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6章
天を統べる者
しおりを挟むジズも同行して四人は玉座の間に向かう、
道中反対派の魔族や天空族が立ち塞がったがザズィールとメノスが(メノスはほぼ半殺しに近いが状態で)追い払い玉座の間の扉を開いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
玉座の間に一人の女が立っていてその足元には二人の天空族が血を流して倒れている…。
「やっぱり出来損ないは出来損ないね、
魔族を庇って死ぬなんてバカな子だわ。」
「やつは死んでない、
天空族のくせにそんな事も見えないのか?
いや見えるわけが無いか、
貴様はただの【人間】だからな。」
女の足元で倒れている天空族が驚きの顔をあげ後ろにいるメノスとザズィールも驚いている、
だが驚くでもなく一人目を閉じているジズは知っていたのだろう。
「そうよ私は人間、
人間だから魔界も天空国でも影響を受けない…、
だからこれを触っても何の影響も無いのよ!」
女が掲げたのは一振りの剣、
あれが【魔神の剣】だろう、強力な魔力が流れている…。
「メノス、ザズィール、
あれを壊すぞ。」
「わかりました。」
「あたしは剣の前にあのムカつく女殴る…。」
メノスが女めがけて飛びかかり隙を突いてザズィールが追撃する、
日は短かったにせよ良い連携だ。
「お前は足元に転がっているやつらを拾ってどこかに行け、居ても邪魔だ。」
「わかったよ…。」
二人の天空族は驚愕の表情を見せたがジズが何かを話すと頷き三人の姿が消えそれからすぐに城から天空族の気配が全て消えた。
「随分気が利く…、
これで助けは来ないぞ。」
「そんなもの最初から期待していないわ、
むしろ好都合…。」
女が剣を掲げると剣から膨大な魔力が迸る…、
「魔界もろとも吹き飛ばす気か…!」
「ちょっと何とかしなさいよ魚類!!」
「無茶を言うな!」
二人とも吹き飛ばされないように立っている、それだけで精一杯だ。
「下等な魔族など滅びてしまえ!!」
女が更に魔力を放出すると壁や床に亀裂が入りあちこちが崩れ始めいよいよ終わりを悟るとライルの声が聞こえた。
『ヴィーリオ…。』
居るはずの無い声が聞こえ自重気味に笑うと手に何かが触れる、
それは光を放ち溢れ出る魔力を全て吸い込むみ手の中に戻ったのはライルとヴィーリオの旅の始まりの魔石、
全ての魔力を吸収し魔石は完全に力を取り戻し魔神の剣はただの剣になった…。
「残念だったな、
運は魔族を見放さなかったようだ。」
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