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告白です!
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「んっ……はーっ♡はぁぁ♡」
絶頂の余韻で頭のボーっとする感覚が、まだトシヲの中にはあった。智は出し切った後の陰茎を引き抜き、トシヲの顎を優しく掴んで後ろからキスをする。
「よく出来ました」
「トモちゃ……せんせぇ……あれ?あーーーっ!」
ふと目線を落とした床の水たまりを見て、トシヲは情けない叫び声を上げた。咄嗟に智がトシヲの口を手で塞ぐ。
「古谷、さっき潮吹いてたからな。暫く力入らないだろ。座ってろ」
「でも……」
「いいから座ってろ。授業はまだ終わってない!」
(潮って男も吹くものなのか?お漏らしとは違うんだろうけど……お漏らしっぽくて情け無い)
不安げな、しょぼくれた表情を浮かべ、智に促されるまま近くの椅子に座ってトシヲは項垂れた。そのすぐ側では智がテキパキと事後処理をしていっている。床の水たまりは智の手によってすぐに片付けられたものの、トシヲは片付けを智にやらせてしまった事、お漏らしじみた場面を見られてしまった事で後からじわじわと湧いてくる羞恥に自然と俯いていた。
「古谷のココも、きちんと拭いておかないとな……腰を浮かせて、足を広げてみろ」
ハッと、トシヲは顔を上げた。慈しむような、柔らかな表情をした智の手には、新しく出したばかりだろう、ウエットティッシュ。
「だ、大丈夫です!自分で出来ますから!」
トシヲは智の手からウエットティッシュをサッと奪い取り、体液に濡れた下半身を拭いていく。
「それに……性交をするのに、トモちゃん先生にばかり後片付けをさせるのは……僕自身が情けなく思えて、嫌なんです」
智は口角を吊り上げてフッと、一瞬だけ笑った。トシヲのフワリとした癖毛に手を伸ばし、髪を優しく撫でる。
「そういう気持ちがあるだけで、良い。何事も相手に任せっきりにしない。心がけとしては充分だ。後始末は……手伝って欲しい時には言うさ。今は気にするな、古谷」
「……はい…………」
トシヲの頬は、羞恥とは違う心地良さで塗り替えられ、ほんのり桜色に染まる。
「この後、時間はあるか?文化祭準備で家庭科室も明日以降、暫く使えなくなるだろ。その前に茶でも飲んで、ゆっくりしてから帰ろうか」
「はい!」
「って事で古谷、茶を淹れるのは任せよう。好きなもん選んで準備してくれ」
制服を整えて、トシヲはポットで湯を沸かし始め、智の買い置きの茶葉やインスタントコーヒーが隠されている戸棚を開けた。
勿体無くて、あまり飲んでいなかったいつかの苺フレーバーの紅茶の残りを出し、ポットとカップ、ソーサーなどを机に並べていく。
ティーポットに沸いた湯を注ぎ、智とトシヲは向かい合って座る。茶葉を蒸らす、待ち時間。トシヲは智の目をチラチラと見て、一度顔を逸らした。
「落ち付かないか?」
「いえ……あの、智ちゃん先生……お茶を飲みながらで構わないので、僕の話を聞いて下さると、嬉しいです」
そろそろ蒸れた頃合いだろう紅茶を、ポットからカップに注いで、トシヲは緊張した様子でふぅ、と、ため息を一つ。
「きちんと話す機会はあるに越した事は無い。緊張するような事なら、尚更」
ふんわりと、苺フレーバーの甘い空気のする中で。トシヲは何度か声を出そうと息をしていた。
「前に……トモちゃん先生に、恋ってどんな感じか聞きましたよね?」
「……ああ」
「夏休み中、考えていたんです。トモちゃん先生の事……」
ぽつり、ぽつりと語られるトシヲの言葉に、智はじっと耳を傾けている。
「それで、気づいたんです。僕は……僕は……トモちゃん先生の事が、好き、だって。たぶん、きっと、これが恋なんじゃないかって……」
眼鏡は曇らないよう外し、カップに唇を寄せ、甘い香りの紅茶を一口、トシヲは飲み込んで。
「僕は……全人類のママになりたい筈なのに……トモちゃん先生に触れられると、身体が熱くなったり、気づいたらトモちゃん先生の事を考えてたり……しました」
ぽつり、ぽつりと語られた告白の後、暫くの沈黙があり、智はそっと両手でトシヲの頬を包み込む。大切なものを扱う、優しい手つき。
「よく伝えてくれたな、古谷」
智はトシヲに顔を近づけ、唇にキスをした。普段のキスとは違う、何度も啄んだ後に唇を舌で割り、トシヲの口腔内に舌を差し込み、内部までねっとりと舐め回すようなキス。
「ふぁ……っ?んむぅ……」
最初こそ、くぐもった声を出したものの、トシヲは智のキスに応えるように、舌を絡ませていく。貪り合うキスを何度か繰り返して、智はゆっくりと唇を離した。
「今のが嫌なら、古谷の感覚は幻想の類いだろう。嫌では無かった場合は……俺も似たような気持ちだ」
元通り、椅子に座り手にはカップを持って紅茶を啜る智。照れたように俯く様子を見てトシヲは嬉しそうに、ふんわりと、蕩けた顔をして智の仕草を、顔を、見つめていた。
「トモちゃん先生……僕は、トモちゃん先生が好きです!」
「……古谷、そういう顔もするんだな。他の奴の前ではするなよ」
「よく分かりませんが、智ちゃん先生が僕の事をママって呼んでくれたら気をつけます」
「呼ばねぇって……」
