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6章
暗転
しおりを挟む剣が床に落ちると同時に崩壊が始まった、
元々限界を迎えていた上に強力な魔力の負荷がかかり耐えきれなかったのだろう。
「出るぞ。」
「どうやって?」
「転移陣を使う。」
ヴィーリオが二人を連れて地下に向かうとそこも崩壊が始まっていたが幸いにも魔方陣は無事だ。
「運にすがるのは今回限りだ。」
三人が乗ると魔石と魔方陣が連動し光を放ちすぐに三人の姿は消えその直後天井が崩れて地下は埋まり城は完全に崩れ落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目に入った景色は白、
周りを見渡せば窓からは青い空とその下には白い雲…、
ここは天界、天空族の国だ。
「間に合ったようで良かったよ。」
目の前にいたのはジズ、
辺りを見回してもザズィールとメノスは居ない。
「あの二人なら竜宮に送ったよ。」
「そうか、
俺だけここに飛ばした理由は何だ?」
「この旅が終わったらライルを返してもらいたい。」
ヴィーリオの目をまっすぐ見るジズにはいつものおちゃらけた様子は無い、
ライルは天空族の王女だからそれは当たり前の事だ、
だがそれをなぜヴィーリオの許可を取るのかわからない。
「俺が決めることでは無い。
さっさと聖都に飛ばせ、
ゆっくりしている時間が無いことは知っているだろう。」
「わかった。」
ジズが何かを唱えるとヴィーリオの姿が消える。
「さて彼女たちの所に飛ばしたのは吉と出るか凶と出るか、
彼も面倒な指定をしてくれたね~…。」
困ったように一人呟く声を聞いたものは居ない…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宿の扉を吹き飛ばす勢いで開けると三人が振り向き虚が武器を構える、
無理もない今のヴィーリオは人間の姿ではなく魔物の姿のままだ。
「様子はどうだ。」
「体が魂の方に寄りかけてる。」
メグが退くとそこにヴィーリオが座る、
ベッドに横たわるライルの体が若干透け触れた手は氷のように冷たい。
「戻す方法は?」
「一個だけあるわ…、でも。」
「何でも良い、
方法があるならさっさとしろ!」
メグが二人を見ると虚は静かに目を閉じデインは苦笑いを浮かべ肩を竦める。
「怒らないでよ…。」
メグがライルに気をとられているヴィーリオの後頭部めがけて杖を振りおろした。
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