となりの宮川さんは人気Vtuberになりたい

usi(ウシ)

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宮川さんとの学校での日常

Vtuberにはキャラが必要

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これはとなりの宮川さんが人気Vtuberになるための会話の特訓をする話。


無口な宮川さんと話せる時間。それは朝の教室で二人きりのときだけ。僕は今日も宮川さんと話すために早めに家をでる。


教室につくといつものように宮川さんは本を読んでいる。「おはよう」そう挨拶するがいつものように彼女から返事はない。。


僕が小説を読んでいると。彼女が話しかけてきた。

「ねえ。Vtuberって個性的なキャラの人が多いわよね」

「そうだね。ゲームが上手だったり、歌が上手だったり、話が面白かったり、いろいろな人がいるよ」

「なら私のキャラって何だと思う?」

「え?無口とか不愛想とか」

「・・・死ね」

「だめだよ!この程度の事で放送禁止用語言っちゃ!Vtuberとしての寿命が縮まっちゃうよ!」

「だってあなたがふざけるから。今後、Vtuberとしてどういうキャラでやっていくのかという話よ」

「あーなるほどね。宮川さんはどういうキャラでやっていきたいの?」

「そうね萌え声系Vtuberになりたいわ」

「無理だよ!宮川さんの声からはやすらぎなんて微塵も感じられないよ!風の前の塵に同じだよ!」

「何よ。私だって萌え声くらい出せるわよ」

「じゃあやってみてよ」

「にゃー・・」

「違うよ!確かに一瞬萌えを感じたけど猫系Vtuberにしか許されない行為だよ!」

「そう。なら猫系Vtuberになるわ」

「だめだよ!活動初めて3日くらいできつねから猫になったらそれはもう別人だよ!」

「うるさいわね。じゃあ元々あれは猫耳でしたって言えばいいでしょ」

「無理があるよ!きつねとねこの両方いる大手Vtuber事務所を敵に回すことになるよ!宮川さんなんてワンピイスでいうところの斧手のモーガンみたいなもんだよ!」

「またよく分からないこといいだして。じゃあどんなキャラがいいのよ」

「そうだね。自分の得意なところをキャラにすればいいんじゃないかな?宮川さんは何か得意なこととかある?」

「そうね。強いていうなら「あやとり」かしら」

「地味だよ!あやとりが得意っていう人、のび太君しかみたことないよ!」

「そう。なら勉強かしら」

「たしかに宮川さんは勉強が得意だもんね。日頃どうやって勉強してるの?」

「じいやが教科ごとにすべて教えてくれるわ。」

「じいやすごすぎるよ!一般の家庭にじいやはいないよ!いるのはおじいちゃんだよ!」

「そう。あなたの家貧乏なのね」

「普通だよ!じいやがいるほうが希少種だよ!ロギア並だよ!」

「もう結局どうすればいいのよ」

「試しに僕に勉強教えてみてよ。勉強を教える配信とかいいと思うよ」

「そうね。しかたないから教えてあげるわ・・」

「・・・・」

「何でこんなのもわからないの。やっぱり貧乏人は頭も貧乏なのね」

「宮川さんVtuber向いてないよ!」

宮川さんとの特訓は続く




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