甘い香りのする中で、智はトシヲに軽くデコピンを一発お見舞いした。
絶頂の余韻で頭のボーっとする感覚が、まだトシヲの中にはあった。智は出し切った後の陰茎を引き抜き、トシヲの顎を優しく掴んで後ろからキスをする。
「よく出来ました」
「トモちゃ……せんせぇ……あれ?あーーーっ!」
ふと目線を落とした床の水たまりを見て、トシヲは情けない叫び声を上げた。咄嗟に智がトシヲの口を手で塞ぐ。
「古谷、さっき潮吹いてたからな。暫く力入らないだろ。座ってろ」
「でも……」
「いいから座ってろ。授業はまだ終わってない!」
(潮って男も吹くものなのか?お漏らしとは違うんだろうけど……お漏らしっぽくて情け無い)
不安げな、しょぼくれた表情を浮かべ、智に促されるまま近くの椅子に座ってトシヲは項垂れた。そのすぐ側では智がテキパキと事後処理をしていっている。床の水たまりは智の手によってすぐに片付けられたものの、トシヲは片付けを智にやらせてしまった事、お漏らしじみた場面を見られてしまった事で後からじわじわと湧いてくる羞恥に自然と俯いていた。
「古谷のココも、きちんと拭いておかないとな……腰を浮かせて、足を広げてみろ」
ハッと、トシヲは顔を上げた。慈しむような、柔らかな表情をした智の手には、新しく出したばかりだろう、ウエットティッシュ。
「だ、大丈夫です!自分で出来ますから!」
トシヲは智の手からウエットティッシュをサッと奪い取り、体液に濡れた下半身を拭いていく。
「それに……性交をするのに、トモちゃん先生にばかり後片付けをさせるのは……僕自身が情けなく思えて、嫌なんです」
智は口角を吊り上げてフッと、一瞬だけ笑った。トシヲのフワリとした癖毛に手を伸ばし、髪を優しく撫でる。
「そういう気持ちがあるだけで、良い。何事も相手に任せっきりにしない。心がけとしては充分だ。後始末は……手伝って欲しい時には言うさ。今は気にするな、古谷」
「……はい…………」
トシヲの頬は、羞恥とは違う心地良さで塗り替えられ、ほんのり桜色に染まる。
「この後、時間はあるか?文化祭準備で家庭科室も明日以降、暫く使えなくなるだろ。その前に茶でも飲んで、ゆっくりしてから帰ろうか」
「はい!」
「って事で古谷、茶を淹れるのは任せよう。好きなもん選んで準備してくれ」
制服を整えて、トシヲはポットで湯を沸かし始め、智の買い置きの茶葉やインスタントコーヒーが隠されている戸棚を開けた。
勿体無くて、あまり飲んでいなかったいつかの苺フレーバーの紅茶の残りを出し、ポットとカップ、ソーサーなどを机に並べていく。
ティーポットに沸いた湯を注ぎ、智とトシヲは向かい合って座る。茶葉を蒸らす、待ち時間。トシヲは智の目をチラチラと見て、一度顔を逸らした。
「落ち付かないか?」
「いえ……あの、智ちゃん先生……お茶を飲みながらで構わないので、僕の話を聞いて下さると、嬉しいです」
そろそろ蒸れた頃合いだろう紅茶を、ポットからカップに注いで、トシヲは緊張した様子でふぅ、と、ため息を一つ。
「きちんと話す機会はあるに越した事は無い。緊張するような事なら、尚更」
ふんわりと、苺フレーバーの甘い空気のする中で。トシヲは何度か声を出そうと息をしていた。
「前に……トモちゃん先生に、恋ってどんな感じか聞きましたよね?」
「……ああ」
「夏休み中、考えていたんです。トモちゃん先生の事……」
ぽつり、ぽつりと語られるトシヲの言葉に、智はじっと耳を傾けている。
「それで、気づいたんです。僕は……僕は……トモちゃん先生の事が、好き、だって。たぶん、きっと、これが恋なんじゃないかって……」
眼鏡は曇らないよう外し、カップに唇を寄せ、甘い香りの紅茶を一口、トシヲは飲み込んで。
「僕は……全人類のママになりたい筈なのに……トモちゃん先生に触れられると、身体が熱くなったり、気づいたらトモちゃん先生の事を考えてたり……しました」
ぽつり、ぽつりと語られた告白の後、暫くの沈黙があり、智はそっと両手でトシヲの頬を包み込む。大切なものを扱う、優しい手つき。
「よく伝えてくれたな、古谷」
智はトシヲに顔を近づけ、唇にキスをした。普段のキスとは違う、何度も啄んだ後に唇を舌で割り、トシヲの口腔内に舌を差し込み、内部までねっとりと舐め回すようなキス。
「ふぁ……っ?んむぅ……」
最初こそ、くぐもった声を出したものの、トシヲは智のキスに応えるように、舌を絡ませていく。貪り合うキスを何度か繰り返して、智はゆっくりと唇を離した。
「今のが嫌なら、古谷の感覚は幻想の類いだろう。嫌では無かった場合は……俺も似たような気持ちだ」
元通り、椅子に座り手にはカップを持って紅茶を啜る智。照れたように俯く様子を見てトシヲは嬉しそうに、ふんわりと、蕩けた顔をして智の仕草を、顔を、見つめていた。
「トモちゃん先生……僕は、トモちゃん先生が好きです!」
「……古谷、そういう顔もするんだな。他の奴の前ではするなよ」
「よく分かりませんが、智ちゃん先生が僕の事をママって呼んでくれたら気をつけます」
「呼ばねぇって……」
甘い香りのする中で、智はトシヲに軽くデコピンを一発お見舞いした。
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