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宮川さんとの学校での日常
Vtuberには歌の上手さも必要
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最近は放課後に宮川さんとVtuberについて話すのが日課になっている。
「ねえ。Vtuberの歌ってみた聞いたことある?」
例のごとく宮川さんが話かけてきた。
「あるよ。僕はアニソンとかボカロとかを中心に聞いているよ」
それ以外はあまり聞かない派だ。
「アニソン?ボカロ?ヨーロッパのサッカー選手が歌ってるの?」
「違うよ!アニメソングとボーカロイドだよ!最近Wカップがあったからって無理やりつなげるのはだめだよ!」
Wカップはとても面白かった。ありがとう日本。
「ああ、ボーカロイドね。つまりVtuberみたいなやつでしょ。」
宮川さんは興味なさげな声でそう言った。ふざけるな。全然違う。
「全然違うよ!そこらへんの事情にあまり詳しくない人のテンプレの返しだよ!」
「まあとにかく歌ってみたに挑戦しようと思うの」
最近の宮川さんはいろいろな事に挑戦してえらい。だが何を歌うんだ?
「へー。ちなみに何を歌うの?」
「おどるポンポコ〇ンよ」
「まさかのこの前のちび〇子ちゃんが伏線だったよ!おどるポンポコ〇ンの歌ってみたなんて見たことないよ!」
宮川さんは妙にいける雰囲気を醸し出しているが、いけるか?
「前例のないことに挑戦する。それがVtuberというものでしょ。」
宮川さんの声にはいつになく熱が込められている。
「いつになく宮川さんが熱いよ。ちなみにカラオケでは何点くらいなの?」
気になったので聞いてみた。
「カラオケ?そんなのいったことないわ」
「まずいよ!歌ってみたなんて歌の上手い人の特権みたいなものだよ!歌が上手くないとただの黒歴史だよ!」
行ったことないのかよ。僕もあまりないけど。
「そこは大丈夫よ。私、歌には自信があるの。表彰されたこともあるのよ」
宮川さんは少し自慢げな声で言う。本当ならすごい。
「それはすごいね。ちなみに何で表彰されたの?」
「小学校の合唱コンクールよ」
「まさかの団体出場だったよ!クラスみんなでとった賞状を自分の手柄にするのはだめだよ!」
それを表彰されたとはいわないだろ。それなら僕にだってありそうだがあまり覚えてない。
「なによ。いいじゃない私だってクラスの一員として頑張ったんだから」
宮川さんは少し悲しそうな声で言った。
「たしかにそうけど。ちなみにクラスではどのくらい上手だったの?」
「知らないわ。私指揮者だったもの」
「まさかの指揮者だよ!歌ってすらいなかったよ!」
知らないのかよ。ならそうしてそんなに自信があるんだ。
「でも指揮者って一番歌の上手い人がなるものでしょう?」
宮川さんは自分の胸に手を当ててそう言った。
「そうとは限らないよ!逆に一番下手だったから指揮者にされた可能性すらあるよ!」
その可能性も十分ありうる。結構ひどい話だと思うが。
「そんな訳ないじゃない。子供の頃から将来はアイドルになるって親からいわれてたんだから」
「まに受けちゃだめだよ!女の子が子供のころに言われたランキング5位くらいだよ。」
適当に言ったが多分5位くらいだよね?
「なによ。なんでそんなに私が歌がうまいことを否定するのよ」
宮川さんはそっぽを向いてしまった。
「ごめんよ。たしかに想像だけでいってたよ。試しにカラオケのアプリがあるから歌ってみてよ。点数も出るはずだよ。」
これで宮川さんの歌の実力が分かるだろう。
「いいわ聞かせてあげる。私の歌声を ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」
「・・・」
「どうだった私の歌声?」
「68点だったよ」
「89点?」
「そっちから見た点数をいっちゃだめだよ!」
宮川さんとの特訓は続く
「ねえ。Vtuberの歌ってみた聞いたことある?」
例のごとく宮川さんが話かけてきた。
「あるよ。僕はアニソンとかボカロとかを中心に聞いているよ」
それ以外はあまり聞かない派だ。
「アニソン?ボカロ?ヨーロッパのサッカー選手が歌ってるの?」
「違うよ!アニメソングとボーカロイドだよ!最近Wカップがあったからって無理やりつなげるのはだめだよ!」
Wカップはとても面白かった。ありがとう日本。
「ああ、ボーカロイドね。つまりVtuberみたいなやつでしょ。」
宮川さんは興味なさげな声でそう言った。ふざけるな。全然違う。
「全然違うよ!そこらへんの事情にあまり詳しくない人のテンプレの返しだよ!」
「まあとにかく歌ってみたに挑戦しようと思うの」
最近の宮川さんはいろいろな事に挑戦してえらい。だが何を歌うんだ?
「へー。ちなみに何を歌うの?」
「おどるポンポコ〇ンよ」
「まさかのこの前のちび〇子ちゃんが伏線だったよ!おどるポンポコ〇ンの歌ってみたなんて見たことないよ!」
宮川さんは妙にいける雰囲気を醸し出しているが、いけるか?
「前例のないことに挑戦する。それがVtuberというものでしょ。」
宮川さんの声にはいつになく熱が込められている。
「いつになく宮川さんが熱いよ。ちなみにカラオケでは何点くらいなの?」
気になったので聞いてみた。
「カラオケ?そんなのいったことないわ」
「まずいよ!歌ってみたなんて歌の上手い人の特権みたいなものだよ!歌が上手くないとただの黒歴史だよ!」
行ったことないのかよ。僕もあまりないけど。
「そこは大丈夫よ。私、歌には自信があるの。表彰されたこともあるのよ」
宮川さんは少し自慢げな声で言う。本当ならすごい。
「それはすごいね。ちなみに何で表彰されたの?」
「小学校の合唱コンクールよ」
「まさかの団体出場だったよ!クラスみんなでとった賞状を自分の手柄にするのはだめだよ!」
それを表彰されたとはいわないだろ。それなら僕にだってありそうだがあまり覚えてない。
「なによ。いいじゃない私だってクラスの一員として頑張ったんだから」
宮川さんは少し悲しそうな声で言った。
「たしかにそうけど。ちなみにクラスではどのくらい上手だったの?」
「知らないわ。私指揮者だったもの」
「まさかの指揮者だよ!歌ってすらいなかったよ!」
知らないのかよ。ならそうしてそんなに自信があるんだ。
「でも指揮者って一番歌の上手い人がなるものでしょう?」
宮川さんは自分の胸に手を当ててそう言った。
「そうとは限らないよ!逆に一番下手だったから指揮者にされた可能性すらあるよ!」
その可能性も十分ありうる。結構ひどい話だと思うが。
「そんな訳ないじゃない。子供の頃から将来はアイドルになるって親からいわれてたんだから」
「まに受けちゃだめだよ!女の子が子供のころに言われたランキング5位くらいだよ。」
適当に言ったが多分5位くらいだよね?
「なによ。なんでそんなに私が歌がうまいことを否定するのよ」
宮川さんはそっぽを向いてしまった。
「ごめんよ。たしかに想像だけでいってたよ。試しにカラオケのアプリがあるから歌ってみてよ。点数も出るはずだよ。」
これで宮川さんの歌の実力が分かるだろう。
「いいわ聞かせてあげる。私の歌声を ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」
「・・・」
「どうだった私の歌声?」
「68点だったよ」
「89点?」
「そっちから見た点数をいっちゃだめだよ!」
宮川さんとの特訓は続く
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