらいの見学は終わっていたので俺はルカに帰宅を促す。
「……うん」
ルカも異論はないようで、そのまま俺達はルナソールを後にする事にした。
……今更なんだけど、俺この格好のまま学園まで帰るの?それはちょっと恥ずかしいかも。
◇
その日の夜、俺は1人でいる気になれなくて寮の談話室で他校交流会のレポートを書いていた。
「ルナソールはどうだった?」
振り向くとお盆を持ったクロードが立っていて、そのまま温かいお茶の入ったカップが目の前の机に置かれる。
「んー……なんというか、色々すごかった、かな」
いいことも悪いことも含めて、色々。
「俺も気になってはいたんだが、コースでの推奨が違う学校だったからな」
クロードもレポート用紙を広げる。そこには剣術で有名な学園の名前が書いてあった。
「クロードのところはどうだった?剣聖には会えた?」
剣聖は国で一番の騎士に与えられる称号だ。クロードの見学した学園にはたまに臨時講師として顔を出してるという話は有名だった。
「ああ、一度手合わせしてもらった……と言っても、凌ぐので精一杯だったけどな」
「えっ凄い……断られるって有名なのに」
剣聖ともなると手合わせしたい人なんてそれこそ星の数ほどいる。でも今代の剣聖はあまり人付き合いが好きじゃないらしくってほとんど断ってるというのは戦闘職志望じゃない俺でも知ってる話だった。
「一度カリキュラムで挨拶した事があったから、向こうから声をかけてくれたんだ」
それって尚更凄くない?と俺は思ったんだけどクロードは特にそれをひけらかすこともなく続ける
「とても勉強になったよ、行ってよかった。ところで……」
群青色の瞳が俺の事をまっすぐ見つめる。
(あ、これは……)
「フレン、ルナソールで何かあったのか?」
人生の殆どを一緒に過ごしてきたクロードには隠し事ができない。はぐらかしたつもりだったけどこれ以上の誤魔化しはできないと思った俺はできるだけ簡潔にことのあらましを話した。
「……てことで、学園演劇は凄くよかったんだけど……ルカにとってはよくない題材だったかもって後悔と、その監督が最悪のナンパ野郎で気持ち悪かったって感じ」
ジンとの会話の内容とかはぼかしたけど大体正直に白状する。モヤモヤしてたけど、口に出すと意外と小さいことのような気がして少し楽になった。
「やっぱり今年も一緒に行ったほうが良かったか……」
俺の話を受けて、クロードが眉根を寄せて呟く。確かに去年はクロードと一緒にいたおかげで今回ほどタチの悪いナンパはされなかった。
「ううん!クロードが行きたいところ行けて俺は良かったと思う!俺のはまあ不幸な事故ってだけだし」
だけど、俺は俺が楽に見学できるよりクロードがやりたいことができたって報告の方が嬉しい。だって親友ってそういうものでしょ?
クロードはまだ少し何か言いたげだったけど、俺の持っていたパンフレットを見て、演劇の話に触れてくれる。俺は監督の件は置いておいて素晴らしい出来だったそれの感想を思いっきり聞いてもらい、少しすっきりした気持ちでレポートを完成させて部屋に帰ることができた。
凄く疲れたこともあったけど、課題も終わったし結果的には秋の初めにふさわしい1日だったと思う。
来たる来月の文化祭に想いを馳せて俺はベッドで静かに目を閉じた。
31
あなたにおすすめの小説
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
先輩たちの心の声に翻弄されています!
七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。
ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。
最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。
乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。
見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。
****
三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。
ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️
最可愛天使は儚げ美少年を演じる@勘違いってマジ??
雨霧れいん
BL
《 男子校の華 》と呼ばれるほどにかわいく、美しい少年"依織のぞ"は社会に出てから厳しさを知る。
いままでかわいいと言われていた特徴も社会に出れば女々しいだとか、非力だとか、色々な言葉で貶された。いつまでもかわいいだけの僕でいたい!いつしか依織はネットにのめり込んだ。男の主人公がイケメンに言い寄られるゲーム、通称BLゲーム。こんな世界に生まれたかった、と悲しみに暮れ眠りについたが朝起きたらそこは大好きなBLゲームのなかに!?
可愛い可愛い僕でいるために儚げ男子(笑)を演じていたら色々勘違いされて...!?!?
うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。
春雨
BL
前世を思い出した俺。
外の世界を知りたい俺は過保護な親兄弟から自由を求めるために逃げまくるけど失敗しまくる話。
愛が重すぎて俺どうすればいい??
もう不良になっちゃおうか!
少しおばかな主人公とそれを溺愛する家族にお付き合い頂けたらと思います。
初投稿ですので矛盾や誤字脱字見逃している所があると思いますが暖かい目で見守って頂けたら幸いです。
※(ある日)が付いている話はサイドストーリーのようなもので作者がただ書いてみたかった話を書いていますので飛ばして頂いても大丈夫です。
※度々言い回しや誤字の修正などが入りますが内容に影響はないです。
もし内容に影響を及ぼす場合はその都度報告致します。
なるべく全ての感想に返信させていただいてます。
感想とてもとても嬉しいです、いつもありがとうございます!
転生したが壁になりたい。
むいあ
BL
俺、神崎瑠衣はごく普通の社会人だ。
ただ一つ違うことがあるとすれば、腐男子だということだ。
しかし、周りに腐男子と言うことがバレないように日々隠しながら暮らしている。
今日も一日会社に行こうとした時に横からきたトラックにはねられてしまった!
目が覚めるとそこは俺が好きなゲームの中で!?
俺は推し同士の絡みを眺めていたいのに、なぜか美形に迫られていて!?
「俺は壁になりたいのにーーーー!!!!」
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は未定
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
・本格的に嫌われ始めるのは2章から
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる