24 / 44
宮川さんとの学校での日常
宮川さんと学校でお昼ご飯
しおりを挟む最近は宮川さんと学校で昼ご飯を食べることが日常になっている。
席はもともと隣同士なのでただ自分の席でご飯を食べながらお喋りするだけだ。以前はお互いに何も喋らずに黙々とご飯を口に運んでいただけだったのだが、最近は昼休みが楽しみになっている。これも宮川さんのおかげだ。
お昼はいつも母が作ってくれる弁当を食べる。いつもありがとうございます。僕は手を合わせながら母に感謝した。宮川さんもいつもお弁当なのだが、いつもすごい。すごいというのは量もそうなのだが、伊勢海老だったり、キャビアだったり高級食材が毎度の如く入っている。
一体宮川さんのご両親は何をしているのだろうか。(ストーリーに関わってくるので書きません)
「宮川さんのお弁当はいつもすごいね。いつもだれが作ってくれるの?」
「いつもじいやが作ってくれるわ」
宮川さんは伊勢海老を食べながらそう答えた。じいや?おじいちゃんのことか。
「おじいちゃんのこと「じいや」って呼んでるんだ。いいところのお家ではそうなんだ」
僕は率直な疑問をぶつける。
「?何を言っているの?じいやはじいやでしょ。祖父はちゃんと別にいるわ。」
宮川さんも言葉には疑念が交っている。どういうことだ?
「じいやって何者なの?」
「じいやはうちの専属のお手伝いさんのことよ。あなたのところにもいるでしょう?」
「いるわけないよ!そんな一家に一台みたいな感じじゃないよ!あるのはせめてルンバくらいだよ!」
宮川さんは終始怪訝な声で言っている。顔は無表情なので感情はわからない。それにしても宮川家は恐ろしい。まさかメイドさんとかいないよな?いるなら一目見てみたい!
「もしかして、宮川さんの家にメイドさんっている?」
「メイド?そんなのいないわ。でもたまに家を掃除してる知らない女性の人がいるわね」
「それはたぶんメイドだよ!すごいよ!今度宮川さんの家いっていい?」
僕はテンションが上がってついそんな事を口走ってしまった。あっ。それを聞いた宮川さんは口に運ぼうとしていごはんを落としてしまう。その後宮川さんは落としたご飯をティッシュでふき取った後、また平然とした顔で僕にこう言った。
「いやよ。あなたを入れるならそこらへんの犬のほうがましよ」
「なんでよ!犬よりはちゃんとしつけがなってるよ!待ては犬よりできるよ!」
やはりだめだったか。正直5割くらい期待していたがしかたない。また行く機会もあるだろう。悔しがっていると宮川さんが話かけてきた。
「ねえ。あなたの好きな食べ物って何?」
宮川さんが僕の事について聞くのは珍しいな。
「うーん。からあげとかかなー」
僕は正直に答える。
「相変わらず普通ね。さすが顔も平均点の男」
「ひどいよ!顔は余計だよ!」
相変わらず毒舌だ。でも何でそんな事聞いてきたんだろう?
次の日の昼休み。
宮川さんのお弁当は相変わらず豪華だ。僕たちがいつも通り喋っていると宮川さんが箸でからあげを持ってこう言ってきた。
「ああー。からあげおいしいけど作りすぎちゃったわ」
宮川さんの弁当を見ると確かに大量のから揚げがある。作りすぎだろ。かわいそうなので手伝ってあげるか。
「宮川さん。よかったら僕にからあげくれない?」
それを聞いた宮川さんは
「しかたないわねー。捨てるよりはましね」
と言って僕にから揚げを渡してきた。僕は弁当箱でそれを受け取る。見た目は少し黒ずんでいて揚げすぎのような気もするが。
「ありがとう。早速いただくよ」
そう言ってから揚げを口に運ぶ。うーん。少し硬いが、味はまあ普通だ。
「うん。おいしいよ!」
それを聞くと宮川さんは
「そう」
とだけ言って、俯いた。その後トイレに行くと言い出して席を立ってしまった。
一体どうしたんだ?それにしてもじいやも料理を失敗することがあるんだな。?でも作りすぎちゃってと言ってたな?もしかしてこのから揚げは宮川さんが・・
そう思ったところで宮川さんがトイレから帰ってきた。改めて感謝しよう。
「宮川さん。から揚げありがとう。おいしかったよ!」
「それはよかったわ」
そう言った宮川さんの顔は少し赤くなっている気がした。
0
あなたにおすすめの小説
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密
まさき
青春
俺は今、東大院生の実験対象になっている。
ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
「家庭教師です。住まわせてください」
突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
「データじゃなくて、私がそう思っています」
嘘をついているような顔じゃなかった。
偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる