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3興味
講義の後アルバイトに行き、家に帰ると二十二時近くになっていた。
蒼也はうちに来たがったが、今日はアルバイトがあるからと断れた。
……明日はどうだろう?
明日もあいつから逃げないと。幸い明日は五限目まで講義がある。
それならどうにか逃げられるだろうか……?
逃げないと。
ひとりの時間が一番落ち着く。
母の怒鳴り声も、蒼也の精神支配もない時間は天国のようだった。
今まで、蒼也がここに来るのは月に一度だった。
この間、入学式の日に来たばかりだからしばらくここには来ない……でほしい。
でもあいつは……きっと来るだろうな。
大学生になり、あいつは車を手に入れた。
車があれば帰りの時間など気にせずここに来ることができるんだから。
放っておいてほしいのに。
アルファである蒼也なら、俺など相手にしなくても、いくらでも言い寄ってくるやつがいるだろうに。
遅い夕食をとり、シャワーを浴びた後俺は真っ暗な部屋でベッドに倒れこんだ。
「なんで、俺なんだよ」
呟き俺は、毛布を握りしめる。
蒼也はなぜ、わざわざベータである俺を抱く?
なんであいつは、あんなに俺に執着するんだ。
抱かれるたびに俺はみじめさを感じ、兄さんには僕しかいないと言われるたびに心にひびが入る。
まさかあいつ、週末ここに来ねえだろうな?
夜のこの時間に来られたら逃げようもない。
翌日、火曜日。
今日は二限目から五限目まで講義がある。
と言う事は、すべての講義が終わるのは十八時以降だ。
どうか、蒼也に捕まりませんように。
そう祈りつつ俺は、講義を受けていた。
昼休みになり、俺はイヤホンをつけて中庭に向かう。
……昨日蒼也に見つかったから、場所変えないとまずい、かな?
政治経済学部とはだいぶ離れているはずなのになんであいつ、俺を見つけるんだよ。
そう思いつつ俺は、さまよい結局、中庭の人気の少ない片隅にあるベンチに腰掛け、食事をとることにした。
今日も天気がいいので、外で昼をとる奴は多い。
俺はおにぎりを食べながら、ぼんやりと正面を見つめる。
「また会ったね」
イヤホン越しに声が聞こえた気がして、俺ははっとして顔を上げた。
俺の目の前に立っていたのは、昨日ここで出会った浅木、という先輩だった。
彼は着ているパーカーのポケットに手を突っ込み、
「隣、いいかな」
と言ったような気がした。
俺は仕方なくイヤホンを片方外し、ため息をつき言った。
「いったい、何の用ですか?」
「ちょっと気になると我慢できなくなる性分なんだよ」
言いながら、彼は俺の隣に腰かけて足を組んだ。
何なんだこの人。
正直、俺に近づいてほしくないのに。
「昨日の彼、本当に弟?」
「……似てませんが、弟ですよ。あいつが、何かしましたか?」
すると彼は首を横に振る。
「そうじゃないけど、君、随分と怯えていたから何かあるのかと思って」
怯えるに決まっているだろう。
あいつはもう、五年近く、俺をオナホ代わりにしてきているんだから。
しかもこの間は、オメガを抱いた話まで聞かされて。
俺は……俺はあいつの何なんだ。
思い出すと胸に痛みが走る。
思わず胸を押さえると、手が背中に触れた。
「大丈夫?」
「ひっ……」
悲鳴を上げ、俺はその手を払いのける。
かたかたと歯が鳴り、恐怖が心を侵しはじめる。
浅木さんは俺の顔を心配そうな表情で見つめた。
「大丈夫じゃなさそうだけど? きついなら、保健室に連れて行こうか?」
「だ、だ、だ、大丈夫ですから。俺の事なんて、放っておいてください」
じゃないと、俺は傷つけてしまうから。
俺は手袋をした手を見る。
この力で、俺は友達を痺れさせてしまったことが何回もある。
だから触られるのが大嫌いだった。
傷つけたくなんてない。
手袋をしているし、昔と違って力のコントロールもできるようになったから、たぶんそんなことないと思うけれど。
俺が心に負った傷は深い。
母親の怒鳴り声が、今も耳の奥で響く。
――触るな。
――手袋をしていなさい。
――蒼也に触らないで。近づかないで。あの子は、大切な子なんだから。
やばい。
思い出したら気持ち悪くなってきた。
「そうとう顔色が悪いけど? 大丈夫じゃないよね」
その声に俺は首を振る。
母親の声が、頭の中で響いてる。
――蒼也に近づかないで。
何度も何度も繰り返し言われた言葉。
なのに蒼也は……中学生のあの日、俺のところに来て……
「あ……う……」
空気が、バチバチと音をたてた。
やばい。
そう思うのに、俺のもつ、雷を操る力が暴走し始めてしまう。
「ああ、そういうことか」
辺りから悲鳴が響いてるというのに、浅木さんは冷静に呟く。
「逃げて……ください、じゃないと、俺……」
呻くように言うと、浅木さんは首をかしげて笑った。
「なんで? 苦しんでる相手を放っておけるほど、僕は薄情じゃないんだ」
彼の手が、俺に伸びてくる。
「あ、や、やめ……」
泣きながら首を振るのに、浅木さんの手は止まらない。
やめてくれ、頼むから。
傷つけたくなんてないのに……!
浅木さんの手が俺に触れたとき、ふっ、と俺を囲む雷が消えた。
え、嘘。
驚きそして、浅木さんを見る。
彼は俺に触れたまま、笑顔で言った。
「僕は、相手の能力を少しの間だけ消すことができるんだ。能力キャンセリング、っていうのかな。超能力も効きにくいんだよね」
キャンセリング……?
ああ、だから俺の雷が消えたのか。
よかった……
傷つけたらどうしようかと思った。
安心したら一気に力が抜ける。
「今のは、力の暴走? 何か原因があるなら対処しないとだと思うけど」
原因はある。
だけどこれは、この人に関係ないものだ。
「貴方には関係ないですよ」
「助けてあげたのに?」
……それは、そうだけれども。
でもそのトラウマの蓋が開く原因を作ったのはこの人だしな……
納得はできないが、助けてもらったと言うのも事実であるため、俺はしぶしぶ頭を下げた。
「ありがとう、ございました」
「あぁ、別にお礼を言ってほしいわけじゃないから。昨日の事もあってなんかわけありなのかと気になって」
「人それぞれ事情を抱えているものですよ。いちいち構わないでほしいんですが、俺としては」
「まあ、それもそうだね。さっきの見てわかるように、僕には君の力は通じないから、怖がらなくても大丈夫だよ?」
それについては正直驚いている。
そんな人間がいるなんて思わなかった。
俺が触っても大丈夫な相手。
それは、俺が彼に興味を持つのに十分な理由になった。
「緋彩!」
焦る蒼也の声に、俺は思わず下を俯く。
声と共に走る音が聞こえそして、俺の目の前で止まった。
「大丈夫、緋彩。緋色から電気が出てたってきいたけど?」
目の前にしゃがんだ蒼也の心配そうな顔が視界に嫌でも入る。
放っておいてほしいのに。
蒼也は心配を装い、何をしてくるかわからない。
「今は多分、落ち着いているよ」
浅木さんが言うと、蒼也は彼を睨み付けた。
「また、貴方ですか」
「そんなに睨まなくても、僕は何もしないよ」
「じゃあなんで、医学部の学生が、芸術学部の兄に声をかけてるんですか?」
「君には関係ないよ、蒼也君」
たしかに蒼也には関係ない。俺が誰と関わろうと、俺が誰と会話しようと。
関係ないはずなのに。
なのになぜ、今日もここに来たんだこいつは。
「緋彩、体調悪いなら俺、送っていくけど?」
「そ、そんなのいらねえよ。大丈夫だから、俺は」
必死に首を振り、俺は立ち上がる。
「緋彩」
「俺に構うなよ、蒼也。俺はひとりで大丈夫だから」
蒼也の方を一切見ずに告げ、俺はその場を足早に離れた。
送っていくと言って、何をしてくるつもりなのか。
あいつが考えることはひとつだけなんだから。
蒼也はうちに来たがったが、今日はアルバイトがあるからと断れた。
……明日はどうだろう?
明日もあいつから逃げないと。幸い明日は五限目まで講義がある。
それならどうにか逃げられるだろうか……?
逃げないと。
ひとりの時間が一番落ち着く。
母の怒鳴り声も、蒼也の精神支配もない時間は天国のようだった。
今まで、蒼也がここに来るのは月に一度だった。
この間、入学式の日に来たばかりだからしばらくここには来ない……でほしい。
でもあいつは……きっと来るだろうな。
大学生になり、あいつは車を手に入れた。
車があれば帰りの時間など気にせずここに来ることができるんだから。
放っておいてほしいのに。
アルファである蒼也なら、俺など相手にしなくても、いくらでも言い寄ってくるやつがいるだろうに。
遅い夕食をとり、シャワーを浴びた後俺は真っ暗な部屋でベッドに倒れこんだ。
「なんで、俺なんだよ」
呟き俺は、毛布を握りしめる。
蒼也はなぜ、わざわざベータである俺を抱く?
なんであいつは、あんなに俺に執着するんだ。
抱かれるたびに俺はみじめさを感じ、兄さんには僕しかいないと言われるたびに心にひびが入る。
まさかあいつ、週末ここに来ねえだろうな?
夜のこの時間に来られたら逃げようもない。
翌日、火曜日。
今日は二限目から五限目まで講義がある。
と言う事は、すべての講義が終わるのは十八時以降だ。
どうか、蒼也に捕まりませんように。
そう祈りつつ俺は、講義を受けていた。
昼休みになり、俺はイヤホンをつけて中庭に向かう。
……昨日蒼也に見つかったから、場所変えないとまずい、かな?
政治経済学部とはだいぶ離れているはずなのになんであいつ、俺を見つけるんだよ。
そう思いつつ俺は、さまよい結局、中庭の人気の少ない片隅にあるベンチに腰掛け、食事をとることにした。
今日も天気がいいので、外で昼をとる奴は多い。
俺はおにぎりを食べながら、ぼんやりと正面を見つめる。
「また会ったね」
イヤホン越しに声が聞こえた気がして、俺ははっとして顔を上げた。
俺の目の前に立っていたのは、昨日ここで出会った浅木、という先輩だった。
彼は着ているパーカーのポケットに手を突っ込み、
「隣、いいかな」
と言ったような気がした。
俺は仕方なくイヤホンを片方外し、ため息をつき言った。
「いったい、何の用ですか?」
「ちょっと気になると我慢できなくなる性分なんだよ」
言いながら、彼は俺の隣に腰かけて足を組んだ。
何なんだこの人。
正直、俺に近づいてほしくないのに。
「昨日の彼、本当に弟?」
「……似てませんが、弟ですよ。あいつが、何かしましたか?」
すると彼は首を横に振る。
「そうじゃないけど、君、随分と怯えていたから何かあるのかと思って」
怯えるに決まっているだろう。
あいつはもう、五年近く、俺をオナホ代わりにしてきているんだから。
しかもこの間は、オメガを抱いた話まで聞かされて。
俺は……俺はあいつの何なんだ。
思い出すと胸に痛みが走る。
思わず胸を押さえると、手が背中に触れた。
「大丈夫?」
「ひっ……」
悲鳴を上げ、俺はその手を払いのける。
かたかたと歯が鳴り、恐怖が心を侵しはじめる。
浅木さんは俺の顔を心配そうな表情で見つめた。
「大丈夫じゃなさそうだけど? きついなら、保健室に連れて行こうか?」
「だ、だ、だ、大丈夫ですから。俺の事なんて、放っておいてください」
じゃないと、俺は傷つけてしまうから。
俺は手袋をした手を見る。
この力で、俺は友達を痺れさせてしまったことが何回もある。
だから触られるのが大嫌いだった。
傷つけたくなんてない。
手袋をしているし、昔と違って力のコントロールもできるようになったから、たぶんそんなことないと思うけれど。
俺が心に負った傷は深い。
母親の怒鳴り声が、今も耳の奥で響く。
――触るな。
――手袋をしていなさい。
――蒼也に触らないで。近づかないで。あの子は、大切な子なんだから。
やばい。
思い出したら気持ち悪くなってきた。
「そうとう顔色が悪いけど? 大丈夫じゃないよね」
その声に俺は首を振る。
母親の声が、頭の中で響いてる。
――蒼也に近づかないで。
何度も何度も繰り返し言われた言葉。
なのに蒼也は……中学生のあの日、俺のところに来て……
「あ……う……」
空気が、バチバチと音をたてた。
やばい。
そう思うのに、俺のもつ、雷を操る力が暴走し始めてしまう。
「ああ、そういうことか」
辺りから悲鳴が響いてるというのに、浅木さんは冷静に呟く。
「逃げて……ください、じゃないと、俺……」
呻くように言うと、浅木さんは首をかしげて笑った。
「なんで? 苦しんでる相手を放っておけるほど、僕は薄情じゃないんだ」
彼の手が、俺に伸びてくる。
「あ、や、やめ……」
泣きながら首を振るのに、浅木さんの手は止まらない。
やめてくれ、頼むから。
傷つけたくなんてないのに……!
浅木さんの手が俺に触れたとき、ふっ、と俺を囲む雷が消えた。
え、嘘。
驚きそして、浅木さんを見る。
彼は俺に触れたまま、笑顔で言った。
「僕は、相手の能力を少しの間だけ消すことができるんだ。能力キャンセリング、っていうのかな。超能力も効きにくいんだよね」
キャンセリング……?
ああ、だから俺の雷が消えたのか。
よかった……
傷つけたらどうしようかと思った。
安心したら一気に力が抜ける。
「今のは、力の暴走? 何か原因があるなら対処しないとだと思うけど」
原因はある。
だけどこれは、この人に関係ないものだ。
「貴方には関係ないですよ」
「助けてあげたのに?」
……それは、そうだけれども。
でもそのトラウマの蓋が開く原因を作ったのはこの人だしな……
納得はできないが、助けてもらったと言うのも事実であるため、俺はしぶしぶ頭を下げた。
「ありがとう、ございました」
「あぁ、別にお礼を言ってほしいわけじゃないから。昨日の事もあってなんかわけありなのかと気になって」
「人それぞれ事情を抱えているものですよ。いちいち構わないでほしいんですが、俺としては」
「まあ、それもそうだね。さっきの見てわかるように、僕には君の力は通じないから、怖がらなくても大丈夫だよ?」
それについては正直驚いている。
そんな人間がいるなんて思わなかった。
俺が触っても大丈夫な相手。
それは、俺が彼に興味を持つのに十分な理由になった。
「緋彩!」
焦る蒼也の声に、俺は思わず下を俯く。
声と共に走る音が聞こえそして、俺の目の前で止まった。
「大丈夫、緋彩。緋色から電気が出てたってきいたけど?」
目の前にしゃがんだ蒼也の心配そうな顔が視界に嫌でも入る。
放っておいてほしいのに。
蒼也は心配を装い、何をしてくるかわからない。
「今は多分、落ち着いているよ」
浅木さんが言うと、蒼也は彼を睨み付けた。
「また、貴方ですか」
「そんなに睨まなくても、僕は何もしないよ」
「じゃあなんで、医学部の学生が、芸術学部の兄に声をかけてるんですか?」
「君には関係ないよ、蒼也君」
たしかに蒼也には関係ない。俺が誰と関わろうと、俺が誰と会話しようと。
関係ないはずなのに。
なのになぜ、今日もここに来たんだこいつは。
「緋彩、体調悪いなら俺、送っていくけど?」
「そ、そんなのいらねえよ。大丈夫だから、俺は」
必死に首を振り、俺は立ち上がる。
「緋彩」
「俺に構うなよ、蒼也。俺はひとりで大丈夫だから」
蒼也の方を一切見ずに告げ、俺はその場を足早に離れた。
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