となりの宮川さんは人気Vtuberになりたい

usi(ウシ)

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宮川さんとの学校での日常

Vtuberにも実写配信という文化がある

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これはとなりの宮川さんとたわいもない会話をする話。


無口な宮川さんと話せる時間。それは朝の教室で二人きりのときだけ。僕は今日も宮川さんと話すために早めに家をでる。


教室につくといつものように宮川さんは本を読んでいる。「おはよう」そう挨拶するがいつものように彼女から返事はない。。


僕が小説を読んでいると。彼女が話しかけてきた。


「ねえ。Vtuberの実写配信って見たことある?」

「あるよ。料理配信だったり、部屋の紹介動画とかを見たりするよ」

「それって楽しいものなの?」

「そうだね。日頃応援しているVtuberの人が生きている実感があってうれしくなるよ」

「なんかちょっと危ないわね」

「危なくないよ!僕は紳士だからそこらへんはちゃんとわきまえているよ!」

「でもただ料理するだけでリスナーは満足してくれるのかしら」

「すると思うよ。頑張って料理を作っているところやたまに失敗したりする姿をリスナーは見たいと思うよ」

「やっぱり。ちょっとあれよね」

「あれじゃないよ!純粋な目で見てるリスナーが大半だよ!」

「そうね。でもやってみるのも悪くないわね」

「何の料理をつくるの?」

「0秒チキンラーメンよ」

「それは料理じゃないよ!一時期流行ったけどもう遅いよ!」

「じゃあ、「本格素パスタ ~キャビアを添えて~」よ」

「ただの素パスタにキャビアを添えただけだよ!ただ高い食材を使えばいいわけじゃないよ!」

「もう。じゃあどうすればいいのよ」

「普通にカレーとかでいいと思うよ」

「野菜切るのめんどくさい」

「そこはめんどくさがっちゃだめだよ!料理で食材を切らないことなんてほとんど皆無だよ!」

「料理はじいやにいつも作ってもらっているから。そうだじいやに作ってもらえばいいじゃない」

「だめだよ!リスナーを裏切る行為はよくないよ!」

「もうじゃあ途中まで私が作って、完成品はこちらです。でいいんじゃないの?」

「だめだよ!カレーでそれをやったらおかしいよ!いきなりルーがでてきたらびっくりするよ!」

「もうじゃあ途中の工程もじいやがすればいいんじゃない?」

「それはもう別の人の作品だよ!もしじいやのしわしわの手が写ったら終わりだよ!」

「はー。料理配信って大変なのね」

「そうだね。そもそも実写配信はいろいろリスクが高いよ」

「Vtuberって難しいわね。改めて感じるわ」

「そうだね。今のVtuberはたくさん工夫しながら配信をしているよ」

「工夫?そうだわいいこと思いついたわ」

「え?どうしたの?」

「絵を使って料理すればいいのよ。その名も 「Virtual 料理」」

「ただの絵本だよ!」


宮川さんとの特訓は続く

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