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となりの宮川さんは人気Vtuberになりたいストーリー版
合宿一日目
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僕たち一向はじいやの車に揺られること2時間。ようやく旅館に着くことができた。黒魔の中では皆でVtuberについて語り合った。なかなか楽しかったな。時刻は11時を回っていた。
「ふーー。ようやく着いたね」
「そうね。一人重たい人がいたから遅くなったのかしら」
「まさか私の事言ってるんじゃないでしょうね!殴るわよ」
二人とも仲がいいようで何よりだ。
「じいやありがとう」
「いえ。ではまた明日迎えに参ります」
そう言ってじいやは車に乗って戻ってしまった。そう言えば今回の旅行は二泊三日らしい。まわりは自然がいっぱいで空気がおいしい。旅館はそれほど大きくなく古き良き木造の旅館だ。
僕たちが旅館の中に入ると気のよさそうなおじさんが出迎えてくれた。
「久しぶり葵ちゃん。あとその友達も初めまして。今日は来てくれてありがとう!」
40代くらいのふくよかなおじさんが僕たちににっこりと笑いかける。
「葵ちゃんはやめて。もう高校生なのよ。子ども扱いしないで」
宮川さんは不服そうにおじさんを責める。
「いやーごめん。ごめん。早速部屋に案内するよ」
僕たちは靴を脱いでスリッパに履き替えた後おじさんについていく。廊下の右側には障子がずらっと並んでいて、左側の窓からは雄大な自然がこちらを覗いている。本当にいい旅館だ。
「部屋は3部屋取っているから。それぞれ使って」
おじさんは僕たちにそれぞれ鍵を渡した。
「ここが今日みんなが止まる部屋だよ」
おじさんがドアを開けると、そこには床は畳で奥には綺麗な庭が見渡せるとてもいい部屋だった。
「すごいね。こんないい旅館に泊まるのは初めてだよ!」
「そうね。景色もすごくいいわ」
僕と川上さんはつい興奮してしまう。
「いやー。そんなこと言ってもらえてうれしいよ。じゃあまた晩御飯になったら呼ぶから」
おじさんは嬉しそうな顔で戻っていった。人のよさそうな人だ。
「とりあえず昼ごはんたべに行こうか」
「そうね」
「行こーー!」
そして3人で近くにあったうどん屋で昼ごはんをたべた後、旅館に戻ってきた。
「よし!次は温泉に行こう!」
「だめよ」
「行こーー!」
あれ?これは温泉に行く流れじゃ。
「宮川さん。温泉に・・・」
「ダメよ」
宮川さんははっきりと断る。
「なんでよ!温泉行きましょうよ!」
川上さんが駄々をこね始めた。
「先に配信をするわよ。今回は合宿で来たんだから、先に配信よ」
「うっ」
確かに。風呂はお預けかー。
「まあ。配信終わったら温泉にいきましょう」
宮川さんは顔を背けながら小声で言った。
「やったー!ありがとう宮川さん!」
「いいとこあるじゃない!」
「うるさいわね。はやく準備するわよ!」
僕たちは各自のノートパソコンを準備した。今日は立ち絵のみのためカメラはなしにした。それにマイクもパソコンに備え付けのやつで行うけど、まあ荷物がかさばるから仕方ないよね。リスナーの人ごめんなさい。
「宮川さん今日は何の配信をするの?」
「たしかに私もそれ気になってたわ」
川上さんがパソコンの準備をしながら僕に同意してくれた。すると宮川さんがなぜかドヤ顔をしている。これはもしや
「今日はせっかく旅館にいるから旅館ASMRをするわ」
宮川さんは自信満々に宣言する。旅館ASMR?なにそれ聞いたことないけど
「旅館ASMRってなに?どうするの?」
「それはね。旅館の音をマイクで拾ってあたかもリスナーが旅館にいるかのように思わせるのよ。つもり環境音を楽しんでもらうのよ」
「それ僕たちいらなくない?!わざわざ旅館でやること?!」
「そうよ!なんでここまで来たのよ」
「焚火のASMRが流行ってることから着想を得たわ」
「確かに似てるけど!せっかくなら自分たちで何かしない?!」
というか配信している間僕たちはなにをするんだ。
「はー。しかたないわね。じゃあ普通にコン子とロウ子の二人で雑談でもしましょうか」
「そうよ。初めからそれでよかったのよ」
そうしてコン子とロウ子の雑談配信が始まった。
「皆さんこんにちはコン子よ。この配信を見ている人はチャンネル登録しなさいじゃないと殺すわ」
「はあ。もうあんたの挨拶にも慣れたわ。みんなー!こんにちロウロウー!ロウ子だよー!今日はよろしくねー」
「だっさ。何よそのこんにちロウロウーって」
「ださくないわよ!あなたのこんにちはよりははるかにましよ!」
「まあいいわ。今日はこのくそださ挨拶とペットの犬と一緒に旅館に来ているの」
「ちょっと!くそださ挨拶って止めなさいよ!殺すわよ!」
僕もペットの犬じゃないぞ!
