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おまけ 宮川さんとの恋愛模様
おまけ 宮川さんとデート
しおりを挟む今、僕は駅で宮川さんを待っている。今日は宮川さんの配信機材を買うためにショッピングモールに行く予定だ。
学校以外で会うのは初めてなので緊張する。むこうは荷物持ちくらいにしか見てないと思うけど。
空は晴天で絶好の買い物日和だ。夏だから少し暑いが宮川さんに会うため我慢しよう。
そうすると待ち合わせ時間から15分後に宮川さんが来た。
純白のワンピースに、サンダル、それに大きめの白い帽子、そしてピンクのバック。完璧だと僕は心の中で思った。
「時間ぴったりね。それじゃあ行きましょう」
「ぴったりじゃないよ!それはアメリカの人の感覚だよ!」
宮川さんの性格その1 時間にはルーズだ。
そして、駅を乗り継いだ後にショッピングモールについた。
「よし。それじゃあ早速、北斗〇拳を買いに行きましょうか」
宮川さんはショッピングモールに着くなり楽しそうな声で言った。
「違うよ!今日の目的は配信機材だよ!」
「いいじゃない配信で使うんだから」
宮川さんは僕を責めるように言った。配信で使うってなんだよ。名言でも言うつもりなのか?
「だめだよ!どうせ家に全巻あるだろうから後で後悔するよ!」
そういって僕は本屋に行こうとする宮川さんを止める。すると宮川さんは不満そうな顔で
「しかたないわね。さっさと買いに行きましょうか」
と言った。宮川さんは不満そうだが、納得してくれたようだ。僕たちは電気屋に向かって歩いた。そういえば配信機材って何を買う気なんだ?聞いてみよう。
「ところで今日は何を買いに来たの?」
「決まってるでしょう。キャプチャーボードよ」
宮川さんは得意げに話す。決まってはないだろ。
「何も決まってないよ!たぶん知らない人のほうが多いよ」
キャプチャーボードなんて配信やってる人くらいしか知らないだろ。
「SwitchとかPS5とかのゲームをパソコンの画面に映すために必要らしいわ」
宮川さんは知っているはずなのに調べたであろう知識を披露した。誰に説明してるんだ。
「へー。宮川さんSwitchiとかPK5持ってたんだ?」
宮川さんはあまりゲームをやらないみたいなので以外だ。でも配信をしていたらいづれ必要になるだろう。
「持ってないわ。いずれ必要になるかもしれないでしょ」
「順番が逆だよ!先にゲーム機を買わないと話にならないよ!」
そんなこんなで宮川さんは無事にキャプチャーボードを買った。
しかしまだショッピングモールについて1時間しかたっていない。そろそろお腹がすいてきた。しかもせっかく宮川さんと買い物にきたのにまだ帰りたくない!
「せっかく来たんだからご飯でも食べない?」
思い切って聞いてみた。宮川さんはスマホを取りだして時間を確認した後、
「そうね。せっかくだから食べましょうか」
と言って了承してくれた。宮川さんもちょうどお腹が空いていたみたいだ。僕たちはショッピングモールのフードコートに行った。うれしい。
フードコートに着くと人はあまりおらず近くの開いている席に座った。宮川さんは持っているピンクのバックとかぶっていた帽子を席に置く。向かい合って改めて宮川さんを見ると、いつもと違う姿にドキドキした。かわいい。
そういえば宮川さんはフードコートとか来たことあるのだろうか?
「宮川さんは何食べるの?」
向かいに座っている宮川さんに聞いてみる。
「うーん。今は高級フレンチの気分だわ」
宮川さんはあたりを見回しながらそう答えた。
「そんなのフードコートにあるわけないよ!しかも高級ってつけたよ!」
ここは庶民のお店だぞ。
「冗談よ。私食べたいものがあるの。」
宮川さんは無表情なので冗談がわかりにくい。まんまと騙された。でも宮川さんが食べたいものとは何だろう。
「へー。何を食べるの?」
「ワックのハンバーガーよ」
宮川さんはワックを指さしながら楽しそうな声で言う。しかし意外に普通だな。
「宮川さんにしては普通だよ!逆にびっくりしたよ!」
「うるさいわね。普段あまり食べられないのよ」
宮川さんは少し残念そうな声で言った。
「ああ。宮川さんの家厳しいんだったね」
宮川さんの家はお金持ちで子供のころから厳しい教育を受けていたらしい。
「違うわ。一緒に食べに行く人がいなかっただけよ」
普段よりも小さく低い声でそう呟いた。そうか、宮川さんは人前で喋れないせいで友達と遊ぶことなんてほとんどなかったのかもしれない。
「宮川さん・・今日は僕がおごるよ!すべてのバーガーを頼んでもいいよ!」
思わずそう言ってしまった。今日は宮川さんにはたくさん楽しんでもらいたい。
「そんなに食べられないわよ」
宮川さんは困った声で言った。でも宮川さんが一瞬微笑んだことに気づいて、今日来てよかったと改めて思った。
僕たちは結局ワックのハンバーガーを食べた後、駅に戻ってきた。駅に戻ると先に歩いていた宮川さんが振り返ってこう言った。
「今日は楽しかったわ。ありがとう。」
顔は無表情だが声から感謝が伝わってくる。
「僕も楽しかったよ!また遊びにいこうよ!」
今日は本当に楽しかった。宮川さんも楽しんでくれていたらいいな。すると宮川さんが
「いいわよ私のチャンネル登録者数が1000人超えたらね」
と言ってきた。まじかよ。
「まさかの条件つきだよ!でも僕も頑張るよ!」
その日はその場で別れた。
明日からも宮川さんとの日常が続いていくのだ。
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