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侯爵家を追い出されて、私は本当に一人ぼっちになってしまった。見慣れた門が、私の背後でゆっくりと閉まっていく。まるで、私の過去が、もう二度と開かない扉の向こうに閉じ込められてしまったみたいだった。
「どこへ行けばいいんだろう……」
ぽつりと呟いた言葉は、誰にも届かない。持っているのは、小さなカバンと、ほんの少しのお金だけ。これまで、何不自由なく暮らしてきた私にとって、この世界はあまりにも広くて、そして冷たかった。
太陽が西に傾き、空がオレンジ色に染まっていく。私は、人気のない街道をただひたすら歩き続けた。足は棒のようになり、お腹も空っぽ。でも、立ち止まるわけにはいかなかった。立ち止まったら、もう二度と動けなくなりそうで怖かった。
夜になり、私は街道の脇にある小さな森の奥で、身を潜めた。冷たい夜風が、薄いショールを通り抜けて、私の体を震わせる。寂しくて、怖くて、涙が止まらなかった。
「アレク様……お父様、お母様……」
誰も私を必要としてくれなかった。私は、本当にどうしようもない「地味子」だったんだ。
翌朝、私は重い体を起こし、再び歩き始めた。森を抜け、小さな村を通り過ぎ、また街道に出る。いつしか、私は自分がどこに向かっているのかも分からなくなっていた。ただ、このまま立ち止まってはいけない、という思いだけが私を突き動かしていた。
何日も、何日も歩いた。道中、親切な行商人のおじさんから少しだけパンを分けてもらったり、小さな宿屋で一晩だけ泊めてもらったりもしたけれど、私の心は常に不安でいっぱいだった。
そんなある日のことだった。
私は、人気のない森の小道を歩いていた。そろそろ日が暮れそうだというのに、村の気配は全くない。その時、道の真ん中に何かが倒れているのが見えた。
「え……?」
恐る恐る近づいてみると、それは一人の初老の男性だった。顔色は真っ青で、息も荒い。旅の途中で倒れてしまったのだろうか。
「だ、大丈夫ですか!?」
私は慌てて駆け寄った。こんなところで、一人で倒れているなんて、きっと危険だ。
「う……」
男性は、か細い声でうめき、意識があるのかないのか分からない状態だった。彼のそばには、豪華な装飾が施された杖が落ちている。ただの旅人ではないのかもしれない。
私だって、自分のことで精一杯だ。このまま通り過ぎてしまえば、何事もなかったかのように旅を続けられる。でも、そんなことはできなかった。誰かが困っているのに、見捨てるなんて、私にはできない。
私は、持っていた水筒の水を少しだけ男性の口元に含ませた。そして、持っていたわずかな薬草を、彼の額に当てた。幸い、熱があるわけではないようだったけれど、ひどく衰弱している。
「あの……何か、できることはありませんか?」
私は男性の肩をそっと支え、声をかけた。男性は、ゆっくりと目を開けた。その瞳は、深い森の色のように、澄んでいた。
「き、君は……」
かすれた声でそう言うと、男性は再び意識を失ってしまった。
私は、その夜、男性のそばで過ごすことにした。持っていたショールを彼にかけ、冷たい夜風から守るように、寄り添った。一晩中、彼の呼吸が止まらないか、不安でたまらなかった。
翌朝、男性の顔色は少しだけ良くなっていた。
「目が覚めましたか!?」
私の声に、男性はゆっくりと目を開けた。
「ああ……君は、あの時の……」
男性は、私の顔を見て、微かに微笑んだ。
「はい。まだ、少し顔色が悪いですが……」
「いや、もう大丈夫だ。君のおかげで、助かったよ」
男性は、私の手を取り、深々と頭を下げた。
「本当に、感謝する。君がいなければ、私は今頃、この世にいなかっただろう」
私は、ただ首を横に振った。
「そんな、滅相もございません。困っている方を見過ごせなかっただけです」
「君のような純粋な心の持ち主は、滅多にいない。私は、レーヴェ家の当主、アルフレッド・フォン・レーヴェだ」
