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二階層 岩の山道
5/2 食べ物の恨みは人によっては末代まで祟られかねない。
しおりを挟む「やられましたね…。」
「俺の鞄は無事だが他のやつらの中身は全滅だ。」
一行が休憩をして次に目にしたのは穴だらけの食料…、
すべてに小さな歯形はあるがこの部屋で見かけた歯形の犯人は一匹しか心当たりがない。
「やりやがったなあのげっ歯類め…。」
「そうですね、
やはり見つけたときに狩っておけば良かった。」
そもそも樹海で生き長らえたハムスターという段階で怪しむべきだったのだろうけれど今となっては後悔しても遅い…が、
体から禍々しい気を放出させ目に見えてブチギレしているウィリアムがかんたんに鎮まるか問題である。
「食いもんの恨みはこえぇな…。」
「彼は特に食に執着しますからね…、
大丈夫ですかウィリアム?」
「問題ない、
やつの模様と鳴き声と気配は覚えた…。」
次は消すという呟きは聞かなかったことにしたいがそれほどまでに怒り心頭のウィリアムを止める手だてが見つからない…。
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