「せっかく旅館にきたのだから。みんなにも楽しんでもらうわ。ほらこれが畳を足で踏みつける音よ」
宮川さんは畳を足で踏んづけている。
「あんたやめなさいよね!どこに畳を足で踏みつける音の需要があるのよ!もっと大衆受けするやつにしなさいよ!」
「そうね。じゃあそうするわ」
すると宮川さんは川上さんの顔を持って畳にこすりつけた。
「ちょ!やめ!いた。いたたたた!」
「どう?これが変態が畳に顔をこすりつけられている音よ」
宮川さんいやコン子はとても楽しそうだ。こんなに楽しそうな宮川さんははじめてかもしれない。
「いた!やめなさい!これのどこに需要があるのよ!いたたた」
ひ。ひどすぎる。この人には人の心がないのか。川上さんは自力で宮川さんから脱出していたそうに顔を押さえている。
「覚えておきなさいよ!あんた!」
「ここで一句。
変態が
のたうち回る
畳かな」
「うるさいわよ!」
配信は終了しました。
「ふ。二人ともとりあえずそこに直れだよ」
これは説教が必要だな。お風呂にはいるのは当分先になるかもと僕は思った。
「ふーー。ようやく着いたね」
「そうね。一人重たい人がいたから遅くなったのかしら」
「まさか私の事言ってるんじゃないでしょうね!殴るわよ」
二人とも仲がいいようで何よりだ。
「じいやありがとう」
「いえ。ではまた明日迎えに参ります」
そう言ってじいやは車に乗って戻ってしまった。そう言えば今回の旅行は二泊三日らしい。まわりは自然がいっぱいで空気がおいしい。旅館はそれほど大きくなく古き良き木造の旅館だ。
僕たちが旅館の中に入ると気のよさそうなおじさんが出迎えてくれた。
「久しぶり葵ちゃん。あとその友達も初めまして。今日は来てくれてありがとう!」
40代くらいのふくよかなおじさんが僕たちににっこりと笑いかける。
「葵ちゃんはやめて。もう高校生なのよ。子ども扱いしないで」
宮川さんは不服そうにおじさんを責める。
「いやーごめん。ごめん。早速部屋に案内するよ」
僕たちは靴を脱いでスリッパに履き替えた後おじさんについていく。廊下の右側には障子がずらっと並んでいて、左側の窓からは雄大な自然がこちらを覗いている。本当にいい旅館だ。
「部屋は3部屋取っているから。それぞれ使って」
おじさんは僕たちにそれぞれ鍵を渡した。
「ここが今日みんなが止まる部屋だよ」
おじさんがドアを開けると、そこには床は畳で奥には綺麗な庭が見渡せるとてもいい部屋だった。
「すごいね。こんないい旅館に泊まるのは初めてだよ!」
「そうね。景色もすごくいいわ」
僕と川上さんはつい興奮してしまう。
「いやー。そんなこと言ってもらえてうれしいよ。じゃあまた晩御飯になったら呼ぶから」
おじさんは嬉しそうな顔で戻っていった。人のよさそうな人だ。
「とりあえず昼ごはんたべに行こうか」
「そうね」
「行こーー!」
そして3人で近くにあったうどん屋で昼ごはんをたべた後、旅館に戻ってきた。
「よし!次は温泉に行こう!」
「だめよ」
「行こーー!」
あれ?これは温泉に行く流れじゃ。
「宮川さん。温泉に・・・」
「ダメよ」
宮川さんははっきりと断る。
「なんでよ!温泉行きましょうよ!」
川上さんが駄々をこね始めた。