「レーヴェ家……!?」
私は、思わず息をのんだ。レーヴェ家といえば、帝国一の名家。まさか、こんなところで、その当主と出会うなんて。
「はい、私はエミリア・フォン・グロースターと申します……」
私は、もう侯爵家を名乗る資格はないけれど、とっさにそう答えてしまった。
「そうか、エミリア嬢。君は、私にとって命の恩人だ。どうか、礼をさせてほしい。私の屋敷に来てくれないか?」
「え……でも、私のような者が……」
私は戸惑った。侯爵家を追い出された身で、帝国一の名家に招かれるなんて、夢にも思わなかったからだ。
「遠慮はいらない。君は、私の大切な恩人だ」
アルフレッド様は、優しい目で私を見つめた。その瞳には、偽りのない感謝の気持ちが込められていた。私は、彼の言葉に甘えることにした。
アルフレッド様の馬車に乗って、私はレーヴェ家の屋敷へと向かった。馬車の中は、侯爵家のものよりもずっと豪華で、私はただただ圧倒されるばかりだった。
そして、たどり着いたレーヴェ家の屋敷は、想像をはるかに超える壮麗さだった。白い石造りの壁は、太陽の光を浴びてキラキラと輝き、広大な庭園には、色とりどりの花が咲き誇っている。
「すごい……」
思わず声が漏れた。こんなに美しい場所に、私がいていいのだろうか。
屋敷の中も、まるで美術館のようだった。絵画や彫刻が飾られ、磨き上げられた床は、私の姿を映し出す。
「エミリア嬢、こちらへ」
アルフレッド様に案内され、私は応接室に通された。そこで、私は、運命の出会いを果たすことになる。
部屋の奥に、一人の青年が立っていた。すらりとした体躯に、銀色の髪。そして、アルフレッド様と同じ、深い森の色の瞳。彼は、私を見るなり、ゆっくりと近づいてきた。
「祖父がお世話になりました。セイラン・フォン・レーヴェと申します」
青年は、深々と頭を下げた。その声は、低く、落ち着いていて、まるで森の奥で響く風の音のようだった。
「わ、私こそ、エミリアと申します……」
私は、緊張で声が震えた。こんなに美しい人を見たのは初めてだった。アレク様とは違う、もっと穏やかで、それでいて力強い雰囲気を持っていた。
「エミリア嬢は、祖父の命の恩人だ。どうか、ゆっくり休んでいってほしい」
セイラン様は、私に優しい微笑みを向けてくれた。その微笑みは、私の凍りついた心を、少しずつ溶かしていくようだった。
レーヴェ家での生活は、私にとって全てが初めてのことばかりだった。豪華な食事、広い部屋、そして、使用人たちの丁寧な対応。侯爵家にいた頃の私とは、まるで違う扱いだった。
セイラン様は、忙しい合間を縫って、よく私に話しかけてくれた。
「エミリア嬢は、本がお好きなのですね」
私が庭で本を読んでいると、彼はそっと隣に座り、そう言った。
「はい。特に、物語を読むのが好きで……」
「私もです。この屋敷には、たくさんの書物がある。もしよければ、自由に読んでくれて構わないよ」
セイラン様は、私に書庫の鍵を貸してくれた。広大な書庫には、見たこともないような珍しい本がたくさん並んでいた。私は、時間がある限り、書庫にこもって本を読んだ。
セイラン様は、私が読書に夢中になっていると、そっとお茶を持ってきてくれたり、難しい言葉の意味を教えてくれたりした。彼と話していると、心が落ち着き、不思議と安心できた。
ある日、セイラン様が私に尋ねた。
「エミリア嬢は、これからどうしたいのですか?」
私は、少し考えてから答えた。
「私、これまで何もしてきませんでした。でも、これからは、自分の力で生きていきたいです」
「そうですか。もし、君が望むなら、私が力になろう」
セイラン様の言葉は、私の心に温かい光を灯してくれた。彼と一緒にいると、私は自分が「地味子」であることを忘れることができた。彼は、私の外見ではなく、私の内面を見てくれているように感じた。
