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8章
終わる刻
しおりを挟む「元凶を消して終わりならばここに呼び出す必要は無いだろう、何が目的だ?」
デインとジズが視線を合わせるとため息をついたデインが口を開く。
「継承の儀式だ、ちゃんと終わらせればこれから先魔界でバカやろうなんてやつはいなくなる、
儀式の半分は終わらせてるからあとは魔力を継承するだけだ。」
デインが手のひらをヴィーリオの手のひらに合わせると魔神器が二人の回りを囲む。
「俺が持ってる魔力なんてわずかだけどな。」
魔神器とデインからヴィーリオに魔力が流れこむと魔神器は地面に落ちた…。
「これで終わりか?」
「おう、剣の魔力はすでに流れちまってるみたいだからな。」
デインが下がると次はジズがライルの前に立つ。
「これが終わったら…。」
「別に会えなくなる訳じゃないよ、
大天使になったら法なんて好きに変えられるんだからこれを期に魔界や人界とも交流を持つのも良いかもしれない、
頭が固い連中は反対するだろうけど。」
ジズが手を差しのべると錫杖が手のひらにおさまりライルが錫杖の上に手を乗せると清んだ音が響き二人が光に包まれ暫くして光が消えた…。
「何の変化も無いが…?」
「今はね、
天空国に戻ればすぐに変化は現れる。」
「さて、これでやっと俺らは完全に隠居生活だな。」
去ろうとするデインの肩をヴィーリオがつかむ…。
「貴様魔界にあれだけ被害を出しておいて楽に隠居できると思っていたのか…?」
「は…?」
「散々罠やらまどろっこしいやり方で人をだまして振り回してきたんだ、
しっかり馬車馬のごとく働いてもらう。」
ヴィーリオがデインの頭をつかみ引きずりデインの悲鳴が聞こえてくるが自業自得だから止めようがない。
「天空国は大した被害は無いだろう、
事が済んだら貴様も手伝わせるからな。」
「うわぁ…、
ねぇライル助けてよ~。」
睨んでくるヴィーリオに対しライルを盾にして距離を取ろうとするが急に引っ張ったせいで体制を崩し倒れこむがすぐにだき止められた。
「すまない。」
「やかましい手を離したせいでバカどもに逃げられた…。」
確かに二人が居ない、大した逃げ足だ。
「ヴィーリオ?」
抱き止めたまま動こうとしないヴィーリオに重いからかと勘違いしたライルが体を起こそうとすると抱き締められた。
「ヴィーリオ?」
「黙れ、
あと少し、あと少しだけだ…。」
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