「先に配信をするわよ。今回は合宿で来たんだから、先に配信よ」
「うっ」
確かに。風呂はお預けかー。
「まあ。配信終わったら温泉にいきましょう」
宮川さんは顔を背けながら小声で言った。
「やったー!ありがとう宮川さん!」
「いいとこあるじゃない!」
「うるさいわね。はやく準備するわよ!」
僕たちは各自のノートパソコンを準備した。今日は立ち絵のみのためカメラはなしにした。それにマイクもパソコンに備え付けのやつで行うけど、まあ荷物がかさばるから仕方ないよね。リスナーの人ごめんなさい。
「宮川さん今日は何の配信をするの?」
「たしかに私もそれ気になってたわ」
川上さんがパソコンの準備をしながら僕に同意してくれた。すると宮川さんがなぜかドヤ顔をしている。これはもしや
「今日はせっかく旅館にいるから旅館ASMRをするわ」
宮川さんは自信満々に宣言する。旅館ASMR?なにそれ聞いたことないけど
「旅館ASMRってなに?どうするの?」
「それはね。旅館の音をマイクで拾ってあたかもリスナーが旅館にいるかのように思わせるのよ。つもり環境音を楽しんでもらうのよ」
「それ僕たちいらなくない?!わざわざ旅館でやること?!」
「そうよ!なんでここまで来たのよ」
「焚火のASMRが流行ってることから着想を得たわ」
「確かに似てるけど!せっかくなら自分たちで何かしない?!」
というか配信している間僕たちはなにをするんだ。
「はー。しかたないわね。じゃあ普通にコン子とロウ子の二人で雑談でもしましょうか」
「そうよ。初めからそれでよかったのよ」
そうしてコン子とロウ子の雑談配信が始まった。
「皆さんこんにちはコン子よ。この配信を見ている人はチャンネル登録しなさいじゃないと殺すわ」
「はあ。もうあんたの挨拶にも慣れたわ。みんなー!こんにちロウロウー!ロウ子だよー!今日はよろしくねー」
「だっさ。何よそのこんにちロウロウーって」
「ださくないわよ!あなたのこんにちはよりははるかにましよ!」
「まあいいわ。今日はこのくそださ挨拶とペットの犬と一緒に旅館に来ているの」
「ちょっと!くそださ挨拶って止めなさいよ!殺すわよ!」
僕もペットの犬じゃないぞ!
「せっかく旅館にきたのだから。みんなにも楽しんでもらうわ。ほらこれが畳を足で踏みつける音よ」
宮川さんは畳を足で踏んづけている。
「あんたやめなさいよね!どこに畳を足で踏みつける音の需要があるのよ!もっと大衆受けするやつにしなさいよ!」
「そうね。じゃあそうするわ」
すると宮川さんは川上さんの顔を持って畳にこすりつけた。
「ちょ!やめ!いた。いたたたた!」
「どう?これが変態が畳に顔をこすりつけられている音よ」
宮川さんいやコン子はとても楽しそうだ。こんなに楽しそうな宮川さんははじめてかもしれない。
「いた!やめなさい!これのどこに需要があるのよ!いたたた」
ひ。ひどすぎる。この人には人の心がないのか。川上さんは自力で宮川さんから脱出していたそうに顔を押さえている。
「覚えておきなさいよ!あんた!」
「ここで一句。
変態が
のたうち回る
畳かな」
「うるさいわよ!」
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