静かに、ゆっくりと、私の心の中に、セイラン様への特別な感情が芽生え始めていた。それは、アレク様への憧れとは全く違う、もっと深く、温かい気持ちだった。
私は、このレーヴェ家で、新しい自分を見つけられるような気がした。
「どこへ行けばいいんだろう……」
ぽつりと呟いた言葉は、誰にも届かない。持っているのは、小さなカバンと、ほんの少しのお金だけ。これまで、何不自由なく暮らしてきた私にとって、この世界はあまりにも広くて、そして冷たかった。
太陽が西に傾き、空がオレンジ色に染まっていく。私は、人気のない街道をただひたすら歩き続けた。足は棒のようになり、お腹も空っぽ。でも、立ち止まるわけにはいかなかった。立ち止まったら、もう二度と動けなくなりそうで怖かった。
夜になり、私は街道の脇にある小さな森の奥で、身を潜めた。冷たい夜風が、薄いショールを通り抜けて、私の体を震わせる。寂しくて、怖くて、涙が止まらなかった。
「アレク様……お父様、お母様……」
誰も私を必要としてくれなかった。私は、本当にどうしようもない「地味子」だったんだ。
翌朝、私は重い体を起こし、再び歩き始めた。森を抜け、小さな村を通り過ぎ、また街道に出る。いつしか、私は自分がどこに向かっているのかも分からなくなっていた。ただ、このまま立ち止まってはいけない、という思いだけが私を突き動かしていた。
何日も、何日も歩いた。道中、親切な行商人のおじさんから少しだけパンを分けてもらったり、小さな宿屋で一晩だけ泊めてもらったりもしたけれど、私の心は常に不安でいっぱいだった。
そんなある日のことだった。
私は、人気のない森の小道を歩いていた。そろそろ日が暮れそうだというのに、村の気配は全くない。その時、道の真ん中に何かが倒れているのが見えた。
「え……?」
恐る恐る近づいてみると、それは一人の初老の男性だった。顔色は真っ青で、息も荒い。旅の途中で倒れてしまったのだろうか。
「だ、大丈夫ですか!?」
私は慌てて駆け寄った。こんなところで、一人で倒れているなんて、きっと危険だ。
「う……」
男性は、か細い声でうめき、意識があるのかないのか分からない状態だった。彼のそばには、豪華な装飾が施された杖が落ちている。ただの旅人ではないのかもしれない。
私だって、自分のことで精一杯だ。このまま通り過ぎてしまえば、何事もなかったかのように旅を続けられる。でも、そんなことはできなかった。誰かが困っているのに、見捨てるなんて、私にはできない。
私は、持っていた水筒の水を少しだけ男性の口元に含ませた。そして、持っていたわずかな薬草を、彼の額に当てた。幸い、熱があるわけではないようだったけれど、ひどく衰弱している。
「あの……何か、できることはありませんか?」
私は男性の肩をそっと支え、声をかけた。男性は、ゆっくりと目を開けた。その瞳は、深い森の色のように、澄んでいた。
「き、君は……」
かすれた声でそう言うと、男性は再び意識を失ってしまった。
私は、その夜、男性のそばで過ごすことにした。持っていたショールを彼にかけ、冷たい夜風から守るように、寄り添った。一晩中、彼の呼吸が止まらないか、不安でたまらなかった。
翌朝、男性の顔色は少しだけ良くなっていた。
「目が覚めましたか!?」
私の声に、男性はゆっくりと目を開けた。
「ああ……君は、あの時の……」
男性は、私の顔を見て、微かに微笑んだ。
「はい。まだ、少し顔色が悪いですが……」
「いや、もう大丈夫だ。君のおかげで、助かったよ」
男性は、私の手を取り、深々と頭を下げた。
「本当に、感謝する。君がいなければ、私は今頃、この世にいなかっただろう」
私は、ただ首を横に振った。
「そんな、滅相もございません。困っている方を見過ごせなかっただけです」
「君のような純粋な心の持ち主は、滅多にいない。私は、レーヴェ家の当主、アルフレッド・フォン・レーヴェだ」
「レーヴェ家……!?」
