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四階層 水晶の洞穴
1/4 何でもかんでも口に含むな!
しおりを挟む街でツルハシを貰い邪魔な水晶を壊しながら進んで途中休憩を挟むとツルハシ担当のミリアンが汗を拭いそれぞれ腰かけているがウィリアムだけは砕けた水晶の破片を拾い上げ眺めていてフィリアが心配そうにそれを見つめている…。
「どうしたフィリア?」
「う、ウィリアムくんさっきからずっと水晶の破片を見てるから…。」
「だな、なんかあんのか?」
「う~ん…、
ウィリアムくんの事だからもしかしたら食べようとしたり…。」
言い終わる前にウィリアムが何の躊躇いもなく水晶の破片を口に放り込んだ。
「ウィリアムくんダメだよ出して!!」
アインツが無理矢理口を開かせて結晶を取り上げると不満そうな顔をされたが彼は悪くない。
「うまそうだったからつい。」
「食ってみた感想は?」
「堅いし味がしない。」
「当たり前だろうが何でもかんでも口に入れるんじゃねぇ!!」
「水晶には有毒物質が含まれてる物もあるんだから食べちゃダメだよ!!」
アインツとフィリアに怒られはしたが気にする様子も無くまた破片を拾い上げてガラスの箱につめだした。
「それはどうするんですか?」
「かじったときに結晶から少し魔力が流れてきたから帰って調べる。」
それなら大丈夫かと全員が油断した瞬間普通に結晶を口に放り込んだ彼にアインツが鉄拳制裁を加えるのは数秒後の事である。
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