瞳が潤うまでに

夏鶴 里愛

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ミニ裁判とマーリの休日

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喧嘩の翌日気分はまぁまぁで起きる。

服を着替え教室に行く途中マースがガシッと腕を掴み椅子に座らせる。

もう一つの椅子にはイゼが座っていた。どんより気分が増加する。

やべーよ。HPが起きてフルだったのに今じゃ20切ってるよ。ヘぇルプ、ミィイ!

先生の教壇をダンと叩きご機嫌のマースは進行する。

「これからどうしてこうなった。昨夜のどっちが好き事件を解決する。」

コホンとするとまず私を見てきた。

「えーまず、被害者のマリー出来事を説明したまへ。」

「めんどくさいです裁判官。」

ダンと教壇を叩く音、

「裁判官の言うことは絶対です。」

「加害者のイゼさんが自分の言ったことを守らず私が断ったにも関わらず言わせ多言葉にキレたことです。そこで私は精神的な暴力を受けました。以上です。」

「よろしい!それでは加害者のイゼさん、なぜ!きれたんですか!」

「なんで聞くんですか?」

ダンと以下略

「仲直りしてほしいからです!」

そこまで真面目でない理由に少し吹く。イゼも笑っていた。

だめだ場に流されちゃ。

「そこで1分間時間をやる互いに話し合って仲直りしてきなさい。スナックおごるから。」

イゼと私は廊下に出た。するとイゼが耳元で

「昨日はごめんね、キレて。だからさ今はわざと仲直りしてないふりしてマースを困らせよう。」

え?何言ってるの?ふり?こっちは本気だったんだけど。断ろ。

「いいよ。」

あっ…やべ…

「良し!じゃあ決まりね!真顔貫いてね。」

間違えたッ!これだからオタクはって言いたいけど今のオタク要素なかったよな。普段から考えないからだよーぉックソー。

まぁいいや斜め上の返答もらったから。

あと1回だけチャンスあるということで。

「裁判官私達は話し合ってやはり仲直りすべきではないと思います。」

目配せされ茶番に乗る。

「そうです。裁判官。こんな人を考えられない人間とこれから仲良くやっていけるとは到底思えません。」

意外と本音をぶち込んでくstyle。

「それはちょっと言いすぎじゃない!?裁判官!今のことはどうでしょう!」

「いや、あなたは人の思いや我慢の限界を壊すことに優れてますよ。」

本音styleパート2

イゼは驚いたふりをし「裁判官!」と少し高めにマースを呼ぶ。

マースはあたふたする。

ダンと教壇以下略

「本当に仲良くしてよ。申し訳ないなと思ってるんだからさ。私のせいじゃないかって。もういい!」

と言ってダンと教以下略して離れた。

イゼと私は目配せしマースのところにより抱きしめる。最近慣れたこの国の普通のスキンシップだ。

「マース冗談だよ~。仲直りしたからさ。ほらこの通り。」

私達はお互いハグしあってじゃれ合う。

「もう~マリーったらん。」と押してくる。

「もう~イゼったらぁん!」と押し返す。

二人共押し返してたら押しずもうになり最終的にマースほったらかしてバトルが始まっていた。

 楽しいかも日本より。多分絡んでくれる人、思ってくれる人が増えたからかな。

まぁ1番の理由は…

    めっちゃアニメっぽい!

反応とか大げさでノリがすごくいい。意見が一致したときにハイタッチしたりぐるになっていたずらしたり海外に来て1番気に入ったこと。

いつの間にか追いかけっこにマースも参加した。

授業の時間になりマースとはわかれたがいい1日になったかな。


 家に戻るとき。いよいよだ。やっと帰れるぅ~。

す~ま~あとフォンが家で繋がる♪

心ウキウキワクワクぅ~

ラーララーララーラ、ララーララーラーラ↑!

オ・タ・ク!か・つ・ど・う♪

開放され、不可能なミッションを終わらせ無事家に帰宅。

道でも使えるが通信料を増やしたくなかった。

「ただいまっ!」鞄をおろしおばに言われる前に洗濯物をだし携帯を見る。

週末、いやもっというと1日もない中でどれだけ快適に自由を制覇するか!それが問われる。

クソ~今シーズンも合わせて見れなかったアニメみたいアニメはたくさんあるんじゃあ~い。

まぁ1つ1つ無睡眠でコンプしよう。

いやそれはまずい。睡眠は快適に過ごすために必要だ。

「マリ~遊ぼ~!」

「だが断る!」

って言っても通じないもんなー。

子供だし。

子供以前に日本語わからないだろうし。

3歳のいとこのブームは私らしく、家に帰るとなかなか遊ぶまで放してくれない。

遊んでも放してくれない。

「遊んでくれなかったら僕拗ねるから。」

可愛いんだよこれが。仕方なく遊んでしまう。 

1時間位すると少し遅めのお昼寝タイムになるから開放される。まぁ2時間後ぐらいに起きるだろうけど。

仕方ないが2時間でopとend省いて、1,5倍速で見れば12分ぐらいに短縮されるからまぁ10個ぐらいは見れるかな。

フッ。

まずは見遅れたアニメをー

「マリー!少し頼めるかしら?」

フっグッぐふっぐがァあッつッ!

アニメ隔離症候群!オタク特有の症状!ッ

なぜだ!何故いつも、

「フッ、計画通り。」みたいにならないんダーーー。

このあとおばを手伝い徹夜した。

このようになぜか休日では特大イベントを逃して不健康に過ごしてる。


    
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