私は、思わず息をのんだ。レーヴェ家といえば、帝国一の名家。まさか、こんなところで、その当主と出会うなんて。
「はい、私はエミリア・フォン・グロースターと申します……」
私は、もう侯爵家を名乗る資格はないけれど、とっさにそう答えてしまった。
「そうか、エミリア嬢。君は、私にとって命の恩人だ。どうか、礼をさせてほしい。私の屋敷に来てくれないか?」
「え……でも、私のような者が……」
私は戸惑った。侯爵家を追い出された身で、帝国一の名家に招かれるなんて、夢にも思わなかったからだ。
「遠慮はいらない。君は、私の大切な恩人だ」
アルフレッド様は、優しい目で私を見つめた。その瞳には、偽りのない感謝の気持ちが込められていた。私は、彼の言葉に甘えることにした。
アルフレッド様の馬車に乗って、私はレーヴェ家の屋敷へと向かった。馬車の中は、侯爵家のものよりもずっと豪華で、私はただただ圧倒されるばかりだった。
そして、たどり着いたレーヴェ家の屋敷は、想像をはるかに超える壮麗さだった。白い石造りの壁は、太陽の光を浴びてキラキラと輝き、広大な庭園には、色とりどりの花が咲き誇っている。
「すごい……」
思わず声が漏れた。こんなに美しい場所に、私がいていいのだろうか。
屋敷の中も、まるで美術館のようだった。絵画や彫刻が飾られ、磨き上げられた床は、私の姿を映し出す。
「エミリア嬢、こちらへ」
アルフレッド様に案内され、私は応接室に通された。そこで、私は、運命の出会いを果たすことになる。
部屋の奥に、一人の青年が立っていた。すらりとした体躯に、銀色の髪。そして、アルフレッド様と同じ、深い森の色の瞳。彼は、私を見るなり、ゆっくりと近づいてきた。
「祖父がお世話になりました。セイラン・フォン・レーヴェと申します」
青年は、深々と頭を下げた。その声は、低く、落ち着いていて、まるで森の奥で響く風の音のようだった。
「わ、私こそ、エミリアと申します……」
私は、緊張で声が震えた。こんなに美しい人を見たのは初めてだった。アレク様とは違う、もっと穏やかで、それでいて力強い雰囲気を持っていた。
「エミリア嬢は、祖父の命の恩人だ。どうか、ゆっくり休んでいってほしい」
セイラン様は、私に優しい微笑みを向けてくれた。その微笑みは、私の凍りついた心を、少しずつ溶かしていくようだった。
レーヴェ家での生活は、私にとって全てが初めてのことばかりだった。豪華な食事、広い部屋、そして、使用人たちの丁寧な対応。侯爵家にいた頃の私とは、まるで違う扱いだった。
セイラン様は、忙しい合間を縫って、よく私に話しかけてくれた。
「エミリア嬢は、本がお好きなのですね」
私が庭で本を読んでいると、彼はそっと隣に座り、そう言った。
「はい。特に、物語を読むのが好きで……」
「私もです。この屋敷には、たくさんの書物がある。もしよければ、自由に読んでくれて構わないよ」
セイラン様は、私に書庫の鍵を貸してくれた。広大な書庫には、見たこともないような珍しい本がたくさん並んでいた。私は、時間がある限り、書庫にこもって本を読んだ。
セイラン様は、私が読書に夢中になっていると、そっとお茶を持ってきてくれたり、難しい言葉の意味を教えてくれたりした。彼と話していると、心が落ち着き、不思議と安心できた。
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「そうですか。もし、君が望むなら、私が力になろう」
セイラン様の言葉は、私の心に温かい光を灯してくれた。彼と一緒にいると、私は自分が「地味子」であることを忘れることができた。彼は、私の外見ではなく、私の内面を見てくれているように感じた。
静かに、ゆっくりと、私の心の中に、セイラン様への特別な感情が芽生え始めていた。それは、アレク様への憧れとは全く違う、もっと深く、温かい気持ちだった。
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