【本編完結】偽物の番

麻路なぎ

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★番外編01 運命の番 side 千早

運命の番08

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 琳太郎はこれと言った抵抗を見せなかったため、外に連れ出すのは容易だった。
 近くのコインパーキングに止めた車に連れ込み、車を発進させる。
 助手席に座る琳太郎は、カタカタと震えているようだが気にかけている余裕などなかった。
 部屋に着き、車から彼を下ろそうと助手席のドアを開ける。
 怯えた顔で俺を見つめる琳太郎に、俺はどんなふうに映っているんだろうか?
 
「琳太郎」

 声をかけると、彼はびく、と身体を震わせた。
 琳太郎を部屋に連れ込むと、俺は寝室で彼に服を脱ぐよう命じた。
 琳太郎はショルダーバッグを床に置き、ゆっくりと服を脱いでいく。
 早く抱け、と本能が訴える。
 俺は服を脱いだ琳太郎の腕を掴み、ベッドへと引き倒した。
 唇を重ねて口の中を舐め回し、唾液を流し込む。
 一度口を離しまた口づけると、戸惑いがちに琳太郎は舌を出してきた。
 舌を絡ませ、存分に口の中を味わった後、俺は口を離し琳太郎の顔を見る。
 うっとりと目を細め、頬を紅く染めている。

「キスだけでそんな顔するのかよ、お前?」

 そう笑いかけ、俺は琳太郎の乳首を指で弾いた。

「あ……」 
 
「やっぱ小さいな、乳首。卒業までに、どれくらい大きくなるか楽しみだな、琳太郎?」

 指で琳太郎の乳首を摘み、腹を撫で回す。
 琳太郎はすぐに声を上げ、熱い吐息を漏らすようになっていた。
 早く犯せと、本能が叫んでる。
 俺としてもそうしたいが、こいつはベータだ。
 なんの準備もなく犯すわけにはいかない。
 今はまだ昼だ。
 幸い時間はたくさんある。
 シャワーを浴びせてそして……
 想像するだけで俺の心は満たされていく。
 まだ萎えているペニスに触れると、琳太郎の腰がわずかに浮く。

「いますぐ突っ込んでやりたいけど、さすがに中、綺麗にしないとなあ。でもその前に、気持ちよくしてやるよ、琳太郎?」

 そう笑いかけ、俺は琳太郎のペニスを扱き始めた。
 すると、あっという間にそれは硬さを持ち始め、先走りを溢れさせ始める。

「あはは、琳太郎、もう感じてんの?」

 これならあっという間にイきそうだ。
 ……それでは面白くない。
 俺は琳太郎のペニスを扱きながら、耳元に顔を近づけ、耳を舐め回す。

「あぁ……!」

「はは、良い声。もっとなけよ、琳太郎。いますぐぶち込んでやりたいの、我慢してやってるんだからさ」

「あ、ち、千早……耳、やめ……」

 琳太郎は嫌そうに顔を背けようとするが、俺は顔を容赦なく耳を舐め、耳たぶに歯を立てた。

「へえ、ここ弱いんだ」

「い、や……あぁ!」

 琳太郎の腰が跳ね、ペニスの先端から精液が溢れていく。
 早く中にぶち込んでやりたい。
 中に挿れて、啼かせてやりたい。
 アルファとしての本能が、こいつを早く犯せと叫んでいる。
 ――こいつはベータだ。孕むこともないのに?
 ――ならばなおさら好都合だろう。いくら抱いても、中に出しても、何も生まれないのだから。
 快楽に溺れ始めた琳太郎は、そのあとも俺に素直に従った。
 一度風呂に入り中を綺麗にしても、抵抗らしい抵抗は見せなかった。
 まるで発情期のオメガのように付き従う姿は、俺の支配欲をさらに煽り立てていく。
 ベッドにぐったりと寝転がる琳太郎に、俺はうつ伏せのまま尻を上げるように言った。
 すると琳太郎は、ゆっくりと尻を上げ俺に後孔をさらす。
 俺はローションを指に絡めると、それを後孔にゆっくりと差し込んだ。 

「ひっ……!」

 琳太郎が短く声を上げる。
 さっき器具をいれていた為、指一本は楽に飲み込んでいく。
 腹側にあるしこりに触れると、琳太郎は一層高い声を上げた。

「千早……そこ……!」

「あぁ、前立腺、な? 気持ちいいだろう?」

「ん……きもち、いい……」

 琳太郎は甘い声で言い、自分から腰を揺らす。
 指を出し入れするたびにそこはぐちゅぐちゅと音を立て、俺を誘うように琳太郎は腰を振った。
 早く挿れたい。
 早く中に挿れて啼かせてやりたい。
 想いが強くなっていきそして俺は、愛撫もそこそこに指を引き抜いた。

「もう我慢できない」

 そう呟き、俺はわずかに残る理性で硬く勃起し、血管を浮かび上がらせているペニスにゴムを被せ、その先端を琳太郎の後孔にあてがう。
 そしてゆっくりと中に入っていった。

「あぁー!」

 琳太郎が声を上げ、びくん、と身体を震わせ勢いよく精液を放つ。
 どうやら挿れただけでイッたらしい。
 その姿は本当に愛らしい。

「あー、いれただけでイくなんて、ほんと可愛いね、琳太郎、でも」

「あ、あ、あ……む、無理……」

「むりじゃないだろ、琳太郎。俺はまだ、イッてない」

「ひっ……!」

 俺はさらに深く入り込みそして、ゆっくりと腰を揺らした。 
 アルファのペニスは、一般男性の平均よりもかなり大きい。
 その為、琳太郎の中に全部は入りきらなかった。
 これは慣らさないとな。
 拡張にどれくらい時間がかかるだろうか?
 ――楽しみだ。
 
「う、あぁ……」

 俺が動くたびに琳太郎は声を上げ、腰を振る。
 
「中、気持ちいい。なあ、琳太郎。いっぱいやって、俺の形覚えろよ?」

「あ、あぁ……い、いく、からぁ……千早、そこ、だめえ!」

 前立腺を突くたびに、琳太郎は声を上げ身体を震わせる。
 彼が出した精液で、きっとベッドの上に敷いているタオルはぐちゃぐちゃになっているだろう。
 
「いく、いく、いくからぁ!」

 琳太郎はまた、身体を震わせそして、勢いよく射精した。
 もう何度こいつはイッただろう?
 数えておけばよかった。
 琳太郎の後孔は俺のペニスを強く締め付け、射精を促してくる。
 それに俺は耐えられず、俺は腰を止めた。

「ん……すっごい締め付け……俺も、出る」

 頭が白く染まり、射精感に酔いしれる。
 この三週間ほど、ずっと夢に見ていた。
 ――番を抱く日を。
 今俺の下でぐったりとしているのは……宮田、ではなくて――琳太郎?
 あぁ、そうだ。
 俺は琳太郎を抱いたんだっけ。
 運命に逃げられてそして、それなら自分で運命を作りだせばいいと思って……
 俺は琳太郎を抱いた。
 そうだ、友達を――抱いたんだ。
 軽く頭痛を覚えるが、今は琳太郎を求める想いの方が強く痛みの原因について考える余裕などなかった。
 まだ硬さを保っているペニスを引き抜きそして、俺は琳太郎の身体をタオルで拭う。
 そして彼の頭を撫でて言った。

「卒業まで、楽しませろよ? 偽物の番」

 ――オメガではない琳太郎が俺の番になりうるだろうか?
 本来ならそんな選択肢、考えるわけもないのに。
 俺の本能はそれが正しいことであると認識し、琳太郎を囚え囲い込むように叫び続けた。
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