となりの宮川さんは人気Vtuberになりたい

usi(ウシ)

文字の大きさ
14 / 44
となりの宮川さんは人気Vtuberになりたいストーリー版

卓球ASMR

しおりを挟む
前回のあらすじ 卓球することになった。

 僕は部屋に戻った後、川上さんを呼ぶために部屋を訪れた。とりあえずノックするか。

 「コンコン。川上さんいる?」

 「・・・」

 返事がない。あれ?いないのかな?僕は試しにドアノブを捻ると開いた。鍵はかかっていないようだったのでドアを開けると中にはイヤホンをつけて全裸でうつ伏せになってパソコンをいじっている川上さんがいた。

 「がちゃ。・・あっ。・・・バタン」

 「ん?・・・あっ。・・ちょ!・・」

 ふーー。うん。今のは見なかったことにしよう。それにパソコンで全然見え無かったし。部屋の中でバタバタと音がなる。しばらくドアの前に立っていると、ちゃんと浴衣を着た川上さんが顔を赤くしながらでてきた。

 「・・・見た?」

 「見てないよ。パソコンで見えなかったし」

 「嘘だったら殺すわよ」

 そんな理不尽な。

 「本当だよ。というかなんで全裸だったの?」

 川上さんがびくっとした後俯きながら小声で言う。

 「・・家では風呂あがりはそうなのよ。それに暑かったし」

 「川上さんってやっぱり変態なんだ」

 「違うわよ!ていうか何しにきたのよ!乙女の部屋に勝手に侵入なんてそっちのほうがよっぽど変態じゃない!」

 川上さんが僕に向かって声を荒げる。

 「僕はちゃんとノックしたよ!そうだ!これから卓球ASMR配信するから行こうよ」

 「何それ?」

 そうして僕たちは卓球場に行くと宮川さんが不機嫌そうにベンチに座っていた。

 「えらく遅かったわね。もしかして何かあった?」

 「ぎくっ!いやー何もなかったっわよ・・」

 川上さんが目を泳がせながら言う。嘘下手すぎだろ。

 「ふーん。まあいいわ。はやく卓球ASMR配信をするわよ」

 宮川さんがなぜか僕を睨みながらパソコンの用意をしている。

 「まず。だれとだれで卓球するの?」

 二人に聞いてみた。

 「そんなの私とタマよ」

 「私とポチに決まってるじゃない」

 二人は同時に僕を指名してお互いに睨みあっている。やめて僕のために争わないで!

 「じゃあ。二人が対決して勝った方が、次僕とやろうよ」

 よし。これで丸く収まったな。

 「いいわね!ギタギタにしてあげるわ」

 「二度とラケットを持てない体にしてあげるわ」

 二人は睨みあいながらラケットを手に取り卓球台を挟んで向かいあった。大丈夫かなこの二人?まあ黙って見守ろう。

 「行くわよ!・・死ね!」

 川上さんがすごい気迫でサーブを打つ。しかし玉はぼてぼてだ。

 「うるさいわね。死ね!」

 宮川さんもすごいオーラを放ちながら玉を返す。しかし明らかにラケットに精一杯な感じだ。

 その後はお互いいかにも初心者みたいな戦いを繰り広げ、川上さんが勝った。

 「よっしゃー!勝ったー!よし!よし!」

 「馬鹿なこの私が変態なんかに・・」

 川上さんがものすごく喜んでいるとなりで宮川さんはこの世の終わりみたいに絶望している。いや、これただの卓球だよな。というか

 「ちょっと!二人とも!放送禁止用語多発しないでよ!こんなの配信できないよ!」

 「あっ。忘れてたわ。ごめん」

 「そうだったわね。でも動画にしといて良かったわ」

 良かった動画だった。二人の醜い争いが全世界に配信されるところだった。すると宮川さんが立ち上がり、川上さんにラケットを向ける。

 「再戦を要求するわ。勝ち逃げは許さないわよ」

 「いいわ。またギタギタにしてあげる」

 川上さんもやる気満々だ。あっ。僕はまた見学なのね。

 「普通にやってもつまらないわ。次はしりとりしながらやりましょう。お互い玉を返すときに単語を言うこと。それがルールよ」

 「へー、面白そうじゃない。いいわ受けてあげる」

 川上さんは完全に勝ち誇っている。宮川さんは黙ってラケットを構える。宮川さんから始めるらしい。
 「それじゃあ行くわよ。・・ブス」

 「ちょ!いきなりブスって!・・すし」

 「しね」

 「・・ねこ」

 「ごみ」

 「・・ミジンコ」

 「ばか」

 「・・・あほ!」

 「廃棄物!」

 「・・・うんこ!」

 ひどいなんだこの卓球は。お互い最初はしりとりをしていたが今ではただの悪口の言い合いだ。

 「・・帰ろう」

 僕は言い合っている二人をよそに勝手に部屋に帰った。どうせあの動画はお蔵いりだ。部屋に戻り綺麗な布団に入る。

 「ふーー。今日は疲れたし寝るか」

 僕は黙って目を閉じた。そして僕が完全に寝てしばらくした後。だれかが僕を呼んでいる。ん?だれだ?

 「ねえ。起きて。起きなさいよタマ」

 目を開けると浴衣姿の川上さんがいた。

 「え?」

 僕は訳も分からす思わずそう口にした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
青春
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。

甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。 平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは── 学園一の美少女・黒瀬葵。 なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。 冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。 最初はただの勘違いだったはずの関係。 けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。 ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、 焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。

処理中です...